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ファントム・ピークス
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ファントム・ピークスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 21~40 2/4ページ
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それなりに楽しめる作品ではあるのだが、盛り上がってくるのが遅すぎるし、 主人公と彼女をなくした男との友情がストーリー上大して意味が無かったり、 女性ヒロインがいるのに僅かにも恋愛要素がなかったり、主人公側の戦力に比べると 相手がちょっと弱かったりと、モンスターパニックものとしてどうにも物足りない部分が多い それにラスト あんな出し惜しみをしなければ、ラスト前の盛り上がりになっただろうにと残念に思ってしまう まあ作中で話題になる作品のフィクション版を買う方がいいかもしれない | ||||
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オカルト風のタイトルに反して、直球も直球の猛獣パニック小説であります。 序盤改行が少なくて読み進めるのにひと苦労でしたが、なじんでしまえばもう一気読み。緊密な描写と畳みかけるような展開で読者を退屈させません。 やけに説明的なセリフまわしや、暗示的な描写の積み重ねで盛り上げていく手法がまさに映像的・・・と思ったら、著者は映画畑の人だったのですね。 余分なドラマを排して異常事態に物語を絞ったのはお見事ですが、反面、多くの登場人物たちがそれぞれ自分たちの役割をきっちり務めるものの、そこから踏み出すことがないのが物足らないところ。特に陽一くんと愛犬リキの途中退場がもったいない。 また、キャンプ場の炎上がピークで、その後の暴れぶりが中途半端な印象なのが気になるところ。死者がもっと続出してもおかしくないと思えるのですが、もしかすると「三毛別熊害事件」の犠牲者数を越してしまってはいけないというような配慮が働いたのでしょうか。 | ||||
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ワクワクしました。 あっという間に読んでしまいました。引き込まれます。 | ||||
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会話文がやたら多く、その為か情景・心理描写がやたら薄いので、脚本を読んでいるかのような感覚になりました。会話文だけで話の筋が追えるほどに会話が多いです。 内容としては、ページの7割近くを使って真相を明かそうとするまでは良かったのですが、そこからオチにかけてのガッカリ感がありました。まるでハリウッドの駄作を寄せ集めて切って貼ったような感じです。 普段小説も読まず映画もあまり見ないという方であれば、楽しめる作品だと感じましたが、そうでない場合は決して勧められる作品ではありません。 | ||||
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出張中の電車の中で一気に読めました。メッセージもわかりやすくて良かったです(もののけ姫っぽい)。安曇野周辺は自分は昔よく訪れた場所なので、山の雰囲気も身近に感じ、はまりました。 昨今、外来生物問題がクローズアップされていますが、これもそんなカテゴリーと言えるのではないでしょうか。恐怖の中心となる生物はあれですが、昔のアメリカ映画で同じよう話がありましたね。確かジョーズのヒットに便乗して作られた一連の動物パニックものです。 今の技術なら即、映画化できそうですが、実在する生物のパニックものという点は売りにならないので、メッセージ性のある思慮深い脚本、魅力的な俳優陣、長野の現地ロケによる徹底したリアリティを揃える必要がありそうです。キングコングやグエムル、恐竜のような嘘の生物を使ったパニックものより現実的でずっとこわいし、かといって動物園から逃げたライオンみたいな陳腐な設定ではないので、映像のリアリティが凄ければ、映画も結構いけると思います。 | ||||
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謎解き命の読者には勧め辛い。冒頭で被害者の視点で状況が語られる。 状況証拠が積み重ねられるのにも拘わらず、見当外れの捜査をする作中人物達がもどかしくなる。 読者にも謎は残るが日本と言う立地条件を考えれば、自ずと凶行の演出者は想像できる筈。 勿論、ホラーやSFなら別の展開も考えられるが。終盤はちょっとやり過ぎ且つ、 捜査陣が後手に回り過ぎの感もあるが、実は結構楽しんで読んだ。 高校登山部出身の私にとって、信州及び信州大学は憧れの対象であった。 デビュー作で瑕も多いこの作品を楽しんだ理由は案外その辺にあるのかも知れない。 | ||||
