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(短編集)

町長選挙



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【この小説が収録されている参考書籍】
町長選挙
町長選挙 (文春文庫)

町長選挙の評価: 3.81/5点 レビュー 190件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.81pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全49件 21~40 2/3ページ
No.29:
(3pt)

消化不良

「イン・ザ・プール」に大爆笑した経験から購入したが、
正直なところ期待はずれだった。
モデルというにはあまりにも事実に即した設定になっているし、
話のシメ方もこれまでに比べると物足りない。
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4163247807
No.28:
(3pt)

町長選挙 - 元気になります

型破りな精神科医の元を訪れる個性的な患者の物語。
元気になれる小説です。前2作とも同様ですが、この小説を読むこと自体が、
伊良部先生の診察にかかっているようなものではないかと思ってしまいます。
他の方が書かれているように、今回は患者のモデルがはっきりしているので、そこが人によって評価の分かれるところだと思います。
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No.27:
(3pt)

最初は面白い!けど段々トーンダウン

「空中ブランコ」、「イン・ザ・プール」の順番で読んで来て、評価が微妙な今作も「ま、読んでみるか!」と手に取った。

一番手の「オーナー」は、大笑い!
笑いの要素だけではなく、パニック障害の原因&症状の描写に嘘臭さがなく、しっかり読ませる。
前2作のように、破天荒な伊良部に振り回されているうちに、いつしか患者が自ら立ち直る…というパターンではなく、モデルのナベツネさんのキャラを立たせて笑わせ、伊良部は割と医者らしくまともにフォローして行く…という筋書き。

「アンポンマン」は、セリフからしてホリエモンそのもの。
ホリエモンの言動を、文字にしてみたら…まあ面白いけど、肝心の病態が「パソコンのやりすぎで、脳内ローマ字変換」って発想が、奥田英朗にしては冴えない。

「カリスマ稼業」。
これ、お話としてオチがない、と思うのは私だけだろうか?

「町長選挙」。
レビュー読んで、実際に島内シーソーゲームのような選挙が行われてる(行われてた?)島があると知り、絶句。
だって凄すぎますよ、この選挙。
面白いという方もいるけれど、伊良部がただのアホになっちゃってる今作は、相当がっかり。
「オーナー」読んで、「こんなに面白いのに、この評価は低いよね」と不思議だったが、今は納得。
最初が一番面白く、段々面白くなくなっていくのだ。
終わり良ければ…の逆パターンだから、評価が低めになってしまうのだろう。
そして、伊良部の伊良部たる所以が、今作では完全に失われてしまった…。
3冊目で、もう彼にやらせることがなくなったのだろうか?
私としては、もう一度伊良部に会いたいのだが。
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No.26:
(3pt)

少し疲れてきた?

表題作の「町長選挙」は、伊良部医師が離島にまで飛び出す奇想天外の展開で
「主人公」の相変わらずのオロオロぶり(我々しがない○○○○○○はまったく
こうだと思ってしまう)とともに、十分に楽しめた。

しかし、他の作品には正直なところ著者のパワーダウンを感じる。
特に冒頭の二作は現実のモデルがあまりにまるわかりで、筋を考えるのが面倒
だったのか!?とビックリした。まぁ、この展開に現実への鋭い風刺をこめたの
かも知れないが、いつもの伊良部病院シリーズと趣が違いすぎ、番外編として
編集するべきだったと感じる。

ところで著者と筒井康隆を比較して論じる人もあるが、病気などの人の弱みを
嘲笑的に「描きっぱなし」「書き散らしっぱなし」にしかできず、物語を
ユーモア(ヒューモア)の域まで持っていくことができない筆力の持ち主との
比較は、この作者に失礼ではないだろうか。
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No.25:
(3pt)

ややパワーダウンか

腹がよじれるまで笑わせてもらった前2作からすると若干パワーダウンの感は否めない。

それというのも登場人物がナベツネやホリエモン、黒木瞳をモデルにしたとはっきりわかってしまい、こちらの想像力を若干削いでしまうほうに作用してしまったからだ。書名タイトルのメイン作品も東京の八丈島を舞台に鹿児島県の徳之島(安岡興治派と徳田虎雄派の抗争で有名)を移植したような話で、確かに面白いのだが今一弾けさせて貰えなかった。
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No.24:
(3pt)

