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リヴァトン館
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リヴァトン館の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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注文では、(上)巻を購入したのですが、間違って(下)巻が送付されてきました。迅速な発送だっただけに、残念でした。ちょうど三連休に読めると楽しみにしていたからです。間違いを指摘したところ、5日後くらいに(下)巻が届きました。もっと早くに届くと尚、良かったのですが、誠意ある対応ということで、☆3つにしました。 | ||||
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迅速な対応と本の状態も綺麗だったので購入して良かったです。ありがとうございます。 | ||||
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とにかくおもしろい❗大好きです。 | ||||
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NHKの深夜のイギリスドラマの貴族のお話、使用人のお話が浮かび、大変興味深く読めました。エマ・ハート、「女資産家」も合わさったような? 私もシャーロック・ホームズファンでもあるので、もっと彼女が何かに役割を果たしたり、謎を解いたりするのかと思って読みましたが そうでもなかった。彼女自身のロマンスや人生もあっさりと語られてしまっていたあたりは少々不満。 でも素敵なお兄様。小物、暗号、手紙。下巻にでてくる、小船で逢瀬なんてロマンチックー。 さいごに、女性が外に出て働こう、とかがそんなに非難される時代って、想像もつかないですけどね。 また戦争に行ってきた男の人たちの心の傷も、現代の私たちは想像がつくけど、当時はまわりに理解されなかったのでしょうね。大変だったと思います。 | ||||
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The Lake Houseが良い感触だったので、並び評判のよい本作にも食指が動いた。 好きだったドラマDownton Abbeyさながらの、英国貴族の館内の貴族、使用人それぞれ(upstairs and down) の物語に一気にページが進んだ。その成り行きで登場人物がドラマのキャストとも重なった。 これは偶然なのか、「おばあさま」の名前は同じLady Violetだったし、Alfredという名のfootmanも 双方に出てくる。butlerのMr.Hamiltonの顔は私の脳内ではMr.Carsonになってしまったし、時代設定も 同じだから女性の髪型もドレスも・・・まあその他色々、読みながらの想像にドラマが非常に助けに なったことは間違いない。さらに、貴族の当主には姓のほかに爵位号というものもある と知ったのはDownton Abbeyのおかげで、本作においてはAshburyが爵位号、Hartfordが姓と最初から 混乱せずにすんだのは有り難かった。 物語では、主人公のmaidのGraceが墓場まで持って行った秘密、Hartford家という貴族の 一族を結果的に滅亡させてしまうほどの恐ろしい秘密というのが真ん中の御簾の向こうに鎮座している。 それは最後の最後に明らかにされる。最初はごく小さな、取るに足りない誤解だったものだ。しかし この誤解が先々重大な分岐点の鍵となるであろう予感はなんとはなしに降りてきていた。そして GraceとHannahが使用人と主人という関係を越えた絆を紡いでいく過程をいとおしく見ていた 私にとっての一番の悲劇は、一貴族の家系の断絶でも「不幸な自死」の真相でもなく、この誤解が引き金と なったふたりの関係の不可逆的な崩壊だった。そのあとのGraceの、ひとり罪を抱えたままの80年近くに及んだ 人生は、決して不幸ではなく、むしろ充実さえしていた反面、「緩やかな拷問」でもあったと思う。 このような結末を迎えるに至っては、The Lake Houseでも見られた「この人が実は・・・だった」という種明かしも ご都合主義とはいえど、ささやかな救いになった感がある。 | ||||
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下巻を買ってなかったので急いで買いました。 出版元が倒産したのでAmazonに在庫があるうちに買わないと入手できません。 | ||||
