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川の深さは
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川の深さはの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 1~20 1/4ページ
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| これを大薮さんが絶賛した理由はわかる。 もう最初に書かれて四半世紀がたっているが、 情報のやや古さとそれはないというモノの混ざり合いすら 読み物としての1冊での締まりを感じさせる。 おそらく、福井さんはもう小説書きには戻ってこないのは 自分には深すぎるはずだったアニメ界の川の深さに 浸かってしまったからなのだろうが、それも仕方の無いことかもしれない。残念ではあるが。 | ||||
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| 最近どうも活字離れが進み、まだ読めていません。購入しただけになっているのが現状の中、ありがとうございました。 | ||||
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| Very nice | ||||
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| とても面白かった。これからも色々なものを紹介して下さい。宜しく! | ||||
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| 警察をやめて、グータラ警備員をしている桃山の警備しているビルに、二人の若い侵入者がいた。 若い男は、傷をおっていた。桃山は、治療してやり、回復するまで、かくまった。 そのことで、新たな気力が満ちてくるのだった。 二人は、葵と保といった。保は、特殊な訓練を受け、葵を守ることを使命としていた。 桃山は、大人として、子供を守るのは当然だと思った。 そこに、昔知り合いで、因縁のあるヤクザの金谷が、探りにきた。 神泉教団が、地下鉄爆破事件を起こし、多数の死傷者がでた。 とんでもない教組と若者の集団が、馬鹿げた事件を起こしたが、その裏で、操っているのは、誰なのだろうか。 在日CIA、北朝鮮、自衛隊内の特殊任務部隊、警察、公安が、入り乱れての、事件が巻き起こる。 その中で、完全と立ち向かう 保。それをサポートする桃山。その前に、さっそうと現れる涼子。 保の強靭な身体と邪魔者は排除するという信念が炸裂。 フロッピーにApocyphaという機密が、ファイルされていた。 それは、アトポーシスという名に変わるものだった。市ヶ谷では、それを入手することで。 とにかく、保が、スーパーマンだ。 説明の部分で、物語を紡いで行く。そのリズムが、いいのだ。 | ||||
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| 日本のTV新聞映画、そして小説などでは恒例であるが、メディアに登場するコンピューター関連に対する理解不足からくる表現の歪みを、専門職である自分が感じるのは何度目だろうか。 そこは早送りのように読み進んだが、それでもこの作品は自分の好みにぴったりだった。 ネタにされている要素に気付き、読み始めた当初は安易にさえ思えたが、読み進めるうちに見事な組み立てを目にし、無理のあるコンピューター絡みを通過して、好みのエンディングで救われました。 | ||||
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| 福井作品の全ての根本が凝縮されている良作。これがお気に召さなければ、新しい作品はちと難しいかも。これが気に入ればこの後の作品はすべて価値ある作品として楽しめるとおもいます。私は初版を紙の本で読んで、また時間をこえて今回電子書籍で読みましたが、初読の時の興奮は研ぎ澄まされ、熱い中身だけは、相変わらずで楽しめました。新刊が出ると無条件に手に取れる、自分の想像力に見合った好きな作家に出会えると一生物ですね。 | ||||
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| これから福井作品を手に取る、という方がもしいるのであれば、是非この作品から読んで欲しいですね。 私の場合は知人から「これ面白いから」と、本作品を手渡されました。 読後の私の反応が、知人の期待していたものだったから、さぁ大変。 更に「Twelve Y.O.」を渡され、その内容や発刊の経緯を知って、この著者の作品へ今更ながらにハマッてしまい。 「亡国のイージス」は自分で買い、読み始めて慌てて「6ステイン」と「Op.ローズダスト」を購入。 この順番で読まねばならない、という事もないのでしょうが、少なくても「川の深さは」、「Twelve Y.O.」、「亡国のイージス」という順に読めた事で、思わずニヤリとしてしまった素晴らしいオマケが付いてきたのも確か。 「終戦のローレライ」と「人類資金」も読むつもりですし、完結してから大人買いしようと目論んでいたアニメ「ガンダムUC」を、よもや小説でセット買いする事になろうとは……「アニメ観てから読め」のアドバイスに従って、OVA購入も早めます。 という訳で、「市ヶ谷」にまつわる世界観だけ浸るにせよ、「ガンダム世代の作家」としてまで追うにせよ、この作品が第一歩として相応しいでしょう。 今更この著者を知ったから、この様な幸運に巡り合えたのだと。 個人的には思う次第であります。 | ||||
