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ナニワ・モンスター



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【この小説が収録されている参考書籍】
ナニワ・モンスター
ナニワ・モンスター (新潮文庫)

ナニワ・モンスターの評価: 3.38/5点 レビュー 39件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.38pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全39件 21~39 2/2ページ
<<12
No.19:
(4pt)

面白い、だが、終わり方が物足りない。

名物知事・市長の登場、新型インフルエンザのパンデミック、水際作戦失敗の醜態、地方分権要求の高まり、
大阪地検特捜部の不祥事等々、最新のトレンドを取り入れて、現実感を補強した秀作。ページを繰るうちに次々と引き込まれていく。
 だが、どなたかも指摘していたが、終わり方が不満。あれじゃぁ、結局何も変わらないじゃんと、不消化の気分だけが残る。
でも、一読はお勧め。
ナニワ・モンスターAmazon書評・レビュー:ナニワ・モンスターより
4103065737
No.18:
(4pt)

放射能ノイローゼ問題に重なる

海堂尊『ナニワ・モンスター』(新潮社、2011年)はパンデミック騒動を風刺した医療小説である。普通の風邪と大差ない弱毒性の新種インフルエンザにマスメディアが大騒ぎする。その背後には政府の悪意が存在した。新種インフルエンザの患者を出した家族は地域社会から差別され、その地域は日本社会から差別され、地域経済は大打撃を受ける。現実社会のパンデミックは大山鳴動してネズミ一匹で終わったが、本書の内容は放射能ノイローゼという現在進行形の問題に重なる。

福島第一原発事故は世界史上最悪クラスの原発事故となった。しかし、福島原発事故に起因する健康被害の原因の大半は放射脳の危険デマを盲信した放射能ノイローゼである。放射能危険デマの背後には、不安を煽って放射能フリー(ベクレルフリー)と称する怪しげな食品などを売り付けようという貧困ビジネスがあるために悪質である(林田力「放射脳カルトと一線を画す保坂区政の脱原発」真相JAPAN第115号、2012年9月7日)。

序盤の主人公・菊間徳衛が思索するように、過剰に不安を煽るパンデミックや放射脳に対して市民社会の良識と理性を期待する。後半では官僚達の暗闘が描かれる。大学病院から出発した海堂作品が政治の世界に舞台を広げていくことは著者及び作品の問題意識から予想される範囲内にある。但し、大学という空間ならばリアリティを持って受け止められる曲者揃いの登場人物達も、役所という世界ではギャップがある。著者が書きたいことを書いている作品である。

主要登場人物の台詞である。「日本の人口は減少に転じ、社会は滅びのフェーズにはいっている。必要なのは拡大文明の背骨を支えた過去のロジックの踏襲ではなく、縮小文明の店じまいルールの新たな構築です。」(海道尊『ナニワ・モンスター』新潮社、2011年、307頁)

これは二子玉川ライズにも該当する。東京都世田谷区ではバブル時代の計画のまま、超高層ビル建設中心の再開発・二子玉川ライズが強行されている。二子玉川ライズは開発優先という「拡大文明の背骨を支えた過去のロジックの踏襲」である。時代遅れの二子玉川ライズを見直し、新たな街づくりが求められる(林田力『二子玉川ライズ反対運動2』)。

海道作品では街づくりにも鋭いセンサーを持っている。『極北クレイマー』では開発と福祉の対立関係を浮き彫りにする。『夢見る黄金地球儀』では無個性的な開発で活気を失った地方都市の現実を描いた。それは二子玉川ライズの未来を予言する。

「初めは海外のブランドショップとか入っていたが、次々と撤退してしまった。その跡に百円ショップとか千円マッサージとかコンビニとか、ジョナーズとかカコスとかのファミレス、要はどこにでもあるような店ばかりが溢れ返ってしまった」(145頁)

「ランチタイムなのに、半分の店のシャッターが下りている。開いている残りの半分のうち、そのまた半分はコンビニだったりファミレスだったりして、昔からの商店はほとんど見ない。これも時代の流れなのか。日本中の地方都市が、同じ顔つきになって老いさらばえているのだと思うと、持っていき場のない怒りに駆られる。」(167頁)
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No.17:
(3pt)

