俺はここで生まれ、育ち、歪んだ。東京の辺境、雑司ヶ谷。

自分たちの都合のいいようにルールを決め、今なお世界の覇者気取りで澄ましているアメリカを、僕は心の底から軽蔑している。

時は2019年。

セレブ人妻に元ホストが黒い罠をかける「甘い復讐」。鬼畜男の独白が世界を変える「永遠とドラゴン」。

蒲田の老夫婦刺殺事件の容疑者の中に時効事件の重要参考人・松倉の名前を見つけた最上検事は、今度こそ法の裁きを受けさせるべく松倉を追い込んでいく。

神奈川県警が劇場型捜査を展開した「バッドマン事件」から半年。 巻島史彦警視は、誘拐事件の捜査を任された。

17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。

1年前に離婚した大槇辰男は、息子・俊也との面会の帰り、かつて故郷のO村に住んでいた曾木美禰子を駅で見かける。

『民宿雪国』の興奮再び。一気読み必至のサバイバルエンターテインメント。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

新進作家・待居涼司の小説の映画化に、奇才・小野川充が監督起用される。

小規模なテロが頻発するようになった日本。

日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞受賞作、待望の文庫化！ 岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。

千葉県松戸市の結婚相談所でアドバイザーとして働くシングルマザーの平山亜紀は、仕事で顧客とトラブルを起こして以降、無言電話などの嫌がらせに苦しめられている。

二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

不毛の原野、存在せぬ牛、架空ファンド 隠岐と因幡── 詐欺の天才ふたりに売れないものなど、ひとつもない。

小学校最後の夏休みが終わった。小学校卒業まであと半年。

54個の文書ファイルが収められたフロッピィがある。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

姉を殺害した犯人に、事件現場で襲撃された片桐稔は、その後遺症から通常の“匂い”を失い、イヌ並みの嗅覚をもつことに…。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

俺たちが揃えば誰にも負けない。互いの“力”を信頼し合う自衛官の入江とヤクザの坂爪。

「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。

「若木山の裏手には、魔術師の一家が暮らしている―」。

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。

若い母親が死んだ真相と赤子の行方、フィルムに記録されていた驚くべき殺人手口、遅れて配達された年賀状に隠された犯罪…日本ミステリー界の至宝・幻の名コンビ岡嶋二人による傑作短編集。

「ストレートで高純度の本格ミステリ。 よくぞ掘り出してくれました。

孤独と暴力に耐える日々のなか、級友の弥生から絵本作りに誘われた中学生の圭介。

ソ連時代のバルト三国・エストニアに生まれたラウリ・クースク。

小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。