■スポンサードリンク


RANK



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
RANK
RANK (ポプラ文庫)

RANKの評価: 6.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

漫画にすれば良かったのに

著者の初長編で「第3回ポプラ社小説大賞特別賞の受賞作。監視カメラ等による言動監視によって大衆をランク付けして管理するシステムに支配される2019年の悪夢を描いた、近未来ディストピア小説である。
道州制となった日本、関東地方では常に全州民のランク付けが行われており、最下位層に落ちた州民は特別執行官によって逮捕・処分されるというシステムが完成していた。その特別執行官の一人・春日は執行対象者に感情移入してしまう弱さを持っていた。対照的に佐伯執行官は業務に忠実という以上に嗜虐性が強く、役所内でも問題にされていた。この二人の対立を中心に、管理システムに反逆するゲリラ、抵抗組織の暴動が絡んできて、超高度監視社会の問題点が次々にあらわにされていく。
2009年の作品だが、実に鋭く監視社会のディストピア状況を先取りしており、2023年の現在にあっても全く古さを感じさせない。物語の骨格は素晴らしい。ただ、残虐なシーンの描写、ストーリー展開などがあまりにも荒唐無稽でリアリティがない。小説ではなく漫画だったら、もっと物語世界に入っていけただろう。
アクション漫画のファンにオススメする。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!