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小説家の作り方
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小説家の作り方の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 1~20 1/2ページ
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まさかまさかとは思いました。 このシリーズでホロっとしてしまうとは… 想いも寄らなかった。 油断してました。 一瞬ですけどね。 「野崎まど」が紡ぐ物語性――これまでの話の組み立て方からすれば、そういう泣かせ方も確かに無いこともなかったかと、最後にページを閉じて改めて思うところでもありました。 「小説の書き方」ではないんですよね、あくまでもこれは……。「小説家の作り方」なんです。しかもかなりぶっ飛んだ。 前3作、その“仕掛け”を脳裏にチラつかせながら――やはり“シリーズ”として意識すればそうなります――、この第4の物語を読むわけです。 きっとソコに気を取られたのでしょう。ソコに所謂“スキ”が生じた。そのスキに付け込まれて涙腺を刺激されてしまったのだと……そう解釈、自分を説き納得させるところです。 これ以上は言いません。ネタバレになってしまいそうなので。 あと残り2作。これって恋もしちゃうのかな(笑) それと最後に。 このシリーズで初めて2回読み返しました。 2回目にして見る景色は、なおも彩り鮮やかに、愛おしさはより深く、とそう感じられました。 はぁ~、面白かった。 | ||||
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ストーリーも良質ですが執筆のエッセンスが簡潔にまとめられていてタメになります。 昨今の技術の進歩は素晴らしく、この本に書かれてることもいよいよ現実味を帯びてきましたね。 | ||||
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なんとなく小説の書き方の話かなと思って読みました。半分当たって、半分違いましたが、最後にタイトルの意味が分かって読んでいるときは結構楽しめました。レビューなのでストーリーを先に知ってしまうと面白みが欠けてしまいそうな感じです。 unlimitedで読める方はお勧めです。 | ||||
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大層な風呂敷を広げる割に、重要なところは断言せず、作者のハッタリが延々と続くようなお話なのに、最後は上手く丸め込まれて、次の話も読んでみようかなとなるのが、この作家さんの凄いところでもあり、魅力なんだなと感じた。 また作中での主人公の立ち位置は、キャラ作りに定評のある小説家。だからというわけでもないがか、キャラクタに魅力というか可愛げがあり、それもお話を楽しむのに一役買っているんだなと思います。 Kindle Unlimitedで読めるのでお暇ならどうぞ。 裏でシリーズになってるらしいですが単品でも楽しめます | ||||
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昨今、話題に上がることが増えた技術分野をテーマにしたお話です。 なので、出版当初よりもむしろ今のほうが、テーマを身近に感じられて「読みどき」のように思いました。 もっとも、そのぶん読者が謎の真相に迫りやすくなってしまった可能性はありますが…。 読み進めながら真相が透けて見えたり見えなかったりで、個人的には良いタイミングで読むことができたと思います。 ライトなミステリとして楽しく読みました。 それと、予想していたよりもまっとうに「小説の書き方」指南にもなっていて、ちょっと得した気持ちです。 | ||||
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"この世で一番面白い小説の種を、私の頭の小部屋から解き放ち、一冊の本としてこの世に現出させる事こそが、私という人間の生まれた意味であると確信しております。"2011年初版、2019年新装版となる本書は駆け出し小説家が遭遇する"ノベル"ミステリー、『アムリタ』シリーズ第四弾。 個人的には【[映]アムリタ 新装版】から始まるシリーズを順番に最後まで読んでいこうと『死なない生徒殺人事件』に続いて手にとりました。 