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川の深さは
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川の深さはの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 41~60 3/5ページ
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発想、ストーリー展開等は面白いと思いますが残念ながら文章が稚拙だとおもう会話や設定、場面等が古く昔の小説のように感じましたコンピューターや自衛隊の事等は綿密に調べられているのですが頭デッカチの印象を受けました残念です | ||||
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福井晴敏が先に書いたのはこっちというのを購入済みの『Twelve Y. O.』の先に読んだあとがきで知り、先に読みました。 ※『Twelve Y. O.』は『川の深さは』の続編という設定となっています。 『亡国のイージス』、『終戦のローレライ』がよくてこの作品を読みましたが、この2作に通じる福井晴敏ワールドの原点が楽しめます。 さすがにこの2作ほどの読後感は味わえませんが。。。 | ||||
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福井晴敏の幻のデビュー作です。 一言で言ってしまえば、「いつもの福井作品」です。デビュー作だけに、全ての福井作品の『原点』とも思える作品でした。 ローレライや、亡国のイージスなどを読んだ後では、話膨らみというか、ダイナミックさに欠ける部分があり、今ひとつといった印象はあるのですが、福井氏の「戦後日本論」は健在で、氏のファンなら必ず楽しめます。 ただ、福井氏のファン以外には、ありきたりのストーリーや、やや作りすぎのキャラクターに、気を散らされて、福井のよさがわからなくなるかもしれません。「ローレライ」、あるいは「亡国のイージス」の後に読むことをオススメします。 | ||||
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作者の福井さんは大学を中退して小さな警備会社で警備員をしていたそうですが、本書の主人公はグータラ警備員です。グータラですが、中身はかっこよくて人間的な魅力にあふれる中年です。主人公には作者自身が投影されているのかもしれません。そんな警備員と、ターミネーターのように強い青年、モデルのような美少女、愛を知らずに育った美人キャリア、そんな人たちの繰り広げるドラマは、ハリウッド映画のようにおもしろく読めます。もちろんハリウッド映画のように都合よく話が進んでしまう部分もありますが、おもしろいので気になりません。しかし、中盤にストーリーの展開が止まり説明調の長い文章が続く部分があり、読むのがめんどくさくなってしまいます。この部分を乗り越えると後半は、また面白くなり、ハリウッド的なエンディングが待っています。読んでみてください、面白いですよ。 | ||||
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感情の起伏を巧く表現出来る人が福井晴敏だと思う。恋愛なんてまったく出てこなさそうな話なのに出てくるし、触れ合う事すらされてもいないのに心を通わせている二人が出てきたりして、暖かさもある。「亡国のイージス」にも登場するDAISの前進となる所が舞台となっているので、「亡国のイージス」の序章として読むにも、ちょうど良いボリュームの物語。保の急き過ぎる所よりもその場に踏み留まり助けを求めていた涼子に魅かれてしまった。 | ||||
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どんなに激しい戦闘シーンが描かれていても、この作品の根底に流れるものは、人間の人間に対する愛だ。不器用な生き方しかできない桃山だが、ありのままの自分をさらけ出し、相手の閉ざされた心を開くことができた。命の大切さを叫ぶ姿にも、胸を打たれる。人は、自分が無力だと分かっていても、あえて困難に立ち向かって行かなければならないときがある。愛する人のために・・・。保の思いが、保と関わった全ての人の心に届きますように。葵も、これからの人生を強く生きていけますように。「どんなに汚されていても、流れ続ける川には未来がある。」とても印象的な言葉だった。 | ||||
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亡国のイージスを読んで非常に感動して、Twelve Y.O.とこの川の深さはを買いました!やっぱり同じ福井さんの作品だけに予想どうり素晴らしかったです。人物の設定がすごくいいと思いました。それと、言葉に語りかけるような重みがあります。読んでみてください。 | ||||
