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ブラックライト
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ブラックライトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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「スワガーサーガ」が本格的に展開する作品。「極大射程」、「ダーティホワイトボーイズ」に続く三作目。 「極大射程」で無双っぷりを見せた「ボブ・ザ・ネイラー」が帰ってきます。 「ダーティホワイトボーイズ」の布石、父と子という系譜、その他諸々が一気に花開きます。 読後、「もうここまで来たら後には引き返せないよなぁ」という思いに駆られます。 「極大射程」が新潮社から出版された関係上、扶桑社のシリーズ取り扱いは読者に混乱を与えるものになっております。 扶桑社の「ボブ・リー・スワガーシリーズ」では、本作は一作目という形に、「ダーティホワイトボーイズ」は番外編となっております。 作者のスティーブン・ハンターが、この様に意図して書き進めた訳ではありません。 この作品群を初めて読むなら「極大射程」、そして「ダーティホワイトボーイズ」と読んでから。 そうでなかったとしても、前二作を読み返して欲しい…と個人的には思いました。 次作となる「狩りのとき」は、間違いなく読むつもりです。 問題は「その次を読むか」なんですよね…。 | ||||
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海兵隊退役軍人、超一流の狙撃手、ボブ・リー・スワガー、 ”極大射程”の事件の後、ひっそりと家族で暮らす彼のもとを、 彼の父、殉死したアール・リー・スワガーの本を書きたいという青年ラスが訪ねてきます 父の死に向き合おうと、ラスとともに当時の調査を開始するボブ そのボブたちを何ものかが亡き者にしようと画策します 父の死に隠された何かがある それは何か その過程で協力を仰いでいた信頼できる弁護士サムが殺されます 幾度かの死線を乗り越えてたどり着いた真実 そしてラスの父により射殺された凶悪犯ラマー・パイとの驚くべき因縁 時代を超えた各出来事が折り重なって、読むものを引き込んでいきます ボブの父アールの死に本当の意味で絡んだ人々 アールの死の調査を阻もうとする権力者 その権力者が知った真実 アールが知る良しもなかった”過ちの行方” そして真実へたどり着くためのボブの死闘 銃撃の場面描写はもちろんその構成、最後に待つ”あっ”と唸らせられるボブの言葉 いやあ本当に上手いです | ||||
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通常シリーズ物というと主人公が読者と同時代を生き、共に年取ることで読者側の親近感が増していきます。そのため、時系列的に物語が展開していくパターンが多いのですが、本作は過去の出来事、特に主人公の父アール・スワガーが生きる時代が交錯し物語を立体的にしているといえるでしょう。 アメリカは第二次大戦後日本比べ、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争と頻繁に戦争をしています。それゆえ一定の間隔で戦争を体験した世代がおり、父アールは太平洋戦争、ボブはベトナム戦争に出兵しています。これにはアメリカ政界にがっちり食い込んでいる軍需産業がたくみに演出しているために、定期的に武器のたな卸しをするように戦争が起こります。帰還した軍人はそれぞれに心に傷を負い、あるものは癒され、あるものは狂気を持ち帰ってしまいます。そういう点で戦争に対する距離感が日本人とだいぶ違うのだと感じました。 極大射程に続いて本作でも銃に関する記述が詳細に描かれます。ただ作中、銃による事故はつきもので、扱いを仕損じれば、一瞬にしてすべてを失うといった記述があり、作者はただ銃に魅せられて賛美してるのではなく、銃の文化的側面と負の部分両方を受け止めてその上でアメリカ人の文化として銃を著作に登場させているのだと思いました。 | ||||
