■スポンサードリンク
英雄の書
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
英雄の書の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.07pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 1~20 1/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「英雄の書」(宮部みゆき)はファンタジーである。 宮部みゆきは、種々の異なったジャンルを書き分ける作家で知られる。 一つは、いわゆるミステリー系で「模倣犯」「理由」「火車」などがあげられる。 同じミステリー系でも、シリアスものではなく、どちらかというとほのぼの系の「誰か」「名もなき毒」などというサブジャンルもある。 それから、SFジュブナイルという、少年向けのSFジャンル。 さらに、大人向けのSFで「蒲生邸」など。 加えて時代物があるが、このジャンルはたくさん買い置きしてあるものの、まだ読んでいない。 そしてファンタジーである。 このファンタジーのジャンルについては「ブレイブストーリ」があるが、買ったものの味読のまま放置されている。 そこに「英雄の書」が加わった。 書店で平積みをされていた時、ミステリー系かと勘違いして買ったのだ。 それでも、読んでみようと思わせる何かが、本からほとばしっていた。 こうなると読まざるを得ない。 ジャンルとしては違和感があるファンタジーなのだが、ぐいぐいと引き込まれていく。 さすが当代一のストーリーテラーだけに、ジャンルへの違和感を忘れさせるだけの筆力がある。 「無名の地」、「無名僧」、「英雄が破獄した」、「咎の者」、「狼たち」、「オルキャスト=印をいただくもの」など、ファンタジーの常道に沿った道具立てに、やはりファンタジーらしい登場人物が動き回る。 その「ファンタジーな部分」と、主人公が一方で属する「日常」とのつなぎが、作品の良し悪しに関係すると思うのだが、それが見事なのである。 ついつい日常から、違和感なくファンタジーの世界へと連れて行ってくれる。 好きでないジャンルの好きな作家と、好きなジャンルの好きでない作家とは、どちらが面白いかと考えたが、恐らく前者の方が圧倒的に面白いのではないか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「英雄の書」(宮部みゆき)はファンタジーである。 宮部みゆきは、種々の異なったジャンルを書き分ける作家で知られる。 一つは、いわゆるミステリー系で「模倣犯」「理由」「火車」などがあげられる。 同じミステリー系でも、シリアスものではなく、どちらかというとほのぼの系の「誰か」「名もなき毒」などというサブジャンルもある。 それから、SFジュブナイルという、少年向けのSFジャンル。 さらに、大人向けのSFで「蒲生邸」など。 加えて時代物があるが、このジャンルはたくさん買い置きしてあるものの、まだ読んでいない。 そしてファンタジーである。 このファンタジーのジャンルについては「ブレイブストーリ」があるが、買ったものの味読のまま放置されている。 そこに「英雄の書」が加わった。 書店で平積みをされていた時、ミステリー系かと勘違いして買ったのだ。 それでも、読んでみようと思わせる何かが、本からほとばしっていた。 こうなると読まざるを得ない。 ジャンルとしては違和感があるファンタジーなのだが、ぐいぐいと引き込まれていく。 さすが当代一のストーリーテラーだけに、ジャンルへの違和感を忘れさせるだけの筆力がある。 「無名の地」、「無名僧」、「英雄が破獄した」、「咎の者」、「狼たち」、「オルキャスト=印をいただくもの」など、ファンタジーの常道に沿った道具立てに、やはりファンタジーらしい登場人物が動き回る。 その「ファンタジーな部分」と、主人公が一方で属する「日常」とのつなぎが、作品の良し悪しに関係すると思うのだが、それが見事なのである。 ついつい日常から、違和感なくファンタジーの世界へと連れて行ってくれる。 好きでないジャンルの好きな作家と、好きなジャンルの好きでない作家とは、どちらが面白いかと考えたが、恐らく前者の方が圧倒的に面白いのではないか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みやすい小説なのでしょうが、ストーリーがファンタジー過ぎて 作者の世界の奥の深さに頭がついていけませんでした・・・。 他の小説では描写が頭で映像に変換できるのに、 異世界におけるストーリーは頭の固くなった私には 限界がありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
