■スポンサードリンク
ニッポニアニッポン
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ニッポニアニッポンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本単体、として考えれば決して悪い作品じゃない。力のある著者だろうとも思う。 もし、似たような先行作品がなかったら鴇に名前が似てるから、自分を稀有な存在と誇るひッキーのストーカー主人公が鴇奪還し殺そうとするって設定はあっぱれだったと思う。でも、すでに先行作品に(著者自身意識しているように)金閣の美に魅入られて、焼失せしめんとする三島由紀夫金閣寺という作品がこの作品の数十倍の筆力をもって、注意深く力ある流麗な筆致と心理描写で読み継がれている中で、今さらこんなことを書く意味がどこにあるのか解せない。 仮に、同じモチーフで、ひきこもりとか現代的モチーフを用いていることが評価に値するという意見があるとしたら、村上龍の「共生虫」のほうがはるかに上手。こうしたすぐれた先行作を意識したにしてはあまりに無防備で、筆力に書くと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本単体、として考えれば決して悪い作品じゃない。力のある著者だろうとも思う。 もし、似たような先行作品がなかったら鴇に名前が似てるから、自分を稀有な存在と誇るひッキーのストーカー主人公が鴇奪還し殺そうとするって設定はあっぱれだったと思う。でも、すでに先行作品に(著者自身意識しているように)金閣の美に魅入られて、焼失せしめんとする三島由紀夫金閣寺という作品がこの作品の数十倍の筆力をもって、注意深く力ある流麗な筆致と心理描写で読み継がれている中で、今さらこんなことを書く意味がどこにあるのか解せない。 仮に、同じモチーフで、ひきこもりとか現代的モチーフを用いていることが評価に値するという意見があるとしたら、村上龍の「共生虫」のほうがはるかに上手。こうしたすぐれた先行作を意識したにしてはあまりに無防備で、筆力に書くと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
芥川賞候補作ということでいまさらながら読んでみました。主人公・鴇谷春夫のトキに対する感情が綴られているわけなんだけど、正直、読んでてシラけてしまった。つまり感情移入できない。マスコミが取り上げる類型的少年を描写してて、それが僕には食傷気味としか感じなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
芥川賞候補作ということでいまさらながら読んでみました。 主人公・鴇谷春夫のトキに対する感情が綴られているわけなんだけど、 正直、読んでてシラけてしまった。 つまり感情移入できない。 マスコミが取り上げる類型的少年を描写してて、それが僕には食傷気味としか感じなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中学生くらいのとき、毎日世界が終わってしまえばいいのに、と考えていた私にとっては、主人公がテロを計画する心情はわりと理解できる。ところがいまひとつこの小説が私の胸を打たないのは、「引きこもり少年の1人称で病んだ日本を描こう」という著者の意図が見え見えだからだ。失敗作ではないし、試みとしては評価できるかもしれない。セーフティバントで出塁を狙ったが、野手の正面をついて内野ゴロといった感じだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる「引きこもり」がなんだか大きなことをやらかす/やらかそうとする話なのですが、結局「引きこもり」という要素がエクスキューズにしかなってないようで、物足りない気がしました。でも、筋書きの上を主人公が筋書き通りになぞっていくテンポは悪くないので、ぐいぐい読み進んでいけます。そうやってぐいぐい読んで最後に唐突に「無常観」が出てきても説得力が全然ないし、ただ無茶やるだけでユーモアというのも乱暴な話だなと思うわけですが。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!