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川の深さは



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【この小説が収録されている参考書籍】
川の深さは
川の深さは (講談社文庫)

川の深さはの評価: 4.00/5点 レビュー 89件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(3pt)

ありがちな展開、ありがちな登場人物なれど

警察をドロップアウトし警備員となった男。気まぐれに若い男女を助けたことから、国家的な陰謀に巻き込まれていくという謀略小説だ。

自暴自棄ともいうべきやさぐれた元刑事が、出会って間もない二人のために、命を張り、再生していくというありがちな展開ではある。

オウム事件を下敷きにして、スケールのでかい話に仕立て上げる力技は、デビュー作とは思えない。

現実感の乏しいのはジェットコースター的盛り上がりで相殺するとして、登場人物たちがステレオタイプなのは残念だ。特に、精密機械のような助けられた青年は、アニメ作品のよう。

ラストは、ちょっとしたサプライズが待っている。
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No.15:
(3pt)

『亡国のイージス』からすれば、見劣りしてしまう……

マル暴の刑事を辞め、やる気のない警備員となった主人公を狂言廻しにしたスパイもので、本書の後に発表された大作かつ名作『亡国のイージス』(以下、イージス)へと緩やかにつながっている。ただ、『イージス』という弟があまりに優れているせいで、兄である本書が見劣りしてしまう。

『イージス』に比べれば、分量がおそらく半分にも満たないからか、全体に説明くさくなってしまい、情景描写は不十分で、人物もあまり深めきれないまま終わっている。登場人物は、「あれ? これって名前や役職こそ違うけれど、イージスに出てくるアノ人とアノ人だよね」というくらいステレオタイプ。本書を下敷きにして、より完成度の高い『イージス』を創り上げた、といったところか。

『イージス』レベルのものを期待して読むとガッカリするだろう。
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4062102846
No.14:
(3pt)

やや設定に難あり

基本的には国際アクション小説として楽しめる
ただサブ主人公ともいえる少年があまりにもオマージュ的なキャラすぎて、
そのキャラの元ネタを知ってるとどうにもギャグ小説にしか思えなくなってしまうのがやや難点
実質的な処女作だけに、その辺のバランスは分からなかったのかもしれない
それと国際物にしては、主人公の設定が元警官だけでは弱い
実際に作中であまり活躍していないし、もう少し強力な設定と活躍があってもよかった
あとヤクザや仁義といったギミックもどうにもスパイ物との柔和がちぐはぐ
謎組織的な設定の方が良かった
その辺以外はアクション物として楽しめる
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4062102846
No.13:
(3pt)

これは漫画なの?

福井晴敏の隠された処女作。

元警官の桃山はしがない警備員として毎日無為な日々を送っていた。そんなある日、追っ手から逃れていると思わしき少年と少女が桃山の前に現れる。その姿に打たれるものを感じた桃山は、自らの中にも熱いものを蘇らせ、二人を匿おうとするのだが……。

ものすごく社会的かつ軍事的で大きな事件を扱いつつ、一方で人間同士の絆を描く、という福井晴敏得意の展開はここでも健在。(と言うか、初めからそういう書き方をしていたってことですが)
その点では、ストーリーの運び方は十分魅力的だと思います。

ただ、いかんせん、説明が多い。
主人公がぐだぐだと自論を考えたり、どうでもいい説明が人称を無視して入ってきたり、説明口調の長い文章が続いたり、読んでいてとても鼻につきます。途中、何度止めようと思ったことか。

そしてその「とてもわかりづらい」状況と説明がある一方で、異様なまでにキャラ化されて「わかりやすい」登場人物たちが出てくるのが、もう気持ち悪い。
ものすごい台詞と書き込みの多い漫画を読んでいるようで、正直、ちょっと苦手だなぁと思いました。

あと、デビュー後に、昔の作品を引っ張り出してくるというのはどうなんでしょう。なんかなぁっていう気がしないでもないんですが。
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No.12:
(3pt)