序盤は面白かったデスが、

検疫官、浪速診療所、浪速検察官のストーリーが、最後に絡み合うことを期待して
いたのですが、プロットはそこまでカタルシスを味合わせてはくれませんでした、、、
(こう書くと、ネタバレになりますかね?)
連載なので、しゃあないかも、、、、、
かつてのインフルエンザ騒動については(今の放射能騒動にも通じますが)非科学的でヒステリックな
何やら怪しい気分を、ハッキリ追求してもらうと爽快でした
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No.16:
(2pt)

主題が不明瞭で残念

最初、新型インフルエンザの流行に対し医療と行政がどう対応していくのかという
ことが主題かと思ったが、途中から国づくりと医療(特にAi)の位置づけの
話にすり替わってしまった。

私は前者を想定したので、物語の中盤から終盤にかけて活躍した浪速地検特捜部の鎌形は、
インフルエンザの流行に対してどうかかわるのであろうかと期待していた。
しかし、ほとんど接点はなくがっかりであった。

肝心のインフルエンザにまつわる部分はおまけ程度にあっという間に解決してしまうので、
なんだか梯子をはずされて宙ぶらりんな感じを受けた。

収穫といえば、田口先生のAiセンターがなぜ頓挫したのかという示唆が
得られたことくらいであろうか。
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No.15:
(1pt)

荒唐無稽

出だしは良かったと思います。

ロビンクックの医学ミステリーを読んでいるような気持になりました。

しかし、読み進む内、いつもの”AIが必要””政府/行政はけしからん”という論調になり、
独りよがりの主張に固執していき、嫌悪感をもちました。

「その理由でこれをするのはおかしいでしょ」と思う点が多く、共感できませんでした。
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No.14:
(4pt)

政治色あふれる作品

本作品の根底に流れる、中央集権国家対地方主権(道州制)の問題の処方箋として医療立国があり、その手段としてAIが位置づけられる構図。医療に絡むミステリーが得意な作者の作品らしいが、政治的にみると地方分権の確立の解が医療立国との話には違和感を感じる。しかし小説として、新型インフルの政治活用、司法の暴走の危険性など、小説の世界だけとは考えられない様な臨場感があり、非常に楽しめる内容になっていると思う。
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No.13:
(2pt)

ああ、残念

他のレビューにもありましたが、途中は結構おもしろいのに、
最後が「ええっ!?」というくらい尻切れトンボ。
いつも残念です。

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No.12:
(4pt)

医学的な盛り上がりには欠けるもののうまく時事を取り入れた秀作

新型インフルエンザ、地方独立、医療問題と色々な題材を取り入れた秀作

作者の海道さんは、チームバチスタでクリーンヒットを出し
最近ではジーンワルツなど、医療関係の作品が多い人です。

この作品のあら筋は、まず、新型インフルエンザが浪速のとある小さい
診療所で発生することから始まっています。まず、そのインフルエンザ
に関わる話が進行していきます。
 そして、何故か優秀な検察官が浪速に行くことになり、浪速の知事に
諭され、何故か厚生労働省にガサ入れすることになります。
 最後にそれらの謎解きが、地方の問題を紐解くことにより縺れた
糸がほぐれ、関連性がわかるような構成になっています。

 もともとが、雑誌の連載の単行本化であるためか、すこし
切れ切れ感があります。が、この作者が持つキャラクターの
面白さ、スピード感は健在です。が主人公が3人いるような
構成なので、主人公ベースで読もうとする私にはつらい構成です。
また、最終の謎解きの部分が、極北クレーマーのように行政に
対する、幼稚とも感じる結論なので残念感は覚悟しながら
読むことになります。

 とはいえ、この作者にはめずらしく、終わり方が明るく、
次につながる話になっているのと、400ページ近くの大作なのに
あっさり読み切れる読みやすさはすばらしいと思います。
チームバチスタや、ジーンワルツのような路線とは異なりますが
これはこれで良い作品ではないかと思います。
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No.11:
(4pt)

