虐殺器官

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評判

虐殺器官の評価:

4.03/5点 レビュー 369件。 B ランク

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平均点4.03pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全747件 381〜400 20/38ページ
No.367
(5pt)

心に残る一作

伊藤 計劃氏を知ったのはこの作品がきっかけであった。
この作品をきっかけに、私は伊藤 計劃氏のファンとなった。

作品の雰囲気はどことなくメタルギアソリッドシリーズに似ている。
戦争が主体となった荒廃した世の中で、人々の心象を丁寧に描き出す。

この作者の凄いところは、文章からすんなり情景が思い起こせるところである。
つまらない文章であれば文字を目がなぞっていくだけという作業になりうるのだが、そんなことはない。

まさに一本の映画を見たかのような読後感。
伊藤 計劃ワールドに皆さんも一度浸ってみてはいかがだろうか。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.366
(5pt)

「人は、己れ自身がフィクションである事から逃れられない。」

稀代の作家・伊藤計劃がこの世を去って5年。
改めて読了後の感慨を噛み締めると、帯紙に綴った小島秀夫の言葉の意味が
理解できるようになっている事が恐ろしい。
「フィクション」とは虚構を意味する言葉だが、現実に於ける事象がそれと重なった時、
それは果たして虚構たりえるのだろうか?
余りにもナイーヴでウェットな語り口に、冗長な不快感を持った方もいるだろう。
「このおセンチな青年が、米軍内で唯一暗殺を執行する特殊部隊の隊員なのか?」…と。
理解はできる。だが、考えてもみてほしい。
彼は人殺しと特殊作戦の技能こそ超一流であるが、身も蓋もない言い方だが
結局のところ膨大なデバイスに支配された我々と同じ人間の一人でしかないのだ。
彼はアメコミヒーローでもなければ、ライトノベルの主人公でもない。

(以下、ネタバレと身勝手な解釈)
実父が猟銃で頭を吹き飛ばし、実母の生命維持装置を自ら外し、同僚の自殺。
そして、淡い想いを抱いた女性と追い詰めたターゲットは眉間をぶち抜かれ殺される。
クラヴィスはジョン=ポールの見出だしたる、世界の臨界点に対する立会人となったのだ。
そして、彼は告発する。それが終わりの始まりであることは明白であるにも関わらず…
にもかかわらず、彼は生きる事をやめない。
そして見慣れた場所が荒涼たる風景に変わっても、ピザを頬張り片手間で人を殺す。
最後の行動とその結果までの道筋は、実に呆気ない。
しかしだ、本書を改めて考えてみると。これはクラヴィスがある意味で世界を救った、
逆説の人間讃歌なのではないだろうか?
「地獄は此所にある。」無意識に閉ざした本質を、瞼の裏側にこびりつける。
そこでは誰もが否応なしに向き合わざるを得ない。
身勝手な大人達によって多感な少年達に使徒と戦わせる事も、
因果律とエントロピーの円環を維持し、文明社会の均衡を保つ為の魔法少女もいらない。
我々全員が平等に責任を果たし、背負っていく。
彼の最後の言葉通り、「そう思うと、気が楽になる。」

ノイタミナムービーが本書と「ハーモニー」を長編アニメーション化すると発表したが、果たして…
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.365
(5pt)

「人は、己れ自身がフィクションである事から逃れられない。」

稀代の作家・伊藤計劃がこの世を去って5年。
改めて読了後の感慨を噛み締めると、帯紙に綴った小島秀夫の言葉の意味が
理解できるようになっている事が恐ろしい。
「フィクション」とは虚構を意味する言葉だが、現実に於ける事象がそれと重なった時、
それは果たして虚構たりえるのだろうか?
余りにもナイーヴでウェットな語り口に、冗長な不快感を持った方もいるだろう。
「このおセンチな青年が、米軍内で唯一暗殺を執行する特殊部隊の隊員なのか?」…と。
理解はできる。だが、考えてもみてほしい。
彼は人殺しと特殊作戦の技能こそ超一流であるが、身も蓋もない言い方だが
結局のところ膨大なデバイスに支配された我々と同じ人間の一人でしかないのだ。
彼はアメコミヒーローでもなければ、ライトノベルの主人公でもない。

