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ダークゾーン
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ダークゾーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 41~60 3/4ページ
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若干ネタバレ。 貴志作品は全て読んでいますが、最初の頃と随分と作風が変わったかなと思います。 とはいえ、描写力は流石に読ませる。 賛否両論もあります。 オチに納得がいかないのもわかります。 しかし、この作品はオチではなく、 塚田の哀しいサガ…、 棋士としてのもがきや葛藤により勝利を求める上で狂人と化し、 自分の世界でしかもの事をみれなくなってしまった塚田の人生の縮図なのだと思います。 | ||||
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クリムゾンの迷宮が好きなので、この本には非常に期待していました。 めったに単行本を買わない自分が買ってしまうほど・・・・・・。 ラストは評価が分かれると思いますが、個人的には中盤の頭脳戦だけ読めれば十分なので面白く読めました。 ほんと知恵比べって感じです。 | ||||
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『悪の教典』、『新世界より』、『青の炎』、『硝子のハンマー』で有名な貴志祐介さんの最新刊です。 『悪の教典』は三池崇監督の下、伊藤英明さんが主演してAKBの大島優子さんが「この映画がキライです」と云ったことでも有名です。たしかこの映画は、国際映画祭で絶賛されたのではなかったでしょうか。この作品も、第23回将棋ペンクラブ大賞特別賞を受賞しています。 貴志祐介さんは、いつか直木賞をとるかただと個人的におもっております(それだけの実力がおありですもんね)。 さて。 一気呵成に読みおえました。上下二段組み、全486ページの分量ですが、2〜3時間ぐらいしかかからなかった気がします。 「ダークゾーンという空間で人をつかった将棋をおこなう」というのが設定です。ダークゾーンは、あの曰くあり気な軍艦島が元になっていますが(謎につつまれています。だれも上陸ができないのだったとおもいます)、そのようなSFの設定をつかった、将棋のすがたを借りた、一昔前にはやった『バトルロワイヤル』というところでしょうか。主人公のグループ=赤軍が7番勝負に生き残らないと現実世界に帰ってこられない、という意味で。 その、ダークゾーンでの戦闘の合間合間に「断章」という章が挿入されて、そこではダークゾーンに突入するまえの現実世界のことが描かれます。なぜ、このバトルロワイヤルにまきこまれたのか、ということがだんだんと見えてくる仕掛けになっています。なぜ、戦闘に参加している人間=駒が主人公=塚田の見知ったものばかりなのか。なぜ、戦闘の舞台が軍艦島なのか。なぜ、この戦闘は将棋の姿をしているのか。 この作品について貴志さん本人は、「人間精神の暗黒面を抉ることが最大の眼目」と述べています。ことばどおり、決して読後ほっとするものではないです。戦闘、殺戮、裏切り、騙し、嘲笑、罵倒、ストーカー、嫉妬、パワハラ、愚痴、叱責が充満しています。また、書評家で翻訳家の大森望さんは帯で「サスペンスたっぷりの知的ゲーム小説」と述べています。それらの点を考慮して買うか買わないか、読むか読まないか、決めるといいとおもいます。ただ、ぼくとしてはとてもおもしろかったです。 以上です。 | ||||
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クリムゾンの迷宮と同じ路線のアクション、バトル小説である。 とはいえ、設定は全く異なっていて、今回は将棋がメインテーマとなっている。 登場人物を将棋の駒に見立て、その役割に応じた武器が付与されて、相手チームの王将を詰める(殺す)とそのゲーム(対局)が終了となり、7回戦で4勝したほうが勝ちとなるもの。 駒の特性、ゲームの本質を正しく捉えて、いかに戦略的に勝ちにつなげるかを競う知的ゲームとなっている。 将棋通らしい著者の博識な知識もちりばめられており、将棋のルールだけでなく、奨励会棋士(プロ棋士の卵)がプロ棋士になるための苦労や苦悩もしっかりと描きこまれていると思う。 よりリアリティーに近いクリムゾンの迷宮か、ゲーム性が強く仮想世界でのアクションものの本作か、好みは分かれると思う。 個人的にはクリムゾンの迷宮のほうが面白かったが、ダークゾーンも出来は悪くはないと思う。 | ||||
