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ファントム・ピークス
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ファントム・ピークスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 41~60 3/4ページ
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帯につられて手に取りましたが、いまいちでした。 残虐な描写ばかりでハリウッドのホラー映画のような感じ。 結局「それで?」と、ゆうのが私の感想です。 | ||||
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ページをめくるのがもどかしいほどに、話の展開が気になって仕方がない。 作者のそういうストーリー・テラーとしての力を感じさせる小説だ。 この小説は、山や自然を畏怖する気持ちを忘れてはならないという明確なテーマによって構成されている。 定石ながら、小説という表現形式において、これだけ理知的に委ねられた描写力は、見事なものだ。 自然との共生・共存は、誰もが声高に訴える環境問題ではあるが、この小説では、まるで映画や音楽のように感性に働きかけてくるものがある。 ノンフィクションとは違い、ややオーバーなドラマ性に傾いているきらいもあるが、ホラーの要素をふんだんに含んでいる小説なので、演出や脚色によって、身の毛もよだつ大掛かりな恐怖映画に生まれ変わる可能性を感じた。 作者の早逝が惜しまれるエンターテインメント小説だ。 | ||||
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この作品は、もう少し別の形になっていたのかもしれないと言う気がする。全体的なプロットとしては、まさに作者が亡くなった後、友人たちがその才能を惜しんで出版したというのも頷ける面白い作品だと思う。 ただ、全体としては十分にこなれたものとなっているとは思えない。その点が残念と思える。 多分、作者が存命で、優秀な編集者と十分な議論ができていたら、もう少しすっきりした作品になっていたかもしれない。 終盤、ネタバレしてからの展開は、あれよあれよではなく、あっちこっちと言うかいたずらに残忍性が前面に出てくるばかりで、ただただその危険性、残虐性の背景である人間のわがままで勝手な都合をあかすばかりで、だからどうだろいうんだ、という気が起こり、何とはなくむなしい。 夫婦愛、動物愛、地域愛。。。このあたりの重心のうつろいが若干作品の流れを悪くした感がある。 惜しまれるところだが、我が国ではあまり類書のない、しっかりしたネイチャーパニックものとして評価したい。 | ||||
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女性失踪の原因が早めにわかってしまうので、あとは、戦略やアクションで勝負というところだが、いまひとつ迫力に欠けているように思う。 原因自体も、評者的には過去に何度も類似の書籍があるのでちょっと.... きつい言い方になるかもしれないが、筆者の絶筆ということでプレミヤがついているのではないか? | ||||
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とにかく書店から何から押しまくりの本作ですが、私にはこれはとんだ大外れでした。 (多くの方が絶賛ですが、ごめんなさい、私は正直面白くなかったです…) どうでもいい描写や繰り返しが多用され、本筋が進まずだんだん読むのが苦痛になってきます。 最も大切な展開のスピード感やスリルがありません。 一番応えるのは、誰もが心当たりのあるありがちな(何も楽しくない)心の動きを、これでもかと 書き綴っていること。ごく市井の存在である人々の、矮小さやせせこまさみたいなものです。 そういう描写を読者はフィクションに求めているでしょうか? 現実そのままをあまり書き込むと、小説・フィクションとしての品がなくなってしまうと感じます。 同様のテーマであれば例えば、寿行の「魔の牙」などの足元にも及ばない。クライマックスや テーマの正体そのものとの対決描写も、スリルに欠けたままでした。 業界主導の盛上げ演出は信用ならないな、という気持ちになった作品でした。 | ||||
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長野県安曇野。半年前に忽然と姿を消した妻の頭蓋骨が見つかった。三井は、見つかった場所に 疑問を抱く。「そんな所に行くはずがない。」いったい妻の身に何が起こったのか?しばらくして、 今度は女子大生が行方不明に!さらには母娘も!山に潜むものの正体は? 三井の妻杳子が襲われるという衝撃的な描写から物語は始まる。正体不明の何かが山の中で うごめいている。そして、次々に犠牲者が!いつどこで襲われるかわからないという恐怖が、 読んでいて伝わってくる。そこにいるはずのないもの・・・。正体が分かってからも、その真相を 探る過程は面白い。展開に少々もたつきは感じられたが、それでも読み始めたら止まらなかった。 妻の敵を討ちたいという三井の悲壮な決意も胸を打つ。ラストも圧巻。微妙に余韻も残る。何十年も 前だが、北海道ではこのような話が実際にあった。なので、読んでいて胸にズシッとくるものが あった。楽しめる1冊だと思う。 | ||||
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何の前情報もなく手に取り、その主題に惹かれ購入しました。 最近は余り見ないアニマルパニックものですが、下敷きになってるストーリーは実際に北海道の旭川で起きた痛ましい事故を下敷きにした半分ノンフィクション。現実に即したリアリティーのある描写には手に汗を握りました。夜道を歩くのが怖くなるほど、闇への恐怖を煽る描写に生々しさを感じました。残念な事に作者の北林氏は既に他界されているとの事で、次作を待つ事ができない事に悔しさがつのります。。。読み終わった後、旭川の事故が気になり色々と調べ回ってしまうほどはまりました。ある意味、二度美味しかったですね。オススメです。 | ||||