村雨知事の夢「機中八策」は是非、現実の世界で実現して欲しいです

序章で少年とラクダが同時に咳き込む描写に、朴の思考は新型インフルエンザ・キャメルに取りつかれてしまった。
「どうやって防疫していくんだろう?」
「どうやって治療していくんだろう?」
「開業医の菊間徳衛は死んじゃうのか?」
などと思って読んでいると、検疫官や浪速府知事、検察官や警察庁が登場してくる。
現在の日本の情勢を十分に反映した作品で、医療だけでなく、この国の自治そのものを考えさせ、夢を見させてくれる作品でした。
村雨知事の夢「機中八策」は是非、現実の世界で実現して欲しいな。と思ったのは僕だけでしょうか?
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No.10:
(5pt)

医療vs司法/東京vs浪速

2005年、『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)で第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、小説家としてデビューした現役医師・海堂尊による医療エンターテイメント最新作。今回は、浪速市(大阪府がモデルと思われる)に新型インフルエンザが発生、大パニックが起きるところから物語が始まる。
『イノセント・ゲリラの祝祭』で大活躍した彦根医師や、シリーズを通しておなじみの厚労省・白鳥室長が登場。近作でラスボスの雰囲気を漂わせている警察庁・斑鳩室長も暗躍。全体としてサスペンス・ドラマ仕立てになっており、文句なく楽しめる医療エンター邸マントだ。

本作では医療と司法の対立がひとつの軸になっているが、これについては著者のドキュメンタリー『ゴーゴーAi アカデミズム闘争4000日』に詳しい。
医療の頂点に君臨する医師資格と、司法の頂点に君臨する弁護士資格は、ともに国家試験の最難関。国家公務員I種(キャリア)などを鼻息で飛ばしてしまうほどのプライドを育んできた資格であるが、それゆえ、両者の哲学的・社会的な根深い対立を生んでいると言える。
著者が医師であるためだろう、本作も「医療=正義」の視点で進んでいく。たとえばベテランの検察官に「どこにも正義はない。正義の標準は赤煉瓦の建物で決定され、正義を達成するため我々検察官が正邪を糺す。検察官が実行することが正義だ」(267ページ)と語らせる一方で、『イノセント・ゲリラの祝祭』で活躍した医師・彦根は「検察は社会正義を装いますが、現実は検察の利益を社会正義と履き違えている」(348ページ)と言い切る。

私が好きなミステリーSF『鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)』(アイザック・アシモフ=著)では、刑事イライジャ・ベイリとロボット・ダニール・オリヴォーが「正義」について論じる場面がある。ここでは司法権から見た純粋論理で話が進む。にもかかわらず人間的な議論が展開されてゆくのは、本書と好対照だ。(ちなみに、アシモフは生化学者でもある)
思うに、医療と司法の対立というのは、純粋実存主義と純粋論理主義の対立に置き換えることができるのではないだろうか。「実存=現実」「論理=理想」と置き換えてもいい。
個人的な経験論になってしまうのだが、自分が説明する当事者となった場合、医師には「たとえ話」で話した方が伝わりやすいが、弁護士には「ロジック」(私が得意とするプログラム・ロジック)で話しても通用する。どちらに正義があるという問題ではなく、依って立つパラダイムが違うだけように感じる。

『ナニワ・モンスター』に話を戻そう。
医療と司法の対立軸が縦軸とすれば、本書には、東京と浪速(大阪)という政治的・歴史的な対立を横軸として設け、話に厚みを出してみせる。このような立体展開は、著者の医療ミステリー・シリーズでは初めての試みではないだろうか。
現実世界の話として、日本国首府に対する政治的牽制として大阪府に副首府を任せるのは面白いアイデアだと思う。2011年時点では、東京都(石原都知事)が日本国首府を牽制している形になっているが、これはリスクが高い。国が戒厳令を発動すれば、たちまち東京は国の統制下に置かれるからだ。その点、物理的に距離が離れている大阪であれば、国の動きに反対することもできよう。
なにも、クーデターとか革命を起こそうというわけでは無い。組織が大きくなればなるほど、腐敗や独裁を防ぐため、内部に監査機関は必要である。その役割を大阪に担ってもらおうという話である。
最近、橋本大阪府知事が副首都構想をぶち上げた。人気取りかと思って記事を斜め読みしただけだが、もし本気で首府に対して牽制球を投げる覚悟があるなら、東京都民の一人として応援したい。
これも最近の話だが、著者の海堂先生は、病理専門医から提訴された名誉毀損裁判で敗訴が確定している。彼は司法の判断を大人しく受け入れるのだろうか。

