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蘆屋家の崩壊
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蘆屋家の崩壊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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とても怖いです。 豆腐好きで結びつくという、特殊な友人関係のふたり。ふたりといっても伯爵が出てこない話もありますが・・・ そんなふたりが巻き込まれる、他にない事件の短編集です。 とくに怖かったのは「猫背の女」。ぜひ映像化してほしいストーカー物語です。 | ||||
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とても怖いです。 豆腐好きで結びつくという、特殊な友人関係のふたり。ふたりといっても伯爵が出てこない話もありますが・・・ そんなふたりが巻き込まれる、他にない事件の短編集です。 とくに怖かったのは「猫背の女」。ぜひ映像化してほしいストーカー物語です。 | ||||
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1999年に出た単行本の文庫化。「超鼠記」が新たに加えられている。 著者は「津原やすみ」名義で少女小説家として長く活躍してきた人物。1997年頃から「津原泰水」の名で怪奇小説も発表しはじめたのだとか。前者としては、ルピナス探偵団のシリーズで知っている人も多いだろう。 本書は、8つの短篇を集めたもの。一応、一貫した主人公がおり、何編かには「伯爵」という固定キャラクターも出てくる。しかし、実質的にはバラバラの8編を集めたもの。内容、テーマ、小説作法はバラバラで、舞台・人物設定にもズレがある。「怪奇小説」というものを自由に発想して、思いつくままに書いていった一冊と見るべきだろう。 どの作品もなかなかレベルが高い。怖い話も、不思議な話も、それぞれに見るべきところがある。結末の落とし方も様々で気が抜けない。 通底するのは、優しさとユーモア。柔らかい口当たりの物語ばかりなのだ。そのあたり、少女小説家としての経験が生きているのだろう。 | ||||
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1999年に出た単行本の文庫化。「超鼠記」が新たに加えられている。 著者は「津原やすみ」名義で少女小説家として長く活躍してきた人物。1997年頃から「津原泰水」の名で怪奇小説も発表しはじめたのだとか。前者としては、ルピナス探偵団のシリーズで知っている人も多いだろう。 本書は、8つの短篇を集めたもの。一応、一貫した主人公がおり、何編かには「伯爵」という固定キャラクターも出てくる。しかし、実質的にはバラバラの8編を集めたもの。内容、テーマ、小説作法はバラバラで、舞台・人物設定にもズレがある。「怪奇小説」というものを自由に発想して、思いつくままに書いていった一冊と見るべきだろう。 どの作品もなかなかレベルが高い。怖い話も、不思議な話も、それぞれに見るべきところがある。結末の落とし方も様々で気が抜けない。 通底するのは、優しさとユーモア。柔らかい口当たりの物語ばかりなのだ。そのあたり、少女小説家としての経験が生きているのだろう。 | ||||
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著者は、すばらしい音楽をよく「極上の酒」と表現している。私にとって、この文体の心地よさこそが極上の酒である。ストーリーの巧みさや展開の小気味よさは精密な機械を思わせる。これらの作品を仕上げるのにどれだけの言葉を選び、推敲を重ねたのか、その苦労に思いを馳せてしまう。漢字の使われ方ひとつにも筆者の並々ならぬ美意識が窺える。わずか半日で読了してしまい申し訳ない。しかし、その時間で読めてしまうのも、創作段階でよく練られているからだと思う。至福のときをありがとう。 | ||||
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著者は、すばらしい音楽をよく「極上の酒」と表現している。私にとって、この文体の心地よさこそが極上の酒である。ストーリーの巧みさや展開の小気味よさは精密な機械を思わせる。これらの作品を仕上げるのにどれだけの言葉を選び、推敲を重ねたのか、その苦労に思いを馳せてしまう。漢字の使われ方ひとつにも筆者の並々ならぬ美意識が窺える。わずか半日で読了してしまい申し訳ない。しかし、その時間で読めてしまうのも、創作段階でよく練られているからだと思う。至福のときをありがとう。 | ||||
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ホラーだと思って手にしたけれどそれだけでは無くて新鮮だった。 思わず笑わされる軽妙なユーモアと、気味の悪さやおぞましさが しっかり同居している。可笑しいのに気持ち悪いという複雑な読後感。 作者のほかの作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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ホラーだと思って手にしたけれどそれだけでは無くて新鮮だった。 思わず笑わされる軽妙なユーモアと、気味の悪さやおぞましさが しっかり同居している。可笑しいのに気持ち悪いという複雑な読後感。 作者のほかの作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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重苦しいようで軽い文章の中にとぼけた味わいがあってまずそれが魅力。 内容はホラー。一見リアルっぽい描写なのに、何気に非現実的要素をたくみに取り寄せている。 感心したのは、現実と非現実とのバランスの取り方がめちゃくしゃ上手いこと。リアルの中にありえないだろ、と思われる話が入ってくるんだけど、これが全然違和感がなくて素直に引き込まれていく。 キャラクタ造形も抜群である。蟹の話が個人的に馬鹿馬鹿しくて好き | ||||