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老女が、自分がメイドをしていた館で起こり、目撃してしまった悲劇を語りはじめる、映画タイタニックのようなスタート。 イギリスの暗い歴史ものや、プライドと偏見のようにゆったりした物語が好きな私は楽しめました。 サスペンスではあるけれど、下巻の中ほどまで行かないと、サスペンス感は出てこないかも。 タイタニックと同じで、起こってしまった悲劇は変えられないけれど、初めのころに生じた『誤解』を、なぜといておくことができなかったのかもどかしくなった。 ストーリー以外では、メイドと主の主従という立場の違いを、とてもよく描いている。 同い年くらいの女の子同士でも、主人からの質問や命令に対して、『はい、お嬢様』か『いいえ、お嬢様』程度しか答えることができない(許されていない )感覚が、現代っ子の私にはとても違和感がある。良い意味で。 とてもとても正直で、自分の人生をなげうって仕えた主人公のメイドが、数奇な血筋の運命に組み込まれていくさまが、ずっしりと心に残る作品でした。 | ||||
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元侍女がお嬢様やお嬢様のご家族について、回想形式で語るという、私としてはツボの小説。時代の描写もしっかりとして、こなれて無理がなく、寄り道ばかりのような話の内容も素晴らしくて惹きつけられる。かなり長い小説だが、一度も読むのを止めたいとは思わなかった。むしろ、終わらないでくれという気持ちになった。 こういった小説をどんどん翻訳してほしいので、あまり悪く言いたくはないのだが、正直なところ、翻訳者さんの文章がもうちょっと……とそこだけは残念だった。酔いしれたいときに、ここはこういうふうに書くべきだったのではと思ってしまうと、どうしても興醒めしてしまうので。読めないほどひどくはないです。意味がわからないというのでもないです。もうちょっとスムーズに読めればな、という贅沢な要望です、はい。 | ||||
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かつてジュリエット・ビノッシュとラルフ・ファインズの名作「嵐が丘」の冒頭のシーンで作者のエミリー・ブロンテが荒野にたたずむ廃墟を訪れ、かつての栄華と衰退そして歓喜と悲劇をイメージしたのと同様に、イギリスにはこういった廃墟や一般公開された城、そしてマナーハウスを訪れるたびに私自身もさまざまな映像をめぐらせては想像力を働かせて楽しんだりしている。 自分自身がこのイギリス/スコットランドに身を寄せてから、この地の歴史や文学そして文化が曲がりなりにもしみこんでいる現在。 コスチュームものは、ハリウッド映画よりもBBCの多くの優秀なドラマがちまたに溢れている。 年末になると、筆頭株主であるディケンズを先頭にジェーンオースティンやブロンテ姉妹、シャーロックホームズ、アガサクリスティーなどなどのコスチュームもののドラマが目白押しになる。 そういうモノを見慣れているせいだろう、やはり自分はこのイギリスの歴史を背負ったドラマが大好物である。 第一次世界大戦の足音が近づくイングランド。 男たちの思いを他所に上流貴族社会では華やかさに贅を尽くしていた。 母親が仕えてきたリヴァトン館へ14歳という少女グレイスが奉公に出る。 館には自分と同じ歳のハナがいた。 だが、彼女は上階で自分は下階。 ハナには妹と兄がいた。 あるとき、街でばったりハナと出会う。 ここで起こった小さな誤解が後々になってなんとも大きく人の生死にまつわる大事件へと物語を引き込んでいく。 イギリスの階級社会を描き最も成功した映画を思い出されてくれる。 ゴスフォード・パークだ。 イギリスの俳優人総出の素晴らしい映画だったが・・・ この脚本を書いたJulian Fellowesはこれでオスカーを受賞しているが、ドラマの方でも大活躍していた。 Monarch of the Glenのシリーズは500年の伝統を誇るスコットランドのお城とそこの御曹司を巡っての物語で、それはそれは美しいスコットランドの隆起に満ちた光景と素朴な人々が印象的なドラマでずっと見ていたが、彼自身もこの近隣の友人役で出演していた。 さて、最初はかなりゆるやかなペースだが、中盤からぐんぐんと引き寄せられていく。 ちょうど時代が変わってゆき、戦争が封建的なイングランドの社会をどんどんとモダン化へ向けてアメリカの文化が流れ込んでくる。 それと同時に文学の世界でもジェーン・オースティンからブロンテ姉妹へそしてアーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズからアガサ・クリスティーのポアロへとミステリー愛読者たちも変わっていくといったように時代の移り変わりそしてその背景の文化も同様に変化していく様子が手に取るように書かれている。 読み終えたあとにずっしり残るやるせなさ・・・どうしてその長い年月の間に話す機会が出来なかったのか。。。と悔しい思いに囚われてしまうだろう。 リヴァトン館が繁栄している間に描かれる描写は実に目の前にその光景が浮き出てくるようなリアル感がある。 特に庭の花々に至る細部までもしっかり丁寧に描かれている。 まさに宝石箱のようだ。物語事態がこのリヴァトン館で起こった歴史と悲劇の映画化のための取材から始まるのだが、これはまさに実際でも映画化を強く強く望んでしまう。 読み終えた後、この本をいとおしくしっかりと抱きしめたくなる・・そんな1冊でした。 | ||||
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