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生徒会探偵キリカ
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生徒会探偵キリカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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購入を検討したとき、私はこの作品を推理物だと思っていました。 なにせタイトルが生徒会探偵なので、多くの方がそういう印象を抱かれるのではないかと推察致します。 でもふたを開けてみるとまったくそうではなく、 いわゆる学園系キャラ物ラノベにミステリーっぽいものがちょっとある、程度のもので、 解決時のキリカの行動も推理するというよりはあらかじめ答えを知っている上で証拠を洗っていく(しかも結構穴だらけ)ようなものなので、 いわゆる推理物を期待している方にはほぼ確実に地雷作品です。 一方でキャラ物としてはどうかを考えると…弱い、と思います。 いわゆる一人称作品で各キャラのボケも主人公のつっこみもこってこてな感じはするもののなかなか。 パロネタ頼りといった部分もなく、後記しますが文章も読みやすい。 でも登場するキャラのスペックがすべて後付けというか設定気味で、すごさの指標が 天下無敵の会長は「8000人もいる全生徒のプロフィールを完全に覚えている」、マドンナらしい副会長は「ハーフの金髪美女でスタイル抜群」、 凄腕会計のキリカは「お金を動かすのが好きで八億円をきちんと管理している。時々探偵っぽいことをする」というのが書かれている程度で、 実際になにかそれらに相応しい説得力のある行動をしているかと言われると微妙です。ただイラストがとても可愛らしいのと、 なにやら百合っぽい行動が多いので、そういうのが好きな方には良いのかもしれません。 ストーリーについては、こちらもあってないようなものです。 というか、あるにはあるんですが、設定や辻褄合わせみたいな部分では限りなくフィクションです。 まず8000人もいる超大規模マンモス校、それも普通の学校並の大きさの学生寮が6つとか、 普通科や音楽科の校舎、16000人が収容できるアリーナなどがすべて敷地内にある学校が 駅前の一等地に建っているっていうのがまずちょっと。 キリカの父親が超絶金持ちで娘のために自ら学校を作りつつ、超大規模マンモス校の理事もしていて、 学校内の組織や予算編成を自由自在に操れるほどの権限を持っているというのもちょっと…。 あと上記のタイトル詐欺と言えなくもないかもしれないミステリーもどきと、 話の落ちについても無茶というか、かなり運がらみな部分を作者という神様の手によって 為しえさせていたりするのもなんとも言えません。 主人公が活躍っぽいことをする部分もありますが、普通科の冴えない系主人公が そんな企てできない気もします。 ただそういった社会的な部分についての破綻具合はともかく、 生徒会の活動内容などはなかなかリアルです。 なんでも作者さんが生徒会に所属していた経験があるとのことで、そういった部分の描写については 目新しいと思う方は目新しいのではないかなと思います。 また、杉井光さんの作品は今回初めて読みましたが、 文章がとても安定していて、文体に少し癖はあるものの読みやすいなと感じました。 個人差がある話だとは思いますが、体調不良で熱で浮かされている時に読んでもそう感じたくらいなので、 読みやすいと思われる方は多いのでは無いかと思います。 上記の点を踏まえて考えると、評価は★3つくらいでしょうか。 面白くないわけではありませんが、ふと醒めそうになる点も多いです。 | ||||
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少なくとも作者は設定を把握しながら筆をふるっているとは思うが、間違った極点に走る設定があまりにも目立つ。行間は杉井節なのであろうが、本を沢山読了した者には感性がずれてるように思われる。読みにくいの一言。意外性を突くという点では、ヴァンダインの弐拾則やノックス則を踏み破る姿勢を貫いているようだが、俺から言わせてみれば甘い。展開は予測できるし、後付け設定めいた帰納法のせいで読む者にある種の不快感を覚えさせる。要は、わかりにくい。作者は本に沢山触れた方がいい。特に、ミステリー小説の路線で行くならば、無駄な主人公の思考や弁舌は避けるべき。以上、ぜんぜん本を読んだことがない人より。 | ||||
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いわゆる生徒会モノ学園ラブコメ、+αとして生徒会探偵なのでしょうがコレが正直微妙です。 キリカが探偵として活躍する場面など2ヶ所で、ページ数だと合わせてホンの数ページです。 それも著者の頭の中で考えてあるであろう「事件の真犯人」「事件の真相」に辻褄を合わせるために取って付けたような情報・伏線から淡々と解き明かしていくだけで、推理と呼ぶのもはばかるものです。 では、キリカのもう一つの役職の会計としてはどうか?と言うと、こちらも微妙です。 会計の仕事を文章で表現するのは難しいのでしょうが、「○日ほとんど寝ていない」とか「徹夜で〜」みたいな表現ばかりで、いまいち伝わってきません。 終盤の活躍も会計というよりもむしろデイトレーダーとしてですし。 個人的には「多数のヒロイン中に埋没したキリカ」「生徒会長の虎徹がのらりくらりとしながらも要所をきちんと締めていた」、と言うのが読み終えた後の感想です。 長くなりましたが、探偵モノを期待すると過分に肩透かしをくらいます。 | ||||
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講談社の創刊ラノベですが、残念な事に他社との差別化は見られなかったため、 とりあえず無難そうなこの本を購入。 美人&変人な女だらけの生徒会に強引に入れられ、コメディな掛け合いを主とする日常生活。 本筋は主人公の濡れ衣をキリカの頭脳で解決し、生徒会の存続を賭けた障害を主人公の詐欺(と作中で呼んでいる)で乗り越えるというもの。 いきなり導入部で8億円を生徒会で運用しているという説明があり、 この時点でかなりの違和感を引きずりながら読み進める羽目に。 また自身が『神メモ』読者という事もあり、主人公とキリカの関係、さらには事件解決の方法や雰囲気まで二番煎じという感が最後まで拭えなかった(途中まで両者の作品を分ける決定的な違いが生まれる事を期待していたが……)。 作品そのものは無難な出来ですので、探偵モノや生徒会モノに馴染みのない読者にはお勧めします。 ただし読み慣れた人には新鮮味はそれほど感じません。創刊として何かを期待すると、肩透かしを食らうと思います。 | ||||
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