(以下、ネタバレと身勝手な解釈)
実父が猟銃で頭を吹き飛ばし、実母の生命維持装置を自ら外し、同僚の自殺。
そして、淡い想いを抱いた女性と追い詰めたターゲットは眉間をぶち抜かれ殺される。
クラヴィスはジョン=ポールの見出だしたる、世界の臨界点に対する立会人となったのだ。
そして、彼は告発する。それが終わりの始まりであることは明白であるにも関わらず…
にもかかわらず、彼は生きる事をやめない。
そして見慣れた場所が荒涼たる風景に変わっても、ピザを頬張り片手間で人を殺す。
最後の行動とその結果までの道筋は、実に呆気ない。
しかしだ、本書を改めて考えてみると。これはクラヴィスがある意味で世界を救った、
逆説の人間讃歌なのではないだろうか?
「地獄は此所にある。」無意識に閉ざした本質を、瞼の裏側にこびりつける。
そこでは誰もが否応なしに向き合わざるを得ない。
身勝手な大人達によって多感な少年達に使徒と戦わせる事も、
因果律とエントロピーの円環を維持し、文明社会の均衡を保つ為の魔法少女もいらない。
我々全員が平等に責任を果たし、背負っていく。
彼の最後の言葉通り、「そう思うと、気が楽になる。」

ノイタミナムービーが本書と「ハーモニー」を長編アニメーション化すると発表したが、果たして…
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.364
(3pt)

ウェットなキャラクター

・母親の件でウジウジしすぎており、任務中極短期間にターゲットにゾッコン惚れ込んで
ほとんど依存症になり、同レベルの戦闘集団を前にすると怖気づく主人公には親しみやすさよりも
まず先に鍛錬された特殊部隊員という前提に疑問が沸く
・ジョンと終盤の主人公は相当過激なことをやるけどイマイチそうなる動機が頭デッカチで希薄
・緊迫した状況やそう必要とも思えないのに衒学的な薀蓄が語られドライブ感が途切れる
・先進国とそれに搾取される途上国の二極化が世界観のバックボーンとしてあってそのあたりは楽しめた
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.363
(3pt)

ウェットなキャラクター

・母親の件でウジウジしすぎており、任務中極短期間にターゲットにゾッコン惚れ込んで
ほとんど依存症になり、同レベルの戦闘集団を前にすると怖気づく主人公には親しみやすさよりも
まず先に鍛錬された特殊部隊員という前提に疑問が沸く
・ジョンと終盤の主人公は相当過激なことをやるけどイマイチそうなる動機が頭デッカチで希薄
・緊迫した状況やそう必要とも思えないのに衒学的な薀蓄が語られドライブ感が途切れる
・先進国とそれに搾取される途上国の二極化が世界観のバックボーンとしてあってそのあたりは楽しめた
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.362
(5pt)

難解だが、何度も読みなおすべき傑作。

この作品を読んで最初に浮かんだ感想は、『難しい話だななあ』ということ。
ナイーブな一人称で戦争を語る。
とのコンセプトで描かれた本作は、あくまで『ぼく』の物語であるから、他人である読者が一度の通読で全てを読み説くのは困難だ。きっと初めて読んだ人からは、残念なことに「何言ってんだ」「わけわからん」等の感想が飛び出す可能性が高いと思う。

だから僕は読書に慣れていない人に、本作を勧めたりはしない。「つまらなかった」「わけわからなかった」と言われるのが目に見えているからだ。しかし、近未来のSFチックな世界観が好きで、残酷な描写にも耐性があり、なによりある程度本を読み慣れている人になら、全力でオススメしたい。通読してもらった上で酒を酌み交わし、本作の難解な物語をその人がどう読み解いたのか意見をぶつけ合いたい。本作は読み手によって様々な解釈が可能な――おそらく読むたびに解釈が変わる――そんな何度も繰り返し読みたい作品だと思う。

難解な物語ゆえに容易に読み進めることはできないが、しかしそれゆえに奥深い作品だと、僕は思った。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.361
(5pt)

難解だが、何度も読みなおすべき傑作。

この作品を読んで最初に浮かんだ感想は、『難しい話だななあ』ということ。
ナイーブな一人称で戦争を語る。
とのコンセプトで描かれた本作は、あくまで『ぼく』の物語であるから、他人である読者が一度の通読で全てを読み説くのは困難だ。きっと初めて読んだ人からは、残念なことに「何言ってんだ」「わけわからん」等の感想が飛び出す可能性が高いと思う。

だから僕は読書に慣れていない人に、本作を勧めたりはしない。「つまらなかった」「わけわからなかった」と言われるのが目に見えているからだ。しかし、近未来のSFチックな世界観が好きで、残酷な描写にも耐性があり、なによりある程度本を読み慣れている人になら、全力でオススメしたい。通読してもらった上で酒を酌み交わし、本作の難解な物語をその人がどう読み解いたのか意見をぶつけ合いたい。本作は読み手によって様々な解釈が可能な――おそらく読むたびに解釈が変わる――そんな何度も繰り返し読みたい作品だと思う。

難解な物語ゆえに容易に読み進めることはできないが、しかしそれゆえに奥深い作品だと、僕は思った。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.360
(5pt)

