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美濃牛



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【この小説が収録されている参考書籍】
美濃牛 (講談社ノベルス)
美濃牛 (講談社文庫)

美濃牛の評価: 6.80/10点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.80pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

美濃タウロス!!


 石動戯作シリーズの1作目。 リゾート開発の計画が持ち上がった岐阜県の辺鄙「暮枝」。 癌をも治す奇跡の泉―――オカルトめいた伝説の取材に来た一同はこの土地の複雑な関係性に触れる。 やがて起きる連続殺人はわらべ歌のなぞりなのか、開発行為の利権によるものなのか、一族への復讐なのか。 技巧、メタ、幻想を兼ねた作者独特の雰囲気の一冊。

 500ページ越えの大作ながら少しずつ事件の一端を明かしてゆく構成、短めに区切った多重視点で飽きずに読むことができました。 横溝正史を第一に既存のミステリーの轍を打ち破るようなメタ要素は非常に楽しい。 ハサミ男からの二作目のプレッシャー・ジンクスを完全に退けた殊能将之の遊び心、妙趣、趣味が詰まった作品になっています。 ★は7つ!!
 

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りーり
9EDFH0HC
No.3:
(7pt)

美濃牛の感想

流石に800ページ弱あるだけあって、スローペースで話は進みますが、それでも飽きることなく読ませてくれるのはさすが!浸かるとあらゆる病が治るという泉のある村で起こる殺人事件に石動が挑みます。山奥の村、首なし死体、牛鬼が住むという洞窟など、この設定が好きです。結末もなるほどと思わせ、『ハサミ男』や『鏡の中は日曜日』程ではなかったですが、面白いミステリーでした。

タッキー
KURC2DIQ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

美濃牛の感想

「ハサミ男」「鏡の中は日曜日」と読んだ私には、その普通さに若干驚かずにいれなかった。
ただそんな「普通」の中にも、この作者らしい趣向が凝らされており「やはりこの作者の作品は面白い」と思わせてくれる作品でした。

鍾乳洞、俳句、わらべ唄と横溝正史のオマージュ。
ただ、舞台は山奥の田舎であるものの閉鎖されている訳でもなく、村や家に受け継がれる風習や言い伝えだとか、それに伴うおどろおどろしい雰囲気もありません。
リゾート開発だったりバブル崩壊が介在してきて現代版横溝正史という感じです。
わらべ唄になぞらえたと思われた連続殺人も「誰も正確に覚えてもいない唄になぞらえても意味ねーだろ」と探偵役が一蹴するあたりも現代風。


▼以下、ネタバレ感想

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梁山泊
MTNH2G0O
No.1:
(7pt)

美濃牛の感想

横溝的世界を現代風にした第2作。牛の育てた方など細かい蘊蓄も楽しい作品。

ジャム
RXFFIEA1

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