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(短編集)
検事の本懐
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検事の本懐の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全80件 61~80 4/4ページ
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「データで事件を見るのではなく、人間を見る」 「罪をおかすのは人間、法より人間を見なければいけない」 「法と人の両方で罪を裁く」 ――心に吊るされた鐘を打つ言葉だ。 「良い小説」とは何よりもこうした「人間」を描ききる物語だと思う。 その意味で、5作中では『罪を押す』が出色。 小杉健治氏の往年の「良い小説」に登場する原島弁護士を思い出しました。 | ||||
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佐方検事のお話し、事件の表のみならず、裏まで深く探り、 新たな真実に至る。 どの章も良かったです、最後に佐方検事の人となりが分かります。 | ||||
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樹を見る、罪を押す、恩を返す、拳を握る、本懐を知る。 上記、五つを収録した短編集だ。 読者たるワタクシも、樹を見、罪を押し、恩を返しギュッと拳を握った。 誤解だと訴えても届かない。 伝えようにも、色んな事情が絡み過ぎて伝えられない。 どこにでもいる普通の人間が些細なきっかけで転落していく。 それぞれの短編で読者はなんとも言い難いモヤモヤを抱くことに。 そんな読者が求めるのは、すっきりとした解決でしょう、が…。 私好みの結びでしたが、みなさんはいかがでしょうか。 お試しあれ。 ※「本懐を知る」には『検事の死命』にて続編あり。 ではでは。 | ||||
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久しぶりにぐっとくる作品でした。 良かったです。 お父さんの意思を引き受けた息子の懐の深さに乾杯です。 | ||||
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全ての検察官が佐方であってほしい。佐方、佐方の父の生き様に感動。 | ||||
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おもしろいの一言につきる。 ただ、柚木さんの作品は他の作家例えば東野圭吾とかに比べて、 作品が少ないのが残念。 もっとももっと読みたいです。 | ||||
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このシーリーズではこれが一番好みです。佐方の学生時代の編が興味深い。 | ||||
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5話の中編からなり、若き気鋭の検事佐方貞人の活躍を描いた作品である。と言っても、それぞれの物語で佐方が主人公にならずサイドキャラク ターで描かれているものもある。ただ、どの作品でも、この検事が法律知識を駆使して事件を解決するというより、外見はしょぼくれていても、 人間を大事にし、熱き心で物事に対処する様子が描かれている。その佐方や父の弁護士佐方陽世の生き方に読者は動かされる。「義」を 大事にし、上司にも直言する佐方の姿勢には爽快さがあり、その意味では「格好いい」。彼自身が、苦労人であることが、この5話において いろいろなエピソードの形で触れられるが、5話を読むことで彼のここまでの半生が読者にも開示されることになる。解説で、「まさに女横山秀夫 のごとき」という表現があったが、同感。文章そのものをもう少し短くし、キレのいい表現にすればさらにインパクトが出るようにも思えた。 | ||||
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広島県出身の検事が活躍する話と聞いて読んでみました。検事の物語なので、やや重めの話かと取りかかりは鈍かったですが、佐方検事のキャラクターやちょっとした出来事から事件の深層真理を解明するストーリーに、どんどんのめり込んでしまいました。若干、フジテレビのHEROの久利生検事と重なるような気もしましたが、佐方検事の方が正義感が強いというかチャラくなくて良いですね。また、検事の郷里の広島県について描かれていますが、架空にしても、広島弁や地域性など非常にリアリティがあり感心しました。著者の柚木さんが広島に関係する人かと思いましたが、ぜんぜん違うみたいで疑問に思ったのですが、編集者が茶木則雄さんと知って俄然納得しました。庄原出身の方で、かなり柚木さんにアドバイスをされておられることがわかります。にしても、非常に面白かったです。早速続編も購入しました。個人的な満足度は100点満点中90点です。良かったです。(^ー^) | ||||