英雄の書 上 宮部みゆき氏による著作。 2012年7月1日発行。 この作品は2009年2月毎日新聞社より刊行され、(毎日新聞夕刊に連載) 2011年5月に光文社カッパ・ノベルスに収録された。 宮部 みゆき(みやべ みゆき、1960年12月23日 - )は、日本の小説家。 東京都江東区生まれ。日本推理作家協会会員。 日本SF作家クラブ会員。雑誌幻影城ファンクラブ「怪の会」元会員。 OL、法律事務所、東京ガス集金課勤務の後、小説家になる。 1987年、「我らが隣人の犯罪」でデビューする。 以後、『龍は眠る』(日本推理作家協会賞受賞) 『火車』(山本周五郎賞受賞)『理由』(直木賞受賞) 『模倣犯』(毎日出版文化賞特別賞受賞)などのミステリー小説や、 『本所深川ふしぎ草紙』(吉川英治文学新人賞受賞) 『ぼんくら』などの時代小説で人気作家となる。 ほかに、ファンタジーやジュブナイルものの作品がある。 久しぶりに宮部みゆき氏の作品を読む。 荒神以来だと記憶している。 私が初めて本としての小説を読んだのは実は宮部みゆき氏のレベル7で 他の著作も連続して読み込んだ。(1990年代のことだ) 久しぶりに読み返した上でレビューしてみたい。 さて、この英雄の書はファンタジー物に分類される。 兄が中学校で同級生を突発的に同級生を殺傷(1人殺害、1人大怪我)した事で 兄自身が失踪してしまい、その兄を探す途中に親族の別荘にある 図書室にヒントがあると踏み込んでみた主人公友理子と両親・・・・ 複数の本が友理子に語りかけてくる。 世界観が思っている以上に広大でほんまに上下巻で終わるんかいなと 思えてくるが、超大作並の長さにはならないので安心して欲しい。 ただ、伏線というか、従者としてついてくる事になった無名僧のソラ。 怪しすぎる。 きっとキーマンなんだろうなと思ったらやっぱりキーマン。 無意味な登場人物が乱立することなく見事にまとめている所が 宮部みゆき氏のプロとしての仕事ぶりが伝わってくるようだ。 兄が何をしようとしていたかの調査で希望が丘中学校図書館に行ってみると 怪しい影が廊下中に迫ってきて・・・気になる所で上巻は終わる。 元辞書のアジュとユーリでそもそも闘えるのか? など疑問もわく。 きっと狼が出て来るんだろうなと思ったらやっぱり下巻の冒頭で出て来る。 印象に残った文 幸せは、何と脆いものだろう。喜びは何と容易く奪い去られるものだろう。 当たり前のように享受しているうちは、わからないけれど。 そして 邪悪は、何と巧みに人の心の隙に付け入るものなのだろうか。 1人の子供が、己の意思で別の1人の子供の命を奪うことを憚らぬ世界は 千人が千人の命を、万人が万人の命を奪うことを憚らぬ世界と 何ら変わりませぬ 一(ひとつ)にして万(よろず)、万にして一 (この一文は鋼の錬金術師にも似た表現があったなと) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
英雄の書 下 宮部みゆき氏による著作。 2012年7月1日発行。 この作品は2009年2月毎日新聞社より刊行され、(毎日新聞夕刊に連載) 2011年5月に光文社カッパ・ノベルスに収録された。 宮部 みゆき(みやべ みゆき、1960年12月23日 - )は、日本の小説家。 東京都江東区生まれ。日本推理作家協会会員。 日本SF作家クラブ会員。雑誌幻影城ファンクラブ「怪の会」元会員。 OL、法律事務所、東京ガス集金課勤務の後、小説家になる。 1987年、「我らが隣人の犯罪」でデビューする。 以後、『龍は眠る』(日本推理作家協会賞受賞) 『火車』(山本周五郎賞受賞)『理由』(直木賞受賞) 『模倣犯』(毎日出版文化賞特別賞受賞)などのミステリー小説や、 『本所深川ふしぎ草紙』(吉川英治文学新人賞受賞) 『ぼんくら』などの時代小説で人気作家となる。 ほかに、ファンタジーやジュブナイルものの作品がある。 上巻の後半で敵が迫ってきており、ピンチを迎えていたユーリ達。 狼であるアッシュが表れ、事なきを得る。 アッシュの住む領域(ヘイトランド年代記)へ旅立つユーリ達。 そのヘイトランドでこそ今回の英雄の脱獄の発端となった エルムの書を生み出した場所だった・・・・ 常に厳しい態度でアッシュにあたられるソラ。 ソラにきっと何かあるというわかりやすい暗示ではある。 その後出てくる登場人物達もソラに対し驚きの態度を示す。 別荘の持ち主であった水内一郎(みのちいちろう)が 変わり果てた姿(グルグという名前)で地下で出会うのだが・・・ 人外の怪物になりはてた上に正気を失っていた。 というかもうこれならトドメを刺してあの世に送り届けた方が良いと思う。 あと死者を生き返らせヘイトランドの独立を守ったエルムの話 この時は魂を死者達に入れていた。 500年後エルムの力を研究し再び死者を活用したキリク この時は魂を入れないことで怪物と化した死者達との戦闘がヘイトランドで 起きたのだった。 