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英雄の書



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英雄の書の評価: 3.07/5点 レビュー 115件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.07pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全115件 1~20 1/6ページ
No.115:
(3pt)

最近、私は物語りこそが人生の実体だと感じる

物語を書くということの特権性、特殊性を着眼点とした物語になっている。そこが興味深かった。とはいえ、本書の筋書き自体は、成長物語を基調として、そこから離れているようにも思う(エンタメに徹している?)

いったい物語とは何だろう
最近、私は物語りこそが人生の実体だと感じる
英雄の書(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(上) (新潮文庫)より
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No.114:
(4pt)

読んでみようと思わせる何かが本からほとばしっていた

「英雄の書」(宮部みゆき)はファンタジーである。
宮部みゆきは、種々の異なったジャンルを書き分ける作家で知られる。
一つは、いわゆるミステリー系で「模倣犯」「理由」「火車」などがあげられる。
同じミステリー系でも、シリアスものではなく、どちらかというとほのぼの系の「誰か」「名もなき毒」などというサブジャンルもある。
それから、SFジュブナイルという、少年向けのSFジャンル。
さらに、大人向けのSFで「蒲生邸」など。
加えて時代物があるが、このジャンルはたくさん買い置きしてあるものの、まだ読んでいない。
そしてファンタジーである。

このファンタジーのジャンルについては「ブレイブストーリ」があるが、買ったものの味読のまま放置されている。
そこに「英雄の書」が加わった。
書店で平積みをされていた時、ミステリー系かと勘違いして買ったのだ。
それでも、読んでみようと思わせる何かが、本からほとばしっていた。
こうなると読まざるを得ない。

ジャンルとしては違和感があるファンタジーなのだが、ぐいぐいと引き込まれていく。
さすが当代一のストーリーテラーだけに、ジャンルへの違和感を忘れさせるだけの筆力がある。

「無名の地」、「無名僧」、「英雄が破獄した」、「咎の者」、「狼たち」、「オルキャスト=印をいただくもの」など、ファンタジーの常道に沿った道具立てに、やはりファンタジーらしい登場人物が動き回る。

その「ファンタジーな部分」と、主人公が一方で属する「日常」とのつなぎが、作品の良し悪しに関係すると思うのだが、それが見事なのである。
ついつい日常から、違和感なくファンタジーの世界へと連れて行ってくれる。

好きでないジャンルの好きな作家と、好きなジャンルの好きでない作家とは、どちらが面白いかと考えたが、恐らく前者の方が圧倒的に面白いのではないか。
英雄の書(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(上) (新潮文庫)より
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No.113:
(4pt)

読んでみようと思わせる何かが本からほとばしっていた

「英雄の書」(宮部みゆき)はファンタジーである。
宮部みゆきは、種々の異なったジャンルを書き分ける作家で知られる。
一つは、いわゆるミステリー系で「模倣犯」「理由」「火車」などがあげられる。
同じミステリー系でも、シリアスものではなく、どちらかというとほのぼの系の「誰か」「名もなき毒」などというサブジャンルもある。
それから、SFジュブナイルという、少年向けのSFジャンル。
さらに、大人向けのSFで「蒲生邸」など。
加えて時代物があるが、このジャンルはたくさん買い置きしてあるものの、まだ読んでいない。
そしてファンタジーである。

このファンタジーのジャンルについては「ブレイブストーリ」があるが、買ったものの味読のまま放置されている。
そこに「英雄の書」が加わった。
書店で平積みをされていた時、ミステリー系かと勘違いして買ったのだ。
それでも、読んでみようと思わせる何かが、本からほとばしっていた。
こうなると読まざるを得ない。

ジャンルとしては違和感があるファンタジーなのだが、ぐいぐいと引き込まれていく。
さすが当代一のストーリーテラーだけに、ジャンルへの違和感を忘れさせるだけの筆力がある。

「無名の地」、「無名僧」、「英雄が破獄した」、「咎の者」、「狼たち」、「オルキャスト=印をいただくもの」など、ファンタジーの常道に沿った道具立てに、やはりファンタジーらしい登場人物が動き回る。

その「ファンタジーな部分」と、主人公が一方で属する「日常」とのつなぎが、作品の良し悪しに関係すると思うのだが、それが見事なのである。
ついつい日常から、違和感なくファンタジーの世界へと連れて行ってくれる。

好きでないジャンルの好きな作家と、好きなジャンルの好きでない作家とは、どちらが面白いかと考えたが、恐らく前者の方が圧倒的に面白いのではないか。
英雄の書 下Amazon書評・レビュー:英雄の書 下より
4620107344
No.112:
(1pt)

