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サトリ



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サトリの評価: 3.91/5点 レビュー 35件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(1pt)

商品自体は良いのだが・・

あほか。せめてブックオフの値札ぐらい外して発送しろよ。せどりじゃねーか。覆面作家トレヴェニアンの前日譚を大変楽しみに、しかもウィンズロウが書いたと聞いて楽しみにしてたが、ブックオフの108円とは恐れ入るぜ。転売も結構だが、ほどほどにしとけ。
サトリ(下) (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:サトリ(下) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152092092
No.4:
(1pt)

突っ込みどころ満載というか、あれこれ言わずにはいられない

名作として知られるトレヴェニアンの「シブミ」の前日譚として書かれた本作。著者は麻薬戦争を描いた「犬の力」などで知られるあのドン・ウィンズロウ。トレヴェニアンへのオマージュがこれでもか言うほど(たぶん)ウィンズロウから伝わってくる。
 さて、本作の単行本の帯などには、あの著名な日本人作家も驚愕!というような言葉が躍っているが、結論から言うと、読んでみてびっくり。この作品を高く評価する人がいるの?と思ってしまうくらい信じられない作品。また、これは本当にウィンズロウが書いたの?というのが率直なところ。なぜそう思うか、さっそく本題に入ろう。
 まず前提として、私はトレヴェニアンの「シブミ」を読んでいない。なので、トレヴェニアンやシブミとの比較という視点ではなく、あくまで本作そのものについてレビューしていることをふまえていただきたい。
 本作は、冒頭から日本に関する知識がこれでもかというほど開陳されていて、深い見識を備えた上で書かれていることがわかる。しかし同時に、違和感も覚える。
 まず、「シブミ」と「サトリ」という日本語。どちらもあまり一般的な日本語ではない。この点、「サトリ」については意味を理解できる人は多いだろう。しかし、「シブミ」に関してはどうだろうか。もちろん日本語の単語として「渋い」は存在するしその名詞形としての意味も想像できると思うが、日本語の用法として、「シブミ」を使う機会があるだろうか?「サトリ」よりもはるかに使用する機会のない日本語、というより使用すること自体があるのかとほとんどの日本人が感じる日本語ではないだろうか。それらの事情を知らない外国人が本作を読んだら、「シブミ」は日本語としてごく普通の言葉だと誤解しないだろうか、というのが違和感の一つ。
 次に気になったのは、暗殺者コブラ。冒頭にその登場シーンがあり、これがひどい。伏線として用意したつもりなのだろうが、待ち伏せして刺し殺した、という以上のものは何も無い退屈な場面が描かれている。プロの暗殺者としての手並みの良さや能力の高さが感じられるようなものは一切無い。冒頭のこうした登場シーンで鮮烈な印象を残せない暗殺者に、読者は「魅力」を感じるだろうか。また、こういう場面こそ暗殺者を早めに登場させる意味がある見せ場にもなるわけで、ここできっちり仕事をこなしていないのは拍子抜けと感じるし、その後の展開にも期待が持てなくなる。実際、このコブラに暗殺者としての「魅力」は最後まで感じられない。ナイフの達人という位置づけも、それが分かるような場面は無く説得力は無い。プロだということを強調したいがためにとってつけたような陳腐な形容に終わっている。本作のようなスパイもの、インテリジェンスものには「デキる」暗殺者が不可欠だと思うし、ウィンズロウはその期待(というか要請)に応えられると思うのだが…。
 そして、教育係の女性と恋に落ちる、というストーリー。この部分が本作のキモとなっているわけでもあるので悩ましいところではあるのだろうが、主人公が教育係の女性と真剣な恋に落ちている時点で「なんだかなぁ」という低評価になる。プロにしては安直過ぎないか?それってプロじゃないでしょ?と言いたくなるのは決して言い過ぎではないだろう。「魅力的な」云々の漠然とした印象を与える形容が多いのも気になる。もっと緻密に紡ぎあげていくべきで、そうでないとこのカテゴリーの作品の雰囲気に馴染まない。もちろん、物語が進むにつれて彼女の過酷な体験が語られたり、その詳細が分かったりするのだが、早い段階から恋に落ちてスタートしており、あとから付け足して言い訳しているような印象も受ける。批判を恐れず言うなら、三流小説やB級映画の脚本のような感じ…。
 さて、突っ込みどころをやたらと並べ立てているようで恐縮だが、どうしても挙げておきたい違和感の一つが「裸-殺」と名付けられた武術。「裸-殺」について本作中に詳しい説明はあまり無いが、素手で行う必殺の殺人技、というような位置づけになっているようだ。これが不自然。というのも、日本ではなく中国的な発想という印象を受けるからで、勘違いの日本ではないかと思われるのである。基本的な理解として、日本も中国も武術が盛んな国ではあるが、若干の違いもある。その違いが分かっていないのではないか、ということである。わかりやすく言うと、誰かを確実に暗殺しようとする場合、日本では武器を使うのが自然だ。本作で描かれているような素手による殺人テクニックのみで人を暗殺しようとすることは通常無い。あるとしたら、条件が限られているなど武器が手に入らないとか使えないとか、やむを得ず素手で実行するような場合であって、本作のように武器を選ぶことも出来るであろう状況の中、武器使用を一切検討することなく素手による殺人テクニックのみで実行するというのは、その殺人技に自信があったとしても、極めて不自然である。常識で考えてみてもわかると思うが、日本人的な発想で誰かを殺そうとする場合、日本刀や匕首などの武器を使うでしょ、ということ。匕首とかには見向きもしないで柔道の締技で殺しに行くとか、一体どういうプランだよ、という感じ。ところが中国について検討してみると、素手による殺人も日本ほど有り得ないわけではない。そのあたりを混同して、あるいはあまり区別せずにひとくくりに捉えて必殺の殺人技なるものを作り上げてしまったのではないか、と感じるのである。
 また、秘密作戦実行中に重要なプレイヤーと連絡が取れなくなり、作戦を中止するかどうか悩む場面があるが、ここでもプロとは思えない判断が行われる。なぜ、「大丈夫だ」とか「問題ないはずだ」というような根拠の無い楽観主義が出てくるのか、全く理解できない。このような現実的に有り得ない描き方をしているスパイ小説を高く評価することはできないだろう。
 本作は、中盤あたりから展開がインテリジェンス小説らしく熱を帯びてくる。なので、まったく見どころが無いとまでは言わないが、上述したように作品のキモとなる部分その他に違和感があり不自然さがあり、非常に残念な作品である。ウィンズロウ作品という観点でも、「犬の力」や「ザ・カルテル」のような小説とは別ジャンルの作品、と言い訳しても言い訳にならないであろう。
 以上、思いのほか長文になってしまったが、突っ込みどころ満載というか、あれこれ言わずにはいられない気持ちにさせる作品である。
サトリ (上) (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:サトリ (上) (ハヤカワ文庫NV)より
4150412731
No.3:
(1pt)

