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五輪の薔薇
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【この小説が収録されている参考書籍】
五輪の薔薇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この著者の他の作品については読んだことがないのでわからないが、この作品についてはディケンズの「オリバー・ツイスト」の枠組みをそのまま拝借して、それをより陰湿で絶望的にしたような小説。 「オリバー・ツイスト」は逆境でも美しい心を失わないオリバー少年がどのようになっていくのか、先がもどかしくてぐんぐんと読み進んでいったのだが、こちらの作品は不幸がだらだらと際限なく続いてテンポも悪く、読んでいて非常に疲れる。 ディケンズの悪役は躍動的で魅力的でさえあるのだが、本書の悪役はあくまで陰湿・陰険そのものであり、その陰湿さが小説全体を救いのないものにしている。 「オリバー・ツイスト」を読んで日が浅いうちに本書を読んでしまったため、その酷似点ばかり目立ってしまい、オリジナル性は全く感じられなかった。 逆に言えば、「オリバー・ツイスト」を知らないで読めば、重厚で複雑な歴史物のパズルとして評価できるのかも知れない。 | ||||
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