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薔薇の名前



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【この小説が収録されている参考書籍】
薔薇の名前〈上〉
薔薇の名前〈下〉

薔薇の名前の評価: 4.15/5点 レビュー 104件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.15pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全104件 81~100 5/6ページ
No.24:
(5pt)

薔薇の名前

べすとせらーというので英語版を早速買って二回も読んだが、さっぱりわからんという無知蒙昧をさらけ出す結果となった。日本語版も買ったがやっぱりよくわからん。まあ、猫にはちょっと難しいわな。
よくわからんがこれだけ面白いという小説も稀有だろねえ。
当然、pendulumも買った。こっちはますますよくわからん。良くわからんばっかしいってるが、このままよくわからん状況で人生終わるんだろうなあ、悔い改めることも無く。

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No.23:
(5pt)

一気読みでした!

面白かった!久しぶりに夢中になって一気読み。ワタクシも映画が先で、原作が後でしたが、もう映画と同じぐらい引き込まれました。こどもの頃の読書の快感が甦りました。あんまりこう推理小説みたいなエンタテイメントって読まないんですが、これは違った。ただの犯人捜しじゃありません。最近のダヴィンチ・コードもこんな感じかなあ〜・・?と期待していたんですが、しっかり裏切られました。ガックリ。

是非ご一読をお奨めします。難しい事抜きで面白い!この本読んだワタクシ、古典ギリシア語を習いました。年寄りの冷や水?全然覚えられませんでした。でも楽しかった!老いては事を仕損ずる?老いては子に従え?くくく・・まだ子供なんかのいう事聞いてたまるか!って関係ありませんね。

面白さ100万馬力のウンベルト・エーコの大作。キリスト教が好きになる教養栄養満点のスグレモノです。
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No.22:
(5pt)

映画が好きだからといって楽しめるわけではない。

ショーン・コネリーとクリスチャン・スレーターの競演作である同名映画の原作本。

話の筋は、中世暗黒時代・・・とある修道院で連続殺人事件が起こる。たまたまそこに立ち寄った修道士とその見習いは、修道院の謎を調査することになる。
その修道院には開かずの塔や、異端宗派闘争、隠された本などさまざまな秘密があった…と、こう聞けばミステリーっぽいのですが、この本の真髄はそこにあらず!!

問題は同じキリスト教徒であるにもかかわらず、ちょっとした問題で異端だとして火あぶりにしまくった中世キリスト教の暗黒時代を丹念に描いていると言うこと。
そして、自分達こそ正統だ!と主張している人々(正統じゃないと殺されてしまうとんでもない時代なんだが)が、本を読んでいる私たちから見ても、明らかに挙動不審なのだ。

『私たちの使命は聖書を保存することであって、探求は異端だ』とかのたもーていますが、じゃあ、その教えはどっから来てんだよ!と突っ込みながら高校時代に授業ほっぱらかして読んだ。

迷路のように入り組んだ塔、見習いが言葉も交わすことの無かった美しい少女、調査する修道士(コネリー)の暗い過去等エンターテイメント性もあり。
キリスト教の基礎知識があって初めて興味深く読める本であって、日本人にはなじみが薄いのは否めないが、異端審問のながーい議論(数十ページに及ぶ)を読む自信が無くても、是非読んで欲しい一冊★
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No.21:
(5pt)

凄い…

自分は愚鈍の者だとしみじみ感じました。しかし、そんな私のような者にも読破できるように、しっかりエンターテイメント性を盛り込んでいるところがこれまた凄いですね。映画もよかったですが、原作の方が格段に面白い。

英米が世界のリーダーであり、英語が世界共通語とされている現在において、イタリア語で書かれたこの大傑作が世に出た意義は大きいと思います。イタリアにおける学問の深い歴史と、その知の後継者である著者のプライドが感じられました。
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No.20:
(5pt)

イタリア70年代

本書は「あとがき」にもあるように、70年代イタリアの「鉛の時代」を色濃く反映している。反逆の季節を70年代までひきずったイタリア。弾圧の時代は本書の異端審問に匹敵する。本書に出てくる異端者は、審問にさらされながら己の非道と初心の理想を率直に語っていく。各々の時代の断面がぴったりと重なっているかのようだ。
主人公の「探偵たち」こそがエコ自身である。エコの内面を2つの実体(ホームズ・ワトソン関係)に分割したんだろう。記号をめぐる闘争が、次々殺人事件を引き起こしていく。保守と進歩の間での記号をめぐる闘争が、エコの豊かな知識と表現で描き出されていく。燃え落ちる僧院をみながら「探偵」はこういう「それでも記号にかける」。好奇心に満ち溢れた暗い時代の「探偵」は、進取の野心を記号に託したのだ。
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No.19:
(5pt)

