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春にして君を離れ



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春にして君を離れの評価: 4.50/5点 レビュー 234件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全207件 201~207 11/11ページ
No.7:
(5pt)

春にして君を離れ

25.6年位前に、ミスマープルのシリーズを探していて見つけました。
ミステリーではありませんがクリスティの最高傑作だと思っています。ヒロインのジョーンは愛する夫と子供に恵まれた裕福な中年の主婦。
新婚の末娘の看病に行っていたが帰る途中、雨季に出来た川のため立ち往生した。時間だけがたっぷりある毎日に普段思いもしなかった色々な事に思いを巡らせるうちに、今まで満足し切っていた自分について疑惑にとらわれる。 この物語の恐ろしさは自分もそうではないかという疑惑と恐怖を読む側にももたらし 人間の、また自分の心の深奥を覗かせるというところだと思います。最初は鼻持ちならないジョーンを次第に愚かな人と思いそして哀れになりながら、もしかして自分もそうでは?と度々??ってしまうのです。愕然としたのは「人間として大切なものとは・・・」という概念がひっくり返ったことでした。それまで優しさとか誠実とか大いなるものを信じる気持ちとかありふれた事を漠然と考えていましたが・・・ああそううなんだ探していたものはこれだったのか・・・・と。初めて読んでから長い年月が経ちましたが現在でもそれが他のもろもろの事にとは区別してとても大切なことと思っています。(実行は難しいのですがふとした時に心に留めている自分を感じます)訳者の中村妙子さんによると、クリスティは長い間このテーマを暖めており書き始めてからは一週間で書き上げ一語の訂正もせずに出版したとのことです。どんな深い絶望がクリスティを捕らえたのかはあずかり知らぬところとも・・・なぜここまで深く書かれたのか私は知りたいと思いますが・・・
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)Amazon書評・レビュー:春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)より
4150400385
No.6:
(5pt)

女性は是非!

自らを道徳的で、常識的だと信じている女性にこそ、読んでもらいたい1冊です。まったくの偶然で手にした本でしたが、読み終えた今では「出会うべきして出会った1冊だ」と確信できます。私の人生において、非常に貴重な助言をしてくれました。向上心をもち、人生を立派に生きていきたいと願う人、必見です。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)Amazon書評・レビュー:春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)より
4150400385
No.5:
(5pt)

全ての人に潜むネガティブな自己満足

この一般的なmiddle class の主婦の人生は、いろいろな人にいろいろな形で当てはまるし、全ての人に潜むとても「嫌な」面だ。
「XXちゃんにはこうするのが本当は一番よ」と。
偽善者は多いものだが、自分が偽善者だということに気が付かなければ幸せな一生を送れるかもしれない。けれども仮面のちょっとしたはがれかけに気が付き始めたら...この本を座右の銘として久しい。自分はこの主人公のようにあってはならないと言い聞かせながら生きている。
またこの本をいろいろな人にプレゼントしたいと思いながら、その行為自体が、まさしくこの主人公の「いやらしい」面を象徴してしまうのではないかと恐れてできない自分がいる。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)Amazon書評・レビュー:春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)より
4150400385
No.4:
(5pt)

「女」の本性

この本には「女」が本来持っている、ある性質について書かれてます。その性質は、「自ら」が「気付く」ことによってのみ、コントロールできるものです。もし、コントロールできなければ、自分の愛する人、周りにいる人を傷つけ、痛めつけ、人生を狂わせ、最悪の場合は、相手を死に至らしめます。ここでいう死とは、肉体的なことでもあり、精神的なことでもあります。最も恐ろしいのは、加害者である「女」当人が、自分のしている事を自覚していないことです。もしかすると、「良いことをした」とさえ、思っています。仮に相手に拒絶されたとしても、全く気が付かないまま、過ごしているのです。たとえ、この「性質」について気付いたとしても、日常生活の澱のなかで、簡単に忘れます。コントロールする為には、主人公が砂漠の中でしていたように、絶えず自問自答しなければなりません。それは、日常の中で行うには苦しい作業です。しかし、怠れば、愛する人々を傷つけ続けるだけなのです。そんな恐ろしい性質とは、一体何なのでしょうか?「あなたの為なのよ」「子供の為なのよ」と言いながら、相手への思いやりを欠いたまま、自分の要求を通す、「我欲」。他人よりも少しでも自分が優れていると思おうとする、「傲慢」。自分が「我欲」と「傲慢」の固まりであるにも関わらず、その事実に気付かないまま、「私は人のために尽くしている、何も恥じることのない良い人間」と信じきってしまう「自己満足」が、愛する人への凶器にも化す性質なのです。より良い環境で、より良い子孫を残す」という、メスの本能の部分が悪しき形で肥大していったのが、これらの性質でもあります。この本は、小説の形態を使ってはいますが、内容は現実そのものです。「女」の一生の中でよく見られる、生々しいまでの現実です。読後、「女って言うのは、そういうもんだ」と言って開き直ることができるでしょうか?
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)Amazon書評・レビュー:春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)より
4150400385
No.3:
(5pt)

最高のクリスティー作品

アガサ クリスティーは、人間というものの性質に対する造詣の深さと正確さの点でも天才だと思う。「春にして君を離れ」はミステリーではなく普通の小説だ。何の事件も起きないのに、主人公はこれまでの人生が全てひっくりかえるような経験をしてしまう。そして読者もまた主人公と同様の強烈なショックを受ける。私がこの本を最初に読んだのは20歳の頃で、かれこれ15年ほども前になるが、未だに折に触れ読み返す。自分が新しいライフステージに 入っていく毎に、それまで気にも留めなかった登場人物の人生が新たに興味を惹き、それまで何気なく読でいたエピソードが心に沁みる。この本は神業に近い名作だと思う。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)Amazon書評・レビュー:春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)より
4150400385
No.2:
(4pt)

推理小説だけじゃないクリスティー作品の魅力

この本を最初に手にとったのは、推理小説家アガサ・クリスティーの作品としての面白さを期待してのことでした。しかし、この作品には彼女の推理小説とはちょっと違った雰囲気がありました。推理小説だけではない、日常の人の心の中を言葉で表現できる、小説家としてのクリスティーの魅力に触れた気がします。奇抜なストーリー展開はありませんが、主人公の回顧形式に漂う哀愁、人間の中にある深く暗い真実、そしてそれを直視せずに向き合う人間関係をよく描いていると思います。読後に感じた人生に対する寂しさの余韻をうまく言葉に表現できないのが残念です。
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)Amazon書評・レビュー:春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)より
4150400385
No.1:
(5pt)

原点

ミステリィではなく、ホラーでもない。 でも、とても怖いのがこの本だ。 心理ホラーなんて言葉があるなら、それに当てはまるのかも・・・。 アガサの作品がどうして怖いのか、その原点がここにあるような気がします。 彼女のミステリィがなぜ面白いのか。 -作家としての原点がここにあります-
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)Amazon書評・レビュー:春にして君を離れ (ハヤカワ文庫 NV 38)より
4150400385

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