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(短編集)
屋根裏の散歩者
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【この小説が収録されている参考書籍】
屋根裏の散歩者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
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表紙のデザインも良く、内容も読みたいものが多かったです。 【目次】 ・鏡 地 獄 ・押し絵と旅する男 ・火星の運河 ・目羅博士の不思議な犯罪 ・虫 ・屋根裏の散歩者 ・疑惑 短い六編でしたが大変満足致しました。 この文庫本を集めて、是非とも本棚に納めたいと思います。 | ||||
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マンガ本と勘違いしてしまってちょっとショックでした。まだ読んでないので何とも言えないですが、かなり好評なので早めに読みます。 | ||||
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江戸川乱歩、学生時代に読んだ本のワクワク感がよみがえりました。 | ||||
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この大正の文学の変な感じはこれ以上にないと思います。 エロ・グロ・バイオレンスなどといわれますが、んなもんではありません。 江戸川乱歩さんは傑作も多いですが「え?」っていうような駄作みたいなのもあります。ってかあると思います。 そこらへんが人間臭くてええなぁと。 これは間違いなく傑作です。 わぁわぁ言うと価値を下げてしまうようなのでアレですが、読んでみてください。 読んで損することはないと思います。 | ||||
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文章が現代風にアレンジされていること 丁寧な注釈 あまり有名ではないが優れた短編群と、有名な作品が混在していること この3点から、今現在日本国内で出版されている乱歩書籍の中では、一番取っ付き易いと思います。 | ||||
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春陽文庫『江戸川乱歩名作集』は短篇の編み方が佳い。特に第3巻の本書は全9巻中の白眉だ。明智物代表作の「屋根裏の散歩者」は異様なプロットのみならず惚けた語り口で却って悪寒を催させる仕掛けが怖い。「押絵と旅する男」はメルヘンと読むより誰もが持つ生来の社会不適合性に思いを巡らすべきだろう。「鏡地獄」も主人公にとってはうつし世からの逃げ場だった。辿り着いた「火星の運河」は夜の夢、まことか否かは「疑惑」が絶えない。最も凄惨な「虫」は夜の夢がまことでないと覚った瞬間の衝撃を漢字ひと文字で表現した恐るべきタイトル。「目羅博士」の喜劇は大量消費社会の悲劇に転化しよう。 文庫には珍しく本文が2段組で高塚画伯による表紙が艶めかしい旧版を少しずつ揃えては読んだ。乱歩らしさ断トツの叢書である。 | ||||
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サスペンス、スリラー、ミステリー、色々ある中で、、探偵や警察が推理し、真実を突き止めていく事にカタルシスを感じると言うよりも、第三者的な視点ではなく、人のプライバシー、日常を覗き、勝手に不快になり、ついに、殺害を実行するに至る、その散歩者自身に、読んでいるワタシ自身がなっている、あたかも自分自身が、屋根裏を日々徘徊し、覗き見をしている、そう言う感覚にさせ、どっぷりと、作中に、ハマらせてくれるのが、乱歩の魅力。 長編より、短編が、面白いし、オススメ。 | ||||
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全集の第1巻で、収録作品は、 二銭銅貨・一枚の切符・恐ろしき錯誤・ニ廃人・双生児・D坂の殺人事件・ 心理試験・黒手組・赤い部屋・日記帳・算盤が恋を語る話・幽霊・盗難・ 白昼夢・指環・夢遊病者の死・百面相役者・屋根裏の散歩者・一人二役・ 疑惑・人間椅子・接吻の22作品。 初めて乱歩を読む人はまず欠かせない、二銭銅貨や屋根裏の散歩者があるので、 とにかく読み通すべき一冊でしょう。 各作品とも、発表後いろいろな所で振り返って書いているが、 それをまとめた「自作解説」がついている。 他の作家の全集ではあまりないと思うので貴重である。 740ページの中で、653ページから693ページまで解題。 「あの五万円という沢山の紙幣を」を「あの五万円という紙幣を」 などのように本によって変えて箇所も多いので、それをひととおり挙げてある。 694ページから722ページまでが註釈。 「D坂の殺人事件」の中に、ポー「モルグ街の殺人」ドイル「スペックルド・バンド(まだらの紐)」の 犯人がなにげなく書いてネタバレしてるので、これから両作品を読む人はお気をつけを。 740ページもあるので、寝ながら読んだり、 電車で読んだりするのは大変ですが。 | ||||
