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【この小説が収録されている参考書籍】
涙
涙 上巻   新潮文庫 の 9-15
涙 下巻   新潮文庫 の 9-16

の評価: 3.96/5点 レビュー 56件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.96pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全56件 1~20 1/3ページ
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No.56:
(5pt)

映画化してほしい作品

再読したくて購入

東京オリンピック開催の時代に遡っていく話です。
恋人を探す女性の話、あと一歩で真相に辿り着くのにそのあと一歩が遠い。
もどかしいですが最後はスッキリします。
涙 上巻   新潮文庫 の 9-15Amazon書評・レビュー:涙 上巻 新潮文庫 の 9-15より
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No.55:
(5pt)

生きてさえいればまた新しい風に吹かれる

乃南さんは人間の描写の上手な作家さんで惹き付けられますが
この本は 実際に起きたことと物語が上手に組合わさっていて力強いそして暖かい
優れた作品だなぁと改めて乃南アサさんの深さを思いました
涙 上巻   新潮文庫 の 9-15Amazon書評・レビュー:涙 上巻 新潮文庫 の 9-15より
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No.54:
(4pt)

東京オリンピックの頃の日本各地をフィアンセを探して駆け回る女

ハキハキと気の強いお嬢様育ちの萄子が主人公。フィアンセとなった刑事と結婚に向けて準備をしていたところ、突然フィアンセから「すまない」との電話。それ以来行方不明に。
フィアンセの先輩刑事の娘の暴行殺人事件の現場にいる事が判明し、犯人に疑われるが、それを頑なに信じない萄子は、フィアンセの足取りを辿り日本を飛び回る、といったお話。

東京オリンピック、新幹線と日本が新時代に脱皮していた頃の時代背景をつぶさに描きながら、川崎のドヤ街、熱海の温泉街、筑豊の元炭鉱街、大阪飛田と華やかな時代の陰でたくましく生きる人たちとの触れ合いが作品の醍醐味となっている。乃南アサは、本来、描写文章が自然でムダがなくとても巧みだと思う。

反面、メインストーリーのミステリーとしては、全編800ページの長編の大半がフィアンセ探しなので、ちょっと中だるみの感が否めないのと、肝心の犯罪に関与した面々がワキに回ってしまい、謎解きに重みが欠ける。

ミステリーではなく、タイトルの「涙」が伝えるように人間模様の紀行小説と考えれば目的に沿った作品なのかも知れません。
涙 上巻   新潮文庫 の 9-15Amazon書評・レビュー:涙 上巻 新潮文庫 の 9-15より
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No.53:
(4pt)

stay home

巣ごもりの中、楽しんでいます。
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No.52:
(2pt)

結末が馬鹿げている

息をもつかせないというか、引きつけるものはあるが、すれ違いが多すぎるし、長過ぎる。
そして結末というか、主人公が逃げた理由が馬鹿げている。
涙 下巻   新潮文庫 の 9-16Amazon書評・レビュー:涙 下巻 新潮文庫 の 9-16より
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No.51:
(4pt)

女は一筋縄ではいかないのよ。

納得のいかない理由で婚約者が姿を消したので、最後の最後まで引きづられます。理由は納得のいくものだったので、それ自体には文句はありませんが、このためにいろいろ設定に無理が出て来てしまった感がありました。ただし、紋切り型の被害者善人説でないのが、相変わらず、いいですね。
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No.50:
(5pt)

暫く引きずりました。

主人公萄子の一途な思いと婚約者勝の深い慈愛を感じました。恋する人の気持ちが伝わってきます。読んでいて涙は出なかったけれど、哀しくてやりきれない気持ちが生まれ、読んだ後しばらく胸に重くのしかかるものがありました。登場人物の心情と東京オリンピックの頃の情景描写の巧みさに感動します。読みやすい文体で一気に読破しました。
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No.49:
(3pt)