さて、そんな本書はどこか著者自身を彷彿とさせる駆け出し兼業作家の物実(ものみ)のもとに初めて届いた紫依代(むらさきいよ)と名乗る人物のファンレターに返信したところ、彼女から"こね世で一番面白い小説のアイデアを閃いてしまった"が、書き留める力がない。と『小説の書き方教室』の開催を頼まれ、結局はバイトとして引き受けたことで、物語は意外な展開をみせていくのですが。 著者あとがきによると本書は"『執筆者』のお話"小説の二つの要素『書く』と『読む』について。との事ですが。担当編集者、付白詩作子(つきしれしづこ)と同じく『読む』のに偏っている私としては【本書内で誌面開催される】物見による『小説の書き方教室』自体も割と勉強になりました。 また、本書もこのシリーズお馴染みといえる【畳み掛ける後半、二度のどんでん返し】がありますが。『この世で一番の小説』というより『あの世で一番』的な【超越したパワーをもつ『小説的』存在】がラストからは紫依代によって生まれてしまいそうで。ある意味ホラーかも?とか思ったり。 [映]アムリタシリーズ四作目として、またエンタメ色の強いミステリを探す方にもオススメ。 | ||||
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これの前作と前々作が、少しファンタジー色強めでリアリティに少し難を感じたんですが、 これはSF的な意味である種のリアリティを感じました。 男性主人公の前に少し不思議なヒロイン(大抵美人)が現れ、 事件が起き、真相の後にちょっとしたどんでん返し、 という、いつもの本シリーズの王道パターン。 普通によかったです。 個人的にシリーズでは二番目に好き。 (一番はアムリタ) ていうかこれほぼラノベですよね。 自分はバーナード嬢読んでなかったらこのシリーズ知らなかったおっさ〇なんですが、 ガチラノベ世代にこのシリーズがどれだけ知名度あるのか少し気になります。 新装版でるくらいだから売れてるとは思いますけど、 なんか少々マイナーな印象。 | ||||
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ギミックが光る作品だった。 古典的な泣かせるパターンにある、ロボット(AI)が人間になりたいという叶わぬ想いのバリエーション。 「この世で一番面白い小説のアイデア」をもった女性(?)が登場するが、その小説の内容は全く出てこない。 その読めない小説への期待値が上がり、読めなくて悶々とさせるところが、著者の筆力なのだろう。 | ||||
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『[映]アムリタ』に続く6部作4冊目。 この世で一番面白い小説を書く小説家を作る、小説家のお話。 タイトルから想像する内容からは、裏切られる展開に。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 序盤こそは駆け出しの作家と,彼に小説の書き方を教わる少女との奇妙なやり取りに, どちらかと言えば,彼女を通した彼の成長や青春を描く軽いコメディタッチの様相です. ただ,やはりと言っていいのか,そんな爽やかで普通(?)の話で終わるはずはなく, 謎多き彼女の浮世離れした言動と,背後にチラチラと覗き見えるに何かに不安が高まり, 闖入者の登場をきっかけに,前半の伏線を巻き取りつつ,思わぬ方向へと転がり出します. 何よりも彼女が学び,経験を重ねた結果,もっとと手を伸ばした姿には胸が熱くなり, なぜ彼に教えを求め,行動を起こすにまで至ったのか,技術面での疑問はありましたが, 一人の作家の小説が誰かのところに届き,『心』を動かしたことがとても素敵に感じられ, 恋や愛を超越したボーイ・ミーツ・ガール,書く人と読む人の物語だったのではと思います. そんな彼女が書く小説はどんなものに,そしてそれがまた誰かを揺さぶることはあるのか, 実際に世に出たなら,『読む人』とては,楽しみと怖さが半分半分というところでしょうか. | ||||
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近年色々なレーベルから出版している野崎まど氏の、比較的初期の作品です。 昨年はアニメの『正解するカド』の脚本で非常に物議を醸し、一部で有名となりましたね。 本作品の主人公は駆け出し作家。人物や舞台設定は著者の野崎まど氏自身を思わせるようなプロフィールで設定されています。 物語の始まりは、ある女性から主人公への「小説の書き方」指導の依頼。その女性は、読書経験豊富で、素晴らしい発想があるけれど、文章を書くことに関しては全くの素人らしい。 主人公が彼女に文章を書く手ほどきを行うことになり、物語が進んでいきます。 