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終着駅(ターミナル)殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
終着駅(ターミナル)殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全21件 21~21 2/2ページ
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西村京太郎といえば、火曜サスペンスのイメージが強い。実際、トリックもアリバイもへったくれもなく、なんか偶然であった人間を直感で犯人と断定して追いつめる、っていうだるい小説が多い。しかし、初期のころはそうでもなかったんですよ。サリドマイド傷害をあつかった『天使の傷痕』、聞こえないひとをあつかった『四つの終止符』、アイヌ問題をあつかった『殺人者はオーロラを見た』など、ちゃんと内容もあるし、しかも謎解きらしい謎解きがあるのもあったんです(謎のレベルが高いわけじゃないけど・・)この『ターミナル』は、それなりに意味ある仕事をしていた西村が、量産型テレビサスペンスへと転向していく直前の作品で、少なくともこの作品に関しては謎解きがあります。それから、山村美沙と共に、彼は「火サスの帝王」となるわけですが、彼らによる「ミステリの関心を持つ層の掘り起こし」がなければ、いまの日本ミステリの隆盛はなかったんだと僕は考えます。乱歩賞を取っても本が売れなかった時代から、「ミステリがあたれば儲かる、だから才能のあるひとがミステリを書く、ゆえにレベルの高い読者も増える」という時代へとかえる、縁の下の力持ちになってくれた西村さんに感謝しましょう。 | ||||
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