真相が知りたくて一気読み

時代背景の描写が工夫されていて昭和の豆知識が増えました。
沖縄に行ってからの描写がとにかく長いのが気になりました。それでも読みました。真相が知りたい一心で。しかし、宮古島や台風の描写が長いので、真相のインパクトが弱くなってしまったような気がします。
そして主人公萄子には最後までイライラしてしまいました。特に友達と遊び歩く日々の部分がワガママお嬢様っぷり全開で受け付けませんでした。少し痛い目に遭えば良かったのに、と思うくらいです。
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No.48:
(5pt)

タイトル通り

早い段階でどうなることかとハラハラドキドキでした。下巻まで止められず、一気に読みました。
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No.47:
(5pt)

タイトル通り2

下巻では本当に泣きました。その後のどんでん返しにも心がキュッとなりました。
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No.46:
(5pt)

ぜひ最後まで、読み終えてほしい内容です。(ネタバレあり)。

上下巻のレビューです。
長編でしたが、飽きる事もなく、先が気になりドンドン読み進められる内容でした。
昭和の雰囲気がたっぷり出ていて、そして婚約者・大切な人を思う気持ちがよく伝わってきて、切ない切ない物語でした。
どんなに好きでも想っても、想っているからこそ、どうにもできない事が現実にはあるのだ!と感じたものでした。陶子も被害者ですが、勝…1番の被害者は勝だった様に思いました。
どんな事に巻き込まれようと、勝ならジャブさえ打たれなかったら……どんな事に耐えても陶子と一緒になっただろうに…と、本当に最後の6章=「涙」とエピローグは悲しく切ないものでした。
長編で、すれ違いすれ違いの途中の内容に、じれったく感じる所もあるかも知れませんが、読み始めたら、最後までしっかり読んでほしいと思いました。最後には「納得」できます。
エピローグの勝の「現在」を知った時が1番切なかったかも知れません。陶子の夫の淳が知っていた、勝の「現在」が。。。
福岡県の田川や遠賀川など、自分の地元が出てきたのも、私には良かったです。遠賀川が部屋から見えて、川沿いまで歩いてもすぐの所に住んでいるので。これは個人的に心に響いたヵ所ですが、この地名に馴染みがない人でも、引き込まれる物語だと思います。
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No.45:
(5pt)

「一度、言い出したら聞かないじゃないか」「あなたって、本当に辛抱強い」 この会話の深さ

年の瀬、萄子(とうこ)の家に、結婚して家を出た娘の真希がひょっこり帰って来ます。軽い調子で話していますが、夫に浮気され、実は相当傷ついているようです。結局、真希は3ヶ月後に離婚しますが、友達に誘われていった沖縄から、立ち直りを示唆する明るい便りが届き、萄子はほっとします。
 ただ、安堵する一方で、萄子は昔のことを思い出してしまいます。人との別れ、沖縄、これらは萄子には、できれば封印しておきたい凄絶な経験と結びついていました。
 「ごめん、もう、会えない」
 東京オリンピックの前日、婚約者であり、刑事の奥田勝は電話でそう告げて失踪。その後、奥田の先輩刑事の娘が惨殺死体で発見されます。萄子はわけがわからないまま、こんな状況に納得できず、彼を探す決心をします。
 世間知らずのお嬢さんだった萄子は、周囲の反対に耳を貸さず、わずかな手掛かりを頼りに、川崎、熱海、焼津、大阪等を探しまわり、最後に、まだアメリカ領の沖縄、宮古島にたどり着きます。
 東京オリンピックの頃の日本の空気がよくわかりますが、圧巻は、宮古島の台風の描写です。当時の記録を丹念に調べたのでしょう、まるでそこにいたかのように嵐の凶暴さを描く作者の筆力には脱帽です。こうした描写が、話しの進行に重みを与えているのだと思います。
 面白かったです。いい時間が過ごせました。

 「一度、言い出したら聞かないじゃないか。本当に、お前によく似てる」
 「あなたって、本当に辛抱強い」

プロローグに出てくる、萄子と、夫の淳とのやりとりですが、最後まで読むと、何気ないこの会話の深さがわかります。
涙 下巻   新潮文庫 の 9-16Amazon書評・レビュー:涙 下巻 新潮文庫 の 9-16より
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No.44:
(5pt)