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全体のクールな文章とその奥にある熱さは、ハードボイルドですね。特に大藪晴彦の文体を思い出させてくれました。大藪晴彦氏が現代にて絶好調であれば、こんな作品を書いてくれたかもしれないと想像させられました。問題は、この次ですね。ローレライ、イージス、その後の作品に期待しています。ファンを飽きさせない柔軟なワンパターンをお願いします。 | ||||
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登場人物やストーリーに類似した点が多く、「亡国~」の前に読みたかった。「Twelve~」にも登場する熱いおっさんのキャラは、同じおっさんとして、応援したくなるし、保との世代を超えた友情?も好感が持てます。処女作としたら、文句無いんでしょうが、読む順番を間違えました。まだ、福井作品を読まれていない方は、本書→Twelve~→亡国~と読まれることをお勧めします。 | ||||
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福井氏の作品は「終戦のローレライ」で知って見事にハマり、それ以来色々集めている。その中でも、「川の深さ」はエンターテイメント性に優れ、読み終わったあとに切ない希望を残してくれる。あと一歩のところで乱歩賞を逃したとだけあって、全体的なレベルが非常に高い。緻密で隙のない描写(くどいくらいに感じることも)、親近感を持って迫ってくるキャラクター。福井哲学とも言うべき、彼の作品に関して一貫してあるテーマが強く強く訴えかけられている。福井氏の魅力は少年少女とその上の世代の対比が一つだと思うが、この作品でもそれは存分に発揮されている。この少年少女のキャラクターが若い世代にも読みやすさを与え、比較的読める年齢層を広くしていると思う。キャラクターたち自体は愛しい馬鹿野郎、という台詞がぴったりくる。とにかく熱いのだ。豊かで綿密な情景描写とは裏腹に、戦闘シーンの豪快さ、大迫力が素晴らしい。最近ネット作家だとか色々騒がれているが、彼は正真正銘「紙面で戦う作家」であり、しかもとてつもない実力を持った作家だと思う。 | ||||
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福井晴敏の小説はどれも頁が黒い。饒舌にコトバを紡ぎ人物や状況をを彫りあげていく遣り方がそうさせるのだろうか。少なくとも簡素に科白をつないでゆく類の作品ではない。それ故、派手なアクション描写とは裏腹に、読者にそれなりの集中力を要求する。饒舌が陥りがちな言葉の安売りを辛うじてまぬがれているのは、戦後日本やそれを象徴する国防に対する芯の通った主張が底にあるからだろうか。 | ||||
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皆さん御承知ではあるかもしれないが、福井晴敏氏の処女作が本書である。アクションあり、人間ドラマあり、問題提議ありの、およそ390ページにわたる重厚な作りになっています。物語を読み終わり、おもしろかったと思うと同時に、やはり問題提議にも目を向けざるを得ません。日本という国の安全、それを守る人々、高度情報社会の落とし穴、権力が作り出す汚濁、様々な問題が、本書には含まれています。当然、このような数々の問題を深く論じている本はあるでしょうが、今までそのようなテーマの数々とは無縁だと思ってきた、私のような人たちには興味を持つきっかけとして、有効活用できるだろうと思います。私たちの位置からでは見えない「国家」という川の底に、個人が自分の川を合流させていかなければならない時が、迫っているのかもしれません。 | ||||
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読みやすさは抜群でスイスイと進んでいくが,人物設定がイマイチどこかの少年漫画で読んだような設定になっており,突拍子もないエンディングが残念な気がする.とはいえ早く読み終わるということは,ひっぱる力がある作品であることに違いないとも言える.映画化される三作品を読んでみないことには作者の力量についてはなんとも言えない. | ||||
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「宝島社 このミステリーがすごい!」 2001年度 第10位 「週間文春 傑作ミステリーベスト10」 2000年 第15位 経歴上では第44回江戸川乱歩賞受賞作品である『Twelve Y.O.』が福井晴敏氏のデビュー作品となっています。 しかし、本書は第43回江戸川乱歩賞の最終候補に残った作品です。大激論の末、残念ながら受賞はできなかったのですが、実質的な福井晴敏氏のデビュー作品はこの『川の深さは』です。 題名にも出てくる「川」。これが物語の底を綿々と流れています。そして、「川」が最後にたどり着くのはいったいどこなのか… オウム真理教による地下鉄サリン事件等の一連の事件をバックグラウンドに置き、現代の日本社会へ問題提起をしていると私は感じました。 いったいどのような問題提起をしているのかということは、是非本書を読んで感じてください。 どんなことを感じるかは人それぞれで良いというより、そうあるべきだと私は思います。 なので、先入観を与えないためにも私が本書を読んで感じたことをここに綴るのはあえて控えさせてもらいます。 そうすると、レビューにならない気がしないでもないですが、私は様々な人が本書を読んで、様々なことを感じてほしいと思っています。 是非、「川」へ足を踏み入れてみてください。 ソレデハ… | ||||
