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警視庁草紙
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【この小説が収録されている参考書籍】
警視庁草紙の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.70pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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| 約三十年ぶりぐらいの再読。詳細はすっかり忘却していて……ああ、こんなお話だったんだ! 上巻は軽妙なタッチで独立色の強いエピソード揃いの連作でしたが、がらりと印象が変わり、明治という時代に翻弄されて、大きな流れの中に呑まれる登場人物たちの姿が前面に押し出された格好であります。重たいよお……暗いよお……。上巻ではそれぞれキャラが立っていた巡査たちもまるきりモブ扱いだし、元同心・兵四郎は警視庁からも「おっちょこちょい」と認識されてしまうというありさまで何だかいいところなし。 作者が描こうとしたのは個人の意思や力ではどうにもならない「時代」というものだったのでしょうか。 その場その場の展開は派手なのですが、「それにしてもずいぶん御都合主義な」などとメタなセリフで居直ってみせるほど都合がよくて強引な展開が続くのは呆れたものやら首を捻ったものやら。何でもお見通しといった風情の隅の御隠居さまも、深謀遠慮のようでいて案外にそうでもなく、興味本位の野次馬だったの? 何かにつけ協力的な山岡鉄舟といい、裏があるかと勘繰っていたのに説明はなし……。南町奉行所チームの存在が発覚してからも追及されない理由が「警視庁草紙があとつづかぬことになるからかの」なんてのは何なのですか。戊辰戦争の仇討のため、新政府の側について西南戦争に参戦することを選ぶ矛盾に投げかける、お千姐さんの「話が逆だとは思わない?」との言葉が一番正論でした。 上巻から引き続き、実在人物がやたらに登場するのは楽しくて、スリの吉五郎や熊坂長庵がまさか実在人物だったとは思いませんでした。高橋お伝の殺人事件にとんでもない「真相」を持ち込んだり、当時の大事件を繋ぎ合わせて、虚構の物語をひねり出してみせる手腕はお見事。 | ||||
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