とても辛く、苦い恋愛の思い出

小さい偶然が、小さなきっかけが大きな、人間が避けられない波(事件)に飲み込まれて人生が狂わされる。好きで、好きでたまらない婚約者が事件の犯人と疑われ、主人公の前から突然失踪する。婚約者を探すため、お嬢様育ちの主人公が戦後の、女性一人で訪れるべき場所で無い所を探し回る。あと一歩というところで婚約者とすれ違い。落胆して帰路に戻る。
その間、当然だが時間は流れ、主人公も世間知らずのお嬢様から一人の大人の女性へと精神的に成長する。それは失踪した婚約者も同じであり、彼には彼の新しい人生が始まっていた。お互いに好き合っているのに、もう元には戻れない。何もかも失ってしまった二人。誰を恨んでも時間は戻らないし、亡くなった人たちは生き返ってこない。まさに生涯をかけた恋だったと思う。婚約者が主人公の前から消えた本当の理由は、さすがに辛い事実だ。筆者が伝えたかったのは何だろう?人間の力ではどうにもできない事がある。失った時間は戻らない。そして亡くなった人は生き帰らない。作品を読んだ私も気を許せば、崖から真っ逆さまに落ちるのだ。
涙 下巻   新潮文庫 の 9-16Amazon書評・レビュー:涙 下巻 新潮文庫 の 9-16より
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No.43:
(2pt)

長い。その割りには、カタルシスがない。

乃南アサさんは遅ればせながら『風紋』とその続編『晩鐘』で引き込まれ、某レビューサイトで激賞してあった本作を期待感とともに手に取りました。 が、とにかく、長い。 目的の人物に会うまでのすれ違いの連続と、あまりにも都合のよい偶然の頻出。 さらには、よくあるテレビドラマ的なオチ。 とにかく、まったくリアリティが感じられないのは決定的な瑕疵です。 『風紋』『晩鐘』も文庫本で全5冊という長さですが、それを感じさせることはありませんでした。 本作でがっかりした方はぜひそちらのほうをお読みください。
涙 下巻   新潮文庫 の 9-16Amazon書評・レビュー:涙 下巻 新潮文庫 の 9-16より
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No.42:
(4pt)

主役の性格描写と話の展開は読ませるのですが、最終章は少し無理があるようです。

主人公の女性の性格描写は見事です。こういう役回りの主人公は良い育ちの可憐な性格ままで留めておくのが、常道なのですが、ある面で結構、我が儘で自分勝手な思い込みの激しい嫌味な面のある女性像に仕上げています。その意味では人物描写に成功しています。女性作家ではありますが、男性作家に対してよく使われる「女が描けている」という言葉がふさわしいでしょう。

 加えて、昭和30年代から40年代初期の社会情勢に沿わせて、話を展開していくのは秀逸な背景を作り上げたものと感心します。又、川崎のドヤ街、熱海の温泉街等の主人公が訪れる街の描写も見事です。しかし、最終章の沖縄。宮古島は、何故か作者の好みが出てしまったのか(沖縄が気に入ってしまった?)、妙にしっこい過ぎるのです。饒舌で描写にならず説明になってしまって退屈です。台風の場面もくど過ぎます。それまでの展開が、人物、その心理、そして情景も見事な描写になっているだけに、沖縄での最終段階が誠に惜しい!と感じるのは自分だけでしょうか?

 しかし、登場人物も性格描写がよく書けている者もあれば、妙に手抜きされている者もいます。(伸二というチンピラなどは、かなり重要な役回りだと思うのですが、ほとんど描かれていません。) 加えて、婚約者が失踪した原因を、衝撃的にしょうとしたのでしょうか(もともと少々無理がありましたが)、その大きな原因を覚せい剤の使用としたのには、がっかりしました。クスリを原因として出せば、どんなことでも簡単になります。どのようなことが真の原因だったのかが、この小説展開のメインだっただけに、なんとか心理面での工夫をして欲しかったのです。(いっそ、婚約者とチンピラとの同性愛関係にでもした方が、自分的には納得出来ました。)
 最後のエピローグは上手くまとめています。ただ、婚約者の死を主人公が長く知らなかったのには(今の夫が教えなかったとはいえ)、その反応も含め少々不自然さも感じます。しかながら、乃南アサ氏の長編としては最高の出来ではないでしょうか。なによりも見事な女性像を描いたという面で傑作でしょう。ただ、文庫版の解説はもう少ししっかりした専門家に分析して貰いたかったと思います。
涙Amazon書評・レビュー:より
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No.41:
(3pt)

