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図書館危機
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図書館危機の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全75件 61~75 4/4ページ
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3冊目となるこの本ですが、もう目次からドキッとさせられました。だって「王子様卒業」ですよ!?「稲嶺勇退」ですよ!?「ええーっ!」と思わず叫びだしたくなりませんか? でもご安心を。今から読む人のために詳しくは述べませんが、そんなに悲しい事はおきない展開でした・・・というかあまーい砂糖菓子みたいな・・・もっとやって!と私なんかはもう中毒になっているのでしたが・・・王子様とお姫様の仲もちまちまと進んでおられるようでした。はい。もうすぐ発売予定の4巻で、ぜひ「とっても分かりやすいベタなハッピーエンド」になりますようにと心から願っております。 王子様と言えば小牧さんはもう鞠江ちゃんの王子様でしょ、玄田さんは折口さんと大臣+女官長って感じでしょ、あとは手塚くんですよね。がんばれ手塚くん!と思います。郁ちゃんとは又別の意味で真っ直ぐな彼。お姫様に付き合おうとか言って王子様を困惑させた事は今もって私的には許しきれることではありませんが、それでも彼の幸せを願うものであります。 さて今回は痴漢とか美術の自由とか家族とか女の世界とか、がテーマだったのですが、さすが上手いなあとうならされました。男女差別とか言われるかもしれないんですが一人ひとりの登場人物が「ちゃんと生きている」のは女性作家に多いような気がします。ちゃんと生きています。脇役の子までちゃんと。ゆったりとのっかって楽しめるお話でした。どこかが不自然だとすうっと冷めてしまいません?それが無いので有川さんって好き!と思いました。あと今回は特に「女の子の問題」がようく取り上げられていた作品だったのでぜひ男の人にこそ読んでもらいたいなあと思われました。「減る訳じゃないしいいじゃん」というのは男の理屈。女の子は受け止める性。減らないけれど増えるんです。嬉しい事も悲しいこともね。4巻はどんなお話で責めてくるのでしょうか。今から楽しみにしています。 | ||||
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人から前作(「図書館内乱」)と本作をプレゼントされて、前作などはほとんど仕方なく読んでいたのです。本作も初めのうちはそうでした。「自分で買っては絶対に読まない種類の本だなあ」と。三章になって俄然面白くなってきました。というのは、以前辞書の編集を外注でしていた経験があり、辞書作りの際も、出版社の担当の方はいわゆる差別語を非常に気にしていたのを覚えていたからです。たとえば、「片手落ち」という言い方も実際に片手のない方に失礼になる(もしくは人権団体から抗議が来る)ので避けたいとおっしゃっていて、全然意味が違うのに驚いた記憶があります。過剰なくらい、問題が起こらないように先回りして自主規制している。これは実際にあるんだというのは若い人にも知っておいてもらいたいし、いいエピソードだと思いました。最後に気になった漢字の使い方を2つ。10ページの「離せ!」、46ページの「離した」、さらに168ページの「離された手」ですが、「離」ではなく「放」ではないでしょうか。それと、74ページ「借り出された」は「駆り出された」だと思いますが。 | ||||
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最初のほう、笑いっぱなしでした! さすがは図書館特殊部隊+他のメンバーたちも!面白さは健在です★☆。 いや、健在なだけではなく進歩してますよー! まずは恋愛面。 郁&堂上教官。なんか親密さアップしてませんか? 距離(心も体も)近づいてます。 郁は堂上教官への想いを自覚しましたしね。 あの郁が嫉妬とか! 後は堂上教官が折れるだけです。さっさと折れちゃえよー。 柴崎&手塚。ハハッ、手塚かわいい! 結構、しりに引かれるタイプなんでしょうか。 柴崎は強いですからね。そして女タヌキ。 手塚の前だけで弱いトコ見せてるって、手塚は気づいてるのかなぁ? こっちは、お互い気づけよ!