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ダーティーホワイトボーイズもテーマは「父性の復権」でしたが、 今作のブラックライトも父と息子、二世代にわたる男たちの物語と言えます。 著者のスティーブン・ハンターは、主人公のボブ・リー・スワガーの活躍と 脇役たちのエピソードを通じて父と息子のあるべき関係や父親像を執拗に追 い求めている気がします。(少しベタな表現ですが) 「極大射程」は男(個人)の物語でしたが「ダーティーホワイトボーイズ」「ブラックライト」は男達(父と息子)の物語です。 次作の「狩りのとき」が、どのような展開をみせるか楽しみです。 それと本シリーズの特徴である銃器にまつわる詳細な記述は、素材である金属を イメージしての「冷徹さ」や銃弾の「冷酷さ」などリアリティと「男の道具」として 比喩を持ち合わせていると思います。 | ||||
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ダーティーホワイトボーイズもテーマは「父性の復権」でしたが、 今作のブラックライトも父と息子、二世代にわたる男たちの物語と言えます。 著者のスティーブン・ハンターは、主人公のボブ・リー・スワガーの活躍と 脇役たちのエピソードを通じて父と息子のあるべき関係や父親像を執拗に追 い求めている気がします。(少しベタな表現ですが) 「極大射程」は男(個人)の物語でしたが「ダーティーホワイトボーイズ」「ブラックライト」は男達(父と息子)の物語です。 次作の「狩りのとき」が、どのような展開をみせるか楽しみです。 それと本シリーズの特徴である銃器にまつわる詳細な記述は、素材である金属を イメージしての「冷徹さ」や銃弾の「冷酷さ」などリアリティと「男の道具」として 比喩を持ち合わせていると思います。 | ||||
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この本の面白味は、 1.謎解き 2.ストーリー 3.Detail(特に銃関係) 4.そしてやっぱりボブの強さ、クールな魅力に尽きるのでしょう。 父親の死の謎が解き明かされ、それと共に、黒人少女の死の謎、他もろもろの綾が解きほぐされ、副大統領候補を巻き込み壮大な物語が展開されます。 主人公がしっかりしており、それに付随する展開がしっかりしている。 読み物としては十分お薦めできます。 | ||||
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この本の面白味は、 1.謎解き 2.ストーリー 3.Detail(特に銃関係) 4.そしてやっぱりボブの強さ、クールな魅力に尽きるのでしょう。 父親の死の謎が解き明かされ、それと共に、黒人少女の死の謎、他もろもろの綾が解きほぐされ、副大統領候補を巻き込み壮大な物語が展開されます。 主人公がしっかりしており、それに付随する展開がしっかりしている。 読み物としては十分お薦めできます。 | ||||
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前作のPoint of Impact同様、文章は読みやすく物語の展開も速い。前作の数年後を舞台にして再びボブ・リー・スワッガーを主人公にして物語は展開する。スワッガーはジャーナリストの青年と共に、州警察官だった父親アール・スワッガーが強盗犯に殺された事件を調べ始めたところ、過去を暴かれたくないある人物がスワッガー達の調査を阻止しようとあらゆる妨害を加える。銃撃シーンではスワッガーは無敵と思える強さを発揮するが、前作の銃撃シーンよりは若干スケールダウンしておりアクション物としてはいま一歩といったところ。ただ、最後の謎解きは予想外のものでありミステリーとしてはそれなりに楽しめた。過去の父親の話も同時に進行し、父親アール・スワッガーの息子ボブ・リーに対する愛情、また、息子ボブ・リーの父親に対する敬愛の念がよく伝わってきた。 | ||||
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前作のPoint of Impact同様、文章は読みやすく物語の展開も速い。前作の数年後を舞台にして再びボブ・リー・スワッガーを主人公にして物語は展開する。スワッガーはジャーナリストの青年と共に、州警察官だった父親アール・スワッガーが強盗犯に殺された事件を調べ始めたところ、過去を暴かれたくないある人物がスワッガー達の調査を阻止しようとあらゆる妨害を加える。銃撃シーンではスワッガーは無敵と思える強さを発揮するが、前作の銃撃シーンよりは若干スケールダウンしておりアクション物としてはいま一歩といったところ。ただ、最後の謎解きは予想外のものでありミステリーとしてはそれなりに楽しめた。過去の父親の話も同時に進行し、父親アール・スワッガーの息子ボブ・リーに対する愛情、また、息子ボブ・リーの父親に対する敬愛の念がよく伝わってきた。 | ||||