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迫力あるバトルシーンや現実世界と異世界との絶妙な絡み合いなど、この作品には素晴らしい点がいくつもあります。 個人的に最も気に入ったのは、主人公が親友にガソリンをかけて焼き殺すような頭のおかしい(笑)人間だということが明らかになり、 その犯行が明るみになった日の夜に見た悪夢こそが「ダークゾーン」の世界だった、という結末です。 貴志祐介はサイコパスを描くことにこだわりがあるようですが、今作の主人公は少しサイコパスとは違うものの狂人という意味では 共通性があり、とてもこの作者らしい作品だと思います。 伏線の張り方もユーモアすら感じさせる巧みさで、突っ込みどころの見当たらない最高傑作だと感じます。 | ||||
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には何故アドバイスを求めないのかが最初から気になりました。読了したところ主人公の思惑を超える手は有り得ないから師匠や七段のサラマンダにアドバイスを求めれなかったという事でしょうかね? 自分はチェスや将棋が好きでバトル中心が非常に好みにあって面白かったのですがレビューを見ると将棋等に馴染みがない方だと読みにくいのかもしれません。これを機会に是非将棋等をやってみるのも良いと思います。オチは予想の範囲内ではありますが妥当なところかと思います。個人的に残念だったのはゲーム上で梓と主人公の会話がなかった事ですね。好みの人格のキャラクターだったので残念です。作品の面白い面白くないは好みにもよるので作家さんも大変ですね。僕はこの作者の作品は全て読みましたが一番面白かったのは新世界より、で一番面白くなかったのは黒い家です。黒い家は何が怖いのかイマイチ理解出来ませんでした。まぁ何が言いたいかと言うと好みに合わないからと言って駄作とか才能の枯渇と罵るのは些かリテラシーを欠くのではないかなーなどと思いました。ダークゾーン一気に読ませる名作ですので是非ご一読を! | ||||
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プロの棋士を目指す主人公が、ダークゾーンというゲーム状の異世界に放り込まれて、命を懸けて将棋ゲームをする、という内容。 戦闘シーンが多く、迫力がありあっという間に読めました。 面白いのですが、私は「新世界より」や「黒い家」の方がずっと面白く感じました。戦闘や将棋の手になぞらえた戦略が、話のメインを占めていて、小説というよりゲーム本のような味わいに近くなってしまっていると思います。(それはそれで楽しめるのですが) また、ダークゾーンという世界は誰がどのように作り出していたのか(主人公の脳内で完結する世界ではなさそうだし)、設定の謎が曖昧に終わってしまったのが残念でした。 また、現実の世界においては、主人公が悲惨な状況であることがラストに描かれており、なんとも言えない救いのない結末の上、謎が曖昧なままである点などもあり、ちょっと後味が悪い話だなと思います。 | ||||
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人間将棋をバーチャル世界で繰り広げる異色の戦略バトル小説。 各個人の強みと弱みがきっちり設定され、それらの異なる力を持った兵士をどのように効果的に使い相手に勝利するかの頭脳戦略が非常に細かく書かれており、異色作です。が、このバトルが7回も毎回きっちりと行われるので途中でちょっと読むのが辛気臭くなる点も否めない。ラストはこのバーチャル(?)世界にきっちりとオチが付くのもこの種の設定が謎系の話としては異色。作者の意欲が伝わる意欲作ですが、細かい戦略も含めて読むのにやや体力がいるのが難点。 | ||||
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他の方は、超お勧めではないようですが、個人的には面白かったし、本質的なものをついているように思いました。 理由を3点指摘いたします。 まず、'1)勝負師の世界観がよく描かれていること ・歳までに、あるレベルをクリアしないと、何者にもなれない、というヒリヒリするような感覚を小説の筋によく落としこんでいます。 私も、程度は大したことございませんが、ある領域で似たような経験があり、夜中に何度も起きたり夢に見たりしたので、大変共感できました。誰でも少なからずそういう経験があるのではないでしょうか?思い出しても辛いものです。 次に、'2)個人の意識の領域での冒険という筋立てが大変緻密に構築されていること 意識の領域での戦いという話はしばしばありますが、並行する章立ての構造、時間の流れの戦略的な組み換え、現実世界の人物描写と駒のデフォルメの対応、将棋のルールを巧みに取り込んでいること、などと上手に統合されている点、素晴らしいと思います。 最後に、'3)ラブストーリーとして成立している点 個人的に'1)との関連でつぼにはまっただけかもしれませんが。子供のくだりは泣けました。 貴志さんの本は結構読みましたが「新世界」と同じくらい面白かったです。作家にとっても実は自信作なんじゃないかなあ、想像ですが。 | ||||
