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(短編集)
町長選挙
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町長選挙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 41~49 3/3ページ
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本書は、精神科医伊良部シリーズの第3作目に当たる作品です。今回の作品は、有名人と重ね合わせているので、その有名人を茶化しているという面白さが先にたっていて、伊良部の面白さは半減したような気がします。また、今回は看護婦のマユミちゃんが活躍するシーンが多かったように思います。 『イン・ザ・プール』や『空中ブランコ』に比べたら、『町長選挙』の評価は多少低くなるでしょうね。 各章の概略を紹介します。 ・オーナー:某新聞会長のナ○○ネ氏の話ですね。その人について知っている人ならば面白いでしょうね。その人について茶化してみるとこういう風になるかなという感じがしています。この人については嫌いな人が多いでしょうから、スカッとするかもしれない。 ・アンポンマン:実業家のホ○○○ンの話ですね。この人が、突然ひらがなを忘れるというシチュエーションです。 ・カリスマ稼業:某女優の黒○○の話ですね。美容のことについては我を忘れるというシチュエーションです。マユミと付き人の久美との口げんかみたいな攻防が面白かったかな。 ・町長選挙:伊良部とマユミがある離島の町長選挙に巻き込まれる。今回の話のなかでは、一番好きですね。伊良部を取り込むかということで両陣営が戦うところで無邪気な伊良部を見て面白いのかもしれない。それと同時で田舎は選挙が生活に密着するんだなという苦しさがあるのかもしれない。途中で、伊良部が引きこもったのだけども、子供だなあと思いました。 | ||||
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シリーズ3作目。作者のテンションは明らかに下がってます。 少なくとも、1作目を読んだ感動(?)はないです。 週間マンガのギャグものつもりで読めばそれなりに楽しめますが・・。 今回は実在(としか思えない)のキャラ(○エモンとか▲ツネ)が登場しますが、リアルの方がずっとキャラが立ってって小説の方が負けてます・・。 まあ前作のファンなら買っても損はしないと思います。 | ||||
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心の病を抱えてにっちもさっちも行かなくなった人々が飛び込んだ神経科。そこにいたのはデブでオタクで注射フェチでマザコンで幼稚園児並みの言動の精神科医、伊良部だった。 悩みを抱えた患者たちが、なにもかもがめちゃくちゃな伊良部に振り回されるうちに勝手に治癒していくという破天荒なシリーズ。この作品の面白いところは、伊良部はあくまでも自分のやりたいように振舞っているだけであり、治癒した患者たちは一様に伊良部に感謝などしないところだったりする。 今作は今までの2作と比べると少々異色だった。 4人の患者のうち、3人は容易にモデルが想像できる有名人だ。 パニック障害の「球界のドン」。若年性健忘の「IT業界の寵児(今は…)」。 そしてアンチエイジングにとりつかれる「元宝塚女優」。 「えーどこまで皮肉っちゃうのかなこの人(作者)」というところに気をとられるあまり、伊良部のバカさにキレがなく感じられてしまったのが残念。あんなにバカなのにおかしいな。 多分前2作に思い入れがない方が楽しめるかもしれない。 しかし、シリーズものとしてではなく一つの娯楽ノベル(ちょっと社会派)として読めば十分面白いので、ちょっとした息抜きにおすすめ。特になんだか疲れてるなーってときに読めば、ふっと肩の力が抜けていい。 | ||||
