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ダークゾーン
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ダークゾーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全140件 1~20 1/7ページ
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敬称略。 『ダークゾーン 下』は、貴志祐介のサスペンス小説で、上巻で張り巡らされた謎が一気に解き明かされるクライマックスが詰まっています。 この物語は「将棋」という独特の設定を通じて、死と生、現実と幻の境界線を描く、まさに異色の作品。 物語の中心となるのは、謎の空間「ダークゾーン」に迷い込んだ人々が、生き残りをかけて死闘を繰り広げる展開。 貴志作品特有の緊張感が、ページをめくる手を止めさせない。 特に下巻では、登場人物たちが精神的・肉体的に追い詰められていく様子が、細かく描写されています。 読者も一緒に極限状態に追い込まれ、物語の中に引き込まれていく。 将棋の駒を使って進行するという設定が、ファンタジーともリアリティともつかない絶妙なバランスで描かれており、将棋の知識がなくても楽しめるようになっています。 下巻ではその意味やシステムが明らかになり、「将棋」の象徴するものが徐々に見えてきます。 しかも、それが単なるゲームではなく、人間の生死や魂に関わる重要なメタファーになっているのがお見事。 登場人物たちの個性が一層際立ち、特に主人公の成長と葛藤は、深い共感を呼びます。 物語全体を通じて、彼らが直面する選択と、その背後にある過去のトラウマが、物語の核となっていることに気づかされます。 下巻に進むにつれ、登場人物たちの背景や動機が明らかになり、彼らの行動に対する理解も深まります。 貴志祐介は、人間の心の闇や絶望を描くことに非常に長けていますが、この作品でもそれが遺憾なく発揮されています。 ダークゾーンという舞台は、まさに人間の心の中にある「暗い部分」を象徴しており、誰しもが逃れられない「闇」を形にしているように感じられました。 最終的な結末には、救いがあるようでない、何とも言えない余韻が残り、読み終わった後もあまりスッキリ感が無い。 『ダークゾーン 下』は、エンタメ性と哲学的なテーマが巧みに融合した作品で、単なるサスペンスではなく、深いテーマを持つ読み応えのある一冊。 貴志祐介のファンはもちろん、サスペンスやミステリーが好きな方にも強くお勧めできる作品です。 ダークなファンタジーにどっぷり浸かりたいあなた、ぜひ一読あれ。 | ||||
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好きな本なので、購入できて良かったです。将棋好きな人にもお勧めです。 | ||||
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この作家は殺戮や心理描写の記載はとても面白いのですが、どうにもシチュエーションやルールが強引すぎるのとそもそも主人公の性格が歪みすぎていてあまり共感できませんでした。 俺の最愛の〜という割にはめちゃくちゃ浮気を疑っていたり寄ってくる人を全てうがった感じで見ていたり、でも結局ダークゾーンはなんだったんでしょう?意味わからず終了しました。 | ||||
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独自のゲームを上手く説明しながらのめり込ませてくるなという感想。 その分、登場人物の動機づけとかは弱い部分がある気がしますが個人的には大好きです。 | ||||
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異世界で将棋と似たバトルを繰り広げる者たちを描いた作品。下巻。 二チームに分かれた異形、異能のモンター化した知人たちが、それぞれの王の指令に従って、敵と戦う7番勝負は、4戦目(第四局)から。赤軍率いる主人公は、リアルの世界でもライバルの棋士率いる青軍に土俵際まで追い詰められていくという展開である。 戦いの度にルールの詳細が分かってくるものの流石に引っ張りすぎ…となるところを飽きさせないのが著者の力量。勝負の決着と、その結果がもたらすものにそそられ、ラストまで読み進めることになるだろう。 主人公が嫌なヤツであり、それが故に勝敗がどちら転んでもおかしくない。勝負の間の断章は、リアルワールドの日常が描かれていく。ここでの恋人やライバルとの関係が、徐々に明らかになっていく。これが、暗い… オチは予想から大きく外れることはない。ただ、この手の結末は、ゲームの作業感に近いものを覚えてしまう。驚きまで、今ひとつということらだろうか。 | ||||
