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湖は餓えて煙る
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湖は餓えて煙るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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伝説的なアイス・ホッケーの監督のスノー・モービルが見つかり、やがて・・・というお話。 著者はこれが小説の処女作だそうですが、既に大物感が漂う堂々とした小説に仕上がっており驚かされます。文章もうまく処女作でここまで書けたらアッパレな出来だと思います。ただ、プロットの中核をなす謎が割とありきたりなネタで、私も90年代の推理小説で散々読まされたことから、またか、という感慨を抱いたのも事実であります。この辺をもうちょっと工夫してくれたら☆5つあげてもよかったのですが・・・。 という毀誉褒貶ありますが、筆力のある方らしいので今後の活躍を期待したいと思います。機会があったらご一読を。 | ||||
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『卵をめぐる祖父の戦争』に続く、ハヤカワ・ポケット・ミステリ新装第二弾。’10年、「このミステリーがすごい!」海外編で第19位にランクインした、≪ウォール・ストリート・ジャーナル≫が9.11事件報道により’02年にピュリッツァー賞を受賞した際の一員で、現在は同紙のシカゴ支局長をつとめるブライアン・グルーリーの小説デビュー作。惜しくも受賞を逃したが、アメリカにおけるミステリーの最高峰、’10年度「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」のベスト・ファースト・ノヴェル(最優秀新人賞)にもノミネートされた。1998年2月。ところはミシガン州北部の田舎町スタヴェイション・レイク。‘おれ’ことガスは、少年時代にアイスホッケーの州大会決勝でおかした致命的なミス、そして成人してからの大都市デトロイトで≪デトロイト・タイムズ≫の記者として勇み足を踏んで解雇・現在も係争中、という二重のトラウマを抱えている。34才の現在は地元ローカル紙≪パイロット≫の編集長代理をつとめ、アイスホッケーも趣味で続けている。そんなある晩、凍てついた湖のほとりにスノーモビルの残骸が打ちあげられた。それは、かつて‘おれ’も師事した、少年アイスホッケー・チームを率いた伝説のコーチ、ブラックバーンが10年前に事故死した時に乗っていたものだった。にわかに浮上する殺人の疑い。‘おれ’と、ただひとりの部下・赤毛の女性記者ジョーニーは早速取材を始めるのだが、それは世にもおぞましい、町の“暗部”を暴くことでもあった。あくまでも事実の追求とそれを記事にすることにこだわる‘おれ’の“新聞記者”魂。間奏曲のように回想される、少年時代にひたむきに打ち込んだ“スポーツ”。そしてほろ苦い“青春小説”のテイスト。いつしか‘おれ’に感情移入して、この長い、読み応えたっぷりの重層的な物語を、特に後半に至って思わずの急展開につい一気読みしてしまう。 | ||||
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『卵をめぐる祖父の戦争』に続く、ハヤカワ・ポケット・ミステリ新装第二弾。 ’10年、「このミステリーがすごい!」海外編で第19位にランクインした、≪ウォール・ストリート・ジャーナル≫が9.11事件報道により’02年にピュリッツァー賞を受賞した際の一員で、現在は同紙のシカゴ支局長をつとめるブライアン・グルーリーの小説デビュー作。惜しくも受賞を逃したが、アメリカにおけるミステリーの最高峰、’10年度「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」のベスト・ファースト・ノヴェル(最優秀新人賞)にもノミネートされた。 1998年2月。ところはミシガン州北部の田舎町スタヴェイション・レイク。‘おれ’ことガスは、少年時代にアイスホッケーの州大会決勝でおかした致命的なミス、そして成人してからの大都市デトロイトで≪デトロイト・タイムズ≫の記者として勇み足を踏んで解雇・現在も係争中、という二重のトラウマを抱えている。