面白いという言葉は違う気がする本作

尾を引く読後感。何度も読み返し書評を漁りやっと腑に落ちた。
世界観や設定は見事。割り切れなさを感じさせる終わり方も読後感に影響している。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.359
(5pt)

面白いという言葉は違う気がする本作

尾を引く読後感。何度も読み返し書評を漁りやっと腑に落ちた。
世界観や設定は見事。割り切れなさを感じさせる終わり方も読後感に影響している。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.358
(4pt)

テロ題材です。

まず、全く日本人が出て来ないのでびっくりしました。テロに対抗する方法がこれとは…
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.357
(4pt)

テロ題材です。

まず、全く日本人が出て来ないのでびっくりしました。テロに対抗する方法がこれとは…
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.356
(4pt)

面白かった。

中々面白かった。
作者の知識量と、勉強の成果は素晴らしく、面白かった。しかし、後半になってくると感情表現に合わせた知識疲労が饒舌すぎ、これでもかこれでもかと攻め立てられているように感じた。
もう少し物語のテンポを重視した書き方でもよかったのではないか。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.355
(4pt)

面白かった。

中々面白かった。
作者の知識量と、勉強の成果は素晴らしく、面白かった。しかし、後半になってくると感情表現に合わせた知識疲労が饒舌すぎ、これでもかこれでもかと攻め立てられているように感じた。
もう少し物語のテンポを重視した書き方でもよかったのではないか。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.354
(1pt)

みんな優しいな

おもしろくない。

関係ないところが長くて、苛立つほど深い。

そのくせ、最後はあっけらかん。…………え?

もっと、説明すべきところあったでしょ!
というかんじです。

あとスケールがデカいんだか、小さいんだかわからん。登場人物の名前が横文字でわかりづらい(これはどうでもいい)。

名前負けした作品でした。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.353
(1pt)

みんな優しいな

おもしろくない。

関係ないところが長くて、苛立つほど深い。

そのくせ、最後はあっけらかん。…………え?

もっと、説明すべきところあったでしょ!
というかんじです。

あとスケールがデカいんだか、小さいんだかわからん。登場人物の名前が横文字でわかりづらい(これはどうでもいい)。

名前負けした作品でした。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.352
(5pt)

後味が悪い(恐らく恣意的に)。

読後の爽快感が失われるように仕組んであるかのように感じる。もしかして…。
BGMはクラシックオンリーですね。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.351
(5pt)

後味が悪い(恐らく恣意的に)。

読後の爽快感が失われるように仕組んであるかのように感じる。もしかして…。
BGMはクラシックオンリーですね。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.350
(5pt)

素晴らしい作品に出会えたことに感謝

ここまで練られてるこの作品、グイグイ世界観に引きこまれてこれを読んで伊藤計劃さんのファンになってしまいました。
読んでいてとても納得できる作品で読後もなんとも言えない気持ちになりました。
これを読んだならハーモニーもどうぞ。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.349
(5pt)

素晴らしい作品に出会えたことに感謝

ここまで練られてるこの作品、グイグイ世界観に引きこまれてこれを読んで伊藤計劃さんのファンになってしまいました。
読んでいてとても納得できる作品で読後もなんとも言えない気持ちになりました。
これを読んだならハーモニーもどうぞ。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.348
(3pt)

伊藤版「地獄の黙次録」?

最近大森望さんの「21世紀SF1000」という書評集で高評価だったもので読みたくなり、手に取りました。
読みながら連想したのは「地獄の黙次録」、PKディック、ドーキンス(作中にも出てきますが)、「結晶世界」、「ブラッドミュージック」でした。

と過去の名作と言われる作品や問題作を書いた著者を上げたのですが、正直傑作になりそこねた話、という印象が否めません。
しょっぱな一人称の「ぼく」でつまずき(アメリカ人でこの職業の設定に合わないと思う)、内省的なパートが中途半端に長いので冗長、SF的なガジェットと世界観がうまくなじんでいない上、ガジェット自体古臭く感じる(カタカナのルビが余計)、世界そのものの作り方が中途半端、何より、核になるアイディアの説得力が弱く、それを固めるだけの描写が足りないので、ラストがどうも感動しきれませんでした。
若い頃はSFを読んでいましたが、最近のSFを読み付けてないので、うまく話に乗れなかったのかもしれません。
「機関」ではなくなぜ「器官」なのか、題名そのものに二重の意味があるかもしれない(あまり書くとネタバレになりそうですが)といったことを考えさせられたあたり、あとラスト近くの生物学的な観点からの考察は惹かれるものがありました。

もしこれを震災前に読んだらもう少し高い評価だったのかもしれませんが、今の日本はある種近未来SFのような状況だと思っているので、なまじのSFでは驚けないし、感動できない。SFの宿命かもしれませんが、それが一番この本の評価に影響したのかなとも思います。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311