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やはりオチが微妙という点が惜しい。 あと八局はちょっと長すぎた。 いつかリメイクしてください。 | ||||
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異世界で将棋と似たバトルを繰り広げる者たちを描いた作品。 主人公はプロ棋士を目指す男子大学生。二チームに分かれた異形、異能のモンター化した知人たちが、それぞれの王の指令に従って、敵と戦う7番勝負である。作中でも言及があるが永井豪『真夜中の戦士』を彷彿させる。王である主人公に対するは、リアルでもライバルの男子大学生。 訳もわからずバトルフィールドに放り込まれれながら、コマの能力と弱点など徐々にルールを理解し、勝敗を競うという展開。負ければ次戦のハンディキャップを背負ったり、殲滅した敵のポイントに応じて昇格したりと、ゲーム要素がたっぷり詰め込まれている。 敵味方のコマのリアルでの人物像が明らかになっていくのは面白い。主人公のチーム内にリアルの恋人がおり、微妙に戦いの制約になっているのも設定の妙だろう。 何故、異世界でバトルを繰り広げるのか、勝者、敗者には何が待っているのか興味を惹かれながら読み進めることとなる。三戦目はルールや戦略上のポイントを理解するので集中できるが、下巻でリセットとバトルが繰り返えされると思うと読むモチベーションが上がらない。 主人公がどうにも好きになれないし…。 下巻へ続く。 | ||||
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かなり賛否両論な作品ですが、自分は好きな作品です。かなり。 とにかく構成が素晴らしい。まずチュートリアル的な前哨戦でまぐれ勝ちから 全駒が"成った"ランパイドステージ、どんどん最適化されていく攻防と 読者が見たいパターンをすべてを見せてくれた上で、幻の八局突入からこのゲームの真の攻略。 七局目ラストの「あと1戦許されるなら本当の名局をみせてやる」というシーンが熱い。 過小評価されてる名作だと思います。 同時に評価を落としてる原因は…登場人物。特に主人公のどうしようもなさですね。 元からプライドを捨てきれないクズ主人公の没落というテーマなので仕方ないですが 才能を鼻にかけて、棋士以外の人間を内心見下してるところから始まり 碁会のアイドルと肉体関係になっただけで、他の棋士を童貞と見下す性根。 無責任に妊娠させておいて及び腰になるわ、自分の脳内妄想で周囲に当たり散らすわ。 本当に共感の持てないクソ主人公過ぎて、読むのが辛いという声も分かります。 しかし断章で醜態を晒してるこんな社会不適合者が、命がけのゲームをしている本編では 真剣師として輝いて映るのですから、修羅の世界でしか生きられない悲しい生き様を表現するという 作者の意図は成功しているはずです。どうしようもなく自業自得ですが、最後の結びは切なくて好きです。 | ||||
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見かけは軍艦島の、異次元の空間で棋士たちが心は人間のまま、体は異形のバケモノに変身して将棋バトルを繰り広げる。ゲーム感覚のバトルに想像力がついていけなくなり、読みづらい。やがて「断章」に入り、現実世界でのエピソードになるとようやく心が落ち着く。 主人公塚田裕史はプロを目指す棋士であり、軍艦島は恋人井口理紗との思い出の場所でもある。バトルしているのは全て塚田の知り合いである。これらの伏線がのちに回収される。死闘の果てには何が待っているのか?最後に全ての謎が明らかになるとき、これは切ないラブストーリーでもあったのだと気づかされる。 | ||||
