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ドゥルシネーアの休日



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【この小説が収録されている参考書籍】
ドゥルシネーアの休日
ドゥルシネーアの休日 (光文社文庫)

ドゥルシネーアの休日の評価: 4.00/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

登場しない人物の過剰な神格化に違和感

ミステリや警察小説の雰囲気を見せたかと思えば,少女たちの壊れやすい内側を描き,
さらにはハードボイルドやアクションと,帯の謳い文句通りに様々な面を見せる展開は,
シリアスながらエンタメの雰囲気も漂わせており,こちら側を惹き付けるものがあります.

ただ,人や事件,物語に影響を与える『名探偵』と呼ばれる人物はまるで姿を見せず,
犯人をはじめ,多くの行動原理にもなる人物であり,主人公のような立ち位置でしたが,
その名が出るほどにモヤモヤとし,盛り上がるにつれて却って落ち着いて見てしまいます.

加えて,登場はないのに強い印象を残し,物語を動かすやり方は面白いと思いますが,
過去作でも名前だけ,それも一度の人物をあれほど神格化することに違和感は拭えず….

序盤に見られた刑事の,また中盤から終盤での信仰心に絡めた少女たちの心理描写も,
いささか中途半端に感じてしまい,特に後者については知識が無いためによくわからず,
一人の少女の巡る罪と罰と赦し,そして幕の引き方もゾッとはしますがスッキリしません.
ドゥルシネーアの休日 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ドゥルシネーアの休日 (光文社文庫)より
4334772544

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