もう少し掘り下げ方があったはず。

ぐいぐいと人を引き込んでいく筆の勢いは、心からこの作品を書きたいのだ、このテーマを書きたいのだ、という意志の強さの現れと思われる。人物設定に少々難があるが、それも許せてしまう勢いのある作品。勢いがあるため読めるが、正直言ってそんなに面白いとは思わない。同じような話なら、やっぱりどうしたってフォーサイスやラドラムの作品のほうが面白く感じてしまう。テーマとしてもよくありがちなものだし(とはいえ、ありがちだから面白くない、といっているわけではない)、もっと租借すれば面白くなったのではないかなあという感じがする。北朝鮮をテーマに持ってきたのは、きわどいところで面白いかなと思ったが、そこのところの掘り下げ方も今ひとつ。北朝鮮じゃなくて中国でもロシアでもアメリカでもどこでもいいんじゃないの?と思ってしまった。国家間の戦争というよりは日本の組織間の争いの話に終始してしまったあたり、かなり勿体無い。物語のケリのつけ方も、まあありがちなものだ。ありがちだけに、じんと胸に来るものがあるともいえるのだが。
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No.11:
(3pt)

読ませる力

よく行く本屋の文庫本コーナーで平積みになっていた一冊。その表紙とタイトルとに惹かれ、何となく手にとってみたというのが最初の動機。こういうのは私の場合よくある。直感で、とりあえず一冊買ってみる。そして、それがよかったら、同じ作家の本をだだだっと続けて読んでみる。 そんな読み方、本の選び方をするから、私の場合、流行からはずいぶん外れていることが多い。この本を手にするまで、福井晴敏氏という名前など、私はこれっぽっちも知らなかった。 読み始めて、読みづらい箇所が多々あったものの、勢いで最後まで読んでしまった。登場人物に矛盾があったり、こりゃ漫画ようだと思ってみたり。それでも私にこの作品を最後まで読ませた力は、人が生きようとする姿の力強さが懸命に描かれていたからだと思う。 そんなわけで、続けて「亡国のイージス」など、本屋に並んでいる本を適当に買い漁った。でも、それらを読み始めながら、まだ世界が閉じているな、と思ったことは否めない。
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No.10:
(3pt)

やはり、デビュー作は作者の本質である

福井晴敏の幻のデビュー作です。  一言で言ってしまえば、「いつもの福井作品」です。デビュー作だけに、全ての福井作品の『原点』とも思える作品でした。  ローレライや、亡国のイージスなどを読んだ後では、話膨らみというか、ダイナミックさに欠ける部分があり、今ひとつといった印象はあるのですが、福井氏の「戦後日本論」は健在で、氏のファンなら必ず楽しめます。  ただ、福井氏のファン以外には、ありきたりのストーリーや、やや作りすぎのキャラクターに、気を散らされて、福井のよさがわからなくなるかもしれません。「ローレライ」、あるいは「亡国のイージス」の後に読むことをオススメします。
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No.9:
(3pt)

亡国・・・川の・・・より先に読んで

登場人物やストーリーに類似した点が多く、「亡国~」の前に読みたかった。「Twelve~」にも登場する熱いおっさんのキャラは、同じおっさんとして、応援したくなるし、保との世代を超えた友情?も好感が持てます。処女作としたら、文句無いんでしょうが、読む順番を間違えました。まだ、福井作品を読まれていない方は、本書→Twelve~→亡国~と読まれることをお勧めします。
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4062102846
No.8:
(3pt)

読みやすさはあるが

読みやすさは抜群でスイスイと進んでいくが,人物設定がイマイチどこかの少年漫画で読んだような設定になっており,突拍子もないエンディングが残念な気がする.とはいえ早く読み終わるということは,ひっぱる力がある作品であることに違いないとも言える.映画化される三作品を読んでみないことには作者の力量についてはなんとも言えない.
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No.7:
(3pt)

読みやすさはあるが

読みやすさは抜群でスイスイと進んでいくが,人物設定がイマイチどこかの少年漫画で読んだような設定になっており,突拍子もないエンディングが残念な気がする.とはいえ早く読み終わるということは,ひっぱる力がある作品であることに違いないとも言える.映画化される三作品を読んでみないことには作者の力量についてはなんとも言えない.
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No.6:
(3pt)

人の強さに触れられました

福井 晴敏の処女作というこの作品。私は彼の作品としてはこの作品を最初に読みました。全体的に「亡国のイージス」等と比べてしまうとかなり荒削りな面が多いように感じます。ただ、その荒削りなところもひとつの味にはなっていたような気もします。信頼している者達の強さ、命をかけて守るべき人がいる人間の強さ。そういった人間の強さが描かれていてよかったと思います。しかしながら軍事小説としては、かなりいい加減なものだというのが残念です。そんなこと絶対にできないというシーンがいくつもあり、ある程度知識がある方にとっては、特に後半になってくると気になる点が多いと思います。しかし、そういう面を考えないで純粋にストーリーや人間関係を見ていくなら面白い小説だったと思います。
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No.5:
(3pt)