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一気に読み切りました。シリーズであればもっと読んでみたいと思いました | ||||
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柚木裕子さんらしい一冊でした。一気に読んでしまいました。佐方検事シリーズどんどん書いてほしいですね。 | ||||
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読み終えた後に、生きるとはと考えていた青春時代が思い出され懐かしく思いました。おもしろかったで終わるのではない深いものが残りました。日々の中でふと思い出しています。感銘を覚えるという内容なのです。何か指針をもらえる内容が好きです。是非読んでください。 | ||||
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主役の検事は、少ししか出て来ないのですが、大変おもしろく読みました。 | ||||
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五話から成る連作短編集。主人公は『最後の証人』で活躍したヤメ検弁護士の佐方貞人。この作品では佐方が弁護士になる前の検事時代のエピソードを描いている。中でも『本懐を知る』が非常に良い。読みながら涙が溢れた。これまで柚月裕子の『臨床真理』『最後の証人』と読んだが、最高傑作ではないだろうか。 この本に収められた作品のどれも素晴らしい。『樹を見る』では佐方の視点と推理力に舌を巻く。『罪を押す』でも佐方は類稀な才能を発揮するのだが、何よりもその真っ直ぐな気持ちと真相に涙する。『恩を返す』では佐方の過去に触れ、佐方の人間性がいかにして育まれたかの断片を知る。『拳を握る』。組織に従属することと正義を貫くことの難しさを佐方の人間性が物語る。最後の『本懐を知る』。佐方貞人の父親の真実に迫る最高傑作。 池上冬樹の解説も非常に良い。本当に良い。 | ||||
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あれ、「本懐を知る」には懲役2年の実刑判決、と書かれていたような……と思って確認してみました。 すると確かに、語り手である週刊誌記者が「実刑を免れようとすればいくらでもできたはずだ。それなのに、なぜ弁護士は禁固刑を受け入れたのか」(P288)という会話文がありますね。 一方で、事件の概要を説明する地の文では「懲役二年の実刑判決を受けた」(P289)とあります。その後、佐方検事にアプローチする会話文では「でも、お父さんは懲役二年の実刑判決を受けた」(P307)とあり、もう一人の語り手である亮子との会話文では「なぜ、彼は釈明もせず、黙秘を貫いて禁固刑を受け入れたのか。私はそれが知りたい」(P348)となっています。 禁固刑と言葉が使われているのはいずれも記者の会話文で、相手が法律の素人の場合でした。おそらく、監獄の中に拘置された、という事態を強調する意味で使われたのでしょう。 そうでなければ、巻末の謝辞で法律上の監修者として名前が挙がっている弁護士さんの顔が立たない(笑)。 そもそも、懲役刑と禁固刑の違いは労役の義務があるかないかです。禁固刑を受けた囚人の大半が自ら望んで労役を願い出るそうですから、実際には差はないみたいですね。そう目くじら立てることでもないような……。 ひとつ不思議なのは、「法律を読めばわかることがわかってない作者が書く作品を法廷サスペンスと評するのが適切なのかどうか…甚だ疑問です」と書かれているコメントがあることです。 「法廷サスペンス」という言葉は、出版社はもちろん、ここアマゾンレビューでも誰も使っていません。 この『検事の本懐』には法廷シーンは一度も出てきませんから、使うはずないですよね。どこからそんな言葉が出てきたのか……甚だ疑問です。 私の感想としては、今年の山本周五郎賞にノミネートされたのも、納得の良作でした。続編を早く読みたいです。 | ||||
