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川の深さは
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川の深さはの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 61~80 4/5ページ
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本当にこの人の描く話は面白い!そして登場人物がとことん格好いい。愛する少女をひたむきに守る少年。その姿に感化され、熱い思いを取り戻した中年の男。この二人が中心に描かれているのだが、その他の登場人物もなんとまあ魅力的なことか!最後は涙をだらだら垂らしながら読んでいた。亡国のイージスや、終戦のローレライに比べると、多少荒削りな感じがしないでもないが、この作品も本当に面白い。「最近、熱くなってないなあ。」って人は是非! | ||||
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福井 晴敏の処女作というこの作品。私は彼の作品としてはこの作品を最初に読みました。全体的に「亡国のイージス」等と比べてしまうとかなり荒削りな面が多いように感じます。ただ、その荒削りなところもひとつの味にはなっていたような気もします。信頼している者達の強さ、命をかけて守るべき人がいる人間の強さ。そういった人間の強さが描かれていてよかったと思います。しかしながら軍事小説としては、かなりいい加減なものだというのが残念です。そんなこと絶対にできないというシーンがいくつもあり、ある程度知識がある方にとっては、特に後半になってくると気になる点が多いと思います。しかし、そういう面を考えないで純粋にストーリーや人間関係を見ていくなら面白い小説だったと思います。 | ||||
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無気力にいきる元警察官・桃山が、保と葵と出会い、情熱を取り戻す。多少、デフォルメされ過ぎているきらいはあるが、桃山、保、葵、金谷、涼子・・・といった登場人物は非常に魅力的だし、緊迫した場面の中にもちょっとした遊び心のある描写が効果的に挿入されており、サクサクと読める辺りも好印象。ただ、国防であるとかのテーマはともかくとしても、何でもない警備員だった国の一大事へと巻きこまれる展開が多少跳び過ぎているような・・・。乱歩賞の枚数制限などもあるのだろうが、もう少し、その辺りにページを割いて欲しかった。終盤、武器やらコンピュータやらの説明が長々と続いてしまう部分があっただけに・・・。 | ||||
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『亡国のイージス』に感動し福井ファンになったので読んでみました。やはり本作でも主人公は、かっちょいいおっさんと、孤独で実は純粋な少年。この組み合わせは作者のお気に入りなのでしょうか。「亡国の~」ほどのリアリティや緊迫感はないですが、テンポよく進んでいく分かりやすいストーリー展開や迫力のアクション、ほどよい長さで、純粋にハリウッド的娯楽作品として楽しめました。まるで「007シリーズ」のようなアクション映画を見ているようです。比較すると本作はちょっとチープな感じもしますが、「亡国の~」に繋がる表現や思想は本作でも多数出てきますので、読み比べてみるのも面白いかもしれません。福井さんのファンなら原点を知る意味で読んでみて損はないと思います。 | ||||
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タイトルの通り、著者の代表作「Twelve Y.O.」より面白く感じました。何よりも主人公が身近というか、生活感がほどよく感じられる人物。しかし、彼を巻き込む事件が壮大というか恐ろしいというか。。。著者の訴えかける、我が国の危機管理能力の脆弱さには恐怖さえ覚えます。小説が扱うテーマは違えど、真保裕一氏の著書がお好きな方にもお奨めです。彼の作品は次作につながる部分があるのが特徴ですが、今作もさりげな~く? | ||||
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主人公の中年男桃山の男らしさに感動。 無気力な日常生活から抜け出して行く男の行動力に再度敬服。 | ||||
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この作品の中で何度か出てくる「またな」の言葉。それは男が少年と少女に投げたものだったり、敵か味方かも分からない美女に向けた言葉だったり様々である。けれど。私の心に残ったのは、少年が男を脱出させた直後に言った「またな」なのである。二度と果たされない約束に、涙が止まらなくなってしまった。 | ||||