打ち切り漫画感がすごい

主人公は兄と会えますが助けられないことがわかり解決を諦めて現実世界に帰るという後味悪いまま話が終わりました。
英雄の書(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(下) (新潮文庫)より
4101369348
No.111:
(4pt)

ファンタジー小説

読みやすい小説なのでしょうが、ストーリーがファンタジー過ぎて

作者の世界の奥の深さに頭がついていけませんでした・・・。

他の小説では描写が頭で映像に変換できるのに、

異世界におけるストーリーは頭の固くなった私には

限界がありました。
英雄の書(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(下) (新潮文庫)より
4101369348
No.110:
(4pt)

一(ひとつ)にして万(よろず)、万にして一

英雄の書 上
宮部みゆき氏による著作。
2012年7月1日発行。
この作品は2009年2月毎日新聞社より刊行され、(毎日新聞夕刊に連載)
2011年5月に光文社カッパ・ノベルスに収録された。

宮部 みゆき(みやべ みゆき、1960年12月23日 - )は、日本の小説家。
東京都江東区生まれ。日本推理作家協会会員。
日本SF作家クラブ会員。雑誌幻影城ファンクラブ「怪の会」元会員。
OL、法律事務所、東京ガス集金課勤務の後、小説家になる。
1987年、「我らが隣人の犯罪」でデビューする。
以後、『龍は眠る』(日本推理作家協会賞受賞)
『火車』(山本周五郎賞受賞)『理由』(直木賞受賞)
『模倣犯』(毎日出版文化賞特別賞受賞)などのミステリー小説や、
『本所深川ふしぎ草紙』(吉川英治文学新人賞受賞)
『ぼんくら』などの時代小説で人気作家となる。
ほかに、ファンタジーやジュブナイルものの作品がある。

久しぶりに宮部みゆき氏の作品を読む。
荒神以来だと記憶している。
私が初めて本としての小説を読んだのは実は宮部みゆき氏のレベル7で
他の著作も連続して読み込んだ。(1990年代のことだ)
久しぶりに読み返した上でレビューしてみたい。

さて、この英雄の書はファンタジー物に分類される。
兄が中学校で同級生を突発的に同級生を殺傷(1人殺害、1人大怪我)した事で
兄自身が失踪してしまい、その兄を探す途中に親族の別荘にある
図書室にヒントがあると踏み込んでみた主人公友理子と両親・・・・
複数の本が友理子に語りかけてくる。
世界観が思っている以上に広大でほんまに上下巻で終わるんかいなと
思えてくるが、超大作並の長さにはならないので安心して欲しい。
ただ、伏線というか、従者としてついてくる事になった無名僧のソラ。
怪しすぎる。
きっとキーマンなんだろうなと思ったらやっぱりキーマン。
無意味な登場人物が乱立することなく見事にまとめている所が
宮部みゆき氏のプロとしての仕事ぶりが伝わってくるようだ。
兄が何をしようとしていたかの調査で希望が丘中学校図書館に行ってみると
怪しい影が廊下中に迫ってきて・・・気になる所で上巻は終わる。
元辞書のアジュとユーリでそもそも闘えるのか?
など疑問もわく。
きっと狼が出て来るんだろうなと思ったらやっぱり下巻の冒頭で出て来る。

印象に残った文

幸せは、何と脆いものだろう。喜びは何と容易く奪い去られるものだろう。
当たり前のように享受しているうちは、わからないけれど。
そして 邪悪は、何と巧みに人の心の隙に付け入るものなのだろうか。

1人の子供が、己の意思で別の1人の子供の命を奪うことを憚らぬ世界は
千人が千人の命を、万人が万人の命を奪うことを憚らぬ世界と
何ら変わりませぬ

一(ひとつ)にして万(よろず)、万にして一
(この一文は鋼の錬金術師にも似た表現があったなと)
英雄の書(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(上) (新潮文庫)より
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No.109:
(4pt)

時の矢は真っ直ぐ進むだけで、けっして後戻りすることはない

英雄の書 下
宮部みゆき氏による著作。
2012年7月1日発行。
この作品は2009年2月毎日新聞社より刊行され、(毎日新聞夕刊に連載)
2011年5月に光文社カッパ・ノベルスに収録された。