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本作は乱歩デビュー作「二銭銅貨」を始めとした22編の短編集。 今さら説明不要な珠玉の作品集である。 本作で最も印象に残ったのは「心理試験」である。 ドストエフスキーの「罪と罰」を思わせる冒頭や、予審判事の登場にわくわくした。 それに加え明智小五郎が登場したときには胸が躍って仕方なかった。 (明智小五郎はこの作品以外にもたびたび顔を出す) また、本作のもうひとつの魅力として「自作解説」を挙げたい。 これは、各作品の後に収録されている乱歩自身による解説であり、 各作品が生まれた経緯や背景、エピソードなどがぎっしり詰まっている。 特に面白く思ったのが、乱歩自身が納得のいかなかった作品や、不評だった作品について語るところである。 「時間がなかった」「我ながら幼稚だった」「ぺしゃんこになった」など、 これほど人間味に溢れる乱歩に触れられるとは思ってみなかっただけに、特をした気分である。 なんだか反省文にも見えてきて微笑ましさすら感じる。 まだ江戸川乱歩を読んだことが無い人、興味はあるが何から手を付けていいか解らない人など、 乱歩入門にも最適な短編集だと言える。 手に取りやすい文庫版ということもあるので、是非、広くおすすめしたい作品。 乱歩ワールドに引きずり込まれること必至! | ||||
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どなたも「乱歩体験」の記憶が必ずやあるのではないでしょうか。 何度となく繰り替えし映像化されている作品の数々。 「屋根裏の散歩者」は、特によく映像化されているのではないでしょうか。 一度、じっくりと原作を読んでみたいと思っていました。 この本には「屋根裏の散歩者」と「暗黒星」という2編が収められています。 「屋根裏の散歩者」は短編、「暗黒星」が中編といった分量です。 江戸川乱歩の作品は、昭和初期を舞台としているのですが、初出の頃でも、懐かしさが感じられる、という評であったそうです。 確かにそれはいえる、と今回読んでみて思いました。 怪奇な現象だけではなく、その懐かしさも大いなる魅力であるでしょう。 2編とも名探偵明智小五郎が登場する作品でもあります。 | ||||
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屋根裏の散歩道は、明智小五郎が登場します。 明智小五郎が登場するテレビ番組は見たことがありますが、文学は読んだことがありませんでした。 江戸川乱歩は、伝説の作家のようにあがめたてまつって、読んだことがないことに気がつきました。 ちなみに、NHKのTVのJブンガクで知りました。 | ||||
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乱歩の代表作を収めた文庫本は、ほかにいくつもある。 より精選された短編だけを読むなら新潮文庫版『江戸川乱歩傑作選』。 作家的業績全般を概観するなら創元推理文庫版『日本探偵小説全集』の第2巻。 しかし、それら過去に刊行されてきた書籍(講談社江戸川乱歩推理文庫版全集も含む)と、本書の「屋根裏の散歩者」では、本文が一部異なっている。 雑誌初出時にはあったが、初版本では欠落していた記述を、今回初めて採用したため、いくつかの箇所で文章のニュアンスが変化している。 この点に本書の大きな特色があり、江戸川乱歩推理文庫版全集や、創元推理文庫版を既にお持ちの方も、少なくとも、この第1巻だけはお買いになった方が良いと思う。 | ||||
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1974年に角川文庫として出たものの新装版。 「屋根裏の散歩者」「人間豹」「押絵と旅する男」「恐ろしき錯誤」の4編が収められている。解説は高木彬光。 乱歩の秀作ばかりが集められており、上質の一冊となっている。乱歩好きにはたまらないだろう。 ただ、他の本と重複している収録作も多いと思われる。このあたり、どの本を買うか迷うところだ。 本書で特徴的なのは、「人間豹」が入っていることだろう。長編といってもいいくらいの長さで、短編集に収められることは少ない。グロテスク趣味の強い冒険譚で、なかなか楽しませてくれる。 | ||||
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「鏡地獄」「押絵と旅する男」「火星の運河」「目羅博士の不思議な犯罪」「虫」「屋根裏の散歩者」「疑惑」の7篇が収められている。 乱歩の短編の傑作ばかりを集めた一冊。なかでも奇妙な味のするものが選ばれている。一冊を通して読むと、読者の方が奇妙な気持ちになってくるほどだ。 良作ばかりなので、ちょっと贅沢すぎる一冊のようにも思う。 一冊で手軽に乱歩を楽しみたい人には良いかも。 | ||||
