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英雄の書
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英雄の書の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全115件 41~60 3/6ページ
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物語、輪、英雄、黄衣の王等のこの話の根幹を成す要素は、純粋に面白いと思いました。理解するのが大変でした(今でもしっかりと理解しているのかどうか分かりませんが)が、作家さんが物語を考えながらこんなことも考えているんだなぁ、と。 ただ、ファンタジーと組み合わせられると、読むのがしんどい作品ですね。一番伝えたいであろう概念の説明があってそれについて考えて、ファンタジーの世界は話としてはおまけみたいな感じで、だけど文章は長くて。有名な方の作品なので、ついつい「頑張って」読んでしまいました。ファンタジーの世界観に引き込まれて読むのが止まらないという感じはほとんどなかったです。 結論。ファンタジーとは違う形で読みたかったかな・・・。 | ||||
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庶民丸出しの小五少女が魔法少女になり、お兄ちゃんと世界を救う為に旅立つという内容を 壮大な映画風に仕上げているのは流石だと思います。 いわゆるセカイ系で、ごく普通の少女にどれだけ重い責任を 背負わせるのかという点が重視されており、それは成功しています。 ただそのアンバランスさに賛否が分かれてこの点数の様です。 この内容ならアニメ化は高確率であると思います。 | ||||
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他の方も書いていますが、宮部みゆきさんはこの手の話に向いていないのではないでしょうか。 RPGをそのまま物語にしているような感じですが、ゲームであれば右へ行くのも後戻りでもプレイヤーの意思で行動できます。しかし、物語では作者の意図で読者は行動しなければなりません。納得できる理由があれば、読者は物語に引き込まれていきます。レビューを見る限り、多数の方が違和感を覚えているようです。 小説、物語というのは、いかに気持ちよくその世界に入り込むことができるかで良し悪しが決まると思います。そういった意味で、私はこの物語に高い評価はできません。 あくまで個人的な考えですが、宮部みゆきという作家は「切り捨てないやさしさ」が持ち味なのだと思います。この作家の時代物や人情話がとても読みやすいのも「切り捨てないやさしさ」があるからだと思います。 この物語の主人公の行動も、そのやさしさが現れているのではないでしょうか。しかし物語の方は、とても中途半端な形で結末まで運ばれます。迷宮(魔宮)に入った主人公達は、あちこちで戦ってと、どんな相手とどう戦ったのかは語られず、迷宮(魔宮)というわりにはあっさりと大将出現ではい終わり。 「切り捨てないやさしさ」の作家が、えい、やあ、と物語を放り出してしまったような後味の悪い読後感でした。 | ||||
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この本のような宮部作品は最初いつも戸惑います。この先どうなるのかな?ずっとこの調子なら読むのやめようかな?と思うのですが、そこをぐっと我慢して読み進むと、次はワクワクしてきて、どうなるのか?と一気に読んでしまいます。 英雄の書の主人公はまだ小さな女の子なので大したことできないのでは?と感じていましたが、純粋な心だからこそ、こんなに大きなパワーを持っているのでしょう。本当はまたお兄さんとの生活をおくらせてあげたかったのですが、その思いが叶わないまでもなんとか乗り越えて幸せな生活をおくることができるようになってホッとしました。なんだか私も本の存在を違った目で捉えることができるようになりました。 | ||||
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上巻では長々とまわりくどい世界観の説明だけが続き、下巻ではストーリーは進行するものの、内容が薄っぺら過ぎて途中で読む気が失せました。 ラストも不完全燃焼で、作者何を思って書いたのか、何を伝えたいのかさっぱりです。 ファンタジックな世界観の物語が書きたいという『ノリ』だけで書かれた作品のように感じました。 正直、買って損しました。 | ||||
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上巻の設定説明があまりにも複雑で詳細で、 作者の意図するところを汲み取る作業に頭を悩ませ、 ふんふん多分こういう事なんだろうな、 よし準備OK!これで冒険の旅を始められるぞ! あーワクワクするー!何が出るかなー! と思ってドアを開けたら、 目の前の壁にここがゴールって張り紙があったみいな気分。 残っているページがだんだん少なくなるにつれ、 大丈夫かな、もう終わっちゃう!って心配していたとおり、 上巻で期待したことは起こらないまま、 物語の登場人物もパーツも、 ほんのちょっとも堪能しないままにストーリーが終わる。 面倒臭くなって止めちゃったのかな、とさえ。 ファンタジーの中で作者が伝えたいこと、 もっともっと楽しませて欲しかったです。 あまりにも呆気なく終わってしまったので余韻もなく残念。 | ||||
