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ブラックライト
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ブラックライトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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前作の『ダーティーホワイトボーイズ』を未読前提のレビューとなります。 『極大射程』にて、いったん楽園即ち無垢な状態にまで巻き戻ったスワガーですが、本作では、悪の起源をテーマにストーリーが展開されていきます。キリスト教的な原罪がテーマだと思います。日本的に言えば、因縁話とでも言えるのでしょうか…中心となる登場人物が三人共に父の像に強力に囚われております。原罪もそうですが、これは父性性の弱い現代日本人には、両者相まってとても理解が難しいかと思います。最後、悪の問題は遺伝や出自の問題ではなく自由意志に基づくものであることが提示されるのですが、人間が自由意志を持つ存在である限り、誰でも悪の種子を孕んでいるということが示唆されていると思います。もっともそれは同時に善への意志を同時に孕んでいると言うことでもありますが…次作はおそらくそこら辺がテーマとして展開されていくのでは?と予想しております。本作では、精神分析的な夢見のシーンがあり、『極大射程』ほどのクリアさはいささか減じているのですが、これは悪の起源という過去を遡る旅路のストーリーであるため、それは致し方がないのかもしれません。意識とは常に茫漠とした曖昧で移ろいゆくものでありますので。それが故に私たちはスワガーの生き方の明晰性に惹かれるのであります。 | ||||
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現在と過去が交差し、さらに複数の事件が絡み合う入り組んだ物語ですが、すべ ての出来事や人物が結末に向けて無理なく収束していく展開は見事で、単純に読 み物として面白かったです。アクションシーンも手に汗握るクオリティでした。 なにより、登場人物がどれも魅力的なのが良かったです。主人公であるボブは強 くてカッコいいヒーロー、悪役もひたすらムカつくだけのクズから、悪の美学を 感じさせるタイプまで、脇役も含めた登場人物たちの動きに興味を惹かれます。 ただひとつだけ残念だったのが(これは恐らく翻訳の問題だとは思います)、日 本語としての文章や表現が洗練されてなく、読みづらいと感じる部分があること です。読んでいて何度となく、ん?となって数行戻るという場面がありました。 このタイミングでそうなる?!という、海外(というかアメリカ)エンターテイ ンメント作品のお約束みたいな展開もありますが、それもこれも織り込み済みの ものとして、細かい事は考えずに物語へ身を委ねて楽しむことをお薦めします。 | ||||
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上巻は状況説明が淡々と進むが、下巻で急激に状況が展開し、ラストで各種の謎がまとめて回収される。 ラストに向けて緻密に伏線を配置し、読者をミスリードを誘う、天才スナイパーのような作品だと感じた。 読了後、もう一度最初から読み直したくなり、さらには極大射程も読み直したくなる。 極大射程に比べると、盛り上がり箇所が少なく、最後にまとめすぎの感はあるが、それでも安定の面白さだと思った。 親子愛、ラマーパイ、切ないです。 | ||||
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説明どおりの内容でとても満足しています。 | ||||
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説明通りの内容でとても満足しています。 | ||||
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引退したスナイパーのボブの所に彼の父について本を書きたいという青年が訪ねて来て・・・というお話。 前作で死闘を繰り広げたボブの父のアールとラマーの関係者を調査する内に様々な謎が露呈し・・・という展開はよくある感じだし、実際に似た様な話はよく読みますが、前作、前前作と続けて読むと(記憶が混濁してよく覚えていない部分もありましたが)、通して巨大な物語のうねりがあり、読んでいて飽きさせない娯楽小説の王道を往くシリーズという感慨を抱きました。 特に細部の謎が徐々に明るみになっていく所などは本格推理小説をも彷彿とさせ、最後にはボブの係累の意外な過去まで暴露されて、この作家がミステリをよく判って書いてらっしゃるのが、読み手に伝わってきて感心されられました。 評論家の方がよく指摘されますが、本書のシリーズは銃社会アメリカの病んだ部分を焙りだしているという事ですが、確かに人の家に間違って入っただけで射殺されるというアメリカの悲しい部分を娯楽小説として昇華させているらしいという事で面白いけれども読後複雑な気分になるのも真実でした。 ともあれ良く出来たシリーズ第3作という事で読んで損はないです。機会があったらシリーズ順で読む事をお勧めしておきます。 | ||||
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ボブ・リー・スワガー3部作の第2弾。 始めから3部作構想があった訳ではなく、ほとんど全て後付けで膨らましに膨らました結果、全てが傑作になったという・・・。 凄いぞ後付け職人スティーヴン・ハンター。 極大射程100点と狩りのとき100点に挟まれた99点の傑作。 要は3部作全てが素晴らしいのです。 | ||||