本書の最後の方は桜宮市に舞台を移し、『アリアドネの弾丸』の最後のシーンに重なる。今後の展開が楽しみだ。

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No.9:
(2pt)

結局はいつものAi宣伝・・・・

ナニワの医療関係者としては、読まないと・・・・・
最初は面白いと思った海堂氏の小説は、いつもAiです。
彼が、Ai(autopsy imaging)を社会で認識させるために小説家になられたことは理解できますが、ここ何年か読もうとも思わなかった。今回は、「ナニワ」「インフルエンザ」の謳い文句に誘われ読み始めました。どなたか退屈な出だしと論評されてましたが、下町開業医の日常とは退屈なものです(笑)。私は、楽しく読ませていただきました。逆に、途中で雲行きが怪しくなり、どんどん斜め読み状態でサラッと・・・結局はAiを司法の元に置くのか医療として独立させるのかという難しい問題定義で終わり。
そして、浪速経済封鎖や厚生官僚逮捕といった巨大なテーマをAiにくっつけるのは、東日本大震災によって中止になった関西の社員花見くらいには関係あるのかな。
小説なんだから拘りを捨てて・・・・楽しくなくっちゃいけません(それじゃ海堂小説じゃないのかもね)。


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No.8:
(4pt)

彦根好きにはオススメ

一気に読み進めてしまう吸引力はさすが海堂先生の作品だなと思いました。
診療所から始まる新型インフルエンザ騒動、浪速から東京への電撃的ガサ入れ、
関係ないようでいて、ふたつの事件は時系列をさかのぼると実はある思惑で繋がっており、
表に出ない大きな動きが、日本の中で蠢いている様子がうかがえる…。
病院の中で起こっていた事件を病院の中で解決したバチスタとは、だいぶスケールが違います。
話が大きすぎて呆気に取られる向きもありますが、
診療所の小さな身近さと、政治の大きな俯瞰図を、目線を比較して味わうのも一興かなと。

ただ、この本単品では完結しているとは言えず、
多くの海堂作品が作り出す全体図のパーツのひとつに過ぎない感は否めません。
他の海堂作品を全て読んで登場人物の関係性、立ち位置などを覚えていないと楽しめる度合いが違うため、
新規の方にいきなりオススメするには向いてませんね。
既に海堂作品を読破済で登場人物に愛着が湧いているレベルの人であれば、
今作で活躍する彦根やゲスト的に出てくる白鳥、益村市長を通して見え隠れする極北市の影、
相変わらず怪しい存在の斑鳩など非常にファン心理をくすぐられる出番を楽しめます。

個人的にマイナスと感じた部分は、後半、現地視察から始まる彦根と村雨知事の問答シーン。
他にも登場人物は混ざりますが、ほぼ村雨知事が問い、彦根が導くという形に収まっています。
あまりに質問と解説の会話だけのやり取りが淡々と続き、また反対勢力の立場からのアクションもないことから
内容の是非は別として、テレビショッピング、あるいは宗教新聞のような一方的賛辞を感じてしまう。
今までの作品を通して見える海堂先生の主張は、とても理解できるものですし歯切れもよく応援したくなる所ですが
エンタメの舞台に載せて語る以上は、もう少し捻って欲しかったかなと残念に思います。
あとは本文中会話で使われるやや微妙な関西弁が、
母国語(?)にうるさい関西人には少々気になる点かもしれません。
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No.7:
(4pt)