一見「淡泊で軽快な語りだな」と思わせるような比較的情報量の少ない文体ですが、本当に圧倒されるのは後半から。 この作品、実は全くと言っていいほど内容に無駄がないのです。 積もり積もっていくわずかな違和感が、ある点で像を結び、そこから急降下するように結末へと転がり落ちていく。そんな感覚。 後ろの章を先に読むことなく、巻頭から順番に一歩ずつ読み進めてほしいと思います。 そして読み終わってから「やられたーっ」と頭を抱えて下さい。そうしたら、もう一度頭から読み直しましょう。もっとも、言わなくてもそうしたくなること請け合いですが。 文章は非常に読みやすく、すらすらと最後まで読みきれるはず。 ミステリーやSFや私小説として硬派な正統派というわけでも決してないので、ラノベと言えばラノベです。が、いわゆる「ラノベ臭」みたいなものは薄いので、比較的人を選ばず快適に読める文体だと思います。 これをミステリーと称するか、SFと考えるかは人によると思いますが、読み終わってからもう一度読み返したくなるような見事な作品である事は保証します。 「筆者のアイディアがそのまま純粋な形で小説になっている」と思えるほど、無駄なく、さりげなく、非常に緻密に構成された美しい作品だと思います。 知的好奇心の旺盛な方に、是非オススメしたい小説です。 | ||||
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正解するカドを観て、数冊作者の本を読みました。筒井康隆の様に短編をたくさん書いて欲しいです。 | ||||
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近年、全く小説家になる方法を解説しないのに、 「~なる方法」なんてサブタイトルがついた作品がマンガ大賞の1位になりましたが、 この作品も小説家になる方法を解説した小説では全くありませんので ご注意ください。ちなみに中身を最後まで読んでみると、タイトルは間違っておらず、 日本語って紛らわしいってことがわかると思います。 この作品は、ちょっとだけ近未来の世界を描いた少し不思議な小説です。 予測の斜め上を行く展開にご注意ください。 | ||||
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2日にわたり読み進めていましたが、中盤から最後の一文にかけての物語展開が加速度的に面白くなっていたので、2日目に4分の3以上のページをめくりました。 読後感はすっきりとしたものでして、読む前に比べ、読んだ後では自分の心象風景ががらりと変わりました。何かこう、軸とよべるような柱が、新しく一本増築された気がします。エンタメ小説を読みたい方は、まずはこちらの作品を読破するのがよいとおもいます。 | ||||
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素敵な小説でしたよ。 メタというか何というか。 企画的にはライトなノベルなんでしょうけど、出来上がりはいやはや全く軽いのにハードな仕上がりなのではと。 | ||||
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デビュー四冊目で早くもバックステージ物(楽屋落ち)かよ、と思った私が愚かだった。そんなヌルい作家ではないのだった。 新人作家・物実は、ファンの女性・紫依代に小説の書き方をレクチュアすることになった。 彼女は20歳そこそこの若さにもかかわらず、すでに五万冊の小説を読破している。が、今まで一行の文章も書いたことがない。 知的ではあるが、一般常識にも欠けているようだ。「この世で一番面白い小説を書く」と言い切る彼女は、何者なのだろう。 常識的な男が、美少女の奇行に振り回される。 面白い小説とは何か、という命題にとことんこだわる。 デビュー作「アムリタ」に似たモチーフだが、雰囲気はまるで違う。唯我独尊の最原最早に比べて、紫は気の弱そうなお嬢様タイプだ。 学園祭デート?のシーンが微笑ましくて可愛い。風変わりなラブコメと思いきや、後半で得意のどんでん返しが待っている。 私が大好きなテーマにつながっていくのだが、ネタバレするから書けない。 ああ、やっぱり好みだわ、この人。 | ||||
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題名からして、小説の本質に固執するものかと思っていたがそうではなかった。knowやアムリタと少し似た考え方。/5万冊……一生かけても無理かな。数が全てでないと言えばそれまでだけど。/順番に読んできて比較するのもアレだが、これは広げすぎた空間に小規模な物語が問いかける感じ。 | ||||