読了後も楽しめる良質のエンターテイメント

さすがにドイルやポーは読んでますが、特別なミステリー好きというわけではありません。最近の日本のものなどはとんと不案内です。
 そういう「ふつうの読者」(普通じゃないかも ^^;)にとって本書はどうだったかというと、「二十世紀のミステリーで第二位」に本書が位置するかどうかまではわかりませんが、十分楽しめたことは確かです。本書を読了した後、西洋史関係の本を読んでいると、エーコがこの作品で使用したと思われる史実がいろいろと出てきて「ああ、あれだな」と納得します(例えば「読むと死んでしまう本」とか)。そういう意味でも、読了後も楽しめる本ということでは他にはなかなか求められないのではないでしょうか。
 推理小説としての構成も見事です。結末は予想できませんでした。次の「フーコーの振り子」はこの続編かと思ったのですが、まったく違う作品だったというのも意表を突かれました。本書に関しては予想は最後までよい意味で裏切られたように思います。
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No.18:
(5pt)

イエス・キリストは笑ったか?

イエス・キリストは、生涯に笑ったことがあったのか、なかったのか?この問題は、欧州では数百年に一度の周期で論争となるそうです。他愛の無いことと思うかもしれませんが、未だ決着がついていません。この小説は色々な読み方があり、テーマがあると思いますが、この問題を少しでも念頭に置くと、また違った読み方が出来ると思います。
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No.17:
(5pt)

この世にオリジンなし

今日、5度目の再読をしたので急にレヴューを書きたくなりました。私が書きたいのはこれだけです。
エーコが書きたかったのはプロローグの前にある、小さなポイントの字で書かれた部分だったのだな、ということです。
エーコはあの部分を証明するために『薔薇の名前』という、壮大なミクロコスモスを創造したのです。この世にはオリジナルなものなどなく、すべては引用です。
百科全書学派的な学者であるエーコはそれを証明することができました。読書とは作者の意図を探るのではなく、自分と本との間の交流であり創作です。作者不在の言語活動です。エーコはソシュールの記号論よりパースの記号論に重点を置いています。ですから『薔薇の名前』を推理小説風に書くことができたのです。T大学の教授はエーコの引用が不正確で、全くのでたらめだといって怒っています。まだその教授は客観などというものがあり、それを正確に記述しなければならないと思っているのです。
もう、ホルヘは死にました。最後に残ったのはアドソとエーコです。
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No.16:
(5pt)

面白ければそれでよいのだ

記号論で高名な哲学者が いきなり 殺人事件を扱った推理小説を書くのだから、そうして それが 世界で大ベストセラーとなるのだから 世界は広いし 痛快であると思う次第である。 キリスト教の薀蓄であるとか 記号論であるとか 本書を楽しむことへの「障害」が たくさん仕掛けられているわけだが そんなもの 「えいやっ」で やりすぎしてしまえばよいのだ。作者だって そんなことを真剣に世に問おうとこの作品では思っているわけがないのだ。若しそうだとしたら 何で推理小説なのか? ということである。そんな「仕掛け」に引っかかってしまった人こそ 「人の悪い」エーコに既に一杯喰ったようなものである。従い キリスト教にうとく 記号論に詳しくない我々こそ 実は本書の正しい読者足りえると 確信犯的に考えてしまうことこそが 一番 本書に対する正しい姿勢なのである。 それにしてもエーコの会心の笑みを随所に感じる。賭けてもよいが 推理小説仕立てを思いついた晩、エーコは興奮して寝れなかったはずである。 実に面白い一冊である。 
 
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No.15:
(5pt)

1327年のシャーロック ホームズ

極めて重い内容のサスペンス スリラーで,意図的にユーモアを排除しているために簡単には読めない.しかし,余りに異様な事件が連続するために,どうしても読み続けたくなる.主人公はバスカヴィルのウィリアムことシャーロック ホームズで,弟子のメルクのアドソがワトソン役.解くべきものは,連続変死事件.場所はトリノの南にある修道院で,迷宮構造のヨーロッパ随一の図書館をもつ.中世の修道院の日常生活が克明に語られる一方で,連日のように修道士が死ぬ.これは図書館の中の世界にただ一冊しか残っていない写本と,これを決して人目に触れさせたくない意思のなせる業である.己の正義を疑うことのない意思は,結局,悪魔の意思であって,さすがのホームズも悪魔には勝ち目はなかった.翻訳は非常に優れたもので,ただ敬服するだけである.しかし,現在の日本語の常用の語彙からは消えてしまった単語が多用されるので,誤解されることも多いだろう,と思われる.巨大な語彙は,作者の得意とする所で,やむを得ないことなのだ.
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No.14:
(5pt)