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【軍艦島(ぐんかんじま)】を模した異界を舞台に、〈赤〉と〈青〉の異形の駒たちが〝王将〟の命令一下(いっか)、殺し合いの攻防を繰り広げるバトル・エンターテインメント小説。著者の『クリムゾンの迷宮』が面白かった覚えがあり、これもわくわくさせてくれるんじゃないかと手にとってみました。 先に四勝したほうが勝利するバトル・ゲームは、将棋に似ているっちゃあ似てるんですが、それぞれの駒にポイントがあって加算されてくとか、駒が昇格すると格段に強くなるとか、そこには独特のルールがあります。 上巻の第三局あたりまでは、ゲームのルールがよく呑み込めなかったりでいまいちピンと来なかったんだけど、文庫本下巻の第四局以降からかな、お互いの戦略が結構分かってきて楽しめましたね。特に、ぱぱっと決着がつく急戦形の攻防が、展開に勢いがあって面白かったっす。 で、将棋っぽいバトル・ゲームはかなり楽しめたんですが、〈赤〉の〝王将〟である主人公・塚田裕史(つかだ ひろし)の現実世界を描く「断章」の話が、私は受けつけませんでした。「断章6」「断章7」「断章8」あたりの展開はダメダメで、読んでて気分が悪くなりましたね。 あと、文庫本の頭の頁に掲載されてる【軍艦島】の地図の出来が、いまいちだったな。いや、対局の最中、何度もこの頁開いて眺めたので、参考になったのは間違いないですが、各局の決戦の山場となる箇所を拡大するとか、(刊行当時は困難だったのかもだけど)3D映像みたく立体図にするとか、一工夫、三手間くらい欲しかったかなあ。 | ||||
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クリムゾンの迷宮、黒い家、新世界よりと名作を出し続けている貴志祐介の作品の中で1番好きな作品かもしれません。 ひょんなことから永井豪の真夜中の戦士を知り、ダークゾーンは真夜中の戦士のオマージュなのかと初めて思い至り、レビューを投稿してみようと他の方のレビューを見たところ賛否両論すごいですね。 私はラストも含めて素晴らしい作品だと思いました。大変面白かった。 軍艦島に行ってみたい。 神社も行ってみたいが実在するのかな? | ||||
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世界観が突飛すぎる 臨場感も感じないし 展開にワクワクすることもない 著者のファンで他の作品は大好きなので とても残念 | ||||
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最近よくある全感覚没入型のゲームワールドにおける群像劇とは、微妙に路線が異なっています。 王将を務める主人公の采配によって、皆が将棋やチェスの駒のように命じられるがままに行動する。 ゆえにピンチに味方やライバルが馳せ参じるとか、恩を返すために奮闘するとか、寝返るとか、そうした人間を描いたドラマや演出ができないんです。 たとえば飛行ユニットに向けて、射撃ユニットが攻撃したとします。 それが当たるも当たらないも著者のサジ加減一つで、勝たせたい、負かせたいの構想のままに戦闘が進む。 「説明してなかった設定」を、土壇場で明かしつつ勝負が決まったりする局も。 自分が入り込んでいるゲーム空間そのものを疑うようなメタ的な視点も描かれるので、ゲームバランスを崩すような抜け穴、ハメ技など見つけて、えげつない展開になるのかとも予想していましたが…… 襲いかかった、逃げられたなど、事象のみで描かれる戦闘が何局も続く。 この著者のクリムゾンの迷宮においては途中が楽しめたから、結末に文句を言わなかった自分でも、この作品ではワクワクするシーンがなく。 上下二冊を読んだ労力と対価を思うと……星は2つ半。 最後までまとめあげた手腕はさすがの一語に尽きますが、この設定のバトルでは誰が書いても面白く盛り上げられなかったのではないでしょうか。 | ||||
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クリムゾンの迷宮は幕引きがどうこう言われていますが、過程を楽しめたので大好きでした。 ああいう作風を期待して、この作品を購読。 作品紹介を読んだ印象では近年の「なろう系」にあるような全感覚を没入させたゲーム空間にて 異能バトルや、バトルロワイヤルのような生き残りを想像してたのですが ゲーム設定で将棋の駒のように役割が振られており、しかも最大7局の対戦で先に勝ち越した側が勝つという単純な構造のルール。 初戦は読者も初見なので、筋をたどっていく好奇心は誘われますが、第2局と進むにつれて疑念を抱く方も少なくないでしょう。 「これ……この設定で、面白く描くのは至難の業では?」 喜怒哀楽なり憎悪なり友情なりによって動くドラマが描けないので 撃った避けた倒したなどの成否や現象を、著者のサジ加減で描くだけの戦闘にしか成り得ないんです。 不安に思いながらも読み進めていくうちに、著者の目論見が浮き上がってきます。 ゲーム内に全感覚を没入させてキャラになり切るのではなく 異空間ダークゾーンにいながら、それを俯瞰するかのようなメタ的な視点に移りかわってくるからです。 これ以上書くとネタバレになりますのでよしますが、下巻ではエグい展開になっていくのかな・・・ 過程である上巻でのワクワク度は低かったので、ひとまず星は及第点止まりです。 | ||||