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常念岳・蝶ヶ岳の登山口周辺が舞台となっており、描写が非常に正確・具体的で、登山で訪れたことがある人なら、一層リアリティを感じ、楽しんで読めるだろう。そうでない人でも、巧みなストーリー運びに読み終わるまで楽しめることは間違いない。ひとつだけ難をいえば、怪物を舞台に出現させるネタづくり(あまり書くとネタバレになる)が少し弱かったかも。もっと多くの傑作を残せたであろう、早世が惜しまれる作家だ。 | ||||
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ミステリーじゃないのかもしれませんが、ミステリーなら間違いなく面白くないです。 何より、文章が稚拙で登場人物のキャラクターも薄っぺらいです。 失礼な言い方かもしれませんが、中学生が書いた小説のような感じがしました。 | ||||
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個人的にはこのような惨劇系は苦手です。少し気分悪くなるぐらいのチキンです。 ただどんどん読み進めてしまう魅力がありました。 何の予備情報も無く買ったので犯人は誰なのか、と言うか人が起こした事件なのか、ドキドキしながら読んでしまいました。 恋人の発見に執念を燃やしながらも何が起こったか冷静に考え直し、捜索隊が見落としたモノを発見するシーンが一番好きです。 犠牲者や遺族のその後は書かれないのでもう少し掘り下げても思いました。 本当に誰にも救いが無く、事件の元凶がはっきりしなかったりと最後はやたら現実的です。 内容的にあまり友人に薦められませんが、他の著書も読んでみたいと思います。 | ||||
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面白く書かれてて才能ある作家さんなので、もう次回作がないのが残念です。 化け物の正体が、もっと想像を絶する未知のものというか、謎があるのを期待してたので、単なるアニマルパニック物だったのは少し残念。 途中のピクニックアットハンギングロックのくだりはわざとらしくていらないなと思った。 読み味は悪くないし、期待以上でも以下でもない。 ただ化け物の正体があれだってすぐわかってそこから先は自分のテンションが低かった | ||||
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「宮部みゆき絶賛」の文字につられて読んでみました。 てっきり、ミステリーなんだと思ってたんですけど。 パニック・エンターテインメントだということでございます。 ちょっとでもネタばれしちゃうと、つまらない本なのであまり書けませんが。 一人の女性が、山で謎の失踪することから始まる話です。 彼女の旦那さんが、その真相を探るために、調べながら生活してるんですが。 数年経ち、新たな失踪者が現れ、パニックになっていくのでございます。 映画監督の黒沢清さんが解説を書いておられます。 そこにもある通り、映画を見ているように展開されていく小説です。 しかし、これを実際に映画にするとなると、ちょっと難しい気もします。 全体で300ページちょっとだし、所々で難しい言葉が使われているものの、読みやすい本だと思いまう。 これから秋になりますから。読書の秋ですからね。 ネタバレが難しいので、読んでみてくださいませ。 | ||||
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舞台は長野県安曇野。 次々と山中で行方不明者が出るのだが、果たしてその原因は? 北林氏の作品は初めて読むが、文章自体は非情に読み進めやすく、 あっと言う間に読破した感じ。 設定こそ、全くありえない状況ではないので、想像しながら 読めた点では違和感はなかった。 内容は、パニック・エンターテインメントと謳っているが、 そこまでのドキドキ感はなかったのが少し残念。 また、ラストも少しあっけなかったかも。 アメリカ映画「ジョーズ」の陸上版といったところか。 | ||||
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小説前半で、謎の失踪が相次ぐ部分では、まだ見ぬモンスターへの恐怖が盛り上げられ、先を読み進めたくなる。作者のストーリーテラーとしての力量が感じられる。 一方、殺戮者の正体が明らかになった後の展開は、読者にとって予測可能で、思わぬ波乱ということは感じなかった。ただし、モンスターを仕留める場面は、活字による描写であるにもかかわらず、ハラハラして手に汗握る。 故人である著者は、元映画プロデューサーとのこと。本作の後半は、映像化したら非常に迫力ある面白い絵になるのだろうなと感じた。 | ||||
