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ハンニバル・ライジングの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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上巻は第一部となっており、ハンニバルの少年時代から青年時代にかかる部分が書かれています。 裕福で幸せな幼少時代を妹と共に暮らしています。その間に、ヤコフという数学の先生から「記憶の宮殿」を構築することを教えられます。これは、「ハンニバル」で示された考え方です。 そんな幸福な幼少時代も、第二次世界大戦の戦火によって終焉を迎えます。両親の死から孤児になった兄妹に襲いかかる過酷な状況は、妹を死に至らしめます。しかも、食べられるという事態になります。 そんなハンニバルが辿りついたのは、フランスの地です。そこで紫夫人に出会います。このあたりは、「源氏物語」を踏まえているということですが、その他にも宮本武蔵の水墨画に精通してゆくとか、伊達政宗の甲冑とか、日本趣味が全編に登場します。ついには、日本刀で最初の殺人を犯すに至ります。これは、紫夫人への愛情故になされます。 ここで面白いのは、頬肉が一番上手いと教えられ、殺した相手の頬肉をそぎ落とすところで、この先の人肉を食らうという彼の性癖が窺われます。 いずれにしても、今までの作品と雰囲気が違います。それを良しとするかどうかは、読む人次第ですが、私個人はハンニバルの人間形成の過程が良く解り、散りばめられた日本趣味もあり、楽しく読むことが出来ました。 | ||||
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読み進うちに、「ハンニバル」のときと同じく、レクターを応援している自分に気づく。 「日本」(ジャポニズムと言った方がいいか…)の扱い方も、よく研究されてると思わせるものでうまい。 ただ、個人的に「?」と思ったのは、「バッハの弦楽四重奏曲」というのと(オリジナルの弦楽四重奏曲がバッハにあったかしら?)、紫婦人が、宮城道雄の「春の海」を弾くところ。確か宮城道雄には、「水の変態」という曲もあったはず。もしくは、もう少しマイナーな曲のほうがよかったのかなあ…。でも、満足しました。 | ||||
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「羊たちの沈黙」の時は「何をしでかすか分からない怖い人」という印象が強かったが、「ハンニバル」では意外に筋の通った人物であるという風に変り(女性、黒人などの被抑圧者階級に優しいとか)、この「ハンニバル・ライジング」では楽器のケースに刃物が仕込んであったり、恋人のピンチに駆けつける様が描かれたりと、マカロニ・ウェスタンのヒーローもどきになってしまった。それでも飽きさせずに最後までページを繰らせるのは、作者の力量ゆえか読者の期待感か? 日本文化についてかなり研究したとのことだが、おかしな点がないわけでもない。入浴中に召使に脱衣所で琴を弾かせたりする日本人はいないだろうし、買い物へ行くたびに刃物を持ち歩いたりする日本人もいないだろう。それでも許せてしまうのは、アメリカ映画などにありがちな日本文化に対する蔑視がないせいだと思う。多少の誤解や勘違いはあっても。 | ||||
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ハンニバル・レクターはいかにして「人間」から「怪物」になったか。 言ってみれば「episodeI〜III」みたいなもんなんですが、いやぁ面白かった。 上下2巻、各1日で読了です。まぁ同じ文庫2冊の「レッド・ドラゴン」や「ハンニバル」と比べてボリューム感は半分という気もしますけれど。 ふと気づいてみればトマス・ハリスの作品は全部読んでいます。と言っても5作しか書いてない寡作家ですね。 今回はいつもの超絶技巧、超絶薀蓄という感じではありませんが、スピード感溢れる作品となっています。(日本文化が薀蓄ねたになっているのでとっつきやすいという部分もあります) GWには映画化作品も公開されるのですが(若きハンニバル・レクターをやる役者は相当の美形ですぞ、ただ、トマス・ハリスが紫式部をイメージしたという「紫夫人」をコン・リーがやっているというのはいかがなものかと思わないでもないですが、「SAYURI」だってチャン・ツイイーだったしなぁ)、もしハンニバル・レクターに深い共感を覚えるスプラッターな方や、ペダンティック志向な方や、人の「業」に涙する方や、ただもう面白ければ何でもいいという方は、映画を観る前にぜひご一読を! | ||||