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貴志祐介さんは私の好きな作家の1人で色々な作品を読んでます。どの作品も質が高く本当にすごい作家だと思います。こちらのダークゾーンもやはり面白いです。下巻でどのような結末を迎えるか楽しみで仕方がありません。 一方でこちらの作品を読んで思ったのは、読者側に他のことを考えさせてしまう隙が多いと感じました。 例えば、それぞれの駒をもっとこのように使った方が強いのではないか?や、7番勝負だからここはどうせ負けるんだろ?とか、なぜとても頭の良い主人公なのに最初にすべての駒の特性を把握しないの?などです。設定やストーリーが面白いことは間違いないのですが、正直そういった考えが思い浮かんでしまうとストーリーに集中できなくなる点がなんとなく物足りないと感じました。 | ||||
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スリリングなバトルや作りこまれた設定、上巻・下巻を通して飽きさせないバトルの展開など楽しく読むことができました。 一方で断章(メインストーリー?)の結末は正直物足りない印象です。 下巻前半の断章4で多くのことが明らかになり、続きか気になって仕方がなくなります。変わらず続きは気になるものの、その後の話は既定路線でただただ愚かな主人公という結末… ストーリーと関係ありませんが、上巻も含め、多胡重國九段という最強の棋士がいるのにアドバイザーにならなかったのか点が残念に思えます。現実世界であまり関わっていないので、想像することができなかったみたいな感じでしょうか… | ||||
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青の炎からクリムゾンの迷宮、新世界よりと続けて読んできました。序盤から唐突な展開でしたが戦闘シーンの表現はさすがだと思います。 シナリオのオチは大した捻りもなく伏線もほぼありません。異世界の対決と現実の回想だけが延々と続きます。最後は盛大な結末があると期待していましたが、そんなことは全く無かったです。 最初から最後まで淡々と進み、ラスト数ページに現実世界のネタバラシがありますが、あまり目新しいものではなかったです。これだけなら別に読まなくても良かったなと思いました。 | ||||
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行き当たりばったりの闘いだったような。冷静な頭脳戦だったとはあまり感じられず。 お互いどれ位の距離に居る。と解ってしまうので、手探り状態の緊迫した開戦に欠けるような。でもそうするとページも増えるし、何より将棋のように相手は見えるような設定なのですかね。相手との距離は解るのに偵察だしたり、奇襲を受けたりありましたね。 貴志さんの本は何冊も読んでいるけど、何を一番伝え提供したかったのか、 これから空想してみますが… | ||||
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貴志祐介さんの作品でトップクラスに面白いです。 既存のゲームをもとにここまでオリジナリティあふれるゲームを作り上げるのは本当に素晴らしいとおもいました! | ||||
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貴志祐介さんの本です。 貴志さんって、たまにこういう「バトル・ロワイヤル」系の作品を書きますよね。 軍艦島に突然配置された主人公塚田。塚田は赤軍の王で、赤軍の手駒を使い、青軍の王を殺さなければいけない、そういうルールのゲームになっています。 ちなみに、手駒は皆、塚田の知り合いらしい。 はたして、この「ダークゾーン」の世界は何なのか。 敵の奥本とは、現実世界で将棋のライバルだったようだ。 二人の戦いは、どうなるのか? 貴志さんは「バトル・ロワイヤル」が好き、と言いましたが、作品中にネタバレがあって、こういう設定自体は、永井豪『真夜中の戦士』、フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』、『闘技場(アリーナ)』という短篇なんかが、「原型」のようです(154㌻)。 | ||||
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