34才の現在は地元ローカル紙≪パイロット≫の編集長代理をつとめ、アイスホッケーも趣味で続けている。 そんなある晩、凍てついた湖のほとりにスノーモビルの残骸が打ちあげられた。それは、かつて‘おれ’も師事した、少年アイスホッケー・チームを率いた伝説のコーチ、ブラックバーンが10年前に事故死した時に乗っていたものだった。にわかに浮上する殺人の疑い。‘おれ’と、ただひとりの部下・赤毛の女性記者ジョーニーは早速取材を始めるのだが、それは世にもおぞましい、町の“暗部”を暴くことでもあった。 あくまでも事実の追求とそれを記事にすることにこだわる‘おれ’の“新聞記者”魂。間奏曲のように回想される、少年時代にひたむきに打ち込んだ“スポーツ”。そしてほろ苦い“青春小説”のテイスト。いつしか‘おれ’に感情移入して、この長い、読み応えたっぷりの重層的な物語を、特に後半に至って思わずの急展開につい一気読みしてしまう。 | ||||
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登場人物が多く、名前を覚えることと、人間関係を把握するまで大変なので、最初の20〜30ページがもたつくという欠点がありますが、登場人物の紹介があるので、問題ないでしょう。最初を乗り切ると、スポーツ、青春(成長)の豊穣な物語が待っています。登場人物のキャラクターがセリフや直接的な描写に頼ることも無く、仕草や小道具を巧みに使い異なる角度から描くことで、生き生きと立体的に描かれており、最近読んだ小説の中では出色の出来といえるでしょう。例えば「エッゴ」と主人公が呼ぶホッケー道具にまつわるエピソードや主人公の思いを描写することで、ホッケーに対する愛情、幼馴染との親密さ、主人公の成長などを象徴させた点は、見事しか形容しようがありません。肝心のミステリーとしてはミステリーを読みなれた人なら先を読めてしまうという弱い点がありますが、それを補って余りある、感動的な物語を楽しませてくれました。 | ||||
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登場人物が多く、名前を覚えることと、人間関係を把握するまで大変なので、最初の20〜30ページがもたつくという欠点がありますが、登場人物の紹介があるので、問題ないでしょう。 最初を乗り切ると、スポーツ、青春(成長)の豊穣な物語が待っています。 登場人物のキャラクターがセリフや直接的な描写に頼ることも無く、仕草や小道具を巧みに使い異なる角度から描くことで、生き生きと立体的に描かれており、最近読んだ小説の中では出色の出来といえるでしょう。 例えば「エッゴ」と主人公が呼ぶホッケー道具にまつわるエピソードや主人公の思いを描写することで、ホッケーに対する愛情、幼馴染との親密さ、主人公の成長などを象徴させた点は、見事しか形容しようがありません。 肝心のミステリーとしてはミステリーを読みなれた人なら先を読めてしまうという弱い点がありますが、それを補って余りある、感動的な物語を楽しませてくれました。 | ||||
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米国ミシガン州の北部田舎町にかって住んだことがあり興味を以て読みました。ミステリー小説が好きなので興味のある方は是非読んでみてはいかがでしょうか。TBSラジオでもどなたかが推薦していました。登場人物が多くカタカナが多くて読みにくい点もありますがロスコモンの田舎町にはとても懐かしい名前が出てきて面白かったです。湖の景観が好きな方は是非ミシガンで生活してみてはいかがでしょうか。綾瀬市吉岡在住 MASA | ||||
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米国ミシガン州の北部田舎町にかって住んだことがあり興味を以て読みました。ミステリー小説が好きなので興味のある方は是非読んでみてはいかがでしょうか。TBSラジオでもどなたかが推薦していました。登場人物が多くカタカナが多くて読みにくい点もありますがロスコモンの田舎町にはとても懐かしい名前が出てきて面白かったです。湖の景観が好きな方は是非ミシガンで生活してみてはいかがでしょうか。 綾瀬市吉岡在住 MASA | ||||