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乱歩の作品の中でも特に評判の高い初期短編を集めた巻です。 トリックの見事さもさることながら、濃密な文体もまた魅力的。 ページ数が多く、しかも文庫版で安いのでとてもお買い得だと思います。 | ||||
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光文社から出ている全集の第1巻。 「全集」だけあってとても多くの作品が収められており、本当に玉石混交といった感じ。 自分のような乱歩の初心者や、面白いとされている作品だけ読みたい人には、この光文社の全集は向いていないかも・・・ ただ、全ての作品に対して、乱歩の「自作解説」がついていて、これがかなり面白い。 例えば自分で「つまらない」と言っている作品もかなりあって、そういう作品は本当につまらない(笑) 基本的には文体も内容も古臭いと感じられるものが多いが、表題作の『屋根裏の散歩者』・『心理試験』・『人間椅子』等の有名な作品は流石に今でも面白い。特に『人間椅子』は素晴らしい。 「変態」(あくまで括弧付)を表現するのが上手い作家だなあと思った。 | ||||
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乱歩が初期に発表した作品 人間の異常心理を刻々と描く 表題作の「屋根裏の散歩者」と「人間椅子」 明智小五郎のスマートな活躍が描かれる 「D坂の殺人事件」と「心理試験」 乱歩を代表する短編たちが1冊につまっています。 | ||||
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日本の近代ミステリ小説の第一人者である江戸川乱歩。 作品の発表から長い時を経た今日でも、奇想天外なトリックや鮮やかな 謎解きというミステリの醍醐味を存分に楽しめる作品ばかりです。 しかし乱歩の作品の持つ一番の魅力はその世界観。人々の情念が迸り 生まれた狂気が、徐々に現実と幻想の境界線を消してゆきます。 彼の描く濃密な暗がりを孕んだ世界は、ピアノ線の様に張り詰めた美しさ を見せる時もあれば、息苦しい程の恐怖感を読者に与える事もあります (友人で乱歩が苦手だと言う人は、それが耐え難いと言っていました) 何でもない世界が人の心を透かして見れば異世界に変貌する。「屋根裏 の散歩者」はそのテーマを率直に反映した作品の一つでしょう。 乱歩の小説の犯人たちは往々にして犯行がばれ破滅に至る場合が多いですが、 自分の思うとおりに夢想の空間を作り上げる気ままな隠遁者たち である彼らに少なからず共感や憧れを抱いてしまうのは自分だけでしょうか。 | ||||
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妖美な世界を描いて、評価が高い『鏡地獄』。 乱歩には珍しく、ほのぼのとした『押絵と旅する男』。 読み終わった後、吐き気と悪寒が催す『火星の運河』。 ほのぼのとしているけど、ブラック風味の『目羅博士の不思義な犯罪』『疑惑』。 古畑任三郎みたいな構成の『屋根裏の散歩者』。 『虫』は個人的にお気に入り。ストーカー殺人の話だが、柾木愛造と木下芙蓉と池内光太郎の人物造形が巧く、今でもこんな人間関係が有りそうな所が凄い。 シリーズ全体で、一番、江戸川乱歩世界を表現している表紙は一見の価値有り。 | ||||
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初期の代表作に必ずと言ってよいほど挙げられる「二銭銅貨」「D坂の殺人事件」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」、いずれも初めて読んだのですが、古典の名作ではあっても、「今でも価値を失わない」とは思えませんでした。奇想天外なアイデア、子どもならずともドキドキする背徳を匂わせる展開もしばしばあるのですが、それ以上に引っかかってしまったのが、強引な理由付け(古臭い「心理学」の描写含む)、それに説明くさい描写。そしてミステリィ好きにはつまらない「夢オチ」に似た結末もいくつかあります。しかしそれは、それらの作品を読んで大人になった方々の作品をいろいろ読んでいるから、乱歩のものが古臭く思われたのかもしれません。 しかし1作品だけ、今だから面白いのではないかと思った作品がありました。「心理試験」です。心理試験とは今よく耳にするところの「心理テスト」ですね。心理テストという小道具を効果的に使った作品だと思います。もっとも心理テストという言葉からイメージされるものとは異なり、いわゆる「嘘発見器」でしたが。明智小五郎もこの本の中ではこの作品が一番生き生きとしていたような気がします。 乱歩自身が出来がよくないと書いている作品がいくつもありますし、他の方のレビューは否定しませんが(感想は人それぞれですし)、私は少なくとも大学生程度以上の人にはあまり薦められる本ではないような気がします。あえていうならば現代の作品を読む前に、幼い頃に読んでおくべき作品ではないでしょうか(文章が少し難しいでしょうけど)。 | ||||
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