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犬は勘定に入れません
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【この小説が収録されている参考書籍】
犬は勘定に入れませんの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 41~45 3/3ページ
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| 土台はSFのタイムトラベルだが、作者が描きたかったのはやはり「人間」であろう。少々抜けてはいるが誠実な人柄の主人公をはじめ、共に川下りをする若者や教授の執事など、人間味あふれる描写が冴えている。全編にユーモア溢れる物語なのだが、使われている言葉の音感の面白さにも注目したい。最後まで姿を現さない”シュラプネル”なる人物と”司教の鳥株”なるものが、繰り返し出てきては頭の中にある種のリズムを作り出し、読者の気分をさらに盛り上げる。 見た目の分厚さに一度はひくが、読後の達成感と幸福感は「本を読む楽しみ」を思い出させてくれる。読んで損はない。 | ||||
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| 物語のいたるところに伏線があり、読者は最後まで気が抜けない。決して読みやすい本ではないが、面白い。前作「航路」はいただけなかったが、傑作「ドゥームズデイ・ブック」のウィリスが戻ってきた、と言える。しかも「ドゥームズデイ...」とは全く対照的であり、これだけ長い小説で主要な登場人物が誰一人死なない。そういう意味で近年まれな小説といえるかもしれない。 | ||||
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| 抱腹絶倒ユーモアSF. ミステリでも歴史小説でもロマンチックコメディーでもあってかつきちんとSFになっていてタイムトラベルパラドックス物としても十分楽しめる.最後のどんでん返しもさりげなくおしゃれです.いろんな謎がちりばめられていて少しづつ手の内見せながら進んでいくのも読んでいて楽しい.ヴィクトリア朝の細部も丁寧に書き込まれていてそこもそそります.ネタバレになるのでストーリーはあまりかけませんが,21世紀の歴史学生がタイムトラベル中あるものを思わず持ち帰ってしまったことからそれを何とか修正しようとして巻き起こる抱腹絶倒のどたばた劇が話の縦筋,横筋は数々の謎とき(ネッドのミッションはなんだったのか?ミスターCは誰なのか,司教の鳥株はどこに?)と凝りに凝ったプロットの技巧です.数々の脇役のキャラが立っていてストーリーがぐいぐい進むところも秀逸.能天気なヴィクトリア時代の学生テレンス(誰かに似ていると思ったらマイフェアレディのフレディの役回りに近いなあ),迫力のレディシュラプネル,なかでも超人的な活躍を見せる執事がとくに素敵です.数々のパロディがたっぷり含まれていて「神は細部に宿る」とか「ミステリのお約束」とか随所ににんまりさせる仕掛けも十分です.2段組500ページを越える大作ですが一気に読めます. | ||||
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| SFは読みたくても難しくてなかなか読めませんでした。この本も、あとがきに始めは意味が分からないかもしれないと書いてなければ途中で諦めていたと思います。でも面白い!登場人物は魅力的だし(犬も含めて)、恋愛要素もあるし、ミステリ-だし(ミステリ-物の引用が多い)笑えるところもかなり多い~!クリスティ-が好きなら読むべき!私もネットを超えて過去に旅(?)したいな。重度のタイムラグ(過去に行きすぎてラリッてしまう事)になって詩人みたいな事言ってみたい~!とりあえず70ペ-ジぐらい読んだらかなりはまると思います。お勧めです! | ||||
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| ダンワーシイ教授ものの最新作です。ヒューゴー賞受賞作。 前作「ドゥームズデイブック」が中盤中だるみがあって全体的なバランスが悪かったのに比べ、本作は最初から最後まで、英国文学、ミステリからのネタや細かいギャグが矢継ぎ早に繰り出され、飽きさせません。ウィリスは真面目な話よりもこういうコメディタッチの作品のほうが個人的には好き。題名はジェロームの「ボートの3人男」の副題で、もちろんそのネタも出てきます(ボートの3人男とテムズ川ですれ違うくだりまであります)が、後半ミステリタッチになってからはもっぱらドロシイ・セイヤーズネタ。キャラクターも面白い人物が続出するし、19世紀英国の田園風景の描写など読みどころがいっぱい。 ストーリーは教会の復元イベントのため空襲で消失した壷?を探しに学生たちが例によってタイムトラベルしながら、謎ときをする話です。タイムパラドックスと時間保存則に関する突っ込みも結構掘り下げており時間SFとしてもかなりの仕上がりと思います。アイデア的にもストーリー的にも単純だった「ドゥームズデイ」に比べると、タイムパラドックスの謎ときも結構込み入っていて、ミステリとしてみても面白いと思います。また恋愛小説としてみてもなかなかのもの。色んな要素がブレンドされた、分類不可能なミクスチャ-小説の傑作と思います。 最後はしっかり、SF的な飛躍したオチが用意されているので、お楽しみに。 | ||||
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