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今年最大の掘り出しもの!日本語タイトルがまずいので、あまり期待しないで読みはじめたのですが(笑)。少年の成長モノに弱い私のハートをわしづかみ!なじみのないアイスホッケーの世界も新鮮に読めました。最近、ミステリの分野で食傷気味なファザコン色も、この程度ならクドくないです。オチの一部は冒頭から予想できちゃったりもして、「やっぱりね」と喜ばせてくれたりもして。続編もすごく楽しみです。 | ||||
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今年最大の掘り出しもの! 日本語タイトルがまずいので、あまり期待しないで読みはじめたのですが(笑)。 少年の成長モノに弱い私のハートをわしづかみ! なじみのないアイスホッケーの世界も新鮮に読めました。 最近、ミステリの分野で食傷気味なファザコン色も、この程度ならクドくないです。 オチの一部は冒頭から予想できちゃったりもして、「やっぱりね」と喜ばせてくれたりもして。 続編もすごく楽しみです。 | ||||
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そして時期は2月、どれをとっても痺れる様なアメリカン・ハードボイルド・ミステリーのお膳立て。ジョン・ハートの「川は静かに流れて」を彷彿とさせるが、より乾いたハードなタッチ。前半はアイス・ホッケーにまつわる主人公の回想とその他登場人物との係わりを丹念に描いており、アイス・ホッケーの試合場面の臨場感には、このスポーツに全く興味の無い私も、思わず引き込まれる迫力の描写。しかし、肝心の事件自体は全く進展らしきものをみせず、登場人物の名前のややこしさもあって、睡魔にも時折見舞われる始末。正直に言うと、200ページ位のところで、本書の読了を放棄しようか、と一瞬思ったりした。だが...300ページ過ぎから話はジェットコースター!!残り250枚はページをめくるのももどかしく、あッ、と言う間に読了。最初の<悪事>は容易に思い至るのだが、そこに更なる第二、弟三の仕掛けが用意されていて...読み終わってから気づくのだが、退屈だとおもった前半の相関関係を丹念に読んでいないと、後半のジェット・コースターに乗り遅れるので注意を...本書の主人公も、アイス・ホッケーというスポーツに入れ込みすぎて、結局それ以外の大人の事情を、すっかり見逃していたことになるのだが...本書の続編「The Hanging Tree」も本国で評判が良いようで、本当に楽しみです。翻訳もおおむね快調、読みやすい。ただ一点、155P<のろまなサッカーが釣れたよ>とはどういう意味? | ||||
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そして時期は2月、どれをとっても痺れる様なアメリカン・ハードボイルド・ミステリーのお膳立て。 ジョン・ハートの「川は静かに流れて」を彷彿とさせるが、より乾いたハードなタッチ。 前半はアイス・ホッケーにまつわる主人公の回想とその他登場人物との係わりを丹念に描いており、 アイス・ホッケーの試合場面の臨場感には、このスポーツに全く興味の無い私も、思わず引き込まれる迫力の描写。 しかし、肝心の事件自体は全く進展らしきものをみせず、登場人物の名前のややこしさもあって、睡魔にも時折 見舞われる始末。正直に言うと、200ページ位のところで、本書の読了を放棄しようか、と一瞬思ったりした。 だが...300ページ過ぎから話はジェットコースター!! 残り250枚はページをめくるのももどかしく、あッ、と言う間に読了。 最初の<悪事>は容易に思い至るのだが、そこに更なる第二、弟三の仕掛けが用意されていて... 読み終わってから気づくのだが、退屈だとおもった前半の相関関係を丹念に読んでいないと、後半のジェット・コースターに 乗り遅れるので注意を... 本書の主人公も、アイス・ホッケーというスポーツに入れ込みすぎて、結局それ以外の大人の事情を、すっかり見逃していた ことになるのだが... 本書の続編「The Hanging Tree」も本国で評判が良いようで、本当に楽しみです。 翻訳もおおむね快調、読みやすい。ただ一点、155P<のろまなサッカーが釣れたよ>とはどういう意味? | ||||
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