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マルドゥック・ヴェロシティ
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【この小説が収録されている参考書籍】
マルドゥック・ヴェロシティの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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あの読み難い文体はエルロイとかいう人へのオマージュ 何ですか。 しかしやっぱり読み難いのはいやです。 〜スクランブルの背景を明らかにしてくれているところは 嬉しいのですが... 気になった点として、ボイルドの性格はスクランブルに連続的につながっていない気が する。というのがあげられます。あの娘が生きているうちは死に急いだりしなそうだけれども。他の人が覚えているからいいのかな? 最後の思わせぶりな文章だけで、〜スクランブルの続編が 書かれないとしたら、星2つほど下げたいです。 | ||||
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あのマルドゥック・スクランブル全3巻の続編、というかあの世界のシリーズとしてのマルドゥック・ヴェロシティの評価は非常に辛めで星2つでもいいくらいだと思います。 前作が非常に斬新かつ綿密に練られた文体及び構成でぐいぐいと読者を引き込むタイプのエンターテイメント性の高い作品で、主人公の少女の非日常的日常と暗黒世界のフリークスの対比、世界観の設定やウフコックのギミックといったものが非常に全3巻にわたってバランス良く主人公の復讐と絡めて、よく書かれていただけに、贅沢を言いたいのかもしれません。 前作で、近親相姦、未成年虐待や法廷論争、アンダーグラウンドな匂いの犯罪の数々、フリーキーな軍事的/趣味の肉体改造と色々詰め込んでいるのなら、今作では、それをもっとセンセーショナルにスケールアップしたほうが、ファンには分かりやすいとは思うのですが、その作戦で行くならば、肉体改造組の他に、どのキャラクターが近親相姦担当で、どのへんがフリークス担当...というのが、ある程度名前や登場の仕方から想像が付きそうなのは、残念です。 しかも前作が主人公の生存のためという前向きなテーマだったのにくらべ、今作は主人公(前作の敵役)がマルドウック・スクランブルに至る前に全てを失っていくその経緯という、ダークなもの。今回の主人公は虚無というか死に向かって突っ走るしかないというテーマはもうちょっと丁寧に扱って欲しかったかなと思うのは、わがままなのでしょうか? 今回は、文体はよく言えば実験的、悪く言えば手抜きな印象で、ウブカタ得意の言葉遊びがなんだか煩雑に感じます。構成も、一巻でほとんどの主要キャラクターが登場しているらしい割に、文体のせいで各キャラクターの個性が分かりやすく描かれているとは感じられないため、2巻に期待していいのか、それとももっと文章と構成を練ってくれと苦情を言っていいのかも分かりません。この文体で、英単語や外来語のルビが多いと実力のない翻訳者が訳した海外ものを読まされているみたいなのも減点の要因。ここまでやられると、読んでいて、著者がのたうちまわりながら書いているような痛さがあるような気がして、ストーリーの骨格としてはエンターテイメント性があるのに読んでいて辛い作品と個人的にいうしかありません。 クレージーな世界観と、各キャラクターごとの綿密なSF的ギミックの割り振り方の対比は面白いと思うんだけど、圧縮進行というか、尋常ならざる速度(ヴェロシティ)で暗黒面に突っ走る感じだけの内容だと...内容如何では二巻目でげんなりしてしまいそうな予感。 以上の事は、マルドゥック・スクランブルの続編としてこの作品を読んだ感想。 もし、前作を未読ならば、やけにセンセーショナルで、文も荒れている感じだけど、荒唐無稽で面白いSFじゃんと、次巻を素直に待ち望んだ事だと思います。もしそうだったら、星4つくらいの評価だったんじゃないかと。 だから、間をとって星3つ。 | ||||