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「亡国のイージス」から始まり、本作、「TwelVe YO」と読み進むうちに、この「川の深さは」という作品こそが、福井氏の作品の源であり、他の大作に比して一見地味そうに見えるかもしれないのですが、その分を補って余りある「人間」の姿が深く書き込まれていると感じることができました。福井氏の本質は、どんなに背景や設定が巨大になったとしても、この処女作に込められた「人を信じる思い」と「希望を持ち続ける事の大切さ」が全ての基本になっているんだと思います。小粒な作品と思われるかもしれませんが、是非、等身大に感じられる主人公達に出会ってみてください。きっと、「任務完了」という言葉に涙が流れるはずです。 | ||||
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「亡国のイージス」から始まり、本作、「TwelVe YO」と読み進むうちに、この「川の深さは」という作品こそが、福井氏の作品の源であり、他の大作に比して一見地味そうに見えるかもしれないのですが、その分を補って余りある「人間」の姿が深く書き込まれていると感じることができました。福井氏の本質は、どんなに背景や設定が巨大になったとしても、この処女作に込められた「人を信じる思い」と「希望を持ち続ける事の大切さ」が全ての基本になっているんだと思います。小粒な作品と思われるかもしれませんが、是非、等身大に感じられる主人公達に出会ってみてください。きっと、「任務完了」という言葉に涙が流れるはずです。 | ||||
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主人公は警官くずれの警備員。その警備員が二人の男女に出会うところから物語が始まる。不器用な二人の男と気丈な中に弱さを秘めた二人の女たちが日本を揺るがすような陰謀に立ち向かっていく。単純明快なストーリーだが、自衛隊の組織の暗部や日本の安全保障の問題などによって彩られ、重厚な物語となっている。 現在の日本の社会状況に対する筆者の問題意識が随所に織り込まれている点も本書の特徴。こういったところに対する好き嫌いはあろうが、冒険小説としては非常に傑出した作品だと思う。 | ||||
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『壮大な愛の物語』。読後最初の感想はコレでした。いささか陳腐にさえ聞こえてしまうかもしれないけれど、私にはそう思えました。愛情というものを知らなかった少年が、一人の少女と出会い、初めて人間としての『任務』を心に刻む。そうして独り走り出した少年に、偶然出会った男が感化され、死んだ様に生きていた男はやがて自分を取り戻していく…。途方もないほど大きな組織に戦いを挑んだ彼らの、根底にあったものは『愛』ではないかと。主要人物のすべてが、それぞれに愛情を抱えて必死に生きているその姿に、心が締め付けられました。何よりも大切な人間をその心に刻んだ時、人はどうするのか。決して臆病になるのではなくて、臆病さや怖さを越えていける勇気を彼らに教えてもらいました。「川の深さは」──この言葉を思う時、今でも胸が熱くなります。女性でも充分に楽しめる作品。一読あれ。 | ||||
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政治的謀略や国際的陰謀を背景にしている分、読み始めた時はとっつきにくい印象があった。しかし、物語の本質が相容れるはずのない人間同士の絆の深まりといった部分にあると分かったときから、一気に没頭することが出来た。特に、中盤以降の物事の背景が明らかになる箇所及び後半の心が通じ合っていく過程、策略が実行に移される時、などは刹那的だが重厚な感動を呼び起させてくれる。「地下鉄テロうんぬん」といったこの本のキャッチコピーは物語の本質を捉えていない。人間ドラマとして読むべき。まさに、名作。 | ||||
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本作は福井氏の処女作であるが新人でここまで書ける作家は滅多に出てこないでしょう。大沢在昌が絶賛したのもうなずける。福井作品に出てくる登場人物の行動を見ていると自分の生き方が問われているような気になる。「命を賭けて守るべき何かがあるか?」「自分で道を切り開いていく覚悟はあるか?」という事が突きつけれれ、読後は背筋に一本芯が通ったような気になる。少年時代に梶原一騎の劇画を読んだ後の感覚に似ている。心が熱くなる。何度でも読み返したくなる一冊だ。 | ||||
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