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謎?という拘りはないのかも知れないがすぐ解る謎解き、上手とは言えない文章 最後まで読むのがしんどかったです。何かしらでの有名人が書いた、遺作 という話題性がなければ何の噂にもならない(出版物になるかも怪しい)凡作です。やはり売れる売れないは内容よりも広告だなーと改めて思いました。☆2つが妥当ですが他の方が高めなので是正の意味ともっとこれより面白い小説を書いているのに売れなかった小説家の気持ちに成り代わり☆一つにしました。 | ||||
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主人公やそれを取り巻く登場人物をどう描きたいのかがいまひとつはっきりせず、全体的にみると中途半端な小説になってしまっている印象を受けました。扱っているテーマ自体は面白く、特に後半部分の展開はスピーディーで迫力があるので残念です。むしろ、淡々と事実のみを追うような形の小説にしたほうがすっきり読めたのではないかと思います。 | ||||
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妻が謎の失踪。本当に事故なのか、腑に落ちない中年男性・周平が真相解明に執念を燃やす。 プロローグでモンスターがちらっと姿を出すが、人間かどうかさえよくわからない。 モンスターの正体が絞り込まれ、やがて確定する。 そして対策が取られ、対決が始まる。 モンスターの正体探しは、「つかみ」なのだ。 ストーリーは順を追って、堂々と展開する。 奇想も超常現象もない。 正統派のモンスター・パニック小説だった。 | ||||
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長野県安曇野を舞台に、次々と女性が失踪し、その事件の真相解明と同時進行で起こる事件と対処に、ぐいぐい引き込まれてしまいます。個人的には結末と真相の部分にもう少し重みを持たしても良かったと思うし、凛子が追っていた動物達にも、伏線を張り巡らしておいてもよかったかもしれませんね。なかなかおもしろかったです。個人的に100点満点中81点ってところですか。(^-^) | ||||
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巻末の解説文に影響された訳ではありませんが、 アメリカ映画のようなテンポのいい小説です。 安曇野の自然の中で起こる、 不可解な女性の連続失踪。 その謎の解決に取り組む主人公の一群。 妻を失った男、警官、役場の職員、動物学者。。。 被害者の視点も含め、 登場人物それぞれの視点で物語を勧める技法は、 Sキングを筆頭にしたアメリカンモダンホラー的。 イコールとっても映画的です。 テンポよくエンディングまで突っ走る物語は、 一気読みさせるパワーがあります。 自然の描写の美しさとか、 人物造形の書き分けの確かさとか、 素晴らしいと思います。 北欧の推理小説を読んでいるかのようでした。 | ||||
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書店に平積みになっており、気になって読みました。表紙もディーン・クーンツの作品を彷彿させるようでもあり、期待して読みました。前半部分でかなり煽っていますが、後半盛り上がりに欠けます。現実にはありそうですが、かえって面白くない。それこそクーンツばりのはったりがあっても良かったのでは | ||||
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初めての作家、 初めての自然を舞台にしたサスペンス、 新大阪の本屋で一押しでしたので購入しました。 話は無駄がなくテンポよく進んでいきます。 少し惨酷な描写もありますが、リアリティがあるので、 ハラハラドキドキさせられます。 どちらかと言えば男性向けの小説かなと思います。 ネタバレになるので詳細が書けず、すみません。 | ||||
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動物パニック物である。一時期外国映画ではやったもので、「ジョーズ」、「グリズリー」、「アリゲーター」などなど、見たものは多数ある。「クジョー」や「キラービー」などもそうか。残念ながら、日本映画には傑作はなかった。 本書もモンスターが登場するわけだが、スーパーナチュラルな存在ではないため、リアル感がある。人間とモンスターとの戦い、というのがメインストーリーである。一応、最初はその正体は隠されているが、著者には正体をことさら隠す意図はなかったようで、比較的速い段階で正体は判明する。あとは、いかに人間がモンスターに立ち向かうのか、ということである。 主人公に一癖有る人物を持ってくるのも、パニック物の類型と言えるかもしれないが、王道である。 文章は非常に読みやすい。その分、パニック物に必須の臨場感、緊迫感、そしてスリル感に若干欠けるところがあるのは残念である。しかし、非常に映像的な描写であり、今すぐにでも特撮映画にしたいくらい、読んでいて頭の中にイメージが浮かぶ、という点が特徴である。 本書が処女作であることから、存命であれば後年もっと重量感のある作品を残せた可能性があることを考えると、本作のみでの逝去が惜しまれる。傑作か?と問われて即座に返事をしにくいが、なぜか心に残る作品である。 | ||||