最後が拍子抜けで残念でした

乃南アサさんの作品は割合と読む方なのですが、
数が多いと、やはり当たり外れもあります。

☆5つが 「 風紋 」 「 晩鐘 」 「 鍵 」 「 凍える牙 」 「 ボクの町 」 で、
☆1つが 「 あなた 」 「 水の中のふたつの月 」 「 ウツボカズラの夢 」 です。

これらは両極端ですが、本作はそのどちらでもなく、中間の☆3つです。
前半は先が気になり、引き込まれるのですが、真相そのものが弱いという印象でした。
奥田という男が姿を消していた理由が 「 これだけ ? 」 という感じで、
しかも刑事だったのに …… ちょっとアリエナイように思います。
拍子抜けであり、高評価はできません。
リアリティを感じず、残念でした。

また、エピローグで事件より何年も後の、主人公の娘の離婚話にまで言及していますが、
そこまでの必要はなく、新犯人が逮捕されたところで終わっても良かったのではないでしょうか。
個人的には、蛇足と思います。
主人公の夫が茶をすするところで終わっていますが、はっきりいって、この 「 夫 」 の存在も、
いらないのではないかという気もします。
夫の描写で終わりでは、何か焦点がぼやけてしまうように見えます。
夫ではなく、奥田で終わった方が鮮烈な印象を残すのではないかと思いますね。

同様に、上巻もプロローグは奥田とのことから始めてほしかったです。
愛する人の失踪ということでは、松本清張氏の 「 ゼロの焦点 」 を超えるものではなく、
何かもったいない作品という印象でした。
涙 下巻   新潮文庫 の 9-16Amazon書評・レビュー:涙 下巻 新潮文庫 の 9-16より
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No.40:
(4pt)

上下両方ともよかったです。

この本をタイトルも解らず、やっと探し当てました。よかったです。
涙 上巻   新潮文庫 の 9-15Amazon書評・レビュー:涙 上巻 新潮文庫 の 9-15より
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No.39:
(4pt)

噂通りの本でした。

何かの雑誌か何かで見てやっと探し当てて購入しました。よかったです。
涙 下巻   新潮文庫 の 9-16Amazon書評・レビュー:涙 下巻 新潮文庫 の 9-16より
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No.38:
(4pt)

下巻が楽しみ

私が今まで読んだことのある乃南アサ作品とは違い読了感が悪くなさそうだったので手にとりました。彼女の作品は良く出来た話ではあるけれど、読了後なんとも言えない、いやな気持ちを引きずることがあります。

この話は、まず、現在から始まります。
娘が離婚騒ぎで実家に帰ってきたことで、昭和の東京五輪の時代の母親(萄子)の時代の事件に話が飛びます。
既に現在で、夫の名前が淳だったので、そう一筋縄には行かないと分かりながら、事件の顛末を追いかける形で読みます。
あっという間に上巻を読み終え、下巻が楽しみ。
涙 上巻   新潮文庫 の 9-15Amazon書評・レビュー:涙 上巻 新潮文庫 の 9-15より
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No.37:
(5pt)

泣きました

泣きました。
上巻では見えなかった、登場人物の側面が見えてきて、萄子の奥田探しの旅も大スペクタクルとなり、一気に読んでしまいました。
なんで、現代から始まったのかな?と思いましたが、話は現代で締めくくられます。実は、昭和の事件だけでもかなりの小説だったのに、そこにある現代がまた涙をさそう。
今まで読んだ、乃南作品で一番良かった。
涙 下巻   新潮文庫 の 9-16Amazon書評・レビュー:涙 下巻 新潮文庫 の 9-16より
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