宮部 みゆき(みやべ みゆき、1960年12月23日 - )は、日本の小説家。
東京都江東区生まれ。日本推理作家協会会員。
日本SF作家クラブ会員。雑誌幻影城ファンクラブ「怪の会」元会員。
OL、法律事務所、東京ガス集金課勤務の後、小説家になる。
1987年、「我らが隣人の犯罪」でデビューする。
以後、『龍は眠る』(日本推理作家協会賞受賞)
『火車』(山本周五郎賞受賞)『理由』(直木賞受賞)
『模倣犯』(毎日出版文化賞特別賞受賞)などのミステリー小説や、
『本所深川ふしぎ草紙』(吉川英治文学新人賞受賞)
『ぼんくら』などの時代小説で人気作家となる。
ほかに、ファンタジーやジュブナイルものの作品がある。

上巻の後半で敵が迫ってきており、ピンチを迎えていたユーリ達。
狼であるアッシュが表れ、事なきを得る。
アッシュの住む領域(ヘイトランド年代記)へ旅立つユーリ達。
そのヘイトランドでこそ今回の英雄の脱獄の発端となった
エルムの書を生み出した場所だった・・・・
常に厳しい態度でアッシュにあたられるソラ。
ソラにきっと何かあるというわかりやすい暗示ではある。
その後出てくる登場人物達もソラに対し驚きの態度を示す。

別荘の持ち主であった水内一郎(みのちいちろう)が
変わり果てた姿(グルグという名前)で地下で出会うのだが・・・
人外の怪物になりはてた上に正気を失っていた。
というかもうこれならトドメを刺してあの世に送り届けた方が良いと思う。

あと死者を生き返らせヘイトランドの独立を守ったエルムの話
この時は魂を死者達に入れていた。
500年後エルムの力を研究し再び死者を活用したキリク
この時は魂を入れないことで怪物と化した死者達との戦闘がヘイトランドで
起きたのだった。
結局都合よく死者が生き返るなんてことは無いということだ。
(死者を蘇らせ戦わせる物語として漫画NARUTOや漫画クレイモアを思い出す)
どちらも結局、副作用のようなモノが当たり前だが出て来る。
時間は戻らないし、死者は生き返らない。
この辺りはいわゆるファンタジーを題材として扱っているものの
深い内容だと思う。

この下はネタバレになるので注意

結局ソラは最後の器となった兄の残滓だった。
英雄の光に接することで浄化はされたものの既に消費され
もとの兄はどこにも居ないのだった。
英雄(黄衣の王)は倒されることも無いままではあるが、
英雄の書としての物語はここで終わることになるのだった。
中途半端な無名僧は危険な存在なので清める必要があった。
その隠された目的を果たしたことで一応の決着はついた形にはなるのだが・・
人によってはやはり解決しきっていないのでモヤモヤする人も
いることだろう。
ただ最終的にアタリという南アフリカに住む狼の老人が表れ
ユーリ(友理子)を跡継ぎとして指名する所で物語が終わる。

印象に残った部分

時の矢は真っ直ぐ進むだけで、けっして後戻りすることはない。
起きてしまった出来事は、誰にも翻すことはできない。
取り返しはつかないんだ、ユーリー

泣いてもいいけれど、絶望しちゃいけないよ

輪のどこかで幼子が1人、己の意に染まぬ者を消し去ろうと武器を
取るならば、それはいずれ輪を滅ぼず戦へとつながる。
輪のなかに孤立した事象はない
英雄の書(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(下) (新潮文庫)より
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No.108:
(1pt)

結局大樹はどうなったのかさっぱりわからない

宮部作品の中で、最後まで好きになれなかった作品。
途中で興味を失うとなかなか復活で無い小生にとっては途中から苦痛になってしまった。
一般文学通算2381作品目の感想。2020/03/09 13:55
英雄の書(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(下) (新潮文庫)より
4101369348
No.107:
(1pt)

上巻はなんだかよくわからない

ファンタジー作品の中ではそれほど面白くない。
下巻で面白くなる予兆はあるが果たして期待できる作品であるのか待ち遠しい。
一般文学通算2381作品目の感想。2020/03/08 15:35
英雄の書(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(上) (新潮文庫)より
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No.106:
(4pt)

