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終着駅(ターミナル)殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
終着駅(ターミナル)殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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協会賞受賞作で、ある意味作者の出世作なのだが、作品そのものにも、受賞自身にも呆れる。日本ミステリの主流を紀行文にしてしまった罪作りな作品と言える。 本作で使用されているアリバイ・トリックは、トリックとは呼べない程の拙劣なもので、この程度のアイデアでミステリを書こうと言う気がしれない。他の作品を読んでも、本格的ミステリを書く能力がないのだから、紀行ものに徹すれば良いのにと思う。 作者はミステリ作家になる前、様々な職業を転々として、人情・人生の機微は心得ていると思う。それにホンの僅かなミステリ味を加えるだけで、"日本ミステリの主流"と言う顔をされては困る(読む側の責任もあるが)。読む側も見る目を養う必要があると言う、反面教師的作品。 | ||||
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西洋と日本のミステリーを上手く融合し、それに西村京太郎独特の鉄道トリックを上手くスパイスした推理小説でした。 久しぶりに故郷に帰る7人の旧友たちが次々に殺されていくという展開なので自ずと段々犯人がわかって来ます。 しかし、その動機や殺人のトリックが終盤まで明らかにされないので300ページ以上の長編ですが興味深く読めました。 | ||||
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西村京太郎といえば、火曜サスペンスのイメージが強い。実際、トリックもアリバイもへったくれもなく、なんか偶然であった人間を直感で犯人と断定して追いつめる、っていうだるい小説が多い。しかし、初期のころはそうでもなかったんですよ。サリドマイド傷害をあつかった『天使の傷痕』、聞こえないひとをあつかった『四つの終止符』、アイヌ問題をあつかった『殺人者はオーロラを見た』など、ちゃんと内容もあるし、しかも謎解きらしい謎解きがあるのもあったんです(謎のレベルが高いわけじゃないけど・・)この『ターミナル』は、それなりに意味ある仕事をしていた西村が、量産型テレビサスペンスへと転向していく直前の作品で、少なくともこの作品に関しては謎解きがあります。それから、山村美沙と共に、彼は「火サスの帝王」となるわけですが、彼らによる「ミステリの関心を持つ層の掘り起こし」がなければ、いまの日本ミステリの隆盛はなかったんだと僕は考えます。乱歩賞を取っても本が売れなかった時代から、「ミステリがあたれば儲かる、だから才能のあるひとがミステリを書く、ゆえにレベルの高い読者も増える」という時代へとかえる、縁の下の力持ちになってくれた西村さんに感謝しましょう。 | ||||
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西村京太郎といえば、火曜サスペンスのイメージが強い。実際、トリックもアリバイもへったくれもなく、なんか偶然であった人間を直感で犯人と断定して追いつめる、っていうだるい小説が多い。しかし、初期のころはそうでもなかったんですよ。サリドマイド傷害をあつかった『天使の傷痕』、聞こえないひとをあつかった『四つの終止符』、アイヌ問題をあつかった『殺人者はオーロラを見た』など、ちゃんと内容もあるし、しかも謎解きらしい謎解きがあるのもあったんです(謎のレベルが高いわけじゃないけど・・)この『ターミナル』は、それなりに意味ある仕事をしていた西村が、量産型テレビサスペンスへと転向していく直前の作品で、少なくともこの作品に関しては謎解きがあります。それから、山村美沙と共に、彼は「火サスの帝王」となるわけですが、彼らによる「ミステリの関心を持つ層の掘り起こし」がなければ、いまの日本ミステリの隆盛はなかったんだと僕は考えます。乱歩賞を取っても本が売れなかった時代から、「ミステリがあたれば儲かる、だから才能のあるひとがミステリを書く、ゆえにレベルの高い読者も増える」という時代へとかえる、縁の下の力持ちになってくれた西村さんに感謝しましょう。 | ||||
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