シリーズの読者としては・・・

トンデモ精神科医伊良部シリーズ第三弾。四編中三編までがある種のモデル(パロディ)小説で、表題作のみがオリジナル。このバランスの悪さはなんだろう。
加えてこれまでと異なる点に、
★伊良部の存在感が希薄化
★看護師マユミのキャラに異変あり
があげられよう。ファンから不満の声が出たのも無理はあるまい。
しかしながら、「つまらない」とバッサリ書けないのが厄介なところで。三編のモデルは明らかにナベツネ氏、ホリエモン氏、黒木瞳さんなのだが、笑ってしまったし、思わず唸らされてしまう場面もあった。
思うに、三編が伊良部シリーズ本編に組み入れられているから違和感を醸すのでは。伊良部の存在感はかすむし、表題作は浮くし、ネタが尽きたか?と憶測を生むし・・・いいことがないではないか。スピンオフ的位置づけであれば割り切って楽しめたのではと思う。
シリーズを読んできた者としては・・・多弁なマユミには関心が持てない。あきれるほどぶっ飛んだ伊良部が見たい。誰かの顔が浮かぶ話より、区民プールの忍び込みに失敗する無名の会社員の話が読みたい。
そうして思い切り笑いたいのだ。

少し厳しいけど、星3つかなあ。
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No.23:
(3pt)

モデルがハッキリしていて創造性に欠ける低調な出来

「伊良部シリーズ」第三作。各話のモデルがハッキリしていて、少し創造性が失われた気がする。話もハチャメチャぶりが影を潜め、本当に精神分析の本のよう。

「オーナー」では、某新聞社の"あの人"をモデルにしたプロ野球オーナーのナベマンが、死と孤独を背景にしたパニック障害で伊良部を訪れる。モデルからして、スケールの大きな笑いを期待したら肩透かし。作者はプロ野球に詳しいようだが(巨人ファンかも知れない)、ナベマンの心情に深入りし過ぎて、読む側が爽快感を得られない。ところでマユミさん、バンド(ギター担当)を始めたんだ。「アンポンマン」では、今度は"あの人"をモデルにしたIT起業家アンポンマンが脳内合理化による若年性アルツハイマー(?)で伊良部を訪れる。プロ球団の買収問題で前作のナベマンも言及されるサービス付き。しかし、モデルの事件が収束した今となっては、物語の内容も想定内で虚しい。前作と合わせ、患者の心理分析に比重が置かれているのも変調気味。読む方は「伊良部が空中ブランコを飛ぶ」と言うような、翔んでもないバカバカしさを期待しているのだ。「カリスマ稼業」の患者は44才の美容ノイローゼの女優カオル。モデル候補多数。悩みが自然過ぎるのと、解決が「やっぱり、本当の若さはイイ」では物足りない。題名作「町長選挙」では、伊良部が千寿と言う離島に派遣される。千寿島では島を二分する激しい町長選挙が行なわれていた。これも昔、九州の南の島にあったような設定だなぁ。選挙のキャスティング・ボートを握る羽目になった伊良部の反応は笑えるが、全体として平板な出来。

無垢な伊良部と魅力的なマユミさんの言動に癒される本シリーズの中では低調な出来。次作に期待したい。
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No.22:
(3pt)

嫌いではないのですが…

『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』に続く、伊良部シリーズ第3弾ですが、前二作と明らかに違うのは、他の方も書かれている通り、患者の人物像が明らかに実在の人物を思わせるところですね。

ただ今回は、伊良部先生の存在感がイマイチなのが気になりました。
それよりも患者やその周囲のキャラクターの強さが勝ってしまっています。
実在の人物をモデルにしたような内容は、描き方次第で「ブラック・ユーモア」にも仕上がりますから、私は嫌いではありません。
でもこの作品の場合、もっと破天荒ながらも伊良部先生ならではの存在感をアピールできたなら、「伊良部先生が実際いたらなぁ」と読者に思わせ、もっと評価が上がったのかもしれません。
また、実在の人物を思わせる患者であるなら、もっと徹底的に実在の人物の心理状態を想像し作品内で展開して欲しかったです。
ここでは私達がTVでその人物を見て想像する範囲でしか描かれていなかったのがちょっと残念でした。

と言いながらもなぜ星3つなのかと言えば、そんな中でも「カリスマ稼業」における看護師マユミの言動に、白木カオルとほぼ同世代の私はグサリと来ながらも的を得ていると感じたからです。
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No.21:
(3pt)

前作に比べると

「インザプール」と「天使のブランコ」を読んで
大変に面白かったので、つづいて伊良部一郎ワールド
を楽しみたかったため、この本を読んだ。
しかし、作成当時の出来事を下敷きにして書いていることや
登場人物のキャラクターがたちすぎた為か
前作のような伊良部一郎ワールドが展開されていない。
けれども、これらのシリーズは、読書が苦手な方でも
スラスラとあっというまに読み終えてしまうため、
お勧めですが、まずは「インザプール」と「天使のブランコ」
を読んでから、この本を読むかを判断をしたほうが
宜しいかと思います。
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No.20:
(3pt)