結局都合よく死者が生き返るなんてことは無いということだ。 (死者を蘇らせ戦わせる物語として漫画NARUTOや漫画クレイモアを思い出す) どちらも結局、副作用のようなモノが当たり前だが出て来る。 時間は戻らないし、死者は生き返らない。 この辺りはいわゆるファンタジーを題材として扱っているものの 深い内容だと思う。 この下はネタバレになるので注意 結局ソラは最後の器となった兄の残滓だった。 英雄の光に接することで浄化はされたものの既に消費され もとの兄はどこにも居ないのだった。 英雄(黄衣の王)は倒されることも無いままではあるが、 英雄の書としての物語はここで終わることになるのだった。 中途半端な無名僧は危険な存在なので清める必要があった。 その隠された目的を果たしたことで一応の決着はついた形にはなるのだが・・ 人によってはやはり解決しきっていないのでモヤモヤする人も いることだろう。 ただ最終的にアタリという南アフリカに住む狼の老人が表れ ユーリ(友理子)を跡継ぎとして指名する所で物語が終わる。 印象に残った部分 時の矢は真っ直ぐ進むだけで、けっして後戻りすることはない。 起きてしまった出来事は、誰にも翻すことはできない。 取り返しはつかないんだ、ユーリー 泣いてもいいけれど、絶望しちゃいけないよ 輪のどこかで幼子が1人、己の意に染まぬ者を消し去ろうと武器を 取るならば、それはいずれ輪を滅ぼず戦へとつながる。 輪のなかに孤立した事象はない | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
参考にしようと思い、他の方のレビューを見ていたら「子供向け」と評されててビックリ。私見ではとても子供には勧められない、大人向けの苦いダークファンタジーと思ったのだが。 上巻ではファンタジー成分とミステリ成分がミスマッチだと評したが、読み終えてもその違和感は拭えなかった。現実世界での、大人の利害も絡んだ何ともやり切れないいじめ問題と、ファンタジー世界との絡みに、無理を感じずにはいられない。友理子が帰還してからの後日譚が結構長く、何だか彼女が次の冒険に挑む役に選ばれたかのようなエピソードは続編を匂わせてるのだろうけど、小説としては蛇足だと思う。人間の業について考えさせるファンタジー世界の理論は面白いと思ったし、兄探しの結末も苦いなりにそれなりのまとめになっていたと思うので、もっとスパッと終わらせても良かったのではなかろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆきの新境地? 本格的なファンタジーでヒロインが女子小学生とあって、「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせた。少し本題に入る前がまだるっこしく感じたが、悪くない出来。ただ上巻の最後に現実世界との接点となった、ヒロインの兄のいじめ問題がクローズアップされ、焦点がぼけた感がある。ここに書かれた殺傷事件の真相もあくまで犯人サイドからの視点で、しかも当事者不在で推測するだけなのがもどかしい。素直に読めば犯人の少年は止むに止まれぬ事情の犯行で、いじめを扇動した教師が極悪となるのだけど、一方の視点だけでなく多角的に語らねばならぬ題材だと思う。それだけで一冊書けそうな重いテーマとファンタジーの取り合わせはミスマッチで、こんな軽い取り上げ方をするのはいかがなものだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
結論から言うと私は定期的に読み返したくなるほど好きです。今回も読み返した結果レビューを書いています。酷評が割と多いので、結局合う合わないが大きいのでしょうが、一番最初に読んだ時上下巻を一気に読んだほどとても面白く、わくわく、はらはらして世界に入り込めました。 合わない方は残念だったということで… 個人的には主人公の頭の回転が早すぎやしないか…と思うところはありましたが。 個人的には是非とも読んでいただきたい本です。だからこんなレビューなんか見てないで黙って買って読んでみよう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