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| 数年前に読んで以来、キンドルとして刊行されていたので改めて再読させて頂きました。 個人的には「亡国のイージス」や「Op.ローズダスト」のような大作より、日常に寄り添った「6ステイン」や本作の方が 身の丈感があって(とは言えそれなりに非日常ですが)感情移入しやすく思います。 以前007シリーズの作者「イアン・フレミング」が自身の小説で心掛けている事に、読者に対し常にページをめくらせる 「何か」を与えるべき、そしてそれは「ありえない事」と思わせてはいけない。ような事を書いていましたが、正にこの 作者はそのことに当てはまる「知識」「構成」を持って応えているように思います。 そして、登場人物の心の動きを持って誰もが経験している(経験するであろう)事を通して思わず自身に当てはめざるを 得ない状況を作ってくれます。物語が進むにしたがいそれは「移入」というパイプによって「情熱」が注入されてしまい ます。派手な状況が続きハリウッド映画を見ているようでもありますが、それだけにエピローグが際立ち「希望」が生ま れます。 学生から中年サラリーマンまで、幅広い層まで、「福井ワールド」お薦めします。 | ||||
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| 反抗的で、冷静な頭脳と鍛えぬかれた精神力を持ち合わせた少年。だが、彼は心が優しく致命的に純粋だった。 その感情が国家の命令遂行中に働いてしまい、彼の人生が大きく変わっていく…。 無鉄砲に思える行動もその頭脳から生み出す緻密な計算でカバーし、任務遂行のための強い意志により躊躇なく破局的場面に挑んでいく保。 それに共鳴するように、生きることへの情熱を取り戻していく桃山。 そういった彼らの生き様を通して訴えかける、作者の問題提起。 この作品の最後にある解説でも指摘されていますが、個々の登場人物達は現実社会におけるリアルな人物像とは多少かけ離れているかもしれませんが、それぞれが抱える悩みや不安、そういった人の「影」の部分はとても共感できるもので、それらと向き合い生きていく姿はとても感動的で魅力的でした。 様々な問題提起もとても勉強になりました。 福井作品をこれから集めて読んでいこうと思います。 | ||||
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| 書かれた順序でいえば、福井晴敏の処女作と言っていい作品。ただ、世評の高い『亡国のイージス』を書き上げた後に刊行されており、かなり改稿されているのではないかと思う。 ストーリーはある謀略を軸として進行し、ミステリーの要素がたっぷりある。ハイテクを駆使した戦闘場面も、読みごたえ充分である。 だがこの作品の魅力はそれだけではない。 少女を守る任務を自らに課した、翳のある若者。大義を頑なに信じる、冷酷非情なスパイ組織のボス。組織に属しながら、若者を気遣う美女。事件に巻き込まれたことで、おりたはずの人生を再び歩み始める中年男。任務、使命、尊厳等の硬い言葉が、この作品の中では自然に感じられてしまうから不思議である。孤独を背負った人々の思いが交錯する。それぞれのぎこちない交わりが、頑なに閉じこもってしまった心の境界を、お互いに、徐々に開いていく。 ほとんど青春小説の世界である。我に返れば気恥ずかしいくらいであるが、それほどに没入させるほどの力が、この作品にはある。個人的には、福井晴敏の作品の中で最も好きなものである。一読を勧める。 | ||||
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| 「終戦のローレライ」の作家であるから、是非読まなければ、と思いこの本を開きました。乱歩賞の最終選考まで残って、惜しいところで落ちてしまったのですが、なかなかの出来具合です。確かに、デビュー作らしく、空回りな表現や、表現が難しすぎて何を伝えたいのかわからなくなく箇所があります。小説としての評価、としたら「まだまだかな…?」というところでした。しかし、すごく引き込まれる。福井作品の魅力の一つ、戦闘シーンがかなり引き立っているし、もちろん、感動もできます。 落ちこぼれていた男が、国の暗部と戦うことで、勇ましくなっていく。その姿に、心を打たれてしまいました。主人公だけではなく、周囲の登場人物たちにも共感できる。一人ひとりが、人生について問いかけてきます。不況や雇用情勢の悪化など、問題だらけの今日ですが、私自身、人生を考えるきっかけになりました。 小説としての技術が欠けていて、それでも心を揺さぶってくる。ここで技術がついたら、とたんに日本エンターテインメント随一の作品を、この作家は書けるのではないでしょうか。現に「終戦のローレライ」、未読ですが「亡国のイージス」が傑作という言葉ではもの足りないほど傑作で、賞をばんばん受けてますし…。解説のとおり、すでにこれらの作品の種は、この「川の深さは」でまかれていたのだと、つくづく思います。 | ||||
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| 福井晴敏のフアンで、ほとんど全てを読んできたと思う。で、福井晴敏にとって処女作品である本作を読んで、まさに感激。まさに後の全ての作品に通じるものが、ここに凝縮されているような感じがある。その意味では、この作品を最初に読んで、福井本に入るのがいいのかどうか。実際処女作とはいえ、その完成度はピカイチだと思う。アクション、謎解き、陰謀、そして何より人の情け。可憐な少女と、けなげな若者。残り火を消してない失意の大人。登場人物のヒトとしての魅力もここにあり。まさに福井フアン必読の書であることは間違いない。 | ||||