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あのマルドゥック・スクランブル全3巻の続編、というかあの世界のシリーズとしてのマルドゥック・ヴェロシティの評価は非常に辛めで星2つでもいいくらいだと思います。 前作が非常に斬新かつ綿密に練られた文体及び構成でぐいぐいと読者を引き込むタイプのエンターテイメント性の高い作品で、主人公の少女の非日常的日常と暗黒世界のフリークスの対比、世界観の設定やウフコックのギミックといったものが非常に全3巻にわたってバランス良く主人公の復讐と絡めて、よく書かれていただけに、贅沢を言いたいのかもしれません。 前作で、近親相姦、未成年虐待や法廷論争、アンダーグラウンドな匂いの犯罪の数々、フリーキーな軍事的/趣味の肉体改造と色々詰め込んでいるのなら、今作では、それをもっとセンセーショナルにスケールアップしたほうが、ファンには分かりやすいとは思うのですが、その作戦で行くならば、肉体改造組の他に、どのキャラクターが近親相姦担当で、どのへんがフリークス担当...というのが、ある程度名前や登場の仕方から想像が付きそうなのは、残念です。 しかも前作が主人公の生存のためという前向きなテーマだったのにくらべ、今作は主人公(前作の敵役)がマルドウック・スクランブルに至る前に全てを失っていくその経緯という、ダークなもの。今回の主人公は虚無というか死に向かって突っ走るしかないというテーマはもうちょっと丁寧に扱って欲しかったかなと思うのは、わがままなのでしょうか? 今回は、文体はよく言えば実験的、悪く言えば手抜きな印象で、ウブカタ得意の言葉遊びがなんだか煩雑に感じます。構成も、一巻でほとんどの主要キャラクターが登場しているらしい割に、文体のせいで各キャラクターの個性が分かりやすく描かれているとは感じられないため、2巻に期待していいのか、それとももっと文章と構成を練ってくれと苦情を言っていいのかも分かりません。この文体で、英単語や外来語のルビが多いと実力のない翻訳者が訳した海外ものを読まされているみたいなのも減点の要因。ここまでやられると、読んでいて、著者がのたうちまわりながら書いているような痛さがあるような気がして、ストーリーの骨格としてはエンターテイメント性があるのに読んでいて辛い作品と個人的にいうしかありません。 クレージーな世界観と、各キャラクターごとの綿密なSF的ギミックの割り振り方の対比は面白いと思うんだけど、圧縮進行というか、尋常ならざる速度(ヴェロシティ)で暗黒面に突っ走る感じだけの内容だと...内容如何では二巻目でげんなりしてしまいそうな予感。 以上の事は、マルドゥック・スクランブルの続編としてこの作品を読んだ感想。 もし、前作を未読ならば、やけにセンセーショナルで、文も荒れている感じだけど、荒唐無稽で面白いSFじゃんと、次巻を素直に待ち望んだ事だと思います。もしそうだったら、星4つくらいの評価だったんじゃないかと。 だから、間をとって星3つ。 | ||||
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『マルドゥック・スクランブル』を読んでいたら、ボイルドとウフコックが袂を分つエピソードについて触れられていた。 かつての盟友が殺し合わなければならなかったのはなぜか。 その理由を知りたかった。その結果が変らなくても。 だから、『マルドゥック・ヴェロシティ』を読むことにした。 ボイルドは圧倒的な速度で臨界点を突破し、自身の虚無に呑み込まれる。 これは、ボイルドが死の瞬間に見た、生という一時の夢の話だ。 非情だけれど、希望を見出すことは難しい。 ボイルドが絶望する様を、そしていつしかその絶望にさえ麻痺していくのを、ぼくは見た。 ここにいるのは虚無たちだ。 人外の肉体と精神を持つ、虚無たちの物語だ。 まともな奴なんて誰もいない。 全員が全員狂っている。救いを求め、虚無に呑み込まれる。 ぼくは虚無たちが何を思ったのか興味を持った。 でも、それは叶わない。 これはボイルドの物語だから。 この本を手に取る人は、『マルドゥック・スクランブル』も是非読んでほしい。 もし希望を見出したいのなら。 | ||||
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『マルドゥック・スクランブル』を読んでいたら、ボイルドとウフコックが袂を分つエピソードについて触れられていた。 かつての盟友が殺し合わなければならなかったのはなぜか。 その理由を知りたかった。その結果が変らなくても。 だから、『マルドゥック・ヴェロシティ』を読むことにした。 ボイルドは圧倒的な速度で臨界点を突破し、自身の虚無に呑み込まれる。 これは、ボイルドが死の瞬間に見た、生という一時の夢の話だ。 非情だけれど、希望を見出すことは難しい。 ボイルドが絶望する様を、そしていつしかその絶望にさえ麻痺していくのを、ぼくは見た。 ここにいるのは虚無たちだ。 人外の肉体と精神を持つ、虚無たちの物語だ。 まともな奴なんて誰もいない。 全員が全員狂っている。救いを求め、虚無に呑み込まれる。 ぼくは虚無たちが何を思ったのか興味を持った。 でも、それは叶わない。 これはボイルドの物語だから。 この本を手に取る人は、『マルドゥック・スクランブル』も是非読んでほしい。 もし希望を見出したいのなら。 | ||||
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