十分な在庫確保ください

オーダー受付後、在庫確保できなかったようでオーダーキャンセルされた。
サトリ (下) (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:サトリ (下) (ハヤカワ文庫NV)より
415041274X
No.2:
(2pt)

ぐいぐい読ませる筆力と??な結末の組み合わせ

ウィンズロウの本は初めてです。
いいテンポを作れる作家さんですね。
結構、気に入って一気読みしました。
場面転換が多くて、テレビか映画のノベライズみたいな構成ですが、戸惑うことはないし、うまいです。
他の方も書かれている通り、たしかに、プロットに「テキトー」感はありますが、まっ、暇つぶしだし、私はそれも楽しんで読みました。
点が低くなっちゃったのは、急に締切がきてバタバタまとめた連載漫画みたいな終わり方(コブラがそれはないだろう・・と)が理由です。
ヘルさん=寅さん、のストーリでこれから10連作ぐらいするのなら、こういう終わり方も1作目としてありかもしれませんが、ちがうだろうな・・・。
終わり方への違和感はあくまで私個人のものですが、文章が好きだっただけにそこが残念!ということで☆2つです。
サトリ (上) (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:サトリ (上) (ハヤカワ文庫NV)より
4150412731
No.1:
(2pt)

「変な日本」描写にがっかり

「犬の力」が5つ星じゃ足りない程面白かったので、本作も期待して新品で上下一気に購入したが、日本を含めた東洋に関する記述が、外国映画にたまにでてくるような「変な日本」、「変な東洋」が多くて興ざめしました。
冒頭に、主人公が芸者付でお茶会したり、空手の型を秘術と呼んでみたり、なぜか暗殺者が道着(笑)を着て、手斧で襲ってきたり。ハリウッド映画にもありがちですがアジア人はプロでも拳銃を使わないで、肉弾戦を挑むようです。
それで、襲われた後殺し屋の人種は何かとの会話で主人公が「日本人は手斧を使わない」「日本人の殺し屋ならそうたやすく<壁に絵を描く恐れる僧侶>の技にやられないはずだ」と言い放ち、
犯人は中国人だと結論付けた時、私はそっと本を閉じました。

犬の力から入ったにわかファンですが、「ストリートキッズ」→「フランキー・マシーンの冬」→「夜明けのパトロール 」と読んできて、少なくとも翻訳されているものでこの作家に外れはないだろうと思い
満を持して本著を手にしたのですが(普段は外国人作家が日本や日本関連を描いたものは避けているため「サトリ」は後回しにしていた)東洋好きの外国人作家が書いたライトノベルのようで本当にがっかりしました。

日本文化に対するリスペクトのようなものはたしかに伝わってきてその点日本人としては嬉しいですが、同時に間違っていたり奇妙な描写が気になってしまいとても読んでいられません。
もはやこの作者の大ファンになっているので、このハズレ具合にはショックが大きいです。

「変な日本」が読み飛ばせるか否かで評価が大きく別れる作品だと思います。
サトリ (上) (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:サトリ (上) (ハヤカワ文庫NV)より
4150412731

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