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スティーブンハンターシリーズを読み始めました。 ある作家の作品を初期のものから順番に読んでいくのが常ですが、この作家の作品は作品間のつながりが深いのでこの読み方をしていて良かったと思っています。 ブラックライトも楽しませてもらっています。 | ||||
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アメリカ的父親と息子の関係が興味深かったです。 ボブ・リーが父親の姿を受け入れ折り合いをつけていくところは 親近感が持てます。思わず自分が子どもたちにとって良い親であるのか 否か自問自答してしまいました。人間性って大事ですね。 このシリーズを読んでいて痛感する事は銃器が氾濫しているアメリカでは 日本で考え難い日常的な危険性を孕んでいる社会という事でしょうか。 とは言うものの情報を発信できる、操作できる立場にある人間が 正義を振りかざすという図式は古今東西何処も同じ。 このシリーズで一貫している主張のようにも思えます。 筆者はその辺りにこだわりがあるようにも感じます。 | ||||
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日本人に取って、スナイパーって、よく分かりませんね。極大射程から読んでみると、スナイパーってよく分かります。お進みです。ダークホワイトボーイズ、是非極大射程、そしてこの本を本で見てください。スワガーわ、此で終わっていませんよ。まだまだ続きます。 | ||||
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Kindle本に関して、他の多くの方が指摘されている翻訳ミスは、おそらく紙の本をOCRで読み取って電子本にしたときの校正不足ですが、Kindle Paperwhiteの表示文字をゴシックにすれば、あまり気にならなくなるレベルになります。 内容的には、2つ以上のシーンが絡み合いながら同時進行していき、映画のような進行で、どんどん本の世界へ引き込まれてていきました。スワガー シリーズの第三作ですが、まだ第一作の謎は残っていますね。 | ||||
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3部作の2作目。第1作にあたる極大射程が素晴らしい出来だったので、あのレベルを超えることができるのか?と 不安に思いながら読み始めた。 結果としては、極大射程のスケール感にはかなわないものの、よくまとまったいい出来だと思う。 この作者は敵役の描き方が旨いと思う。今回の敵役も大きな力を持っていてそれを存分に駆使して スワガーを追い詰める。しかし、スワガーはその一枚上を行って反撃に成功する、と いうパターンは前作とそれほど変わらないが、それでも読みだすと止まらなくなる。 また、過去に起こった事件が現在につながってくる、という流れとその結末も よく練られていて、十分楽しめる作品になっていた。 一方・・・。 Kindle版でこれを読んだが、Kindle版特有のものか、オリジナルもそうなのかよくわからないが 翻訳がおかしいと感じる場面が多々あった。 訳がなんとなく読みにくいというか頭に入ってきづらく、誤字が目立つ。 「結構」がひらがなで「けつこう」(けっこうではなく)など興をそがれてしまう。 「おげげ!」「ギャル」「ヒップ」という訳語も、もうちょっと他の選択肢があったような気もするし。 また、これは原文もそうなっているのかよくわからないが、やたらと太字ゴシックの強調がされている。 あまり強調する意味がなさそうなところまで本当にたくさん強調されているが、意図がわかりにくい。 少なくとも原文のサンプルで確認したところ、翻訳でゴシックの強調がされているところが 原文では普通のフォントだった。 このように、内容以外で気が散るところが多々あった。 内容がいいだけに惜しい。 | ||||
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Kindle版で読みました。 翻訳というよりは校正の問題だともうのですが、例えば小さい「っ」が「つ」と表示されていたりして、興ざめでした。この校正の問題は上下巻ともに散見されました。仮にもお金を出して買う人に対して失礼なことこの上ないです。電子版なら、印刷した版よりも修正は容易なはずです。速やかに修正版の頒布をお願いしたいと思います。 ストーリーその他については、他のレビュアーの方々の言うとおり、良く出来ていると思いますし、楽しく読めました。プロットも良く出来ていたと思います。 ただ、ボブがだいぶ老齢に近付いてきたんで、今後はアクションは難しそうな気がしますが。(笑) | ||||
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ボブ スワガーやっぱりダントツかっこいい!下巻セットで買わなくて後悔してます。 | ||||