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某宗教団体のテロ事件をモチーフに、その裏で暗躍する行政、警察権力の腐敗をえぐり出し、一度は権力に放り出された男が、一組のカップルとの出会いを通じて自分を取り戻してゆく再生の物語です。デジャブの感が拭えない予定調和的な展開にちょっと辟易しそうになりながらも、登場人物の高潔さ、情熱的感情に共感してしまう、人物設定、ストーリー構成はナカナカ。ノンフィクションをモチーフにフィクションを書く作家として井上尚登(「TRY」「CHE」)がおりますが、情報量、思考回路の明晰さでは本作の福井氏が数段上。が、専門性が高すぎてド素人読者にはチトきつい頁も。それでも、一読の価値は十分にあります。 | ||||
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福井さんの亡国のイージスは面白かったので、こちらを買ってみました。文章とか色々気になって読みにくかったです。ストーリーもオチもまあまあ。はっきり言って期待はずれでした。このはずし方は、亡国のイージスを書いた方と同じと思えないです。本作以降よほど勉強されたんだろう。と敬服します。それで☆2つ追加です。亡国のイージスを読んでなかったら☆0にしちゃったかも。。 | ||||
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「命をかけて守るべき人が君にはいるだろうか」←こんなこと書かれていたら思わず手に取ってしまいますよね。亡国のイージスほどの感動はなかったけれど、それなりに楽しめました。 | ||||
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この本に出会ってよかったと思う。最初は表紙そのものにひかれ手に取りました。そんな軽い気持ちだったけど、読み始めたら止まらない!!次の日のことも考えず明け方まで読み続けてしまいました。。登場人物達の不器用だけど信念を持った生き方に惹かれて、私には少し難しい言葉が多かったけれどこんなに泣けた本は久しぶりに読みました。この本以来福井さんの本にはまっています。 | ||||
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福井晴敏氏の他の作品(Twelve Y.O.、亡国のイージス、終戦のローレライ)を読了後に本作を読みましたが、良く言えば、先に挙げた3作の原型であり、悪く言えば未完成形という印象です。登場人物の造形やストーリーに類似した点が多く、特に「亡国~」の完成度の高さと比較してしまうと、物足りなさは否めません。しかし、ファンであれば作者の歴史を知る意味で有意義かもしれません。そういう視点で読めば、登場人物が背負う過去に由来する葛藤など、人間の内面を読ませる術がうまくなったのだなあ、と感心できます。逆に、あまりキャラ設定が変わってないなあ、という不安も抱きますが、桃山系のキャラの扱い方は非常にうまいですし、福井氏の作品にはもはや必須のキャラかもしれません。本作から読まれる読者ならば、入門書としても丁度良いですし、氏の作品の中ではやや劣るものの、安定した面白さは間違いなくあります。これからも素晴らしい作品を生み続けるであろう注目の福井氏ですから、今の内に刊行順に読んでおけば、乗り遅れずにすむかもしれません。本作に関しては、聞かれれば「面白かった」と私は答えます。 | ||||
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福井晴敏さんの本に出てくる主人公達は、いつも私をつかんで離さない、味があります。「川の深さは」の主人公達も同じく、強くてまっすぐで、なんて不器用な人たちなのって思うけど、だからこそ応援したくなるんだと思います。 読み終わったあと、会う人にごとに、「川の深さはどれくらい?」って質問せづにはいられませんでした。 | ||||
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個人的には好きですが、漫画とかアニメとかにしたら設定が生きそうな感じでした。小説としては、うむ、好みが別れそう。ただ、テーマの割りにさくさく読めるので、娯楽としてはいいです。あとマニアックな説明が多いです。戦闘機の説明やら、パソコンの説明やら。もっとさくさく流してほしいですね。面白かったな、とは思いましたが、小説にはもうちょっと読後感の衝撃がほしいところです。読んでいて、重苦しくなく、笑える。コミカルな文体も漫画的。楽しく読みました。 | ||||