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終盤までライトノベル的な展開が続き、どんな決着の付け方をするのだろうとある意味ドキドキしながら読み進めていたのですが…ストーリーは一気に二転三転し、まさかの結末。SF的要素が絶妙なアクセントになっていると思う。 | ||||
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この世で一番面白い小説を書く小説家の作り方。 この世で一番面白い小説とは何か。 この間、ある人が『カラマーゾフの兄弟』と言っていた。他の意見ももちろんあるだろう。ハリーポッターという人がいるかもしれない。聖書と言う人もいるかも知れない、 正直、一つの答えが出ることはないのでしょう。でも、もしこの世で一番面白い小説があるとするならば読んでみたい。 この世で一番面白い小説を作るにはどうしたらいいのか。何処かにいるこの世で一番面白い小説を書ける小説家に委ねたい所だが、一人の人間にそんな大きな責任を委ねるのは気がひけるし、何より、そんな人間が本当にいるかどうかが分からない。 物語の中では大量の小説をコンピュータに読ませた上で、パターン解析で小説っぽい文章を作り出す技術が紹介されている。コンピュータの力を使うということ。難しいかもしれないが、可能性はゼロではなさそう。 デビューしたての小説家、物実に届いた初めてのファンレター。そこにはこの世で一番面白い小説のアイデアを思いついたという言葉と小説の書き方を教えて欲しいと書かれている。 疑いつつも小説の書き方を教え始める物見。相手は美人な女性。なんか会話が微妙にかみ合わない気がしつつも授業を続ける。小説の書き方の授業、相手にときめきはじめる物見、そして、授業の先にあるこの世で一番面白い小説とは。 【引用】 この世界に存在するすべての言葉が世界です。どんな言葉でも、どんな文字でも、小説の、プロットの、最初の言葉になる事ができる。だから間違いを書いてしまう事なんて絶対にない。原理的にあり得ないんですよ。 【きっかけ】 話題になっていたので買ってみた | ||||
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「この世で一番面白い小説」をいつか読みたい我々読者、いつか書きたい作家達。その双方の執念ともいえる願いをネタに書きあげられたライトSF形式の小説。 いつものように最終章でどんでん返しがあることに期待して読むだろうがその期待は裏切られない。ただ今回は誰もが背筋が寒くなる類のエンディングではない。著者も勿論この世で一番面白い小説が書きたい小説家だからだろう。ここで人類の終末の弔鐘を聞くか、「この世で一番面白い小説」の完成への希望を感じて視線を上げるかは読む者による。いずれにせよ楽しく読ませてもらえることは間違いない。 表題通り「この世で一番面白い小説を書く小説家の作り方」に関する記録で、その入り口までが記されている。残念ながら成果としての「この世で一番面白い小説」は収録されていない。 読了後、読み返しながら初めの方の何気ない感じのやり取りが全て結末に繋がっていて、見事に美しいことに気付かされた。登場人物の名前もその一例である。 主人公の作家:物実さんは「物理的な実体」。友人:茶水さんは「ロボットを完成させるお茶の水博士」。物見さんに小説を習う紫依代(むらさきいよ)は正に名を体で表す、これしかないネーミング。 物見の編集者:付白誌作子(つきしろしづこ)は「この世で一番面白い小説を作る人に付き添い、その実現を志す人」か。雑誌編集ではないので言偏は無い方が良いのでは? 妙なハッカー:在原露は伊勢物語の世間知らずの深窓の姫君高子に対し、「露と答えて消えなましものを」と詠んだ業平だろう。 そして「むらさき」は在原露に目的を持って育て上げられた「紫の上」に違いない。 また、付白さんの「物実さんは“この世で一番面白い小説”に繋がっている何かだ」という直感がどんな意味で当たっていたかなど、膝を打つしかない。 といった、数限りないにやにやが湧き出てくる小説だ。 著者が編集の湯浅氏から「この世で一番面白い小説を書くつもりで」とか言われ、そこまで言うならと書き上げた小説なのではないだろうか。小説を愛しているが故に小説に悩む人の声なのだろう。何か著者の肉声が漏れてきているようで温かみを感じる。 ところで、最終第8章は「この世で一番面白い小説」。この冒頭で物実が完成させた長編小説は本書の第7章までの物語そのものだろうか? | ||||
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