暴走というより

伊良部は
ただ自由に振舞っているだけかもしれません。

実在する人々をモチーフにするのが気にならない方は楽しめると思います。

既刊とともに気軽に読めます。

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No.19:
(3pt)

マンネリを解消するための変化球をどう捉えるか

伊良部シリーズもパターンが決まってきて、そろそろマンネリを感じ始めた読者もいるというのを見越した上でか、やや変化をつけてきた本書。

実在の有名人を患者にしたて、伊良部と絡ませたり、伊良部を地下の診療所から出して離島で活躍(?)させたり。

これらの試みが必ずしも成功してるとも思わないが、失敗でもないと思う。「空中ブランコ」を読んだときのインパクトはなくなったが、それでも面白く読めた。

とことんまでこのシリーズを続けていってほしい。
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No.18:
(3pt)

シリーズの中では・・

面白いには面白いですが,「インザプール」「空中ブランコ」収録作の完成度が高かったゆえに・・・シリーズ3作の中では,下の評価をせざるを得ないです.

現実のキャラクターをそれとわかる形でもってくるのはどうなんでしょうね.作者なりの狙いはあったのでしょうが,個人的には作品の魅力を半減させているように感じました.

次回作での巻き返しに期待です.
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No.17:
(3pt)

まあまあ

今までの本と比べると笑いは少しと言った感じでした。でも、伊良部先生の良さは健在ですね。なぜか、少し笑えて憎めない存在です。本当にこんな精神科医がいたらいいなと思います。この本の登場人物は全て実在する人物がモデルになっているような気がしましたが、奥田英朗独特の感性で描いてあってとてもよかったです。
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No.16:
(3pt)

無理して続ける必要があるのか・・・?

このシリーズ、どんどん笑えなくなってきています。
(というか、伊良部の変態っぷりに読者が慣れてきている)

今回は4話が収録されていて、
そのうちの3つは恐ろしいことに「実在の有名人がモデル」になっている。
本人から苦情くるんじゃないかってくらいやばい(苦笑)
よく書けたな〜、と奥田先生の勇気にまず驚き、
そしてなぜ、この3人を題材にしなければならなかったのかというギモンも沸き・・・。
手近な所から安易に題材を選んだような気がして残念です。

伊良部の無邪気さとバカさが不思議に作用して、
患者達の症状が緩和していくという展開。

実は伊良部って「無意識の名医」なのかとも思っていたんだけど、
今回はマザコンの一面や、
お金にやけに汚いとこがすんごくやらしく描かれていて、
キモくて嫌な人度は確実にエスカレートしてる。
ここまでくると、もうただのバカなボンボンにしか見えませんー。

人気シリーズも潔い幕引きが必要なんじゃないですかね?
町長選挙Amazon書評・レビュー:町長選挙より
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No.15:
(3pt)

先人の精神医学モノにないオフビート感覚

伊良部医師モノ、第三作目。
形式は前二作と同じく中編集で、こちらには四編が収められている。
今までと趣きが違うのは、四作全てにモデルが存在するということ。
読めばわかるが、作家の創造力の枯渇ではないと思う。
意図は明らかではないが、作家なりのアプローチがあって、ぼくはとても楽しめた。
ホリエモンのくだりが今にしてみれば、メルヘンで複雑かも。
現実のホリエモンも早めに目覚めてくれれば良かったのにねぇ。
精神医学モノとしては、逢坂さんら先人に無いオフビートな感覚がとても良いと思う。
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No.14:
(3pt)

伊良部のいやらしさだけが目立つ

前作「空中ブランコ」では、とんでもない診察しかしないが、ひょっとしたら名医なのかもと感じられるところがあった。
しかし、本作においてそのように感じられるところはなかった。
単に伊良部の馬鹿さ加減だけが目立ってしまった。

その上、伊良部の金持ちのバカボンというイメージが強く感じられた。
金持ちのいやらしさが滲み出ていた。
これでは単なる馬鹿なボンボン息子のどたばた物語になってしまう。

精神科医というものは、ある意味伊良部のような破天荒な診察も必要なのかもしれない。
前作まではそれらしきものが感じ取られ、その上での伊良部の言動に笑った。
しかし、本作ではその点がなく、伊良部の可笑しな言動も嫌味しか感じられなかったのが残念である。

町長選挙Amazon書評・レビュー:町長選挙より
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No.13:
(3pt)

もう伊良部シリーズパッスしよ!