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スティーヴン・ハンターの“ボブ・リー・スワガー・サーガ”4部作の第3作。 ’98年、「このミステリーがすごい!」海外編第3位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第6位にランクインしている。 本書は前作をそのまま引き継ぐ後日談ではない。ふたつの作品は、本書に登場するふたりの主人公を、不思議な関係で結びつけることによって互いに微妙にシンクロしている。 前作『ダーティホワイトボーイズ』が、番外編の趣が強かったのに対して、本書では、ボブ・リー・スワガーが再び登場して、得意の銃撃戦も展開する。 『極大射程』事件ののち、アリゾナの田舎町で妻と娘と3人で隠遁に近い生活を送るボブのもとに、作家志望のラスという青年が訪ねてくる。彼はボブの父親アールの話が書きたくて、取材にやってきたという。 アールは元警官で、1955年に起こった逃走中の凶悪犯との銃撃戦で殉職していた。ボブが承諾して調べてみると、事件当日にある黒人の少女のレイプ殺人も起こっており、それにも父親が絡んでいることが分かった。さらに、父の死にも不審な影が・・・。 そして、ふたりがそれにまつわる調査を開始すると、何者かが過敏に反応した。彼らは、事件に隠された秘密が白日の下に晒されることを怖れ、先手をうってボブたちの行く手を阻もうとする。 本書はただ4部作の3作目というだけでなく、謎解きミステリーや政界の陰謀の要素まで含んだノンストップ・アクション巨編である。 | ||||
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「極大射程」から始まるシリーズ第3作。 但し、第2作の「ダーティホワイトボーイズ」は、外伝的な作品なので、実質的には本作が、「極大射程」の続編と言えるでしょう。 ボブ・リー・スワガーは、ジュリィとの間にニッキという娘をもうけ、アリゾナの地に静かに暮らしています。 そこへ訪れたのが、ラス・ピューティという若者です。彼は、ボブの父アールについて本を書きたいと言います。これをきっかけにちょっとした疑問から、事態は大きく動いてきます。 黒人少女の殺人事件と強盗からアールとお互いに殺しあうという事件という二つの事件が、徐々に絡み合ってきます。 このあたりのミステリーとしての醍醐味はたまりません。「極大射程」のようなダイナミックな戦闘シーンはありませんが、ブラックライトとの手に汗を握るような戦いは、静かな中に激しさがあります。 それとやはりラストでしょう。全く予想外の結末は、楽しく肩透かしをくった感じです。 読み応えのある素晴らしい作品でした。 | ||||
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まず、多くのアクション小説にあり勝ちな色話が一切ない。これは良い。主人公の父(1955年の話)と主人公自身(1990年代)の話が交互に出てくる話。この謎は最後に明らかになる。前半では主人公を傭兵で構成される暗殺チームが襲う。後半はスナイパー同士の息詰まる対決と見せ場は十分である。お勧めです。 | ||||
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前作「極大射程」で活躍し、今は隠棲している伝説のスナイパー、ボビー・リー・スワガーの元に、強盗犯と銃撃戦の末に殉職したボビー・リーの父親アールのことを本に書きたいと一人の青年が訪ねて来る。最初は断るボビー・リーだが、少年時代に失った父親に向き合うため調査の同行に応じる。だが、ふたりが訪れたボビー・リーの故郷には40年前に封じられていた陰謀につながる秘密が隠されていた。真実が明らかになることを恐れた男たちが調査を暗に陽に妨害しはじめる・・・。40年前の父アールを描くパートと、現代のパートが交互に描かれる構成。本作の魅力はなんといっても寡黙でストイックな元スナイパーというボビー・リーのキャラクター。常に先を読み、決めたことに対する行動力、物事の注意力など驚嘆する。それ以外にもしっかり描きこまれた登場人物のキャラがたっている。とりわけ今回印象深いのは父アールの盟友で調査に協力する老弁護士のサム。 またハンターの作品に共通する特徴として使用される銃器に関する記述は、本書でも同様。ストーリーに織り込まれたその思想は、単なるガンマニアというレベルではなく、アメリカ社会のひとつの背景を成す銃信奉、力への信奉といったものが垣間見え興味深い。 | ||||
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