ですね。 小牧教官&毬江ちゃん。「内乱」のときからくっついてましたが、さらに親密になってます。 というか、毬江ちゃん不幸にばっかあってるよな……。 そこですかさず助けるのが小牧教官です。 お幸せに……としか言いようが無いなフン!(うらやましいだけです) 玄田隊長&折口。大人です。 大人すぎて、逆に素直になれてないって言うか……。 つーかあんたら還暦まで待つつもりか! お互い分かってるのに。 さっさと素直になれっ! もうひとつは成長面。 郁は、まだまだ泣く回数も堂上教官に助けられることも多いですが、確実に成長しています。 親との喧嘩も、嫌がらせへの対応も。 すごいなって、素直に言いたい。 手塚は……なんか最初のころよりボケてますが。(笑 柴崎も、弱さを見せるようになってきましたね。 後、一巻で終わるとのこと。 本当に残念です。 こんなに楽しいシリーズ無いのに……。 後一巻、たっぷり楽しみたいと思います。 図書館最高です☆★ | ||||
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いい感じに展開しているなぁと思う。 殊に、郁の成長振りが見えて微笑ましい。柴崎と手塚の関係も深まった気がする。 ただ、今回は今までに比べて、図書隊が綺麗に描かれている様に思った。茨城の図書館長と無抵抗者の会に関してである。女子寮のごたごたとどんぱちとラブコメに隠れて見逃してしまいそうになったけれど、図書館長はどう捕らえても「悪」に見えてしまい・・・。 有川氏は心理描写が抜群だと思っているからこそ、気になってしまった点だった。 とは言え、スピーディな展開も登場人物も、今までと変わらず面白い。問題の根の重さも深さも。最終巻になるらしい次の巻が、非常に楽しみである。 | ||||
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検閲の問題が、更に細部に至り「差別用語」についても書かれています。「あとがき」によると、実際に「床屋」という言葉が、「放送禁止用語」になっているとか。信じられない思いです。 第3巻になって、次第に人と人との関係が明確になってきました。と同時に、主人公郁の家族との和解も近そうな感じがしてきました。そして、ついに郁が堂上への愛を認識しました。 柴崎と手塚の関係も結構良くなってきているのですが、巻頭にある「登場人物紹介」では、関連を表す線がありません。ということはこのままか。 いずれにしても、稲嶺基地司令の勇退ということで、最終の第四巻ではどういう決着がまっているのでしょうか?楽しみです。 | ||||
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しょっぱなから、お約束の展開は期待通りです!! しかし、ラブストーリーの山場が巻頭にある為か、 図書館戦争、図書館内乱での病み付きになるドタバタ感が 下がった点は否めません。 堂上教官がちょっと落ち着きすぎて、 堂上ファンとしては物足りません。 とはいえ、郁の成長を軸に最後まで目が離せないストーリー展開は 流石です。 次巻はどういう展開になるか、ゆっくり待てそうです。 | ||||
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1、2が「起」、「承」ときて今作では色々な面で「転」じております。 「メディア良化法」という言葉に置き換えられた「検閲」。 この作品の根幹にあるものは、実は重い。 ただのエンターテイメント小説に終わらないところも魅力のひとつ。 どんなものでも、シリーズの良いところは登場人物たちの成長にあるのだと思います。 その変化を好めばシリーズのファンになるのだろうし、 違和感を感じてしまえば離れていってしまうのでしょう。 このシリーズに関していえば、みんな良い具合に変化してると私は思います。 次巻で最終巻とのことで、どんな「結」が待っているのか楽しみです。 | ||||