万華鏡のような小説

この小説にはとてもたくさんの鍵やメッセージが織り込まれているので,読む人によって印象に残ったことがてんでんばらばらになるのではないでしょうか。作者は「仕掛ける」けれど、どう読むかは全て読者におまかせ、みたいな。非常に面白いです。なにしろメインテーマが何かについてさえ、人によって意見が分かれると思います。私なりに「これだ」と思うというメインテーマはありますが、本書が推理小説として書かれている以上、それは人には言えないのです。各人が読んで見つけてのお楽しみ。それが正解とは限らず、同じ人が何年か後に読んだときまた違った見方ができそうなのも魅力です。
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No.13:
(4pt)

雰囲気にひたろう

基本的には推理小説。ヨハネの黙示録」やトマス・アクィナスの神学などが出てくる。これでびびってはいけない。私は、登場人物たちが繰り広げる神学論争は、流した。こんな議論が活発だった、という雰囲気を知れば十分だと思う。歴史的背景も入り組む。迷宮も出てくる。隅から隅まできっちり読むのには骨が折れる。しかし、単なる殺人トリックに終始するミステリーと違い、文化的好奇心を満足させてくれるところが、本書が受けた理由だと思う。日本語訳は、原語には忠実なのかもしれないが、一文が長く、読みにくい感じで、力尽きて数ヶ月ほったらかしたこともある。原書のラテン語はカタカナ表記で訳出。これもイマイチ。漢文読み下し風のほうが、らしかったのではないか。この作品はショーン・コネリー主演で映画化されている。筋はかなり変わっているが、本書の世界をいかんなく映像化できていると思う。まず映画を見てから本書を読んでも、面白いだろう。
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No.12:
(4pt)

人間の知的営みの本質は何か

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No.11:
(5pt)

小説の醍醐味

文学とエンターテイメントの良い所取り!読み応えがあって且つ最高におもしろい!
エーコの中でも傑作でしょう。
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No.10:
(5pt)

記号論的小説

エーコは記号学者である。だから、この小説もいたるところに記号が配置され、それが推理のもとになっている。参考文献2000冊とエーコが豪語するだけのことはあって、とにかく複雑怪奇な中世ヨーロッパの信仰世界をみごとに描ききっている。特に、中世のキリスト教の信仰が「笑い」を否定しているため、「笑い」に関する本をめぐって殺人事件が起こっていくという設定は、うますぎて文句にいいようがない。
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No.9:
(5pt)

マイ・ベスト・ミステリー。

大学1年の頃、夢中になって読んだ1冊です。英文学を専攻していましたので、そういう面でも興味を持って読みました。以来、この十年間に、様々な研究書が出され、翻訳上の問題なども取り沙汰されましたが、そういうものを度外視しても、本当に面白かったです。先を読みたいけれど、読み終わりたくない、いつまでもこの世界に浸っていたい、そんな読書体験をしたことを、今でも鮮やかに思い出します。特に知的な部分で様々な刺激を受けました。
様々なミステリーを読んで来ましたが、マイ・ベストはコレです。
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No.8:
(5pt)

ヨーロッパという図書館

「時代小説」という意味では、卓越した著作です。もちろん、ヨーロッパ中世がそのままここに描かれたような姿をしていかどうかは確証できません。けれども、ヨーロッパの知の歴史が、きわめて政治的で生々しい時代の光景のなかにあったのだ、ということを直感的にわからせてくれる効果は、たしかに、この本の中にあるでしょう。これもまた、ひとつの分水嶺を描いた物語なのです。いま、私たちが生きているような、あるいはそれとは異なった。
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No.7:
(2pt)

面白くない名作

世間的にこれが「名作」とされていることは承知しています。エーコがどれほど淒い人かというのも、一応判っているつもりです。それが、うんちく折り込みまくりのベタな推理小説を書いたわけですから、ミステリファンとしては喜ぶべきなのかもしれませんが、これは本当に面白い作品なのでしょうか?読み方が間違っているのかもしれませんが、ページをめくりたくなるドライブ感も、目の前に場面が浮かんでくるような臨場感も、美しい文章に感嘆する気持ちも、何も感じられませんでした。それでも所々に見え隠れする、蠱惑的な雰囲気だけはありますが、やっぱり訳の問題なのか…、私にはついていけませんでした。
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4488013511
No.6:
(1pt)

翻訳の罪は大きい

エーコの記号論などまったく理解せぬ訳者のおかげで、せっかくの名作が台無しに。読むなら原書か、英訳がお勧め。あるいは気長に改訳を待った方が良い。
薔薇の名前〈上〉Amazon書評・レビュー:薔薇の名前〈上〉より
4488013511
No.5:
(5pt)

自己完結した宇宙のような小説

確かに、中世の修道院という舞台設定、長々と続く描写、背景にあるキリスト教的世界観、全てが日本人には入りにくさを感じさせます。しかし、これほどまで読者を自らの世界に引き込む小説は数少ないと思います。推理小説、時代小説としての要素だけでなく、哲学、数学(記号論)といった要素が凝縮された本書は、完全に小説の域を越えています。
薔薇の名前〈上〉Amazon書評・レビュー:薔薇の名前〈上〉より
4488013511

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