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永遠の仔



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永遠の仔の評価: 8.33/10点 レビュー 6件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

有名な本ではあります

単行本上・下巻に別れた圧倒的ボリーュムの本。
ある場所で出会った少年二人と一人の少女。 そして17年後ふたたび出会う三人。一人は刑事、もう一人は弁護士、そして少女は看護師になっていた。
そんなところから物語は始まる。17年前と現在を交互に見せながら展開する物語はしかし暗い。この三人はどうしようもなくネガティブだ。
そこが読んでいてイライラする。ハッキリ言ってこんな話は読みたくない。親が子供への虐待や育児放棄は今やすっかりおなじみだ。
子どもの心に深く傷をつける。それは分かる。理解できる。父親に殴られたことから窃盗症となり万引きが止められないという人物のニュースも見た。
他人には到底踏み込めない心の深い奥底にはどんな感情が渦巻いているのか分からない。
でも17年も経っている。刑事や弁護士に看護師になっているだろう。その間に過去はどうあれ社会の中でいろんなことを見て経験して身に付けて来たものがあるはずだ。
心の奥底にあるものに蓋をして生きて来たというけれど、ちょっと違うのじゃないかと思う。孤児同然の暮らしで虐げられた子供はみんな他人を寄せ付けない性格となりチンピラや
半グレからヤクザになるとでも言うのだろうか。まったくこの三人の思考や行動にはついていけない。そういう物語だと思っていても読んでいてイライラが募る。
奈緒子の死には憤りを感じる。梁平、お前は刑事だろう。最低な奴だ。過去なんでどうだっていい!
現代で起きる二件の殺人事件。そして17年前の山での秘密。すべてが明らかになるまでの暗くウジウジした話。大勢の登場人物をキメ細かく描き丁寧に描写するその筆力で物語世界に取り込まれる。
だが疲れる物語だ。こんなうっとおしい物語は勘弁して欲しい。土橋という医師にもイラつく。優希が私には構わないでオーラ全開でバリアーを張っていることに対して
何の手立ても講じない。学識と経験を積んだ医師だろう。山に行くことに関して普段とは違う様子で議論を吹きかけている姿にも何も感じないぼんくら医師だ。
これはつまり作者の考える方向に沿った喋りや行動をするように動かされている人物だからだ。作者が動かす操り人形感がスケスケなのがイライラを募るわけだ。
仔への虐待やネグレクトへの啓蒙の書として書きたかったのだろうか。しかしウンザリする内容のこの物語は個人的には読みたくない。精神衛生上良くない。ストレスが溜まるだけだ。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:
(8pt)

深い話

冒頭から緊張感の絶えない小説でした。

わたろう
0BCEGGR4

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