大人向けの苦いダークファンタジー

参考にしようと思い、他の方のレビューを見ていたら「子供向け」と評されててビックリ。私見ではとても子供には勧められない、大人向けの苦いダークファンタジーと思ったのだが。
 上巻ではファンタジー成分とミステリ成分がミスマッチだと評したが、読み終えてもその違和感は拭えなかった。現実世界での、大人の利害も絡んだ何ともやり切れないいじめ問題と、ファンタジー世界との絡みに、無理を感じずにはいられない。友理子が帰還してからの後日譚が結構長く、何だか彼女が次の冒険に挑む役に選ばれたかのようなエピソードは続編を匂わせてるのだろうけど、小説としては蛇足だと思う。人間の業について考えさせるファンタジー世界の理論は面白いと思ったし、兄探しの結末も苦いなりにそれなりのまとめになっていたと思うので、もっとスパッと終わらせても良かったのではなかろうか。
英雄の書(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(下) (新潮文庫)より
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No.105:
(4pt)

本格的なファンタジーといじめ問題がミスマッチで焦点がぼけた。

宮部みゆきの新境地? 本格的なファンタジーでヒロインが女子小学生とあって、「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせた。少し本題に入る前がまだるっこしく感じたが、悪くない出来。ただ上巻の最後に現実世界との接点となった、ヒロインの兄のいじめ問題がクローズアップされ、焦点がぼけた感がある。ここに書かれた殺傷事件の真相もあくまで犯人サイドからの視点で、しかも当事者不在で推測するだけなのがもどかしい。素直に読めば犯人の少年は止むに止まれぬ事情の犯行で、いじめを扇動した教師が極悪となるのだけど、一方の視点だけでなく多角的に語らねばならぬ題材だと思う。それだけで一冊書けそうな重いテーマとファンタジーの取り合わせはミスマッチで、こんな軽い取り上げ方をするのはいかがなものだろうか。
英雄の書(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(上) (新潮文庫)より
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No.104:
(5pt)

定期的に読み返したくなりますよ

結論から言うと私は定期的に読み返したくなるほど好きです。今回も読み返した結果レビューを書いています。酷評が割と多いので、結局合う合わないが大きいのでしょうが、一番最初に読んだ時上下巻を一気に読んだほどとても面白く、わくわく、はらはらして世界に入り込めました。
合わない方は残念だったということで…
個人的には主人公の頭の回転が早すぎやしないか…と思うところはありましたが。
個人的には是非とも読んでいただきたい本です。だからこんなレビューなんか見てないで黙って買って読んでみよう。
英雄の書(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(上) (新潮文庫)より
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No.103:
(5pt)

宮部みゆきさんのファンタジー

酷評が多いですが、私は面白かったです。

ファンタジーとしてもメッセージ性が強く、大人のファンタジーという感じがしました。レビューにもありましたが、一種の哲学書とも読めます。小説を書くということは世界を作るということ。普段何気なく読んでいる文章にも、そこには確かな世界があって、作者とは、その世界の創造主である。もちろん、これは私が勝手に感じたものですが、全体的に非常に興味深かったです。私は、読んで後悔はしませんでした。迷っていらっしゃる方はここのレビューを読んでから買うよりも、なんの前知識もなく自身で書店で手に取ってあらすじを読んでから買うかどうかを決めることをお勧めします。

というか、レビューを読んでいて思ったのですが、宮部みゆきさんが好きで小学生の頃から読んでいる身としては、作者はファンタジーが書けないとか、合わないだとか、前より下手になっただとか、あまりにも作者さんに対して失礼な感想ばかりで鳥肌が立ちました。 私は宮部みゆきさんのファンタジーが好きです。
まさに「何様なんだろう」の一言に尽きます。本には合う合わないが確かにありますし、レビューとはそれを決める場なのでしょうが、それにしたってここはあまりにもひどすぎます。作者に対し敬意を払うのは当然のことでないのでしょうか。作者がいなくては物語は読めません。書く前に自身の文章を読み直していただきたい。
英雄の書(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(上) (新潮文庫)より
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No.102:
(1pt)

たぶんもう書けないんだと思う

もう枯渇してしまったんでしょうね。残念ですが宮部さんは終わった作家感が否めないです。
理由とか模倣犯あたりまでかな。
英雄の書(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(上) (新潮文庫)より
410136933X
No.101:
(2pt)

ファンタジー色の強い作品です

宮部センセイのミステリー作品が好きなのですが、本作はミステリーというよりも
個人的に苦手な魔術や異世界といったファンタジー色の強い作品です。
「悲嘆の門」にもそういう要素が出てきますがどうにか完読し、それなりに面白かったのですが
こちらの「英雄の書」はどうにも受け付けませんでした。
「森崎友理子」という「悲嘆の門」と同じキャラが登場しているので興味を惹かれたのですが(読む順番が逆?)
「喋る本の力を借りて異世界に兄を捜しに行く」という内容を最後まで楽しめる自信がなかったので
上巻の途中で放棄しました。その後で面白くなる可能性がないとは言えないので星2つ。