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『でもあたしの上官はきっとそう言って怒るの。迂闊だって。そんで、あたしはあたしをそう叱る上官を尊敬してるの』 この言葉が象徴するように、郁が大きく成長する姿が書かれた本作。堂上と郁の信頼の出来る部下、信頼の出来る上官という関係がより深まっていく。やや公私混同気味なのはご愛嬌だが。 しかし、一番泣けたのは郁の両親との会話だ。年取ったせいで涙脆くなったという気もするが。 それにしても、カバー絵は相変わらず面白い。読む前に見たらさっぱり分からないくせに、読み終わってから見ると、いちいち分かってしまうのだ。それも、わざわざ、あのくだりを取り上げるか!という感じで。これは、読んだ人共通のお楽しみだ。 | ||||
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冒頭から、郁と一緒に涙を流したり、身悶えたり、憤ったり、小牧と一緒に上戸のツボを押されて笑ったり、身悶えたり、ときめいたり、心配したり、身悶えたり。 読むほうも非常に忙しい。表情を変えずにいられるものか。 図書隊を完全無欠な正義の味方にしてしまわない作者に好感を持つ。現実的で社会的な問題をきっちりと織り交ぜて進む物語は軽くない。 「お話」の正義の味方だったら、正義の権威は揺るぎがなくて、構成員は老病死苦には無縁で変わりがなくて、善悪の二元論は単純で混じりがなくて、きっぱり勧善懲悪してみせるだろうに。 郁は迷うし、驚くし、おののくし、自分が被るものを知った。図書隊の心身は傷つくことを知っている。清潔で綺麗な手を持つ神の代理人ではないことを、深く強く思い知っている。暴力へのためらいが貴く、いとおしく、好ましい。 郁もほかの登場人物も、本当によくがんばっている。何度でも、頭を撫でてもらって、叩いてもらってほしい。 次で最終巻とのこと。楽しみではあるが、寂しい。絵空事でいい。最後まで惹きつける、できれば幸せな結末が待っていますように。 | ||||
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「戦争」「内乱」とその斬新な設定を非常に面白く読んできましたが、最新刊はちょっと違和感がありました。 理由はあまりにこの作品が「図書隊」側の視点で書かれすぎていた事。特に茨城県立図書館長の「最後の行動」について、ああまでして「敵側」を悪役に落としそれを攻撃する事で相対的に図書隊を引き立てる必要はあるのかなと感じました。勿論、勧善懲悪的な爽快感を目指すなら間違った手法ではないのでしょうが、他ならぬこの作品の中で図書隊が「お膳立てされた舞台で戦う正義の味方」ではないと言われているのに、あまりにシンプルに図書隊が善・相手が悪として書かれている感が拭えません。 図書隊側だけではなくこの中では完全な悪役として書かれる良化委員会からの視点も読んでみたかったし、図書隊側の瑕疵に突っ込んだ部分も見たかった。色んな正義が同じ比重で書かれてこそ、その後の主人公の選択も引き立つのではないかと思います。 次回で最終巻という事でその辺りも突っ込んで書かれる事に期待を込めつつ星三つで。カミツレのエピソードなど秘められたいい話も沢山あるし、恋愛模様も面白くなってくるのでシリーズファンなら十分楽しめると思います。 | ||||
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表紙を開いて、目次を読んでぶっ飛んだ。それを目次に書いちゃうのか、というツッコミを入れてしまった。いずれは、と思っていたけれど、ここでそれが訪れるとは思っていなかった。 今回のエピソードで一番良いと思ったのは、図書隊の徽章の経緯について。登場人物たちは直情径行型が多くて、空気もほのぼの、ゆるゆるになることが多いのに、ポイントポイントでこういう空気を引き締める話題が出てくるところが好き。ピンと一本筋が通るような。これを書きたくてあの徽章にしたのだろうなあ。 題名の通り、色々な危機が登場しました。あとがきによると、もう1冊出版されるようです。作中の社会構造を変えるような動きも生じてきました。今回発覚した危機がどう回避されるのか。続きが気になります。 | ||||