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読み終わった直後に口から出た言葉が 「もやもやする」 でした。 上巻を読み終えた時点で、これはあまり救いのなさそうなお話だな、と思っていましたが案の定。 小学生の女の子が体験するにはなかなかに重い、そしてつらい内容だとおもいます。 きれいな勧善懲悪というか、ハッピーエンドを望んだわけではありませんが、 話がすすむにつれて明らかになる真実に毎度毎度こころを打ち砕かれそうになりました。 そして読み終わった後の「すっきりしない感」はなんだろう。うまいこと言いくるめられてそのまま読み流してしまったというのが正直なところです。 時間をおいてもう一度読んでみると新たな発見があると思うので、それを楽しみにしておきます。 | ||||
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小学生の女の子が兄を助けるべく己の世界から別の世界(作中の言葉で正確に言うと「輪」)へ飛び出す。 どことなくブレイブストーリーに似ています。兄、母の違いはありますが。 小学生目線の文体なのか、簡単な文体で書かれている気がします。その点は読みやすいです。 しかし英雄、輪(サークル)、無名の地、物語等の概念を理解するのに骨を折りました。というか正直理解できず、なんとなくこんな感じだろうで済ましてしまいました。 主人公の子供っぽさは年相応なのでかわいらしく思えますし、なにより相方アジュがとてもかわいいです。ソラはこれから成長を見せるのでしょうか。 下巻では設定や概念の後付けが多くならない、むしろできればそうならないよう願っています。 | ||||
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宮部さんは、自身の思想を物語に織り込んで伝えるのがとても上手い。 言葉だけでは説明できないこと、言い知れぬ想いやそれに対する自分の概念を、ふわふわとした幻想の中だけでなく「社会」という地盤に足を着けて描いていく。 純粋なエンターテイメント小説ではありません。 理解が追いつかなければ、重苦しいだけのまどろっこしい小説でしょう。 若干分量が少なく、後半急ぎ足に見えてしまうのも災いして、読後すっきりするようなモノではないと思います。 もっとゆっくり展開してほしかったので、★は4つにしました。 けれど、誰もが悲しまずにはいられない、それでいて目を背けたくなる事柄に正面から立ち向かい、咀嚼しようとした作品です。 まさに、「物語」。 漫画やアニメのようなファンタジーではありません。 辛く、感慨深い。 読んだ人には、現実社会に戻っても考えてほしいテーマです。 これは、娯楽小説ではありません。 一種の社会啓発ともいうべき、物語です。 | ||||
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宮部ファンの方なら必見の作品だと思います。自分は上下巻合わせて2日日間で読破してしまうほどのめりこんでしまいました。この作品のテーマは「正義とは?」ということに直球で問いかけています。最近のはやりなのでしょうか。ハーバード大学のサンデル教授の"Justice"の授業を思い出せられます。 宮部さんが重いテーマを題材として取り上げることは多々ありますが、特筆すべきはこの作品では「物語」を語ることによって、筆者自身の「つむぐもの」としての執筆活動に対する概念といいますか、定義づけなどがちりばめられていることです。それを随筆などで明解に表現するのではなく、謎解き+ファンタジー形式をとって表現するところがまた宮部さんらしいと思いますし、宮部さん自身の作品に対する考え・姿勢がよく現れた作品という意味で★5にしました。 ただし、エンターテイメント的で最後がすっきりとした勧善懲悪のファンタジーを求めている人にはおすすめできません。「物語」とはなんぞや、というものの解説と、「正義とは?」というテーマを取り上げ、さらにこれを謎解き的に仕立てているためやや難解になりがちです。 | ||||
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ファンタジーなんだけど、凄く現実的な目線の小説。 文章は読みやすいんだけど、なぜか登場人物に親近感がもてない。 お話のオチを中心に、全てを構成しているようで、 キャラが妙に不自然に動き回っている印象が残りました。 また、終盤まで真実を明かさない焦らしには、 余計に物語に陶酔できない感じ。 ファンタジー小説で新たな考えを取入れた斬新な小説ですが。 こうもワクワクしないファンタジーというのも珍しいです。 | ||||
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いや、さすが宮部さん、という展開で、一気に読んでしまいました、小さい主人公とバックアップする従者たち、はらはらドキドキ、連載小説で読んでいたら毎日次の展開を期待するでしょうね、もうなんか一日のうちに何度か「次どうなるんだろ」ときにいらいらしながら''' と。 いや、文庫版で一気に読んでしまった自分は幸せだぁ〜と感じさせる作品です。読者は否応無しに引き込まれる世界観の描写、緻密に仕立てられたキャラクター設定など、さすが達人の域と納得するのですが が です。 ちょっとミスプロットが多すぎるのではないかと 細かい話かもしれませんが、読み終わった後にさわやかな読後感に浸れないのはこのせいかと思うのは私だけでしょうか。 賛否両論なので1つだけ書き出すと、ホントに終盤に大事な謎解きの中に”狼”が「架空の物語だよ 忘れたのか」と主人公にさとす場面、文脈としてはさらりと流れるところでしょうが、その世界に感情移入している読者からすると、「いや その通りだけどさ、そしたら いままでの苦労はなんだったの?」急に現実に立ち戻らせるような消化不良感を醸し出たりします。 その他いくつかあります。 連載小説という書き下ろしと違うプレッシャーとかあるかと思うのですが、文庫化する際は書き直してもらわないと うるさいですがベストセラーメーカ宮部さんなのであえて星1つにしました。 | ||||
