蓮見律子の推理交響楽 比翼のバルカローレ
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『神様のメモ帳』の読者にとっては、馴染み深い、キャラクター設定と構成。 悪くいえば、お約束になっているとも言えるが。 杉井作品の魅力である、登場人物たちの強さと不器用さが、もどかしくも愛おしい。 個人的には『ヴァンパネルラ』よりオススメ。 | ||||
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設定でいうと、 『神様のメモ帳』と『さよならピアノソナタ』が合わさったような話です。 天才音楽家(作曲家)が、自室に籠ったまま(最後外に出てきますが)難事件を解決するというストーリーですから。 律子が真冬とアリス、葉山がナオとナルミを足して2で割ったような感じのキャラです。 でも、安易な焼き直しという感じはありません。 個人的には、湊人君の死が唐突過ぎるとか、結局彼の死因が両親の火の不始末であまりにも迂闊だとか、不満に思わない部分がないでもありません。 連歌という文芸を、全体のまとまりで云々していた論点も。 連歌はトータル100句ぐらいの長さになりますが、それぞれが2句1単位で独立して成立するもので、意味のまとまりが3句にまたがるのは、「3句がらみ」と云って絶対の禁忌です。 それでも、とても魅力あるお話でした。 隻腕のピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインのエピソードがとても上手く組み込まれてましたね。 (個人的には、姉の美紗が右手でピアノ弾くシーンまで書いて欲しかった) ちなみにこのパウルさん、哲学で有名なルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインのお兄さんですね… いやこの作者、音楽の話書かせると右に出る者がないですよ。 作曲が「素材集め」で編曲が「料理」だという意見も、その通りだと思います。 最後に一点。 作者と表紙から、つい本文にも挿絵入るのかと期待しましたが、 絵は表紙だけです。 いわゆるライトノベルのくくりじゃないって事でしょうか。 | ||||
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物語の締めで主人公が思い描く風景がとてもせつなくて美しくて好きです。あと、蓮見律子の立ち位置は、探偵として依頼を受けているわけでもなく、警察の任務というわけでもない、単に興味があるから顔を突っ込むという、そういう意味では作者が書いてきた従来のヒロインたちのそれとは似て非なるものです。彼女のキャラ、発作的な振る舞いも面白く、今後の続編に期待したいところです。 | ||||
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久しぶりの杉井光の小説で、それなりに堪能できた。 でも、新作書いたり、麻雀する暇あったら、未完の小説の続きを早く書けといいたい!!。つづきが、気になって仕方ないじゃないか!!。せっかく面白くなってきたとこなのに。 ---- 本作の話に戻ろう。 「左手のためのピアノ曲」は、あるのに、何故、右手のためのピアノ曲はないのか?。 こんなちょっとした、ちょっぴりマニアックな疑問から、素敵なストーリーが生まれる。 杉井光独特の語り口で、一気に読み通した。 相変わらず、科白と地の文の掛け合いが軽妙で面白い。 おすすめです。 ※そういえば、さよならピアノソナタでも、隻腕のドラマーの話が出てましたね。翼をもがれてもしっかりと地面に立つ足があるから。。。。いい科白でした。 | ||||
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作曲家の律子が音についてのノウハウやうんちくを語る部分は置いてきぼりを喰らった感があった。 作者の自己満足なのか、一部の音楽通の人達向けなのか、専門的な知識があればワクワクしたかもしれない。 音楽はある程度知っているが深部まで掘り下げたことが無いので面白みが半減した。 謎解きのラストまでの主人公の心の動きが、5線譜の上に音符を載せていくように見えたのは作者が意図したのかな?と思う。 | ||||
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