「不可思議な出来事」という括りにおいてはミステリーもファンタジーも近いものがあるとも言えますが、
その「不可思議な出来事」がどうして可能だったのかを解き明かすミステリーと
「不可思議な出来事」がそもそも不可思議ですらないという世界観のファンタジーは
趣味的には真逆のジャンルなのかも知れません。
ドラクエなどのRPGやロード・オブ・ザ・リングといった物語が好きな人にとっては
本作も面白く読めるのかも知れません。
英雄の書(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(上) (新潮文庫)より
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No.100:
(5pt)

読書スランプ脱出法

私の場合年2~3回おちいる読書スランプがやってくると「宮部みゆき」を読むことにしている。
まずは誰もが言うように読みやすい文章。平易な、また簡潔にして的確な表現。
そしてミステリーを背骨としてSFホラー時代小説とバラエティに富む著作群、選び放題である。
にして本書。
私にとって読み抜けていた作品(少し敬遠ぎみだったかも)。
しかし、辛口の批評が多いなか、私はとても良い出来だと思います。主人公の少女の描き方が素晴らしい。
もちろん後半もう少し丁寧に書き込んで欲しいと思う方々の気持ち(またある種のイライラ感)も分からんではありませんが、これはこれでいいと思います。
少し読者をも突き放した感じ、これがこの物語にあっていると思います。
単なるファンタジーに見せてとても根源的な(深刻的な)テーマを取り扱っている。
出版当初より、(残念ながらより今の時代に合っている)読むべき物語だと思います。
前に読んでなくて良かった(^-^)★★★★1/2
ということで著者の代表作の一つであると思います。
言うまでもありませんが、藤田新策のカヴァー絵も傑作(歴代1、2位を争う)です。
英雄の書(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(下) (新潮文庫)より
4101369348
No.99:
(1pt)

夢中になれない。。

まったく入り込めない。。
残念ですが、途中でリタイヤしました。
英雄の書(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(上) (新潮文庫)より
410136933X
No.98:
(4pt)

楽しく読みました

クロスファイアを連想しました。
ともに「法廷で裁かれない悪」がテーマですが
クロスファイアは痛快な裁きを主眼としているので、読者が罪悪感や疑問を感じる余地のないほどに悪が「悪」として描かれています。
極端な例を描くことで、ここまでいかなくても日常的に法廷で裁かれない悪はあるよね、と想像力を羽ばたかせる余地は用意されていますが(最後に妻に圧死させられる親権を奪おうとした不倫夫等)、
『英雄の書』は、神がかり的な構成の他作より劣る点はともかく、日常的に宮部さんがどんなことに憤っておられるのかとか、そういうものを割と素直に、お好きなファンタジーやゲーム調でパッと見せてもらった印象です。

殺人者の家族から贖罪の意識がすっぽり抜けているのは確かにいつも抜かりない宮部作品からすると違和感がありますが、せっかく稀代の小説家がわざとそこを抜かして書いているのですし、どういう趣向なのか考えて楽しむのがよいように思います。
個人的には、実際に「英雄の書」というソフトがあったとして、そのコミカライズだと思って楽しく読みました。この物語自体一つの作られた「物語」だという視点を意識して。
英雄の書 下Amazon書評・レビュー:英雄の書 下より
4620107344
No.97:
(2pt)

期待値が高いぶん残念に感じました。

宮部さんの推理小説や時代物が好きで購入しました。
「今までのが面白いから、『英雄の書』も面白かろう」という手前勝手な理屈で期待値をあげ、読了後に一人勝手にがっかりしてしまいました。
名作『ブレイブストーリー』のような、冒険する中で新しい物の見方を知るゆなうな展開を期待していましたが、冒険の筋に盛り上がりが欠けていて、結果として凡庸な作品になっています。
英雄の書(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(上) (新潮文庫)より
410136933X
No.96:
(1pt)

理解できない世界の物語

おそらく作者の強引な世界観で作られた物語ですね。
主人公の少女にも彼女と旅を共にするキャラにも何一つ共感できるものがない、
その意味では不思議な作品です。
これはゲームのシナリオなのでしょうか?
だとしたらかなり出来の悪い物語ですね。

彼女の作品を読む方は宮部みゆきの世界を楽しんでいるのだろうとは思いますが
さて。。本当にこの描かれた宮部世界はなんなのだろうか。
英雄の書(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:英雄の書(上) (新潮文庫)より
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