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上巻のレビューではストーリーのまとめを、下巻のレビューでは感想を書きます。 上巻はレクター博士の過酷な幼少期が描かれます。第二次大戦下のバルト沿岸、リトアニアがハンニバルレクターの生まれ故郷なのだが、幼いハンニバルは愛する家族を殺され、生きる代償に人間性を容赦なく奪われます。 幼い妹、ミーシャのエピソードが下巻に大きくつながっていきます。 下巻はフランスの叔父夫婦に引きとられたハンニバルの叔母「紫」への愛とミーシャの復讐が描かれます。 叔母紫は日本人であるため、養育されるハンニバルは日本語を話し、和歌を詠みます。 物語の最後に復讐を成し遂げたハンニバルは、その対価として紫と別れます。 ストーリーは天才ハンニバルの復讐と彼が成長し、 教養を身につけるとともに人間性を失っていく様を丁寧に追っています。 「レッドドラゴン」、「羊たちの沈黙」で描かれたサイコスリラーではありません。 「羊たちの沈黙」のあのドキドキする物語の圧力はありません。 一種の青春小説でもありますし、恋愛小説でもあり、 要するに教養小説のジャンルにくくられるのでしょうか。 確かにレクター誕生の秘密が描かれてますが、 さて、これを傑作と呼べるのでしょうか。 続きは下巻のレビューで。 | ||||
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『羊たちの沈黙』『ハンニバル』で圧倒的な知性と力で魅了した博士。 その幼少期については『ハンニバル』の中でふれられていますが、この本の中では幼少期のほとんどが語られています。(まだ、『すべて』ではないかも…) 上巻では博士はまだ幼く、翻弄され、痛々しくさえありました。読み進むことにためらいを感じるほどに。 もって生まれた物ももちろんあり、それを見抜いている大人達もいるのですが、人格は経験で形作られるのだと思いました。 | ||||
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あの怪物ハンニバル・レクター博士の幼少から青年期の物語。第二次大戦末期のリトアニアで凄惨な目にあわされた怨念と復讐…と言えば、何となくストーリーが想像できそうなのですが、「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」を読んでしまえば、読まぬわけにはいきません。それでもさすがに寡作家のトマス・ハリスは小説でなければ味わえぬものを用意してくれています。前作「ハンニバル」の映画化ではかなりのいい場面が省略されていました。本作でも迫力あるシーンがあるのですが、これも省略されて、呆気なく描かれるでしょう。映画に期待するよりもまず原作を読むべき、そういう一作です。 | ||||
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究極のアンチ・ヒーロー、ハンニバル・レクターが8歳の少年になって戻ってきた。トマス・ハリスのレクターシリーズは文庫出版の度にかかさず購入させてもらっているが、不満が一つ。あまりの面白さに一気読みしてしまい、楽しみが長く続かないのだ。レクターの幼少〜青年期を描いた本作品も、今までのシリーズと同様、ファンの期待を裏切ることのないクオリティをしっかり保っている。しかも、ページをめくると日本人にとってうれしいビッグサプライズが待っているという特典つきだ。 このシリーズにおける楽しみの一つは、なんといっても登場する悪人レベルが尋常ではないという点にある。前作「ハンニバル」では、レクター博士に植物人間にされたヴァージャーが、<養子にして囲っている子供をいじめてその涙でマティーニを割る>という究極のサディズムに度肝をぬかれた。本作品でレクターのディナー(標的)となるのは、第2次大戦中リトアニアに侵攻したドイツ軍に協力しレクター一族をほうむった悪人どもだ。レクターの関係者に対する非道きわまりない言動については、本作品の中で十分味わっていただきたい。 レクターの継母として登場する日本人女性“紫”の存在が、ダーティ・ハリーのような単なるリベンジ劇に本作品を終わらせてはいない。レクターの精神形成に日本文化が大きな比重を占めていたという事実は、日本人にとって少々複雑ではある。だが、彼の美意識の根底をなす“無礼者許すまじ”の精神に武士道がかかわっていたことは、日本人として鼻が高い。読者をストーリーにたくみに引き込むラストの急展開もいつも通りで、近日公開される映画が今から楽しみだ。 | ||||
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