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畦と銃
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畦と銃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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出会えて本っ当に幸せ。 素晴らしい作品です。 年代問わずお薦め。 | ||||
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『宝島』に舌を巻き、何冊かこの著者の小説を買っていたが、いろいろと読む本が多くてようやく読めた。 架空のミナギという村での話である。 第一部から第三部とエピローグまでにかなりの時間が経過している。 一部ずつが独立してもいるが、最後につながりが分かってくる。 第一部と第三部は、まるで『宝島』を彷彿とさせる。 が、第二部はちょっとこの作者にしては違和感がある。 まるで原田マハ的なのである。 原田マハも気に入った作品は多数あるのだが、何というか予定調和でハーレクインロマンス的なところが鼻につくところも多い。 この第二部はハーレクイン的というわけでは全くないのだが、文体や人物描写、そして展開から彼女のそれと同じもを感じた。 しかし、それでもなお、この作家の作品には驚くばかり。 5冊ほど大人買いをしていたのだが、これを読んで残りの作品もすべて大人買いしてしまった。 | ||||
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農業、林業、畜産業の三部門を素材に、「ミナギ」という架空の村を舞台に描いたドタバタ活劇。派手に戯画化していて面白いが、おふざけが空回りしかかっている面もある。 一番気になったのは、個人的なことだが、方言の気味悪さだ。というのも、新潟県中越地方を元ネタにしたと思われる方言が使われているからだ。とてもを「ばか」、~だよを「~こて」「~が」なんて言うのは、明らかにここらの方言。でも、半分はでたらめ方言が使われていて、その混じり方を気味悪く感じたのだ。 ちなみに「あっぱ」は大便。「こく」はする。したがって「あっぱこき」は、クソタレになる。これはホントの方言。 | ||||
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文章、言葉の使い方に工夫があるが、村山由佳さん的退屈さがあり、感動が胸に迫ってこない。うまくなくても、どこかに真実が欲しい。 | ||||
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これ以上ない読後感。最後の一行、10回くらい読みました。 | ||||
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「日本の根幹を支える農業・林業・畜産を描く絆と再生の物語」 などという帯文から堅苦しい内容を想像してたらとんでもない! 中身はエンターテイメントに徹した、ロック魂炸裂のクライムノベル。 離農を考える二十代後半の農夫・林野省の役人の若い女性・牧場の手伝いにくる小学生の視点でそれぞれ語られているのだが、一人称視点の文体が全く違い、引き出しの多さに驚かされる。私は特に「第二次間伐闘争」の女性支点の、ニュートラルでポエティックな文体が好みだった。 キャラクターも立ちまくり!村中から頼りにされる最強の農夫(70目前)をはじめに、後家や古女房にモテまくりの色香匂い立たせる美青年、補聴器の上からヘッドホンを装備するその親友など、畔の区切りにおさまりきらない通称「あぜやぶり」と呼ばれる暴れん坊たちの活躍が痛快極まる。 就農・離農など、田舎の農村が抱える問題を取り上げながら、けっして堅苦しくならずエンターテイメントに落とし込んだ手腕は見事。 「(前略)百姓には百の業がある。その一つめが一揆だ」の演説はかっこよすぎる。 それでいてミステリーというにはささやかな成り代わりの仕掛けも憎い演出。 全編の共通項として「ミスリードによる人違い」が挙げられるのだが、ある人が帰還するエピローグでもそれは健在。餞別を見て初めて気付いた、自分は完全にだまされてしまった……。 登場人物も一部共通しており、「拳銃と農夫」のキャラクターが後の話に思いがけぬ形で登場する演出もスマート。同じ村を舞台にしながら時間が進んでいくので、あの人がまさかこうなるとは!と驚く。西部劇のカウボーイを例に引くまでもなく、農業とハードボイルドは相性がいいのかもしれない。 二話目の林業と共感覚を絡めた発想も面白いし、三話目は悪たれ牧童たちのジュブナイルな青春・成長小説で、皆テイストが違い飽きることなく一気読みできる。一番好きなキャラクターは惣。惚れたら一直線の血筋を感じさせる、親子の会話に痺れた。 | ||||
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著者名はすっかり忘れていたのだけれど、「地図男」と「庵堂三兄弟の聖職」を読んでいました。両方ともがっかりした記憶しかなかったのですが、これはよかった。架空の村落を、農作・林業・牧畜の3分野から時代をずらし、人をずらしながら描くのですが、林業編がずぬけてよかったです。これだけで長編化したほうがより優れた作品になったのではなかったかと思うくらいでした。 著者の作品で、はじめていいのに出会えました。 | ||||
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あぜとじゅう たいとるどおりのないよう ひきだしがおおいぜ このちょしゃ | ||||
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とってもおもしろい小説でした。特に「第2部」が良かったです。 限界集落という言葉が作り出され、山間部の農村の行く末はとてもさびしいものです。住人のいなくなった集落はたくさんあります。(うちの近くにも) 「縮みゆく村の抵抗と再生の物語」「あまりにも力強く、心強い消滅の物語」なんてフレーズで紹介されていますが、こんなことありませんからね。 農村にはコルトをぶっ放す人はいません。子供だけの牧場もありません。静かに、ひっそりと消えてゆきます。 だから、この小説の痛快さがおもしろいのです。 ところで、舞台は新潟の山間部を想定しているのでしょうか(もちろん架空の村ですが)。言葉がどうも新潟方言っぽい。一カ所だけ、「中越地方」という言葉もあるし。作者は東京出身だそうですが。 | ||||
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『畦と銃』魅力的なタイトル。 この小説家は、スト−リーを書くことを、 プロットを作ることを至上命題としている点で大変好感が持てる。 『七人の侍』の昔から農民はじっと縮こまり、庇護を受けるポーズをとって 戦う者を利用してきた。 ところが、この小説の百姓は補聴器代わりのボーズのヘッドホンを サイレンサーのようにかぶり銃をぶっ放す。 しかもなぜ、この東京品川生まれの著者は、 農村についてそのディテールを見事に書き込めるのだろうか。 単なる取材ではないように僕には思える。 | ||||
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『畦と銃』魅力的なタイトル。 この小説家は、スト−リーを書くことを、 プロットを作ることを至上命題としている点で大変好感が持てる。 『七人の侍』の昔から農民はじっと縮こまり、庇護を受けるポーズをとって 戦う者を利用してきた。 ところが、この小説の百姓は補聴器代わりのボーズのヘッドホンを サイレンサーのようにかぶり銃をぶっ放す。 しかもなぜ、この東京品川生まれの著者は、 農村についてそのディテールを見事に書き込めるのだろうか。 単なる取材ではないように僕には思える。 | ||||
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一見、のどかな田園風景が広がるミナギと呼ばれる土地を舞台に、見た目からは想像も出来ないハードボイルドなドラマが展開している。 やんちゃな第一次産業に活きる男たち、女たち、が立ち回るエンターテイメント。 第一部を通して使われてる方言というか、訛りに初めはとっつき難いかも知れないけれど、次第にミナギの土地の魅力に惹かれていくにしたがい、不思議と心地よくなってくるので、諦めないで(笑)。 最後のオマケみたいな「あぜやぶり・リターンズ」も面白かった。 | ||||
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