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風の墓碑銘



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風の墓碑銘の評価: 8.33/10点 レビュー 3件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

風の墓碑銘の感想

音道シリーズは「凍える牙」「鎖」に次いで3作目の読了なんですが、正直この主人公に魅力を感じないのです。
「男社会で差別的な扱いを受けながらも頑張る女性」を描いたシリーズという印象ですが、この主人公は好きになれないですねぇ。
安易に「パワハラだ、セクハラだ」と吠えるアホさはないものの、思考が今風の女性って感じもしないですし。
音道の魅力ってなんなんでしょう。勘が鋭いところ? だけ?
音道を認める周りの男刑事たちの方が寧ろ格好良く思えるのですが・・・
これが作者の狙いなのかな。
これで3回目のコンビとなる滝沢なのに、一向に距離が縮まらずで、滝沢の音道の扱いづらさにイラついたり気を使ったりの「心の声」が面白いのですが、普通の男だったら同じこと思うよなぁ。
過去2作よりは好きですね。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

音道の成長か、滝沢の円熟か

音道貴子シリーズの長編第3作。実は、長編第2作の「鎖」を未読なため、いきなり音道が所轄の刑事になっていたので驚いたが、音道は音道、音道ならではの道をしっかり疾走していました。
今回は何と言っても、あの滝沢刑事とコンビを組むところが見もの。相変わらずの小競り合いを続けながらでも、お互いに無くてはならない相棒として認めるところまで、二人の関係が深化していく。といっても、けっして二人で居酒屋でしんみり酌み交わすなどという関係にならないところが、またニヤリとさせる巧さだ。この二人の関係性の変化は、音道が成長したのか、滝沢が円熟してきたのか? さまざまな解釈が成り立つところに、筆者の人物造形のうまさが感じられた。
ミステリーとしてのストーリー立てもよくできていて面白いが、それ以上に、江戸人情捕り物帳のような味わい深い人間物語として面白かった。

iisan
927253Y1

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