邪馬台国の秘密

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

邪馬台国の秘密の評価:

3.95/5点 レビュー 21件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.95pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21〜25 2/2ページ
No.5
(5pt)

素直に読む邪馬台国考 自然な結論

本作は『成吉思汗の秘密』に続いて名探偵神津恭介が日本史最大の謎である邪馬台国に挑んだ ベッド・ディテクティヴ第2弾となる意欲作です。最早この論争は百家争鳴状態で古墳等の学術調査 によって決定的な物証が出てこない限り結論は出ないと思われるのですが、神津推理は原点で ある所謂『魏志・倭人伝』を素直に読み解いていくところからスタートします。そこから単純な間違い と指摘されるような方位や距離の問題を全方位360度の8等分や地図上での距離の測定といった非常に簡便な方法で解決していきます。 これで従来言われてきたような誤記訂正的な論法ではなく自然な形で九州東海岸への道筋が開 けていく事になるわけですが、一番ユニークだったのは朝鮮半島から対島、壱岐を経て北九州への上陸地点が従来の東松浦半島ではなく宗像となった点でした。『魏志・倭人伝』の距離を尊重した推理ですが夏場の帆船航路としては実に自然な考えで後の朝鮮通信使も海流を考慮して直接博多方面に航海している事からみても慧眼であったと思います。その後の邪馬台国の宇佐比定や投馬国の位置については万人を納得させる説得力としては未知数ですが宇佐神宮と大和朝廷の関係から見て非常に興味をそそられます。 邪馬台国の衰亡と畿内への勢力移動については歴史上のロマンとして大いに受け入れられる考えですし「謎の四世紀」というミッシングリンクを解明する一つの指標と言っても良いと思います。 今後、新たな為政者の英断で邪馬台国の全貌が解明された時は地下の高木彬光先生や名探偵 神津恭介も大いに満足されるのではないでしょうか。混沌とした論争にエポックメーキングを見出し たい方にはお勧めの一作です。
邪馬台国の秘密 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪馬台国の秘密 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)より
4334741428
No.4
(5pt)

素直に読む邪馬台国考 自然な結論

本作は『成吉思汗の秘密』に続いて名探偵神津恭介が日本史最大の謎である邪馬台国に挑んだベッド・ディテクティヴ第2弾となる意欲作です。最早この論争は百花繚乱状態で古墳等の学術調査によって決定的な物証が出てこない限り結論は出ないと思われるのですが、神津推理は原点である所謂『魏志・倭人伝』を素直に読み解いていくところからスタートします。そこから単純な間違いと指摘されるような方位や距離の問題を全方位360度の8等分や地図上の距離の測定といった非常に簡便な方法で解決していきます。これで従来言われてきたような誤記訂正的な論法ではなく自然な形で九州東海岸への道筋が開けていく事になるわけですが、一番ユニークだったのは壱岐から北九州への上陸地点が従来の東松浦半島ではなく宗像となった点でした。『魏志・倭人伝』の距離を尊重した推理ですが夏場の帆船航路としては実に自然な考えで後の朝鮮通信使も海流を考慮して直接博多方面に航海している事からみても慧眼であったと思います。その後の邪馬台国の宇佐比定や投馬国の位置については万人を納得させる説得力としては未知数ですが宇佐神宮と大和朝廷の関係から見て非常に興味をそそられます。邪馬台国の衰亡と畿内への勢力移動については歴史上のロマンとして大いに受け入れられる考えですし「謎の四世紀」というミッシングリンクを解明する一つの指標と言っても良いと思います。今後、新たな為政者の英断で邪馬台国の全貌が解明された時は地下の高木彬光先生や名探偵神津恭介も大いに満足されるのではないでしょうか。混沌とした論争にエポックメーキングを見出したい方にはお勧めの一作です。
邪馬台国の秘密 改稿新版 (角川文庫 緑 338-51) Amazon書評・レビュー: 邪馬台国の秘密 改稿新版 (角川文庫 緑 338-51)より
4041338514
No.3
(2pt)

新装版が出てまずはメデタシ

「時の娘」に影響を受けたと思われる神津恭介のベッド・ディテクティブもので、対象は邪馬台国。小説の形を借りて自論を語ると言う意味では、対象が邪馬台国と言う事もあり、松本清張の影響を受けているとも言える。元々、当時の倭を記述した文献は魏志倭人伝しかなく、しかもその著者陳寿は又聞きの又聞きで書いているので、記述にどの程度信憑性があるのか不明である。この事実と魏志倭人伝の分量が少ない事から、逆に誰でも邪馬台国の位置論争に加われると言う現象が起きた。本作では、神津が新理論を打ち立てて、位置に関する新説を打ち出した事になっているが、方角に関する理論に誤りがある事を指摘されて改稿したり、結果に至る説が某歴史学者から「自説と一緒だ」と抗議され、一時絶版になった筈である。私も本書の結論は平凡過ぎると思う。作者にとっては踏んだり蹴ったりの作品の筈だったが、新装版が出たと言う事はまずはメデタイと言えるだろう。
邪馬台国の秘密 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 邪馬台国の秘密 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)より
4334741428
No.2
(5pt)

面白いと思いました。

3回読みました。推理小説家ならではの考察で、しかも小説家が書いている本なのですごく読みやすいし頭に入ってきます。なるほど〜と思える判断もあります。残念なのが30年以上前に書かれた話で、当時は吉野ヶ里も発見されてなかったし、鏡も現在ほど出土していなかったので、それを踏まえてもう一度持論を書いて欲しいと思いますが、亡くなっておられますのが残念です。私としては、邪馬台国がどこだ?とか、理由は?とかコテコテの学者本より、面白く納得できるこの本が一番好きです。
邪馬台国の秘密 改稿新版 (角川文庫 緑 338-51) Amazon書評・レビュー: 邪馬台国の秘密 改稿新版 (角川文庫 緑 338-51)より
4041338514
No.1
(4pt)

邪馬台国はいったいどこに?

名探偵神津恭介が二度目の入院、前回の入院時にベッドの上で「源義経は成吉思汗(ジンギスカン)である」を証明したのについで、日本古代史最大の謎ともいえる邪馬台国の場所の確定に挑戦する。このての歴史ミステリのおもしろさは、歴史の事実だと思っていたことが次々と覆されていくことにあるが、邪馬台国はもともと近畿説と九州説の二つがあり、作中でもこの二つのどちらが正しいかを推理していくため、衝撃度では「成吉思汗の秘密」のほうが上だが、資料(魏志倭人伝等)の独自の解釈から邪馬台国にたどりつくあたりはさすが神津恭介とうならされます。歴史ミステリの秀作です。
邪馬台国の秘密 改稿新版 (角川文庫 緑 338-51) Amazon書評・レビュー: 邪馬台国の秘密 改稿新版 (角川文庫 緑 338-51)より
4041338514