酷評が多いですが、私は面白かったです。 ファンタジーとしてもメッセージ性が強く、大人のファンタジーという感じがしました。レビューにもありましたが、一種の哲学書とも読めます。小説を書くということは世界を作るということ。普段何気なく読んでいる文章にも、そこには確かな世界があって、作者とは、その世界の創造主である。もちろん、これは私が勝手に感じたものですが、全体的に非常に興味深かったです。私は、読んで後悔はしませんでした。迷っていらっしゃる方はここのレビューを読んでから買うよりも、なんの前知識もなく自身で書店で手に取ってあらすじを読んでから買うかどうかを決めることをお勧めします。 というか、レビューを読んでいて思ったのですが、宮部みゆきさんが好きで小学生の頃から読んでいる身としては、作者はファンタジーが書けないとか、合わないだとか、前より下手になっただとか、あまりにも作者さんに対して失礼な感想ばかりで鳥肌が立ちました。 私は宮部みゆきさんのファンタジーが好きです。 まさに「何様なんだろう」の一言に尽きます。本には合う合わないが確かにありますし、レビューとはそれを決める場なのでしょうが、それにしたってここはあまりにもひどすぎます。作者に対し敬意を払うのは当然のことでないのでしょうか。作者がいなくては物語は読めません。書く前に自身の文章を読み直していただきたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私の場合年2~3回おちいる読書スランプがやってくると「宮部みゆき」を読むことにしている。 まずは誰もが言うように読みやすい文章。平易な、また簡潔にして的確な表現。 そしてミステリーを背骨としてSFホラー時代小説とバラエティに富む著作群、選び放題である。 にして本書。 私にとって読み抜けていた作品(少し敬遠ぎみだったかも)。 しかし、辛口の批評が多いなか、私はとても良い出来だと思います。主人公の少女の描き方が素晴らしい。 もちろん後半もう少し丁寧に書き込んで欲しいと思う方々の気持ち(またある種のイライラ感)も分からんではありませんが、これはこれでいいと思います。 少し読者をも突き放した感じ、これがこの物語にあっていると思います。 単なるファンタジーに見せてとても根源的な(深刻的な)テーマを取り扱っている。 出版当初より、(残念ながらより今の時代に合っている)読むべき物語だと思います。 前に読んでなくて良かった(^-^)★★★★1/2 ということで著者の代表作の一つであると思います。 言うまでもありませんが、藤田新策のカヴァー絵も傑作(歴代1、2位を争う)です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クロスファイアを連想しました。 ともに「法廷で裁かれない悪」がテーマですが クロスファイアは痛快な裁きを主眼としているので、読者が罪悪感や疑問を感じる余地のないほどに悪が「悪」として描かれています。 極端な例を描くことで、ここまでいかなくても日常的に法廷で裁かれない悪はあるよね、と想像力を羽ばたかせる余地は用意されていますが(最後に妻に圧死させられる親権を奪おうとした不倫夫等)、 『英雄の書』は、神がかり的な構成の他作より劣る点はともかく、日常的に宮部さんがどんなことに憤っておられるのかとか、そういうものを割と素直に、お好きなファンタジーやゲーム調でパッと見せてもらった印象です。 殺人者の家族から贖罪の意識がすっぽり抜けているのは確かにいつも抜かりない宮部作品からすると違和感がありますが、せっかく稀代の小説家がわざとそこを抜かして書いているのですし、どういう趣向なのか考えて楽しむのがよいように思います。 個人的には、実際に「英雄の書」というソフトがあったとして、そのコミカライズだと思って楽しく読みました。この物語自体一つの作られた「物語」だという視点を意識して。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高校生の時に読みました。辛辣なレビューが多く見受けられますが、普段読む部類が大きくものを言うんだと思います。ファンタジーを読まない人がいきなり読んでも場の想像は難しいと思います。 雰囲気としては海外の翻訳されたファンタジー小説と似ています。スッキリ翻訳されたものよりは重たいかもしれませんが、サクサクと読める部類です。内容の対象年齢をあえてあげるなら小中学生むけです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
迅速かつ格安で手に入り、状態も良く内容も大変面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本は上巻はほとんど説明が主ですが、下巻からは冒険が始まっていきます。 話が進むにつれてどんどん楽しくなっていったので、 え?これでもう、終わっちゃうの?という気持ちにはなりましたが、 最後まで読み終わると、作者の新しい一面がみれたような気がしました。 この本を読んでから、昨今の犯罪について深く考えるようになりました。 少年犯罪やいじめが取り沙汰される中、私たち大人がどう向き合っていくべきなのか、 事件が起きてしまってからでは遅すぎる。 現実とファンタジーが上手く交差する作品だったと思います。 こういう難しい構成でお話を書くことの出来る宮部さんは、やはり流石です。 すごく心に残る本になりました。続編が気になります! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆきさん、やっぱり面白いです(^.