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ウエンカムイの爪
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ウエンカムイの爪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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「邂逅の森」で直木賞を受賞した熊谷達也氏のデビュー作であると共に97年度「第10回小説すばる新人賞」受賞作。さすがに情景描写・心理描写が生き生きとしており、迫力があり、一気に読んだ。 | ||||
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第十回、小説すばる新人賞作品です。 金色のヒグマ「カムイ」を追う動物写真家と、生態研究のために、同じくヒグマを追う大学助教授。北の大地と、取り巻く人間模様をうまく描写しています。 この作品が後の直木賞作品、「邂逅の森」の流れに繋がります。 作家、熊谷達也を知る上で、外せないデビュー作といってよいでしょう。 | ||||
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神話を現実に結び付けようとする熊谷の試みには何ら批判する術はなし。ただ、不用意な展開が無理を生じさせ、劇画チックな世界へと映ることを否めない。 「邂逅の森」は、素晴しかった。それは彼の思想と文化の根底が一致したからに他ならない。地に足が着いた作品です。 熊谷さん 無理して仮想の世界に入り込まないで下さい!じっくりと土着の思想と文化、そして人の生き様を如術に拾い集めてください。今回の作品の評価は、実は☆一個に近い☆☆ですが、数少ない純文学者への期待を加味し、☆☆☆としました。 密度が濃く、詳細な下調べをまとめた作品を描いてください。心より期待します。 | ||||
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アイヌでは熊は神からの贈り物とされてきた。それは熊と共存する者達にとって生きる上での知恵であった。熊と共存する知恵を持たない僕等は、いたずらに熊を恐れながらその生態を理解しないままでいる。熊がいるという前提でどのように暮らすか。熊の生息地を訪れる者たちのマナーの問題も含めて、本書に書かれていることは示唆に富んでいる。新世代ベアーズの問題を考えるときも避けては通れない。自然が残る場所は、優雅であると同時に危険が伴う場所である。危険に遭遇しないための知恵を学び心得を持つべきである。 | ||||
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~2004年に「邂逅の森」で直木賞+山本周五郎賞を受賞した作家のデビュー作で、7年前の小説すばる新人賞受賞作です。「邂逅の森」を読む前にどんな作家なのだろうという興味でこの本を手にしました。デビュー作としては期待に違わない出来です。(「邂逅の森」をますます読みたくなりました) 新人賞をとるためには(作家としてデビューするためには)、この~~レベルが目標だなとおもいました。欠点は第九章に突然登場する猟師(というより単なる血に飢えた動物殺し屋)の描き方が類型的で雑なことです。これでは登場させる意味がないとおもいました。欠点といえばそれぐらいで、人間と熊との戦いを新人とはおもえない手なれたわざで最後まで緊張感を失わず魅せてくれました。~ | ||||
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同じくまの名前を持つ私ではあるが、くまの生態はよく知らなかった。寝た振りや、無視が効くのだというように思っていた。いったん人間を襲うと決めた熊にはそういうものは効かない。とくにヒグマは今本州に出没しているツキノワグマとは全然違い、危険である。そういう未知の世界の実態を教えてくれる教養小説の一面と、それでも熊に魅せられていく主人公たちの心の奥を探る小説である。「アイヌ神謡集」を読んだばかりの私には、いい熊のキムンカムイ、悪い熊のウエンカムイの違いがよく分かる。しかしどちらも神なのだ。ゆめゆめ容易には近づけない。導入の緊張と中盤のたるみ、そして後半部の盛り上がりで、一気に読ませてもらった。処女長編とは思えない上手さではある。題材が面白いだけに、気になる直木賞作家が出てきた。 | ||||
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