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貴志祐介さんの書かれた本ということで、やはりこれも楽しく読めました。 全作品よんで楽しいと思えているのは彼の本だけですね。 ただ、ラストをうまくまとめられていなかったのが残念。ここさえよかったら完璧でした。 ということで、☆4つにさせて頂きました。 | ||||
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作品そのもの、エンターテイメントとしての面白さは申し分ありません。 読み出したらとまらず、不思議な世界観にのめりこんでしまいますので、夜読み始める場合は要注意です。 ただ、エンターテイメントとしては面白くても、クリムゾンの迷宮のような恐怖感はなく、ホラーとして読むものではありません。 ファンは必読ですが、貴志氏の作品としては、主人公に思い入れし難いこと、新世界や天使、クリムゾンといった作品と比較すると、どうしてもディテールに劣るという点で、五つ星級ではないとの結論で4つとしました。 | ||||
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基本的に、仮想現実でのバトル描写と主人公の現実世界との描写を交互に描いて いく形式ですが、他の方の指摘通り現実世界の描写に意味を感じなかった。 最後の最後でこういう秘密が!と思わせる布石であると期待しましたが、結局は読んでいる途中で○○オチ であることが簡単に分かってしまう。そして激しく鬱になります・・・。 厳しい書き方をしましたが、なんだかんだで楽しめるし読んで損をする事はないと思います。 似たような設定の小説は多くあると思いますが、その中では間違いなく上位にある作品です。 | ||||
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文章が火を噴くのではないかと思わせるほど、苛烈な戦闘シーンに満ちた作品だった。 500ページ近い大作だが、一気に読ませるパワーは、さすが貴志祐介の専売特許。 しかし、エンディングに近付くにつれ、いや増す不安感。 あとこれだけのページ数で、この理不尽極まりない世界観に結末をもたらせるのか。 そしてエンディング。私は目を疑った。まさかと思った禁断の結末を、正面切って見せられたのだ。 読み終えたあと、私の頭はしばし以下の情景を妄想しフリーズ状態に陥った。 ・・・貴志の書き手は、苛烈をきわめた。 俺には、ここまで激しい小説が書けたのかと、自分でも意外に思うくらいだった。 貴志は、深呼吸すると、キーボード横に置いてあったボトルのウォッカを飲み干した。 一気に、書ききってやる。 貴志は渾身のエンターキーを放つ。 そのとき、澄んだ打鍵音の中に、ほんのわずかな異音が混じった。 貴志の呼吸が止まった。 想定していた筋書きの中に、一箇所だけ、致命的な読み抜けがあったことに気がついたのだ。 俺は、作品の結末を考えていない・・・。 頭からざっと血の気が引き、心臓が狂ったように激しく動悸を打ち始めた。 馬鹿な。俺は、こんな単純なミスのために、みすみす作品をふいにしてしまったのか。 キーボードを凝視する貴志の目には、さらに信じがたいものが映っていた。 今打ったばかりのエンターキーが、縦に真っ二つに割れているのだ。 真っ二つになったキーは、作品の結末だけでなく、無残に砕け散った貴志の未来をも暗示しているようだった。 まだだ。まだ・・・。 この終盤で結末を考えていなかったのは痛いが、あの手を使えば、まだ粘れる。 貴志は、禁断の結末を書き込んだ・・・。 | ||||
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ダークゾーンと呼ばれる異世界に突如、召喚された主人公達 彼らはその世界では、異能力を持つモンスターに変身させられ、 あたかもボードゲームの駒のように扱われる 獲った敵の駒を自分のものとして使用できる 一定条件を満たせは駒は昇格する 敵のキングを獲ったら勝利する 等々、将棋のルールに多少似ている戦術性の高いゲームの対決の模様が描かれる コミック・福本伸行著「賭博黙示録カイジ」で描かれる「限定じゃんけん」のように、 裏ルール等を駆使し、新たな戦術がつぎつぎと登場し、非常に刺激的だった 「カイジ」の「限定じゃんけん」は、基本ルールはじゃんけなので非常にわかりやすかった しかし、「ダークゾーン」は複雑ルールな為、その分読み応えがあった 味付けとして、ダークゾーンの出来た経緯のようなものにも、軽く言及されていますが、 あくまでも主体はゲームでの対決であった 焦点が絞られている分、話に集中できて良かった ライトノベル的な突飛な設定のファンタジックな作品でした キャラ立ちをさせたら、ラノベだなと思ってしまいました しかし、さすが貴志氏!!! ラノベのなかには、荒い出来のものも多いですが、非常にルールが詰められていました 傑作です! | ||||