^) また、よろしくお願いします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この物語を読んで、複数の方がご指摘の通り小5の女の子にしては賢すぎる。 そんな印象を抱きました。 しかしこの物語のテーマである<英雄>と<黄衣の王>については深く考えせさられました。 自分自身浅学な身の上なのであとがきにある米英の怪奇小説など読んだ事がないので新鮮さ?斬新さ??を感じました。(今まで常識であった<英雄>の概念を覆せられた) そして読み終えた後に何故か9.11のテロの事を思い出してしまいました。 ある本の中で知ったのですが、イスラム過激派の一部のコーランの解釈の中では<聖戦><ジハード>の戦いの中において、自爆テロをした本人も、そして巻き添えになった人々も天国に召される。 という考えなのだそうです。 イスラム教の教えを厳格に守り自分の信じる物語を生きた結果... アフガニスタンでは多くの血が流れ今も尚自身が信じる神の為に?<英雄>になりたくて??の為に殺し合いをしている...(アメリカ、イスラエルも同様でしょう) 本の内容とは相違があるかもしれませんがその様な事を考えさせられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小学5年生にしては、大人びすぎた言動が気になりました。 中高生くらいの設定でも良かったのではないかなぁ。 ブレイブ・ストーリーと比べてしまうと、あちらのほうが設定がすんなり入ってきたし、 盛り上がるシーンもはっきりしていたし、 主人公と一緒に「冒険している」感じがしました。 本書は、なぜだろう…主人公にあまり感情移入ができませんでした。 小学5年生、という設定が引っかかっていたのかもしれません。 また、後半の盛り上がりに少し欠けるな、とも思いました。 冒険もので言う、ラス・ボスとの対決。自分の旅をしてきた目標との対峙のシーンが、少しあっさりしていたように思えました。 ただ、ソラの正体をはじめ、物語の謎が気になって、ページをめくる手が止められませんでした。 多少気になる点はあったにせよ、展開はおもしろく、一気に読めました。 ラストは、ああいう終わり方、個人的には好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
庶民丸出しの小五少女が魔法少女になり、お兄ちゃんと世界を救う為に旅立つという内容を 壮大な映画風に仕上げているのは流石だと思います。 いわゆるセカイ系で、ごく普通の少女にどれだけ重い責任を 背負わせるのかという点が重視されており、それは成功しています。 ただそのアンバランスさに賛否が分かれてこの点数の様です。 この内容ならアニメ化は高確率であると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本のような宮部作品は最初いつも戸惑います。この先どうなるのかな?ずっとこの調子なら読むのやめようかな?と思うのですが、そこをぐっと我慢して読み進むと、次はワクワクしてきて、どうなるのか?と一気に読んでしまいます。 英雄の書の主人公はまだ小さな女の子なので大したことできないのでは?と感じていましたが、純粋な心だからこそ、こんなに大きなパワーを持っているのでしょう。本当はまたお兄さんとの生活をおくらせてあげたかったのですが、その思いが叶わないまでもなんとか乗り越えて幸せな生活をおくることができるようになってホッとしました。なんだか私も本の存在を違った目で捉えることができるようになりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部さんは、自身の思想を物語に織り込んで伝えるのがとても上手い。 言葉だけでは説明できないこと、言い知れぬ想いやそれに対する自分の概念を、ふわふわとした幻想の中だけでなく「社会」という地盤に足を着けて描いていく。 純粋なエンターテイメント小説ではありません。 理解が追いつかなければ、重苦しいだけのまどろっこしい小説でしょう。 若干分量が少なく、後半急ぎ足に見えてしまうのも災いして、読後すっきりするようなモノではないと思います。 もっとゆっくり展開してほしかったので、★は4つにしました。 けれど、誰もが悲しまずにはいられない、それでいて目を背けたくなる事柄に正面から立ち向かい、咀嚼しようとした作品です。 まさに、「物語」。 漫画やアニメのようなファンタジーではありません。 辛く、感慨深い。 読んだ人には、現実社会に戻っても考えてほしいテーマです。 これは、娯楽小説ではありません。 一種の社会啓発ともいうべき、物語です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!