前作「空中ブランコ」を読んで、正直もういいなと思ったのに、
性懲りもなく読んでしまいました。
やっぱりやめておくべきだった。
「イン・ザ・プール」を最初に読み、笑いましたね。
馬鹿馬鹿しさかげんが面白くて、人にも薦めました。

伊良部が患者と同じ事を図々しくドジ臭くやっていくうちに、患者はあきれていつしか治る、このパターンが面白かったのに、
今回は、間違いなくモデルが特定される患者をだすのは、どうしてでしょう。
本人たちからクレームがこないんでしょうか。

「サウスバウンド」は「イン・ザ・プール」を読んだときと同じくらい面白いと思いました。
「ガール」は、まあまあでした。
伊良部シリーズ以外で期待します。


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No.12:
(3pt)

迷医?伊良部健在♪

寂しさもがまんする。弱さも見せない。年齢の衰えも平気なふりを
する。強がってみても、心が悲鳴を上げるときがある。病んでしまった
心を治すのは精神科医の仕事だが、こんなのが治療なのかと伊良部の
仕事ぶりにはいつも首をかしげてしまう。ふざけているのか真面目
なのか?だが、伊良部の何気ない一言が患者を救うこともある。
ん?偶然?
深刻な患者には深刻に考える医者は必要ないのかもしれない。伊良部と
一緒に笑ったり怒ったりしているうちに、いつの間にか治ってしまう。
こんな医者が実際にいたら楽しいだろうといつも思う。伊良部医師の
今後の活躍(?)に期待したい。
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No.11:
(3pt)

伊良部パワーダウン→マユミちゃんパワーアップ

とんでも神経科医伊良部シリーズ第3弾は、クランケに著名人3名を登場させているため、どちらかというとクランケ中心のストーリー展開となっており、伊良部医師のハチャメチャぶりがトーンダウンしているのが何とも残念。
唯一笑えたのが、<町長選挙>で公演会場に呼ばれた伊良部医師が「特別養護老人ホーム、フォー」と叫ぶシーンのみ。どちらかというと、全体的に一発ギャグが多くプロットで笑わせるようなパートはあまりせん。伊良部医師が本当は名医なんだよとにおわせるような伏線も無いため、前2作とは異なり単なるオバカなピエロとして描かれています。
その代わり、伊良部医師のアシスタント・マユミちゃんの大活躍が目立ちます。前2作では、注射を打つ時だけに現れる露出マニアの看護婦だったのが、本書の中で、彼女が実はパンクロッカーである事実があかされ、アンチエイジング強迫症のベテラン女優をからかったり、ひきこもった伊良部医師を母親をネタに脅したり、クランケの代わりに金だらいで伊良部医師に天誅を加えたりします。そろそろワンパターン化してきたこのシリーズ。さては奥田さん、マユミちゃんシリーズへの転換を画策しているのかもしれません。

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No.10:
(3pt)

1玉3石混交

精神科医・伊良部シリーズの3冊目。
相変わらず、伊良部のハチャメチャぶりは楽しめます。
でも、この短編集に入っている4作の内3つまでがモデルがありありと分かるというのはどう言うこと? 
「オーナー」は明らかに読売のナベツネがモデル。行動や言動は「たかが選手」発言でスポーツ紙を騒がせた頃のまんまです。
次の「アンポンマン」はホリエモンが主人公。突然ひらがなを忘れるという設定はホリエモンと関係ないのでしょうが、放送局を乗っ取ろうとしたりする事業内容やしゃべり方は堀江そっくりです。
そして、「カリスマ稼業」は女優の黒木瞳がモチーフ。若作りに夢中になる女優が美貌とプロポーションを保つために、我を忘れてしまうというシチュエーションです。
3作でここまで露骨に現実の人物を模倣したというのは、当然、意図的なのでしょうね。モデルが分かっても面白く読めるのだから奥田さんの筆力は素晴らしいとは思いますが、やはり読者としては、オリジナルの登場人物で読みたいですよね。
その点、最後に収録されていて表題にもなっている「町長選挙」はグッド。オリジナルの伊良部ものが帰ってきたような感覚で面白く読めます。東京都の離島・千寿島の診療所に2ヵ月限定でやってきた伊良部とマユミ。折りしも島の2大陣営がしのぎを削る町長選挙が真っ盛り。都庁からの出向で両陣営に翻弄される若い役人と一緒に選挙戦に巻き込まれる伊良部たち。大団円に向けてグルーブしていく感覚はまさに伊良部ものならでは。一気に読めちゃう爽快な小説です。
町長選挙Amazon書評・レビュー:町長選挙より
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