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「スワガーサーガ」が本格的に展開する作品。「極大射程」、「ダーティホワイトボーイズ」に続く三作目。 「極大射程」で無双っぷりを見せた「ボブ・ザ・ネイラー」が帰ってきます。 「ダーティホワイトボーイズ」の布石、父と子という系譜、その他諸々が一気に花開きます。 読後、「もうここまで来たら後には引き返せないよなぁ」という思いに駆られます。 「極大射程」が新潮社から出版された関係上、扶桑社のシリーズ取り扱いは読者に混乱を与えるものになっております。 扶桑社の「ボブ・リー・スワガーシリーズ」では、本作は一作目という形に、「ダーティホワイトボーイズ」は番外編となっております。 作者のスティーブン・ハンターが、この様に意図して書き進めた訳ではありません。 この作品群を初めて読むなら「極大射程」、そして「ダーティホワイトボーイズ」と読んでから。 そうでなかったとしても、前二作を読み返して欲しい…と個人的には思いました。 次作となる「狩りのとき」は、間違いなく読むつもりです。 問題は「その次を読むか」なんですよね…。 | ||||
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海兵隊退役軍人、超一流の狙撃手、ボブ・リー・スワガー、 ”極大射程”の事件の後、ひっそりと家族で暮らす彼のもとを、 彼の父、殉死したアール・リー・スワガーの本を書きたいという青年ラスが訪ねてきます 父の死に向き合おうと、ラスとともに当時の調査を開始するボブ そのボブたちを何ものかが亡き者にしようと画策します 父の死に隠された何かがある それは何か その過程で協力を仰いでいた信頼できる弁護士サムが殺されます 幾度かの死線を乗り越えてたどり着いた真実 そしてラスの父により射殺された凶悪犯ラマー・パイとの驚くべき因縁 時代を超えた各出来事が折り重なって、読むものを引き込んでいきます ボブの父アールの死に本当の意味で絡んだ人々 アールの死の調査を阻もうとする権力者 その権力者が知った真実 アールが知る良しもなかった”過ちの行方” そして真実へたどり着くためのボブの死闘 銃撃の場面描写はもちろんその構成、最後に待つ”あっ”と唸らせられるボブの言葉 いやあ本当に上手いです | ||||
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通常シリーズ物というと主人公が読者と同時代を生き、共に年取ることで読者側の親近感が増していきます。そのため、時系列的に物語が展開していくパターンが多いのですが、本作は過去の出来事、特に主人公の父アール・スワガーが生きる時代が交錯し物語を立体的にしているといえるでしょう。 アメリカは第二次大戦後日本比べ、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争と頻繁に戦争をしています。それゆえ一定の間隔で戦争を体験した世代がおり、父アールは太平洋戦争、ボブはベトナム戦争に出兵しています。これにはアメリカ政界にがっちり食い込んでいる軍需産業がたくみに演出しているために、定期的に武器のたな卸しをするように戦争が起こります。帰還した軍人はそれぞれに心に傷を負い、あるものは癒され、あるものは狂気を持ち帰ってしまいます。そういう点で戦争に対する距離感が日本人とだいぶ違うのだと感じました。 極大射程に続いて本作でも銃に関する記述が詳細に描かれます。ただ作中、銃による事故はつきもので、扱いを仕損じれば、一瞬にしてすべてを失うといった記述があり、作者はただ銃に魅せられて賛美してるのではなく、銃の文化的側面と負の部分両方を受け止めてその上でアメリカ人の文化として銃を著作に登場させているのだと思いました。 | ||||
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この本の面白味は、 1.謎解き 2.ストーリー 3.Detail(特に銃関係) 4.そしてやっぱりボブの強さ、クールな魅力に尽きるのでしょう。 父親の死の謎が解き明かされ、それと共に、黒人少女の死の謎、他もろもろの綾が解きほぐされ、副大統領候補を巻き込み壮大な物語が展開されます。 主人公がしっかりしており、それに付随する展開がしっかりしている。 読み物としては十分お薦めできます。 | ||||
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この本の面白味は、 1.謎解き 2.ストーリー 3.Detail(特に銃関係) 4.そしてやっぱりボブの強さ、クールな魅力に尽きるのでしょう。 父親の死の謎が解き明かされ、それと共に、黒人少女の死の謎、他もろもろの綾が解きほぐされ、副大統領候補を巻き込み壮大な物語が展開されます。 主人公がしっかりしており、それに付随する展開がしっかりしている。 読み物としては十分お薦めできます。 | ||||
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「極大射程」から始まるシリーズ第3作。 但し、第2作の「ダーティホワイトボーイズ」は、外伝的な作品なので、実質的には本作が、「極大射程」の続編と言えるでしょう。 ボブ・リー・スワガーは、ジュリィとの間にニッキという娘をもうけ、アリゾナの地に静かに暮らしています。 そこへ訪れたのが、ラス・ピューティという若者です。彼は、ボブの父アールについて本を書きたいと言います。これをきっかけにちょっとした疑問から、事態は大きく動いてきます。 黒人少女の殺人事件と強盗からアールとお互いに殺しあうという事件という二つの事件が、徐々に絡み合ってきます。 このあたりのミステリーとしての醍醐味はたまりません。「極大射程」のようなダイナミックな戦闘シーンはありませんが、ブラックライトとの手に汗を握るような戦いは、静かな中に激しさがあります。 それとやはりラストでしょう。全く予想外の結末は、楽しく肩透かしをくった感じです。 読み応えのある素晴らしい作品でした。 | ||||
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