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時間のかかる彫刻



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【この小説が収録されている参考書籍】
時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)

時間のかかる彫刻の評価: 3.43/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.43pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

玉石混交だが、玉の輝きは半端じゃない

パッとしない作品が混じってるので、印象深い作のみ紹介します。
『ここに、そしてイーゼルに』これのみ1954年の作で、あとは69年と70年の作品だ。
画家の日常と幻想冒険譚が混じる。だから、何?という感じ。
『時間のかかる彫刻』ヒューゴーとネビュラのダブル受賞だと。凡作もいいとこだと思うが。カップルが出て来て癒されるのが嬉しいのかな。
そんなのが好きなら、ハーレクインなんとかでも読んでなさい。

『ジョーイの面倒をみて』異様な状況と異様な行動が描かれる。スタージョンらしい一篇、かなり気に入った。
『箱』惑星に不時着した少年たちが、大切な宝物を届けるべく基地に向かって旅する。
残酷な部分もあるが、ジュビナイルSFといっても良いストレートな佳作。やればできるじゃないか(笑)。陸棲二枚貝がいい。

『人の心が見抜けた女』後味の悪さナンバー1。単純な話なのだが、作者が何をやりたいのかわからないのだ。
『<ない>のだったー本当だ!』ミシン目に沿って半券をちぎろうとすると、ミシン目でないところがちぎれる。
実は隙間のあるミシン目部分は、他の所より頑丈なのだ。つまり、「ない」ことは最強の状態なのだ。
誰でも経験のある日常から、詭弁を弄してとんでもない展開に持っていく。よくこんなことを考えつくなあ。
奇想作家の面目躍如たる傑作。本書の白眉である。

『フレミス伯父さん』奇妙な特技を持つおじさんのキャラクターが楽しい。
オチが秀逸だ。今の世界には伯父さんに蹴ってもらうべき人がいっぱいいますな。私もそうかもしれん。
傑作もあるが、駄作率の高い作品集だった。
時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)より
4488619029
No.2:
(3pt)

むむむむむ

1983年にサンリオSF文庫から出た『スタージョン健在なり』の改題・文庫化。
 Theodore Sturgeonの『Sturgeon is alive and well…』(1971年)の翻訳。
 短編12篇が収録されている。
 1969-71年に執筆されたものが中心(1篇だけ1954年)で、円熟期の作品集といえよう。
 表題作「時間のかかる彫刻」は、1970年のネビュラ賞ノヴェレット部門、1971年のヒューゴー賞ショートストーリー部門をダブル受賞したもの。
 ただ、スタージョンはかなり好みの分かれる作家と思う。私も昔は好きで良く読んでいたのだが、今回、10年ぶりくらいに手に取ったところ、なんだか肌合いが合わず、読み進めるのにけっこう苦労させられた。むむむむむ。

時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)より
4488619029
No.1:
(3pt)

名前に★のある作家

長らく手に入らなず、表題作は傑作としての噂だけを聞いてました。
で、ようやく読めるんだと手にとったのですが・・・・
あれ??
いや、その・・・期待はずれ・・・個人的には・・・
期待が高かったからでしょうか?
ヴィンテージのワインの保存状態がよくなったような印象。
いや、表題作以外でいい作品ありましたよ。
でも・・・・玉石混合?
「茶色い靴」「箱」なんて、読んだ後にじんわりと味わいの広がる
作品です。「革新的科学技術の発見」という同じテーマを扱いながらも、
違ったタイプの作品が読めるのは、なかなか面白かったです。当たり外れのあるオードブルの盛り合わせって感じでした。
時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)Amazon書評・レビュー:時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)より
4488619029

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