虎の眼
評判
虎の眼の評価:
4.50/5点 レビュー 4件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1〜5 1/1ページ
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虎の眼の評価:
4.50/5点 レビュー 4件。 D ランク
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もう慣れっこになってしまっていたが、やはり本書を読み始めても何も記憶にないから、わが脳細胞の劣化が情けなくなるが、楽しみながら読み進めるから、良しとしなければならないだろう。
すこし体調がよくないときにはこんな冒険ものがよかろうと思って選んだのだが、章に分けてないから読み進むぺースが上がってしまった。
さすが冒険小説ベストセラー作家ウィルバー・スミスだけあって読者を飽きさせないストリーテラーぶりである。
本書に登場するハリー・フレッチャーは、ロンドン北部の孤児院に17歳までいたのだが、大学奨学金を辞退してそこを飛び出し南氷洋捕鯨船に、歳をごまかして乗組員として乗り込んでしまった変りものである。
捕鯨船から下りた後、働いて貯めた金を使い果たすと特殊部隊に入り武術などや拷問や殺人といったバイオレンスの技能を身につけ、マレー半島、ベトナム、コンゴ、ビアフラで戦争体験した一筋縄ではゆかない男となっていたが、あるとき凄惨な死体を見るのに嫌気がさして特殊部隊から身を引いてしまった。
やすらいだ生活をしたいという思いが募り、それを実現するためには大金が必要と悪の道に走ってしまったが、二度も失敗したのち経歴を生かして南アフリカの警備会社にもぐりこみ、プロの仲間を選んで計画し、アフリカ準備銀行が輸送する2トンの金塊をまんまと手に入れスイスへ運び、スイスのある銀行家の専用室でマニー・レズニックという悪党から、自分の銀行口座に15万ポンドを振り込ませてしまった。
このマニー・レニックという悪党の頭目が、この物語に後にでてくるヒール役の片割れなのである。(もう一人のヒール役は、物語の途中から登場する巨漢の英海軍少佐スレイマン・ダダである。)
ハリーは、足がつかないよう飛行機を乗り換え、着いたのがオーストラリアのシドニーにである。
ハリーは、シドニーで12万5千ポンドを投じて手に入れたウェイブ・ダンサーという豪華な釣り船を購入し、アフリカのモザンピーク沖セント・メアリー島へ航海してその地でチャーター船業にいそしむ日々を過ごし始めたのである。
この物語は、ハリーのクルーであるチャビーとアンジェロの手助けを受けながら次から次へと降りかかる危機を乗り越えてゆく手に汗握る海洋冒険宝探しの話である。
が、17歳で孤児院を飛びだしてからシドニーからセント・メアリー島へ航海を始めるところで終えるという小説にしても面白いストーリーになるのではないかと評者は思ってしまったのである。
物語も終えるころ恋人となったシェリーの秘密は、評者が想像していた通りであったが、主人公のハリーが、宝の処分で意表を突く心憎いエンディングには、多くの読者に爽やかな読後感を与えてくれるだろう。