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動物パニック物である。 一時期外国映画ではやったもので、「ジョーズ」、「グリズリー」、「アリゲーター」などなど、見たものは多数ある。 「クジョー」や「キラービー」などもそうか。 残念ながら、日本映画には傑作はなかった。 本書にはモンスターが登場するわけだが、スーパーナチュラルな存在ではないため、リアル感がある。 まあ、かなり無理をしてはいるのだが。 人間とモンスターとの戦い、というのがメインストーリーとなる。 このモンスターの存在に、ちょっとした仕掛けがある。 一応、最初はその正体は隠されているが、著者には正体をことさら隠す意図はなかったようで、比較的速い段階でモンスターの正体は判明する。 あとはモンスターの出自と、いかに人間がモンスターに立ち向かうのか、ということである。 主人公に一癖有る人物を持ってくるのも、パニック物の類型と言えるかもしれないが、王道である。 ただ、本作の主人公の欠点は、人間的な魅力に少々乏しい、ということだ。 これは、著者がまだ作家としてこなれていないため、内面描写が上手くない、ということによるものだろう。 文章は非常に読みやすい。 その分、パニック物に必須の臨場感、緊迫感、そしてスリル感に若干欠けるところがあるのは残念である。 しかし、非常に映像的な描写であり、今すぐにでも特撮映画にしたいくらい、読んでいて頭の中にイメージが浮かぶ、という点が特徴である。 本書が処女作であることから、存命であれば後年もっと重量感のある作品を残せた可能性があることを考えると、本作のみでの逝去が惜しまれる。 傑作か?と問われて即座に返事をしにくいが、なぜか心に残る作品である。 | ||||
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「宮部みゆき氏絶賛」という帯につられて買ってしまいました。 ぐいぐいと、読者を物語に引き込んでゆく力は素晴らしいと思います。まるで、現場の山々が目に浮かぶよう、登場人物も、風景も、人々も妙なリアルさがあり、途中から映画か、テレビドラマを観ているかのような錯覚に陥ります。ストーリー自体には、ひねりもなく、伏線もなく、素直なストーリーで、「あれ?ノンフィクションだったっけ?」って感じではありますが、読後は何故かさわやかで、読んだことに後悔はない 1冊でした。 | ||||
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ファントムの正体が何であるのかわかるのが、早過ぎるような気がしました。読んでいて、「あっ、ここでわかっちゃうの?」みたいな印象です。わかってしまえば、後はミステリーと言うより何でしょう、映画で言うところの「ジョーズ」みたいな感じ。物語の中で「惨劇」が繰り返されることのオチがいまいちストンと腹に落ちませんでした。主人公の男性が、妻を亡くした立場でありながら、ぽっと出の女先生に少し色を感じる描写も、個人的には違和感あり。映画化されても見ません。 | ||||
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ハリウッドの底力を感じさせるのは、超大作よりもB級作品だと思う。よくレンタルビデオ屋に1本だけ置いてあるやつだ。スリラー、ホラー、SF、サスペンスとジャンルは問わない。たいして有名な俳優が出ているわけでもなく、見るからに金のかかっていない映画だが、スリリングなストーリー展開だけで見る者をぐいぐい引っ張っていく。2時間を飽きさせない。 この小説にはそんなハリウッドB級映画の面白さを感じた。 あまりたくさん小説を読んでいないので、愛書家に非難されれば甘んじるが、日本にはいいスリラーの書ける作家、つまりアメリカにおけるキングやクーンツのような作家がいないと思っている。日本のエンタテイメント小説はネコもシャクシもミステリーで、スリラーは極めて少ない。 この小説は明らかなスリラーだ。3ページ目からさっそく事件が起こるが、そこですぐにこの小説の悪役は、人間では無いかまたは人間離れした外道であることが読者に明示される。この小説は人間の犯罪者を悪役にしたミステリーではない。スリラーそのものなのだ。 さて、カバーの略歴によると、この小説はある新人賞の最終選考に残ったが、著者が病を得て急逝したため、遺作となってしまった小説なのだそうだ。 面白いスリラーが無いと嘆いている者として、次回作を読んでみたい作家であった。 合掌。 | ||||
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この本にはびっくりするような仕掛けはありません。ものすごく細かい点まで心理的に掘り下げて書いてあるとか、伏線がそこかしこに張り巡らされているわけでも、時代設定や環境設定に特別なところはないし、登場人物が何か特別な過去を背負っていて、とっても魅力的…っていうわけでもありません。 でも、この本は「買い」です。(というよりは、「買い」でっせぇ〜っていう感じ)読み手をどんどん引き込んで、最後まで飽きさせることはありません。 なぜなのかなぁ〜?って考えてみると、確かに本のオビにも書いてあったように、「謎の部分」は結構最後まで明かさないので、気になってどんどん読み進んでいくような部分はあります。それにプラスして登場人物の描き方がとても上手いと思います。性格がはっきり書かれていて、伝わりやすい上に基本的にはみんな「いい人」として描かれているので、感情移入がしやすいこともポイントが高い点です。 まぁ、「名作」とか「記念的作品」っていうほどとは言えないまでも、ツボを押さえて丁寧に書いていけば、特別な仕掛けや設定は無くても充分に良い本が書けるという、お手本のような例だと思います。買って「損」はしません。…なんてね! | ||||
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