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前作を読んでそれが気になっていたが、「なるほど、こうきたか・・・」と。 欲を言えばもう5〜6作引っ張って欲しいのだが、それはやむを得ないだろう。 カミツレのくだりはすごく気に入った。私自身ハーブは大変好きなので「ここはこうくるか」というのが非常にしっくり来た。単に菊じゃなかったのね(カミツレも菊科)。最後まで重要なパーツになってるのでこういうディテールは実に楽しい。 ツッコミどころは1カ所。裁判の部分で和解が成立せずに上告は「ありえない」(苦笑)。しかも地裁レベルから上告ってのは・・・。地裁から判決不服の場合は「控訴」。地裁から高裁へ移行する場合は「判決が出てから控訴」。しかも判決が出ずに控訴ってのもないし。ここは重要な部分だけにディテールにこだわって欲しかった部分だった。作者と言うより編集の方の勉強を期待したい。 星4つにしたのは5つをつけた「海の底」から比べるとちょっと物足りなさを感じたから。次作も期待する。 | ||||
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「視聴者や読者に自覚させないように造反語をこっそり狩っていき、気がついたら一語一語では済まないもっと大きな何かが狩られている」 そんなメディア良化法に対抗すべく、自らの体を盾として戦う図書館員達。 彼らはスーパーヒーローではない。完璧な人格者でもない。 けれど、譲れないなにかの為に、懸命に戦おうとしている。完璧じゃないから、泣いて、傷ついて、でも、それでも立ち上がる姿に、胸が熱くなる。 それぞれが自分が出来ることを、もがきながらやり遂げようとする。 前2作を通して流れているテーマは、今回も顕在だ。 こんなに思いテーマを、普通に書けば重いし、暗い。読み通すのも辛いはずだ。 なのに面白い。 なのに笑ってしまう。そしてときめく!(稲嶺司令は素敵だし、玄田三監は格好いいし、堂上二正は可愛いし、小牧二正は王子様だ!) なんでだ。 大体、泣かすより、笑わす方が大変だ。それを両方してしまう作者の技量は、ただ者ではない。 こんな面白い本を読んでない人は、羨ましい。 これから一気に真っさらの状態で読めるなんて。 早く読んで。 そして、一緒に最後のページでショックを受けて…。 | ||||
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図書館シリーズ、1・2巻が好きな方なら間違いなく好きになる第三巻です。 相変わらずの図書隊メンバーがあちこちで騒動を起こしたり巻き込まれたり。 大きな山場がいくつもあって最後に一番大きなインパクトを与えるのも、もう三冊目ともなれば恒例ですね。 この作家さんで凄いなあと思うのは、ストーリー中でいくつもあるカップル(候補)たちにスポットを当てる配分がとてもお上手。 主役二人は勿論のこと、手塚・柴崎、小牧・毬江、玄田・折口ペアにもそれぞれ恋愛方面での見せ場があって、そういう方面のエピソードに抵抗のない方には嬉しい内容です。 小牧さんと毬江ちゃんの恋愛に関しては、てっきり前巻で決着が付いたとばかり思っていたので、今回もう一つエピソードを盛り込まれていたことに素直に驚きました。 一巻の後書きにもあったように、「月9連ドラ」でいかにも扱われそうなエンターテイメント色の高いこの作品。あまり大衆の読まないようなディープなジャンルの本を普段好んで読まれている生粋の読書家さんたちの中には、このライトなノリに反発を覚える方もいるかもしれません。 けれど私個人の感想を言うなら、やっぱり面白い作品で、本棚の中でもいつでも気軽に手を伸ばせる位置に残しておきたいシリーズです。 ただ、今回一つだけ気になったのが目次の表記について。 読んでる最中、次はどんなお話が飛び込んでくるのかとわくわくしながらページを捲っていくのが醍醐味なこの作品で、あの展開のよめてしまうタイトルは少し残念です。 最初に目次に目を通した時点で、ラストのオチ(P.338)がわかってしまって凄くがっかりしました。少なくとも五章のサブタイトルは不要だったと思います。 その点を差し引いて、星四つで。 | ||||
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この巻を買うのはきっと前二作を読んだ人だという思いを込めて。 「図書館内乱」、査問会時の郁のことを覚えているでしょうか。 ああいう暗い流れが嫌いな人は、好きになれない本だと思います。 四組のカップルもそこそこ甘いのでご注意を。 それよりも暗めな印象のほうが強く残っていますが。 最後の最後に奈落に突き落とされるので、覚悟して読んで下さいな。 どういう方向だろうと感情を揺さぶられたということで、星5つ。 | ||||
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