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「感動の1冊。読んでない人は是非読んでほしい!」という本屋が書いた宣伝文句を見て購入した。たしかに中盤あたりまでは非常に楽しく読めたのだが、後半あたりから説明文のようなセリフが増え、読むのが面倒になってきてしまった。残念ながら感動の1冊とまでは言い切れませんでした。好みが分かれる作品でしょうね。 | ||||
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福井氏の作品は本作が初めてで、「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」で話題になっていた作者だったので、話題作よりもまずは初期の作品を読んでみようと思い、本作を読んでみました・・・。テーマはなかなか重くて良いんだけど、消化しきれてない感じがします。本書の背表紙には、「風化しかけた地下鉄テロ事件の真相が教える、この国の暗部とは・・・」云々とありますが、これは誇張ですね。地下鉄テロ事件の真相には、ほとんど切り込んでいないし、この国の暗部に生きる人達の人間描写が薄い感じです。主人公の元警官の人間描写が出来ているだけに、対をなす登場人物のイメージが薄くなってしまって・・・。ただ、なんとなくダラダラと読めてしまった、という読後感です。本書の解説に書いてありますが、本書は「第43回江戸川乱歩賞」の最終候補に残った作品だそうですが、この年の受賞作は野沢尚氏の「破線のマリス」が受賞しています。僕は、両方読みましたが、やはり、「破線のマリス」の方が、本作よりはドキドキハラハラさせてくれました。ただ、福井氏の作品は、まだ本作しか読んでいないので、「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」が同じような評価になるかどうかはわかりませんが・・・。 | ||||
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「亡国のイージス」を読んで、この本を読み、正直ガッカリした。まるでライトノベルのようなキャラ設定。違うのは文体と、主役がオッサンだということだけ。戦闘シーンは確かに迫力があったが、Twelve Y.O.や亡国のイージスとかぶる描写や兵器が多すぎる。例、マズルフラッシュ、クレイモア、グロック等。しかも出るたびにその兵器を細かく説明し、それも同じ内容のため「また、その話か…」と思ってしまう。正直こういう設定が好きな方向けとしか・・・。ラストの展開も納得がいかない。保は葵に対する罪悪感で距離を置いていたはずであるのに。これ以上はネタバレになるので伏せるが、ちょっと違和感を感じた。亡国のイージスは超オススメの名作であるが、これは涎がたれるほどの迷作である。 | ||||
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・著者の作品は初めてで、本屋さんで偶然見つけて タイトルと裏表紙に書かれてる内容紹介文を読んで 一日悩んでから買いました(笑)・そういう内容で、 それ系が好きな人には、もう たまらん作品ですが、 そういう系の王道を堂々と行っちゃった感があって ちょっとモノ足りなさを感じるところがあったりもします。・読んでて、光景が浮かび上がってくるので 映画化(ビジュアル化)に適した作品だと思いました。・以下は、分かる人にはわかる感想なのですが・・・ GWのヒイロやトロワの あのセリフとかこのセリフとかが出てくるので 心にくるセリフだけに、その辺はちょっとがっかりでした。好きなタイプの作品なのですが、ちょっと意外性がモノ足りなかったので★3つです。 | ||||
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福井氏の本は初めて読んだが面白かった。軍事とか国防とか国の自立とか、そういう難しいことも織り込んであるが、自分は桃山と保の男同士の関係が静かに熱くて好きだ。無気力に生きていくこともできるが、何かを成し遂げる為に懸命に頑張って生きる。やっぱりこの方がいいんだろうな、と感じさせられた一冊でした。 | ||||
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いつもながら静かに始まり、丁寧に読んでいくと中盤の手前で全貌が見えてくる、後は一気に最後までという実に起伏にとんだエンターティメント。特にこの小説では横浜での桃山と涼子のシーンが実に効果的で、こういう場面をさりげなく入れられる作者の力量には敬服せざるをえない。「亡国のイージス」もそうだが、最後の数ページはとてもこれだけの話のラストとは思えない穏やかさがあり、私は大好きである。本を読むことの楽しさを福井晴敏氏の小説は提供してもらえる。 | ||||
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