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自己チュー男が、実現できない夢ばっかり追い掛けて、現実逃避したって事ですか・・・彼女が一番可哀想でした。 現代人に警鐘を鳴らしているようにも読めました。 しかし、登場人物の個性をもっと出して欲しかったなぁ・・あと、戦闘シーンも多過ぎだし・・作戦が後手後手になる主人公の頭の悪さにもイラッとさせられましたが、これは主人公がこういう人間だからなのでしょう。 前作もそうでしたが、貴志さんあえてそうやってるのかな?読ませるより、考えさせる。モヤモヤを読者に残して、聞いた事に対してうのみにしないで、考えろと。考えすぎかな。 | ||||
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冒頭からバトルの連続です。その合間に回想シーンが入り登場人物たち因縁が明らかとなってゆきます。ストーリーよりも臨場感溢れる頭脳戦に重点が置かれており、刺激やスリルを求める方にとてもお勧めできると思います。また、全体に散りばめられた伏線の使い方が上手い!特に重要でないと思っていた設定に実は重要なエピソードが絡んでいることが判明することがあり読んでいて「なるほど!」と何度も唸ってしまいました。グロテスクな描写は頻出します。苦手な方はご注意を。 | ||||
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まだ途中ですが… 今までの貴志祐介さんの作品とはちょっと違いました なんか、すごくスケールのでかい作品になっています 現実的ではなく、異次元んのような場所で まるで将棋やチェスのように 化け物を操り、勝利を目指す ちょっと変わった内容です それぞれの駒に特殊能力が備わっているというのも いいです 私は、バトルシーンがめちゃくちゃ好きです なんといっても、迫力がすごい!! 各駒の特殊能力もよく使われており、 昇格するという設定もいい 毎回物語の中で昇格するシーンが来ると 心の中でどうなるのかな〜、なんか思って期待してしまいます とにかく、スケールがでかい 迫力がすごい 読んで損する人は 日本中、世界中、いや、宇宙人らしき人でも 絶対にいないでしょう ホント最高です! 次回の作品を期待しています | ||||
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8回にわたって繰り返される異形の戦士達の壮絶なバトル。 その繰り返しの多さにもかかわらず、次々と進化していく斬新な戦法、ピンチの連続とスピード感に、途中でページを捲る手を止めることができない。 この著者の濃密な描写力と読ませる力には、毎度、驚かされる。 巻頭の軍艦島の地図を横に置いて、戦士達の動きを追いながら戦闘シーンを読んでいくと、更に面白みが増すだろう。 一つ注文を付けるとすれば、戦士達の容姿が異様過ぎて、なかなかイマジネーションがわきにくいことから、挿絵が欲しかった。 私の場合、ゴーレムというと、どうしてもドラクエのゴーレムを想像してしまうので、あまりにも本作とイメージが違いすぎる。。。 | ||||
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貴志祐介さんの本はすべて読んでますが、今回も話の展開の早さと無敵の想像力の中に、ぐいっとはまって読んでしまいました。貴志さんのお話の中で色々な戦いの話がありますが、今回の内容は将棋をしっているともって面白く読めたような気がします。 それでもまったくの将棋素人の私でも十分楽しめる内容でした。 | ||||
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貴志祐介は、本当にこういうゲーム小説というか、ルールの設定された世界観の中で展開する物語を書かせると上手い。 しばらく見せなかった作風だけに、興奮も倍増だった。 ただ、固有名詞をゴチック書体にするのは読みやすくなるわけでもないし安っぽくみえるので個人的にはちょっと? | ||||
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