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偽りの街
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偽りの街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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1936年、ベルリン。オリンピックを間近に控えながらも、ナチ党の独裁に屈し、ユダヤ人への迫害が始まったこの街で、失踪人探しを仕事にするグンターに、鉄鋼王ジクスから調査の依頼が舞い込んだ。ジクスの一人娘とその夫が殺され、高価な首飾りが盗まれたという。グンターはナチ党政府高官だった娘婿の身近を洗い始めるが…。破局の予感に震える街を舞台に描く傑作ハードボイルド。 | ||||
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高校生の頃読んでずっと印象に残っていた作品。 久しぶりに購入して再読したが、ナチス政権下の重く陰鬱としたドイツに描写が素晴らしい。 またその中で時代に流されず、私立探偵として事件を追う主人公ベルンハルト・グンターが実に魅力的だ。 このシリーズは「砕かれた夜」「ベルリン・レクイエム」で一度完結したが、その後シリーズが再開して現在邦訳も5作を数えている。 どの作品も水準以上の良シリーズなので、この作品は気に入った方は続巻を読み進めることをお薦めしたい。 | ||||
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いくらなんでも紙が焼けすぎ、古いとは云え表記に焼けが目立つと 書くべき | ||||
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恥ずかしいことに、50を越す年まで、この作者も作品も知らなかった。耳にした記憶がないではないが、古臭いモノだろうと勝手に決めて遠ざけていた。しかし。。。 これは素晴らしい。少し読んで、慌てて三部作残りを手に入れた。きっと、すぐ必要になると思って。そして、その思いは正しかった。 第二次大戦前夜のベルリンの、頽廃と興奮のないまぜになった混沌の世相の中で起こる殺人事件。 主人公の元刑事の探偵は、アメリカ小説のそれにも似て、クールで孤独で、よくモテる!しかし、アメリカ小説の探偵らに比べ、この時代のベルリンが醸す雰囲気がなんとも言えない。このムード、好きだ。 若干、登場人物のドイツ名前が慣れず、当初苦労したことは事実だが、この大戦前夜のドイツで繰り広げられる人間ドラマは無茶苦茶に面白い。 一作を読み終えたところで、「ドラゴンタトゥーの女」の、最後と同じ気分になる。 彼女は。。。ああ、次にいかなくっちゃ。 | ||||
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第2次大戦前、ヒトラー政権下のドイツ。 良識あるドイツ国民が戸惑いながらも、ナチズムへ国民が巻き込まれていく様子が リアルに描かれていて、その点は非常に良い。また、主人公の私立探偵グンターの発言はイキで心地よい。翻訳小説にありがちな不自然さが全くなく訳者の実力の高さがうかがえる。ただ、ミステリー、謎解きの観点からは、予想しえるものであった点が残念。 | ||||
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週刊文春1991年 海外5位 このミス1991年 海外6位 ナチス台頭が著しい1936年ドイツ。私立探偵グンターは、鉄鋼王ジクスから、娘夫婦殺害現場より盗まれた宝石のゆくえを探すよう依頼される。捜査をすすめるうち、強盗殺人と見られていた事件が別の様相をおびていることに気づいていく ・・・ タフなへらず口探偵といえばハードボイルドの定番だけれども、ナチスの力が強力になってきている世情を背景としているため、他の作品にみられない緊張感を保っている。ベルリン・オリンピックを演出に使うなど、時代の描写がとてもうまく、これが、読み手に恐怖心や閉塞感を、痛いほどに印象付ける。グンターが、真っ向から、反ナチス、ユダヤ人擁護といった姿勢を打ち出していないところも、この時代も感性としては、納得性がある。 最初は、ジョークをいうドイツ人探偵というのに違和感がないわけではなかったが、読み進めるうちに気にならなくなった。 『砕かれた夜』、『ベルリン・レクイエム』とつづく、ベルリン三部作の第1弾とのこと。本作で決着がつかないこと(これが実に気になる)は次作を読んでということで。 | ||||
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第二次大戦下のドイツでの探偵稼業。当然、延々と続くシリーズものにはしにくいが、戦争という限定させた悪環境と困難な仕事を負うという設定は、それだけでもゾクゾクする。 当時、本屋で手にして、すぐレジに行き購入。その頃は、本に触れるだけで、中身の良し悪しをある程度感じたが、いまは勘が悪くなり、いろいろ調べてもピンとこなくなった・・・・。 | ||||
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書店で平積みになっていたところ、表紙のデザインに惹かれて内容も確認しないまま買いました。 小説の好みは人それぞれですが、個人的には今まで読んだ小説の中で最も好きな物語です。 イギリスの作家が書いたナチス政権下のベルリンを舞台にしたハードボイルド小説ですが、当時のベルリンは本当にこんな街だったのかもしれない、と思わせる街の描写は見事の一言です。 しかも、ハインリヒ・ヒムラーやラインハルト・ハイドリヒといった実在の親衛隊員が絡んでくる辺りは、より一層の臨場感が楽しめます。 ハードボイルドが似合う舞台は数あれど、ナチス政権下の退廃したベルリンも、その独特の威圧感が魅力的な効果を効かせている似合いの舞台です。 東江一紀氏の翻訳がまた素晴らしい。想像に過ぎませんが、東江氏もこの小説の翻訳作業はとても楽しかったんじゃないでしょうか。 もともと三部作、特に続編を想定した筋書きになっているので、読者を突き放すような登場人物の終盤の行方については賛否両論ありますが、ある日突然、隣人が消えることが珍しいことでは無かった当時のベルリンの空気に触れているようで、個人的には気に入っています。 それに、続編の「砕かれた夜」でその悲しい謎も説けますし、三作目の「ベルリン・レクイエム」も含めて素晴らしい三部作ですから、この一冊だけでなく是非三部とも読まれることをお勧めします。 そう言えば、この本が出版されてから何年か後だったと思いますが、作家の大沢在昌氏がこの小説を絶賛していて、著作者のフィリップ・カーの才能に嫉妬していることを書いたコラムを読んだことがあります。 確か、この小説ほどのモノを自分は死ぬまでに書くことが出来るのだろうか、ぐらいの相当の傾倒ぶりを感じさせる文章でした。 結局、その後フィリップ・カーの方は失速して、このベルリン三部作の後、何冊かの佳作、凡作、駄作を残して消えてしまいましたが、大沢氏の方は未だに好調な作家活動をされています。 先のことなんて分からないものです。 | ||||
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ナチス政権下のドイツを舞台にしたハードボイルド。 土壇場にきてそれはないだろう、という展開で問題が解決しないままエンド・ロールに突入し、頭の中には「?」が点灯。 三部作ということで、これ一冊だけ読んでも無意味と言うことか。 | ||||
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