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メルトン先生の犯罪学演習
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メルトン先生の犯罪学演習の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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メルトン先生達が話したりする17個の犯罪にまつわる短編集で落語のようなユーモアがあり軽快に読み進めることができた。メルトン先生自身も頭を打って面白い話をしてしまうという設定で珍騒動を繰り広げていく。作者は判事でもあるだけに弁護士や裁判官の言動はプロのものを感じさせる。 ただ話の落ちやユーモアを出すためにやや不自然で強引な展開も目立つ。全体的にはゲーム感覚の机上の空論という雰囲気があり緻密な仕掛けの割には安っぽい感じに落ちているのが惜しい気もする。印象に残った話を以下に挙げる。 第10,11章の「わな」 裕福な美貌の中年婦人がハンサムな青年から100ポンドを強請られる。婦人は警視総監に助けを求め警察機構を使って青年の現行犯逮捕を試みる。婦人と青年の知恵比べは意外な方向に・・・ 第14章「真昼の泥棒」 他人の家の家財道具を堂々と真昼に盗み出す巧妙な手口を法律を知り尽くした知能犯が語る。 第17章「絹の法服を着た肖像」 法曹界で大成功を収めた勅撰弁護士が交通事故に遭い人事不省になるが、その間に見た夢の中で弁護士としての良心を問われる。コミカルな展開ではあるが内容的には最もシリアスなものになっている。 | ||||
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ちょっと設定が面白いのですが、ショートストリーが集められた感じです。 | ||||
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分類に迷うなんとも不思議な作品です。ローマ法と法理学の権威であるメルトン先生が、頭を打った後遺症からか大学の講義において授業そっちのけで小咄を始めてしまうという事件から話が展開していきます。 最初は狂言まわしの役をメルトン先生がやっていくんだろうと思っていたのですが、先生が精神病院に連れて行かれ学生が自作の小咄を披露するに至って変わった作品だと感じました。語られるショートショートは犯罪を題材にしたものですが、ジョークに近い感じで楽しみながら読めます。 同時並行的に進んでいく現実世界の話も面白く、他には類を見ないような作品に仕上がっています。 | ||||
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長年アメリカの大学で講義し、法理論とローマ法の権威として知られるメルトン先生、縁あって生まれ故郷のイギリスの大学にくることとなる。イギリスに到着早々、駅で転んで頭を強くうちつけてしまい、後遺症はないと一安心していたところ、いざ講義がはじまってみると・・・。このメルトン先生が語る(他の人のときもあるけど)、法律の抜け穴の話、オチ話、ブラックジョークの数々。どれもヒネリがきいていて、なかなか楽しいショートショート集になっています。が、さらにそれよりおもしろいのが、話の間にはさまっている、メルトン先生とその周りの人々の行動。最後にはどうなるのか、オチはミエミエかもしれませんが、ちょっとヘンになっちゃったと思われ精神病院に収容されたかと思えば、患者と仲よくなったり、さらにはそこからの大脱出(?)と大騒動を巻き起こし、この次は?この次は?と楽しく読み進めることができますよ。 | ||||
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