原点ここにあり

福井晴敏氏の他の作品(Twelve Y.O.、亡国のイージス、終戦のローレライ)を読了後に本作を読みましたが、良く言えば、先に挙げた3作の原型であり、悪く言えば未完成形という印象です。登場人物の造形やストーリーに類似した点が多く、特に「亡国~」の完成度の高さと比較してしまうと、物足りなさは否めません。しかし、ファンであれば作者の歴史を知る意味で有意義かもしれません。そういう視点で読めば、登場人物が背負う過去に由来する葛藤など、人間の内面を読ませる術がうまくなったのだなあ、と感心できます。逆に、あまりキャラ設定が変わってないなあ、という不安も抱きますが、桃山系のキャラの扱い方は非常にうまいですし、福井氏の作品にはもはや必須のキャラかもしれません。本作から読まれる読者ならば、入門書としても丁度良いですし、氏の作品の中ではやや劣るものの、安定した面白さは間違いなくあります。これからも素晴らしい作品を生み続けるであろう注目の福井氏ですから、今の内に刊行順に読んでおけば、乗り遅れずにすむかもしれません。本作に関しては、聞かれれば「面白かった」と私は答えます。
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No.4:
(3pt)

漫画向きな本

個人的には好きですが、漫画とかアニメとかにしたら設定が生きそうな感じでした。小説としては、うむ、好みが別れそう。ただ、テーマの割りにさくさく読めるので、娯楽としてはいいです。あとマニアックな説明が多いです。戦闘機の説明やら、パソコンの説明やら。もっとさくさく流してほしいですね。面白かったな、とは思いましたが、小説にはもうちょっと読後感の衝撃がほしいところです。読んでいて、重苦しくなく、笑える。コミカルな文体も漫画的。楽しく読みました。
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4062102846
No.3:
(3pt)

全体的には良いと思うのですが・・・

「感動の1冊。読んでない人は是非読んでほしい!」という本屋が書いた宣伝文句を見て購入した。たしかに中盤あたりまでは非常に楽しく読めたのだが、後半あたりから説明文のようなセリフが増え、読むのが面倒になってきてしまった。残念ながら感動の1冊とまでは言い切れませんでした。好みが分かれる作品でしょうね。
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No.2:
(3pt)

なんとなく読めてしまうが・・・

福井氏の作品は本作が初めてで、「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」で話題になっていた作者だったので、話題作よりもまずは初期の作品を読んでみようと思い、本作を読んでみました・・・。テーマはなかなか重くて良いんだけど、消化しきれてない感じがします。本書の背表紙には、「風化しかけた地下鉄テロ事件の真相が教える、この国の暗部とは・・・」云々とありますが、これは誇張ですね。地下鉄テロ事件の真相には、ほとんど切り込んでいないし、この国の暗部に生きる人達の人間描写が薄い感じです。主人公の元警官の人間描写が出来ているだけに、対をなす登場人物のイメージが薄くなってしまって・・・。ただ、なんとなくダラダラと読めてしまった、という読後感です。本書の解説に書いてありますが、本書は「第43回江戸川乱歩賞」の最終候補に残った作品だそうですが、この年の受賞作は野沢尚氏の「破線のマリス」が受賞しています。僕は、両方読みましたが、やはり、「破線のマリス」の方が、本作よりはドキドキハラハラさせてくれました。ただ、福井氏の作品は、まだ本作しか読んでいないので、「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」が同じような評価になるかどうかはわかりませんが・・・。
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4062102846
No.1:
(3pt)

読み易い。

・著者の作品は初めてで、本屋さんで偶然見つけて タイトルと裏表紙に書かれてる内容紹介文を読んで 一日悩んでから買いました(笑)・そういう内容で、 それ系が好きな人には、もう たまらん作品ですが、 そういう系の王道を堂々と行っちゃった感があって ちょっとモノ足りなさを感じるところがあったりもします。・読んでて、光景が浮かび上がってくるので 映画化(ビジュアル化)に適した作品だと思いました。・以下は、分かる人にはわかる感想なのですが・・・ GWのヒイロやトロワの あのセリフとかこのセリフとかが出てくるので 心にくるセリフだけに、その辺はちょっとがっかりでした。好きなタイプの作品なのですが、ちょっと意外性がモノ足りなかったので★3つです。
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