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| 少し文章が硬い?元警官で今はしがない警備員、だらだらと惰性で生きているだけの男がふとしたことからかくまうことになった、怪我をした少年と少年の守る少女。ただ漫然と過ぎる日々が頼られる使命感によって、劇的に変化し、そして・・でもねぇ。若干、地に足が付いていない感はいなめない。いきなり公安警察が近づいてきたりその担当者と職務を越えて理解しあって愛情が生まれる?えいきなり両思いですかなんですかそれは?ところどころ気持ちだったり構成だったりに無理があるような。しかしそれを越えても読ませるスピード感はさすが。クライマックスシーンに至る流れは、映像が頭にとびこんできた。エンディングがうまい。なるほど、必涙の書。 | ||||
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| 私は今まで福井氏の作品に触れたことがあまりなくて、「機動戦士ガンダムUC」を軽い気持ちで読んでいたくらいなのですが、迷った末に手にした「亡国のイージス」を読んで衝撃を受け、本作でもまた衝撃を受けました。熱い。この作者はこんなにも熱い小説を書く人だったのか。福井氏の作品では「国家のあり方」等といった重いテーマが扱われていることが多いようですが、それよりも私の心に響いたのは、登場するキャラクターたちの心の熱さと、国家の闇や人のすれ違い、さらには絶望や挫折など、様々なものにまみれた底の見えない激流に揉まれながらも、それに負けじと進み続けようとする彼らの姿勢でした。主人公の元警官が、とある出会いを通して今は忘れていた何かを思い出し、新たに大切なものを手に入れる過程。そして少年と少女の一途な想いと、それが流れ着く先にあるもの。全てが終わった後のエピローグは穏やかなものですが、その余韻がとても心地良く感じました。多分、それが福井氏の作品の魅力のひとつなのではないかと思います。今までもたくさんの小説を読んできましたが、またひとつお気に入りが増えました。確かに福井氏の他作品と似通ったところもあるし、「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」等と比べるとボリュームも少ない感じですが、その分手に取りやすくなっていると思います。福井氏の作品に興味があるのなら、是非ご一読ください。お勧めです。 | ||||
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| 私にとって、初の福井作品です。他作品を知らない身としては、「よくこれだけの構想を練ったものだ」というのが第一印象です。本作での福井氏の問題提起は「情報分析力の重要性」であったと思われます。その手段として、世相を反映する事件や政治取引、軍隊運用を、登場人物たちの伏線に張る手腕に脱帽しました。詰め込みすぎ感は否めませんが、処女作は作家の思いがぎっしりであると考えれば、これが福井氏の描きたかったもの、これから描こうとしているものなのかと納得します。問題提起を発端とする、背景の広がりや深さは軽いハードボイルド小説ではないかも。作品は、およそ現実的でない超人が活躍するものでありながら、ツッコミを入れさせない世界です。うまく人間のリアリティを被せているせいでしょうか。この点は、著者の技量によるものと思われます。本作以降もヒット作を送り出していますので、他の作品も気になるところ。内容とは別に、英文タイトルが引っかかります。『How Deep is Your River, Mr. Guard?』。文庫化に当たって付けられた英文タイトルだとは思いますが、わざわざMr. Guardへの呼びかけがある。すべての人間にとって、何か守る存在があるということを気付かせたいのかな、と思いました。以前、「世の中で次に起こることを知りたかったら、政治を知らなくちゃいけない」とアドバイスされたことがありました。現状、情報分析力のない私が霞ヶ関の報道を見聞きしても、さっぱり次を予測できません。情報に疑問を持つ力が欲しいな、と思うところ。 | ||||
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| 青臭いけどグっとくる。福井先生の処女作らしい作品ですね。某国と日本と米国。若者とオッサン。福井先生の基本形が既に完成されています。最後の方がちょっと「おいおい」と言うぐらいぶっ飛んだ展開にはなりますが概して静かに壮大な物語なので、これこそ映画化してほしいなと思いますね。福井作品の中では比較的短い作品なので、入門にもオススメです。 | ||||
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| 福井晴敏は、まだ30代のはずだが、なぜか40代後半から50代くらいの中年男を主人公にすえていることが多い。私も、主人公と同年代の一人として感情移入が簡単なので、福井の作品はどれものめりこんでしまうのだが、単に、状況設定が巧いだけでなく、日本社会のそして組織の一員として何十年も生きて、疲れ果て・くたびれ果てた中年男の哀感と、しかしその奥底に眠る少年のような情熱を見事に描ききっている。この作品は、「ダイス」シリーズとしての「Twelve Y.O」「亡国のイージス」を楽しむうえでも、重要な要素を持っている。 | ||||
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| 福井作品を初めて読みました。全く事前情報を仕入れなかったので、どんな作品か楽しみに読みました。前半は世の中と断裂したかのように冷めた日々を送っていた元敏腕刑事が、ある少年少女をひょんなことから保護することで徐々に熱くなっていくという展開で、スッと引き込まれていきました。所謂男臭さが良い意味で出ています。個人的には後半、ものすごい展開になりびっくりしました。終始、収拾つくのかなぁ?と余計な心配ばかりしていました。。わたしのような小スケールの人間にはすこしスケールが大きすぎた、というのが感想です。それでもおもしろいことには変わりないです。 | ||||
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