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まず、☆2つという低い評価について。 私がこれを購入した某デパート内の書店で、この本には 「あの宮部みゆき氏が絶賛!読み進むほどに引き込まれる本格ミステリー! 結末は・・・まさか・・・!」という内容のPOP広告が付いていたのです。 浅はかにもそれを信じて購入した私の、読後第一の感想は、後悔の2文字でした。 これはミステリーではありませんし、まさかの結末なんてありません。 裏表紙を見れば、「パニック・エンタテイメント」と書いてあるので 本は嘘をついていませんし、確認しなかった私が悪いのですが、非常にがっかりしました。 そういった感情から私にとって最初は☆1でしたが、 私の落ち度もあるので☆2としました。 ただそれを超えるものではないと思いました。 「犯人」は早い段階で目星がつき、あとはそれを退治するだけ。 前半の方が面白く、後半は読むのがめんどくさくなりました。 あの小さい女の子のその後は?なんか途中で話から離脱してそれっきり? あと妻を亡くしてまだ半年の周平と、ぽっと出の凛子(多分かなり年下)との描写が、 なんだか色気というかロマンスみたいなものを感じさせるもので、違和感がありした。 よかった点は、山や渓谷などの描写がとても優れていたことです。 川のせせらぎが聞こえてくるような、涼やかな筆致です。 | ||||
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ツキノワグマとヒグマの違いを予め知っていなければ楽しめない。 僻邑での連続殺人事件。山で何者かに女性だけが惨殺される。はたして何者か? 古典的ではあるが、引き込むものがある。ところが、期待感が絶頂に達する段階で、ツキノワグマとヒグマの違いを予め知っていない読者は溜飲を下げることができない。 食害のリアリティは十分ある(本文中にも過去の事件名が出てくるので、過去の熊の食害事件も参考にしているのであろう)のだが、人災の部分については結構つっこみどころもある(薬殺するまえに警察に届けるべきじゃない?そもそも人ひとり失踪しているのに牧場は調べられなかったのかしらん?等々)。 エピローグもいまいち。双子の片割に対して呑気に色々な思いを馳せている場合じゃないだろ。ちゃんと捜索しようよ。それとも「ファントム・ピークス2」を書く伏線だったのかしらん? | ||||
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テンポの良いストーリーと善良なる人々が出てくる本。 こういうヒグマパニック物だと、 「もう駄目だ!!ヒグマが来た。まだ後ろに人がいるけど、ドアを閉めろォォォ」 「開けてくれ!!早く。早く!・・・うわーーーー」 「バリバリ、ガリガリリ」 など、人間の醜悪さを強調したものが多いような気がします。 が、この作品はあくまでも「ヒグマの恐怖」のみで勝負している所に好感がもてました。 だからこそ、読了感も、割と爽やかなのでしょう。 エンタメ小説として、最高です。 | ||||
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人のわがまま、身勝手さがとんでもない形で跳ね返ってくる。 テーマ自体は面白いのですが、少し無理をしてシチュエーシ ョンを作っている感があちこちで鼻につきました。 そのような背景説明にかなりのページを割いており、個人的 には、その部分はとても退屈な内容に思えました。 またその身勝手さに焦点を当てるのか、事件に焦点をあてる のかが明確でなく、どっちつかずで中途半端に感じました。 途中から事件の内容も明らかになってしまい、アクション小 説的な流れになっていきます。 訴えたいもの、伝えたいものがはっきりしないため、読んだ 者の心は揺れないでしょう。 B級映画にありがちな「ただ面白かった」、「すごかった」 で終わってしまったなという読後感を持ちました。 ストーリーテラーとしては一流であり、もっと多くの作品を 出していけば、素晴らしいものができたんだろうになと残念 に思います。 | ||||
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久しぶりに面白い作品でした。 スピード感もあり、次々と進んで読みきってしまいました。 残念なのは、この作者が亡くなっているので、次回作が読めない事ですね。 | ||||
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宮部みゆき氏絶賛という帯にひかれて購入しました。 ネタバレにならぬよう詳細は控えますが、長野県安曇野を舞台に次々と起こる女性の行方不明事件、その真相に迫ろうとするときに次々と起こる惨劇、情景が目に浮かぶような見事な描写と、読む者に恐怖と緊張感を持続させる見事な筆致で、手に汗を握りながら一気読みでした。 賛否両論のようですが、私には非常に面白い作品でした。もう作者は亡くなられているようで、それが極めて残念です。 | ||||
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ファントムというからには、想像上の化け物が出てくるのかと思ったら、それは早とちりだった。どこにもホラー小説だなんて書いてないもんね。パニック小説なのだが、事件の積み重ねや、登場人物、山村に生きる人々の描き方など実に細やかで丹念(丁寧すぎてやや時間がかかりすぎる気がしたが)。終盤はグロテスクに盛り上げてくれる。見事な筆力。最近新人賞の作品ばかり読んでいたせいか、その安心感に酔ってしまった。一人の優秀な作家を日本から失ったことが悲しい。 | ||||
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