鎌形の存在感

バチスタ系です。
「イノセント・ゲリラの祝祭」、「極北クレイマー」などを事前に読んでいると、登場人物の性格がより理解できるので、本作だけ読むよりもより楽しめると思います。
実際にあった、新型インフルエンザへの対応、大阪都構想、などなどいろいろひっくるめて医療と関連付け、マスコミなど現実社会への批判がたくさん含んでいるように思えます。
本作で非常に気になったのが地検特捜部鎌形の存在です。
きっとまた海堂作品のどこかで見かけそう。
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No.6:
(4pt)

医療ガバナンス

医療を通じ、この国の従来の政治・行政の在り方と限界という新しいステージへの問題提起に挑んだ意欲作といえるでしょう。もちろんAiが重要なキーワードとして登場。プロットやキャラづくりはもちろん巧みでおなじみのメンバーが飛び跳ねる。これまで地域医療や、産科の深刻な現状、生命医療などの医療問題を世にミステリーとして提起してきた著者。ぜひ、東日本大震災における海外医療チームの受け入れ拒否の問題や、原発作業員への造血幹細胞の事前採取問題など、震災において浮き彫りになった医療問題にも切り込んでほしいと願っています。
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No.5:
(4pt)

海堂氏の作品は全て読んでますが。

スカラムーシュ彦根の活躍ぶりが際立った作品でした。
大阪地検特捜部が出てきたので、「実際の事件もヒントになさったのか?」と思って読んだのですが、後書きで、「雑誌掲載作のため、実際の事件よりも先に書いていた」と知り、ビックリしました。
ただ、新型インフルエンザ「キャメル」患者を最初に発見してしまった、病院がその後どうなったかが大変気がかりというか、もう少し、病院のことも書き込んで欲しかったという点で☆一個引き。村雨知事は彦根先生をどう使うか…自作に期待します。

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No.4:
(3pt)

中盤は

中盤は面白いのだが序盤の退屈な感じがなんとも・・・しかも最後は得意の尻切れトンボなかんじなのでイマイチな感じですね
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No.3:
(5pt)

映画化に期待

医療の問題に、世界の笑いものになったインフルエンザ防疫対策、大阪地検不法逮捕など現実の事件が絡まり、虚々実々の世界がくり広げられる。鎌方検事が登場する中盤から物語にフィクション性が付くと共に迫力を増すので、一気に読みました。映画になれば、かなり面白いのではと思いました(橋下知事が本人役は無理としても出てくれるのでは?)道州制の現実の動きとも関連しているが、著者が最も言いたいのは検死制度を悪用すればさらに医療崩壊が進むというメッセージと受け取りました。久山町研究は医療者以外にはわかりにくいでしょうが、大河内という名前も「白い巨塔」の硬骨漢の病理教授と同じ名前であるのはオマージュでしょう。現実の諸問題と照らし合わせて読むことが出来る一方で、エンタテーメント性も十分と思います。
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No.2:
(5pt)

映画化に期待

医療の問題に、世界の笑いものになったインフルエンザ防疫対策、大阪地検不法逮捕など現実の事件が絡まり、虚々実々の世界がくり広げられる。鎌方検事が登場する中盤から物語にフィクション性が付くと共に迫力を増すので、一気に読みました。映画になれば、かなり面白いのではと思いました(橋下知事が本人役は無理としても出てくれるのでは?)道州制の現実の動きとも関連しているが、著者が最も言いたいのは検死制度を悪用すればさらに医療崩壊が進むというメッセージと受け取りました。久山町研究は医療者以外にはわかりにくいでしょうが、大河内という名前も「白い巨塔」の硬骨漢の病理教授と同じ名前であるのはオマージュでしょう。現実の諸問題と照らし合わせて読むことが出来る一方で、エンタテーメント性も十分と思います。
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No.1:
(4pt)

面白いんだけど。

フィクサー彦根が大暴れの本編ですが、確かに面白い。
しかし、少々脱法的な(違法かも)彦根の手腕や、
橋下知事と石原知事をハイブリッドしたような村雨知事のキャラクターもリアルの人物のキャラクターがたちすぎているので読んでいて違和感を感じる部分も。
あと時系列の描き分けにもスムーズさが感じられない。
煮詰め直せば面白い話だとは思うんだが。
あと、全作品の時系列が縮小傾向にあるので、次の作品での爆縮を楽しみにしています。
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4103065737

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