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重苦しいようで軽い文章の中にとぼけた味わいがあってまずそれが魅力。 内容はホラー。一見リアルっぽい描写なのに、何気に非現実的要素をたくみに取り寄せている。 感心したのは、現実と非現実とのバランスの取り方がめちゃくしゃ上手いこと。リアルの中にありえないだろ、と思われる話が入ってくるんだけど、これが全然違和感がなくて素直に引き込まれていく。 キャラクタ造形も抜群である。蟹の話が個人的に馬鹿馬鹿しくて好き | ||||
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まあオカルトだと言ってしまっても間違いではないとは思うが、そう簡単にラベルを貼ってしまいたくない内容になっている。 別にリアリティがある、とかいうわけじゃなくて、「そんなばかな」というオチばっかりなのだが、これがいける。 いける。 読後感は、「恐怖」ではなく「不思議な話だなぁ」に近い。「めちゃくちゃ非現実的だよな」と思ってるにも関わらず、である。そしてその「不思議」に乗せて、やりきれなさや恐ろしさ、安堵などが連れてこられる。 文体が特に特殊であるというわけではなく、ただムダがない。推理小説やホラーにありがちな、情景説明的なムダのなさではなく、読む者のイメージを喚起するのに過不足がない、ということだと言っておきたい。 人間の心の奥に眠る狂気が、だとかそんな小難しいことを考えさせられるわけではない。ただ勝手な幻想世界を設定しておいて、そこに文章力だとかキャラクターだとか情景描写だとかで読者を納得させる。 小説の世界に飲み込まれて、巻末でピュッと吐き出された感じだ。こんな体験はなかなかない。 | ||||
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まあオカルトだと言ってしまっても間違いではないとは思うが、そう簡単にラベルを貼ってしまいたくない内容になっている。 別にリアリティがある、とかいうわけじゃなくて、「そんなばかな」というオチばっかりなのだが、これがいける。 いける。 読後感は、「恐怖」ではなく「不思議な話だなぁ」に近い。「めちゃくちゃ非現実的だよな」と思ってるにも関わらず、である。そしてその「不思議」に乗せて、やりきれなさや恐ろしさ、安堵などが連れてこられる。 文体が特に特殊であるというわけではなく、ただムダがない。推理小説やホラーにありがちな、情景説明的なムダのなさではなく、読む者のイメージを喚起するのに過不足がない、ということだと言っておきたい。 人間の心の奥に眠る狂気が、だとかそんな小難しいことを考えさせられるわけではない。ただ勝手な幻想世界を設定しておいて、そこに文章力だとかキャラクターだとか情景描写だとかで読者を納得させる。 小説の世界に飲み込まれて、巻末でピュッと吐き出された感じだ。こんな体験はなかなかない。 | ||||
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全部で七編からなるホラーミステリー。 話によっては幻想小説といった方が相応しいものもありますが、 そのどれもが珠玉の出来映えです。 これだけのレベルの高さを誇った短編集など、そうはないでしょう。 作家の見識の深さと、主人公・猿渡の軽妙な語り口には とにかく魅了されます。鳥肌が立つ程に。キャラクターも実に魅力的。怪異を愛する伯爵と、怪異に日常的に関わってしまう猿渡。 伯爵が隣にいてくれると、 ふらふらとあっち側に行ってしまいかける猿渡を ちゃんと呼び戻してくれるので読んでいる側も非常に安心です。 まさにベストコンビ。リアルな人物造形でありつつも、 変な生々しさがないのもまた良いです。 世界観とのバランスが非常によく取れています。「水牛群」でストーリーはキレイに終わっているかのように 思えますが、このコンビの活躍はまだまだ見たいところです。文庫も出ていますが、装幀の美しさと作者の後書きで こちらの方を私はお勧めします。 | ||||
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全部で七編からなるホラーミステリー。 話によっては幻想小説といった方が相応しいものもありますが、 そのどれもが珠玉の出来映えです。 これだけのレベルの高さを誇った短編集など、そうはないでしょう。 作家の見識の深さと、主人公・猿渡の軽妙な語り口には とにかく魅了されます。鳥肌が立つ程に。キャラクターも実に魅力的。怪異を愛する伯爵と、怪異に日常的に関わってしまう猿渡。 伯爵が隣にいてくれると、 ふらふらとあっち側に行ってしまいかける猿渡を ちゃんと呼び戻してくれるので読んでいる側も非常に安心です。 まさにベストコンビ。リアルな人物造形でありつつも、 変な生々しさがないのもまた良いです。 世界観とのバランスが非常によく取れています。「水牛群」でストーリーはキレイに終わっているかのように 思えますが、このコンビの活躍はまだまだ見たいところです。文庫も出ていますが、装幀の美しさと作者の後書きで こちらの方を私はお勧めします。 | ||||
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猿渡という主人公が、豆腐好きが縁で出会ったホラー作家さんと、色々な怪しい事件に出会う幻想短編集。前半は、設定が空回りしてる感じで、今いち、という感じですが、後半は、まとまりも良くなり、なかなか面白かったです。タイトルは、パロディものっぽいですが、割とマジメな内容です。不思議系の入ったホラーものが好きな方には、オススメできそうな一冊です。 | ||||
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猿渡という主人公が、豆腐好きが縁で出会ったホラー作家さんと、色々な怪しい事件に出会う幻想短編集。前半は、設定が空回りしてる感じで、今いち、という感じですが、後半は、まとまりも良くなり、なかなか面白かったです。タイトルは、パロディものっぽいですが、割とマジメな内容です。不思議系の入ったホラーものが好きな方には、オススメできそうな一冊です。 | ||||
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