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上巻終盤での様子に大きく期待を抱かせられ,いよいよ物語も本格的に動き出していくわけですが, いくつもの土地を巡り,新たな出会いや発見など,確かに冒険の旅が進んでいることはわかるものの, 説明に寄った描写はこの下巻でも多く,めくったページほどの進み具合,満足感を得るには至りません. また,すべてが救われるわけではないという,いささか残酷な結末自体は構わないと思うのですが, この物語,少女の冒険のきっかけとなった事件や,それらにまつわる人たちのことが置かれたままで, さらには冒険,つまり異世界側の問題にしても,「そこで終わるの?」という中途半端さは拭えません. 魔法をはじめ,書物や世界を物語になぞらえた世界観,そして大きな困難に立ち向かう少女と, その中へ入っていきたかったのですが,もどかしさだけが強く,最後までそれはかなわないまま. 未来を感じさせるラストも,この作品を締めてほしい思いが先に立ち,好意的には受け取れません. 強いメッセージ性が感じられ,読ませるものもあっただけに,あまりに残念でもったいない思いです. | ||||
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09年12月の単行本,11年05月のノベルスを経ての文庫化.上下分冊の上巻にあたります. 上巻,物語の前半ということもあり,その大半がきっかけや準備,世界の説明になっています. ただ,それらを現す言葉や,世界観そのものは,どれもシンプルで聞き慣れたものばかりながら, それぞれの持つ意味や役割は,言葉の響き以上に難しく,すぐには理解できないこともたびたび…. そのため,退屈とまではいかないものの,ボリュームもあり,ややモタついてしまう感は否めません. しかし,背景が見え出した終盤からは加速,勇気あふれる少女のただの冒険譚なのかと思いきや, それだけではない,我々の近くにも潜むまさかの真実に,驚きとともに言いがたい思いが沸き立ち, 異世界と日常世界の狭間,いくつものアンバランスな光景が,不思議な魅力となり惹かれていきます. 登場する魔法やアイテム,他にもいささか都合のよすぎる話運びに引っ掛かる部分はありますが, 幼い少女が『決意』し,そんな己のわずかな変化に気づく姿は,些細な描写ながら強く印象に残り, 困難へと立ち向かう彼女が,どのような『物語』を見せてくれるのか,下巻への楽しみが膨らみます. | ||||
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主人公と同じ5年生くらいの小学生には良さそうです。 和製ファンタジーはあまり好きではないのですが、書き方がうまいのでそれなりに面白く読めました。 いじめ、という現代の子供たちの持ってる闇と、現実離れしたファンタジーの世界。 グッと掴まれるようなエピソードや意外性がなく、大人の私には物足りない感じでしたが、小学生で、海外のファンタジーは入り込めない、という子のファンタジー入門としては良いのかも。 ただ、それならもう少しあからさまに児童向けにしてしまったほうが(ふりがなとか)いいんじゃ無いかなあと感じました。 中学生くらいになると、これはちょっと子供っぽいんじゃないかな。 | ||||
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RPGのノベライズ?というレベル。 何故宮部みゆきさんが書く必要があるのか。 紡ぐ人だから? それはちょっと勘違いしすぎというか、なんというか… 続編の執筆が始まるそうですが、その必要はあるのでしょうか。 | ||||
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引き連れられ感は半端なかったですが、時々、主人公の態度にイラッとさせられてしまって、共感を得られなかった(^-^;まぁそれだけ、自分が大人になってしまったって事かもしれないんですけど…。後は、もうちょっと広がりが欲しかったかな?と…… | ||||
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正直この本はおすすめできません。主人公の兄が本にとりつかれ、それを元に戻そう?とする物語なのですが、結末があまりにもまとまっておらず、かなりおざなりな感じです。英雄という生き方をなぞるように生きようとする行為がなぜ、それほど罪深く、いけないことかまったく分からないし、「宮部みゆき」という世界観を押し付けるようなやり方では一般の人には理解されないと思います。もう少し、丁寧に物語を作ってほしかったです。 | ||||
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「英雄」の取り憑かれ失踪した兄を探すために、妹が困難に立ち向かう物語。ファンタジーではあるけれど決して安っぽくなく、むしろ現実味を帯びた重厚さのある物語に引き込まれてしまいました。 主人公の前に突如現れる悲しい現実。そして、それに負ける事無く立ち向かおうとしている主人公には、同じ著者の「ブレイブストーリー」に通じるものを感じます。いわば、ブレイブストーリーの女の子版といった感じでしょうか。 これからの物語の展開が非常に気になってしまい、今から下巻を読むのが楽しみになる一冊です。 大人が楽しめるファンタジーの代表作と言って過言ではない素晴らしい作品です。 | ||||
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この物語のラストは全然、想像できませんでした。 まさに、驚きの急展開。決して、ハッピーエンドではないかもしれないけど、悲しいだけではないラスト。 なぜなら、そこには希望があって、やがてくるであろう物語の続きがあるからではないかと思います。 | ||||
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