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書評から、ミステリー短編連作を想像して読み始めたが、ミステリーと呼べるのは第1・2話だけで、残りの第3〜5話は、スーパーヒーローとして描かれる検事の主人公の、生い立ちと素性・経歴を描く内容だった。 第1・2話のミステリーとしての内容は面白い。ありふれた事件に、人間性の深みに迫る背景を持たせて読み応えがあった。 一方、第3〜4話は、さまざまな事件を描きながら、それに絡ませて主人公の過去を描きだしており、その手際は素晴らしいと思うが、ミステリーを期待して読むと、若干期待外れとなる。 「最後の証人」という同じ著者のシリーズ本があって(自分は読んでいないが)、その主人公(ヤメ検)が、本書の主人公の検事と同一人物らしい。そちらを先に読んでおけば、主人公への興味が本書をさらに面白くさせただろう。 特筆すべきは、第4話の、検察のねつ造事件をほうふつとさせるようなストーリー展開が、組織の論理と個人の良心との葛藤を描いていること以上に、社会的にタイムリーなメッセージとなっていることである。 | ||||
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『最後の証人』を読んでいたので、佐方弁護士の検事時代の話だと知って購入。 『最後の証人』もよかったけど、これはもっとよかった。 1編1編丁寧に描かれていて、佐方の人となりがにじみでてくるのを感じました。だけどまだ謎な部分が!続編早く読みたいです。 | ||||
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朝日新聞の逢坂剛さんの書評を見て購入しました。 作家さんの書評は大抵そうなのかもしれませんが、逢坂さん、筆抑え過ぎ(笑)。もっと絶賛しても良かったのでは。そんな気がするほど、これは出来が良いです。別の方も書いていらっしゃいましたが、私も普段、アマゾン・レビューはあまし書きません。でも「検事の本懐」には、どうしても触れてみたくなりました。 まず評価するのは、どの短篇も高い水準をクリアしていること。五編とも読み応え十分です。ミステリー的には「罪を押す」が一番ヒネリが利いている感じ。人間ドラマとしては「本懐を知る」が頭抜けていると思いました。「拳を握る」のラストも好きだし、「樹を見る」の男の嫉妬もとてもよく書けていると思いました。また「恩を返す」で描かれる佐方の青春時代が素敵! 情感をくすぐられるという意味では、これが一番すごいかも。かっこいいし、泣けます。でもなんと言っても、佐方の父親の話を描いた「本懐を知る」。もう、後半から泣きっぱなし。話を作りすぎ、とか出来すぎ、という評価も見掛けますが、まっとうじゃない世の中だから、こういうまっとうな話が、もっと書かれていいのでは。 ちなみに、誰か疑問を提示されてましたが、業務上横領は禁固刑ありますよ。 宝島社じゃなかったら、なにかの賞に選ばれても、全然、不思議じゃないと思いました。 何より、ドラマで、ぜひ、観てみたい! どこか映像化してくれないかなあ。 | ||||
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すごく、いい本でした。 5話のうち、第1話、第3話、第4話はそこそこなのですが、第2話(罪を押す)は、秀作ですし、それ以上に、第5話(本懐を知る)は感動的でした。 同じ著者の「最後の証人」・「臨床真理」(批判的意見もあるようですが、私はいい作品だと思います)がよかったので、この「検事の本懐」を読みました。一般に、長編小説と比べて、短編小説は、著者にとっても、息抜きというか、さらっと書いた印象のものが多いのですが、この「検事の本懐」は違います。 私は、Amazonのカスタマーレビューに書くのは、初めてですが、この本については、どうしてもカスタマーレビューを書きたくなりました。 最近読んだ数十冊の中で−−−−池井戸潤の「ルーズヴェルトゲーム」など、広く評価されている、いい本も多いのですが−−−−その中で最高です。 第2話(罪を押す)と第5話(本懐を知る)を評価しましたが、もちろん、他の3話も、全体で関連があり、とりわけ、最終話の第5話(本懐を知る)の前提として、第1話から第4話で佐方検事の人物像をつかんだ上で、第5話を読むのが、お勧めです。 | ||||
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「検事の本懐」を読んで、佐方検事の魅力にとりつかれました。シリーズものになるなと思ったら、本の末尾の「最後の証人」の案内では、佐方検事は、やめ検になっていて、落胆しました。「本懐を知る」の章では、目がうるみました。ですが、ふたつだけ問題があります。佐方陽世弁護士は、会長に遺言を作成させ、自分に遺贈させておれば罪に問われることがなかったのにと思いました。(そうしたら物語になりませんね)。また、横領には禁固刑ないのになと思ったところがありました。しかし、いい作品です。 | ||||
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