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相変わらず笑えるし面白いのだが、前の2作と比べるとどうかなぁーと思ってしまう。 前の二作が素晴らしかったのは、現代の日本人が抱える心の問題を描いているにも拘わらず、それをそのまま描くのではなく、レベルの高い「笑い」にまで転化されているところなのだろうと考えていた。さらに、現実にはいそうもない伊良部先生に「私(僕やオレ)もこういう風に治療されてみたいなぁ」と思わせるという意味では、『笑える大人のおとぎ話』のようにも感じられたのである。だから私は何度も繰り返し読むことができた。 しかし、この作品は今のところ繰り返し読んではいない。収められている4作品のうち3作品に登場する患者は、誰が読んでもすぐにわかる著名人(仮名)である。その人物の顔を頭に浮かべながら彼(彼女)と伊良部先生のやりとりは確かに面白く読めるのだが、「患者」のキャラクター勝負という感じがしてしまう。「町長選挙」もドタバタが強調されすぎているような気がする。 前の二作を読まないでこの作品を読めば充分満足できたのかもしれないが、やはりどうしても比べてしまう。かといって同じような内容であればマンネリといわれてしまったりするのだからシリーズものは難しい。 イン・ザ・プールでは「市井の人びと」を、空中ブランコでは「一芸に秀でたプロ的な人びと」を、そして本作では「実在する著名人(仮名)」が患者で登場した。次に登場する患者は一体どんな人達なのだろうか。というか、マンネリを嫌う作家なので次作はあるのだろうか。 | ||||
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クランケのモデルが誰だか、明らかにわかってしまう。 今まで、いないだろうけど、いてもおかしくないような、バランスのいいキャラが多かったのに、 モデルがわかると、実在の人物が浮かんでしまって、前作のようにサクサク読み進まない。 次回作、あるのかな。 心配。頑張ってほしい。 | ||||
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才能があるのかないのか、いやそもそも大人と呼んでいいのかどうかすら怪しい 神経科医・伊良部一郎と、彼に振り回されながらも回復してゆく患者たちのシリーズ続編です。 が、今作には伊良部の出番が少なめ、オチも消化不良気味というエピソードが多いです。 伊良部に傍若無人で無茶な活躍(?)を期待していると肩透かしをくらうでしょう。 実在の人物をあまりに明確にモチーフとしている点も評価が分かれるかもしれません。 それでも表題作となる「町長選挙」は展開が気になる内容で、一気に読ませてくれます。 | ||||
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心の病はすごく現代的なものなのだと本書を読んで改めて実感した。己の置かれている状況に先鋭的に(無意識の場合も意識的な場合も)順応しようとするが為に現実との軋轢を生む人が各短篇の主人公の患者たちである。「オーナー」と「アンポンマン」は、モデルが容易に想像がつく人たちの話で、後者はここで語られている「その後」を知っているので、なんだか微妙な余韻を残した。実際の騒動を誇張して皮肉を込めて語るのも面白いとは思うけれど、伊良部医師シリーズとしてのオリジナリティが低くなったような気がする。本書は伊良部氏のパートナーである看護婦のマユミが活躍する場面が多くファンとしてはうれしいかぎり。同シリーズが持っていた「癒し」的な要素は薄らいだ。 | ||||
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待望の伊良部先生シリーズ第3弾、ということで、期待しすぎたのでしょうか?4篇どれもが今ひとつでした。 実在の人物が登場する(脇役までもが、誰のことかすぐわかり、どきどきしました)3篇。パニック症候群の球団オーナー、平仮名を忘れてしまったIT関連事業の大物社長、アンチエイジングに走るカリスマ主婦女優など、彼らの悩める内容は面白いのですが、それにかかわる伊良部先生のキャラが、どうもかみ合っていないのです。前2作のような爆笑はありませんでした。 あと、今回セクシー看護婦のマユミ、ちょっとしゃべりすぎ。謎っぽい所がよかったのに、と思うのは私だけでしょうか? 次回作に期待したいです。 | ||||
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伊良部先生の発言には、一種物事の本質を突いている部分があり、そういったところは健在で読んでいても「ふんふん」と納得させられた。 しかし実在のモデルが存在していることがプンプン臭って、逆に話に入り込めないような気がした。 「空中ブランコ」「イン・ザ・プール」と少し趣が違うのでは・・・。 読後、もっとスッキリしたかった。欲張りでしょうか。 | ||||
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